サスペンスドラマ2:「99」

法医学教室の事件ファイル(2018)

港南医大法医学教室准教授・二宮早紀(名取裕子)は神奈川県警嘱託の法医学者で、早紀は中学同級生・倉重啓司(益岡徹)から初恋だったと告白された、早紀の夫で横浜東署警部・二宮一馬(宅麻伸)は新任署長・玉田元子(高岡早紀)を案内した。
早紀が運転する車の前若い女性が飛び出し、彼女は様子が変で早紀の携帯電話で横浜東署に浜田刑事を呼び出し、横浜東署まで連れると眠り込み到着すると死亡し、早紀は助教・伊吹南(中村静香)らと検視解剖して「蘇生したが、溺れて水を吸い、後から肺水腫を起こす二次溺水(にじできすい)」が死因と告げた。
身元が元美容師・夏井真弓(吉田まどか)と判明し、真弓の同棲相手・近藤悟史(平野宏周)の刺殺体がアパートで発見され、一馬は真弓が悟史に浴槽で殺されかけ刺したと考えた。
一馬は悟史の部屋から県会議員・小山田耕一(長谷川初範)の妻・美穂子(加茂美穂子)の事故死記事を発見し、小山田と秘書・室井和正(長谷川朝晴)に会い事情を聞いた。
早紀は叔母・望月七海(由紀さおり)と息子の新聞記者・二宮愛介(佐野和真)と伊吹の仲を噂し、早紀は倉重から連絡を受け会い亡き妻の姓の浜田啓司と名乗った。
倉重は「真弓は娘のような存在で犯人でない」「勘違いから横浜東署刑事と身分を偽った」と主張し、署長・玉田は小山田に求められ「悟史刺殺は真弓で、被疑者死亡で送検」を命じた。
早紀と倉重は、悟史と真弓の行動をヘアーサロンで調べ次に町の若者らに会い、翌日に悟史と真弓の友人から「二人は金が入り独立して店を持つ予定だった」と聞き、美穂子の検屍医・鮫島医師(デビット伊東)から資料を見て圧迫痕の疑問を告げ追い出され、法医学教室員から鮫島は学生プロレス強豪で、小山田も学生プロレスに関係すると聞いた。
早紀と倉重は小山田の不倫を知り、室井から小山田が鮫島を指名したと聞き、早紀は玉田から鮫島への接触を咎められ、早紀は一馬が入手した美穂子の検屍記録を調べ、一馬は美穂子が足首用重りを溺死時に付けていて自殺を疑った。
一馬らは川を探し足首用重りを見つけ、鮫島が倉重に殺害犯と言われ早紀に苦情を告げ、早紀と倉重は公園で四葉のクローバーを探し、倉重は録音データを見つけた。
<以下、隠し字>
一馬らは小山田に美穂子の自殺と悟史事件のアリバイを問い、室井から美穂子の遺書を受け取り、倉重は早紀にメールを送り、翌朝に首つり死体で発見された、早紀は検屍解剖で悟史と同じ圧迫痕を見つけ末期癌と知った。
早紀は倉重の手にメッセージの模様を見つけ美穂子の死体と類似し、素手の圧迫痕と考えプロレス技と知り、早紀と一馬は室井に「美穂子の首を絞め自殺に偽装し」「強請った悟史を絞め、見た真弓を襲い」「倉重を絞め自殺に偽装した」と告げ逮捕した。


監督:山本邦彦
脚本:今井詔二・外村朋子
出演者:名取裕子・宅麻伸・由紀さおり・益岡徹・高岡早紀・長谷川初範・長谷川朝晴・デビット伊東・佐野和真・中村静香・及川いぞう・浜博文・吉田まどか・平野宏周・加茂美穂子
制作年:2018年


感想:

指定弁護士

2017/08に一ツ木唯(北川景子)がマスコミのインタビュー中に飛び降りが起きた、3月前にテレビのワイドショーで問題発言の多い衆議院議員・田金清造(石橋蓮司)が報じられ、三塚法律事務所で所長弁護士・三塚文則(中村梅雀)と弁護士・一ツ木唯(北川景子)と弁護士・箭内光太郎(矢柴俊博)とパラリーガル・一ツ木隆司(えなりかずき)がテレビ報道を見た、唯と箭内は三塚のパートナーを争っていた。
唯と隆司は夫婦で、2010年に国有地の社会福祉法人『辰波福祉会』へ不当な払い下げ疑惑が起き、松川明正財務局長(林泰文)が答弁し田金は関与を否定した、京都地検特別刑事部検察官・橘慎二(北村一輝)は部長・白井逸雄(相島一之)の決済で事務官・安倍忠一(生瀬勝久)に方針を告げ、世論の批判に押され大阪地検特捜部が捜査して田金と秘書・斎藤益道(伊東孝明)が逮捕されたが、結果は双方ともに不起訴になった。
唯は京都弁護士会事務局の弁護士・神林京子(羽田美智子)から指定弁護士の誘いを聞いた、被告人は田金で「不起訴後に検察審査会で起訴相当となり、さらにもう一度検察審査会で起訴相当になれば、指定弁護士に強制起訴される」。
橘は白井から日頃から反対の指定弁護士担当に指名された、唯は箭内から「負け戦はやらない」と、三塚から「指定弁護士は名が売れる」と言われた、田金の強制起訴が決まり指定弁護士になった唯は京都市会議員・津山悟(正名僕蔵)と会見した。
唯は津山から「3月前に国有地払い下げを知り」、三塚から検察官の協力は難しいと聞き松川を紹介され「関西支部は不適当だが本庁の指示」と聞き、橘は白井から唯への接触を指示され、唯は墜落した斎藤が自殺と聞き、橘は証拠も無しに疑うと告げ、斎藤の妻・斎藤里美(真飛聖)は「強制起訴を決めた人殺し」と告げた。
唯は橘から「協力命令を受けている」「起訴は不可能」と聞き、三塚は田金の弁護を引き受け、唯は指定弁護士を辞めると知らせると橘から逃げるといわれ、里美から「斎藤は自殺にしむけられた」と聞き、唯はバー・よる屋のマスター・筧田吾郎(松重豊)を訪ね迷いを解き、唯は三塚法律事務所を辞めた。
唯は橘に指定弁護士を辞めないと告げ、橘から大阪地検特捜部から得た資料で「払い下げ地の除染工事なし」「税金の二重取り」を聞き、橘は安倍に白井から指定弁護士への資料閲覧を制限されたと告げた。
唯と橘は贈収賄時効が過ぎた斡旋側を取調べに行くと辰波栄泉理事長(山田明鄕)は入院し、唯と橘は津山に伝え守秘義務のない津山は情報をリークした、マスコミが除染工事なしと助成金を批判し、橘は白井から批判され、橘は安倍から内閣官房機密費記録を聞き「特捜部が隠した理由」を知り検察にいられなくなると言われた。
唯は里美から証言を得て橘に伝え、よる屋で待ち味方が少ないとこぼし、神林から指定弁護士のなり手がいないと聞き神林を誘い、橘は安倍から京都地裁の会計データを受取り、唯は里美から裁判の証言を断られ、田金の秘書・岩沢徹(螢雪次郎)は隆司に唯への圧力を求めた
<以下、隠し字>
唯は橘から無理だと言われ、隆司から敵になると言われ、橘は筧田を訪ね、橘は白井に捜査結果を示したが真実で無いと否定され、唯は橘から辰波への補助金は内閣官房機密費からで京都地検費が絡むと聞き、起訴を決めた。
唯は田金の裁判で退院した辰波を証人にし、「裁判員裁判が始まり必要になった費用を内閣官房機密費から出して辰波福祉会に行き、そこから田金が京都地検へ廻した」と容疑を主張した。
田金は「裁判員制度費用を隠した」と告げ、唯は橘から資料を受け取り全国の仲間を示し、田金は「日本の為に仲間と闘う」と主張した、田金は無罪になり、唯は橘に負けたと告げ「勝つ裁判ではなく真実を公にする裁判だ」と目的は果たしたと言われた。
唯は神林に控訴はしないと告げ、橘は白井に報告し指定弁護士制度に賛成と告げ、隆司は唯に「複雑な事は世論は直ぐに忘れる」「唯が得た真実は自分は忘れない」と告げ、唯は里美に迷惑を詫び「夫の無罪を証明した」と感謝された。


監督:竹園元
脚本:櫻井武晴
出演者:北川景子・北村一輝・えなりかずき・生瀬勝久・松重豊・羽田美智子・相島一之・矢柴俊博・正名僕蔵・真飛聖・石橋蓮司・中村梅雀・林泰文・螢雪次郎・山田明鄕・川久保拓司
制作年:2018年


感想:

あまんじゃく

外科医・折壁嵩男(唐沢寿明)は、恋人・梶睦子(木村多江)と別れ殺し屋になり、相棒の弁護士・横倉義實(橋爪功)も連絡で中学生・浦野美鈴(桜田ひより)から義理の父・浦野玲哉(岡田浩暉)の半殺しの依頼を受け、「美鈴と母・浦野智佳子(鈴木杏樹)が留守中に弟・浦野隼人が溺死し、殺した理由を玲哉から聞き出す」「玲哉は監察医で警察は疑わない」と告げ、折壁は横倉から着手金払い込み済みと聞いた。
折壁は「玲哉は警察と馴れ合いで金銭目的で解剖する倫理観のない解剖医だ」と知り、美容師の智佳子を調べ、テレビで児童養護施設にじのわ園園長・花井環(伊藤蘭)が子供の保護を話し、美鈴は隼人の墓で実父・沓掛恭治(温水洋一)と会った、折壁は美鈴の依頼を受けた。
折壁は「元上司・御木本正(田村亮)の助手に指名され元同僚・野田宏正(村田秀亮)から羨ましがられた」、5日後に折壁は玲哉を拘束して「子を作らせない智佳子を発情させる為に隼人を殺した」と聞き美鈴にメールした、恭治は玲哉の殺害を謀るが出来ず、折壁は金の出所でないと聞き恭治の依頼で溺死を装った。
にじのわ園で大学病院の医師・睦子が働き、園長・花井に美鈴が借金を感謝し、美鈴を尾行した折壁は花井と知り合い、睦子と再会し「結婚して子がいる」と聞いた。
折壁と横倉は次の依頼人のホステス・相馬鞠子(渡辺舞)から告発メール「母・下山瑞江は担当医の治験薬で死んだ」「加信セントラルクリニックの院長・加茂信介(羽場裕一)に否定された」と聞き、他の依頼人は横倉が代理で「成沢健吉の妻がワールドレディースクリニックで死に、院長・近田好雄(長谷川朝晴)を訴えたが敗訴した」と聞いた。
睦子は格闘技でストレスを発散し、病院で浦野玲哉の死を聞き美鈴の父と知り、近田はバーで鞠子と話し、折壁は近田に毒を飲ませ「11人の妊婦の死は金の為だ」と聞き出した、近田は処方薬での殺人で警察は加茂を疑った。
折壁は睦子とジャーナリスト・国武一輝(神尾佑)に会い、折壁は弁護士を装い加茂に会い「タイガーアイか」「危険な治験薬を飲ませた理由」を問い脳梗塞に見せかけ殺害したが睦子に見られた。
折壁は横倉に電話し、街で花井に会い、折壁は加茂は病死と聞き睦子から「取引で衆議院議員・野添智弘(窪塚俊介)の殺害依頼」され、折壁は調べたが睦子に断った。
野添が死に横倉から臓器が抜かれ裏組織・タイガーアイに消されたと聞き、折壁は睦子が勤める大学病院絡みで睦子がタイガーアイと疑い、折壁は睦子に会うと銃を向けられ「子がタイガーアイの人質になっている」と聞き、国武とその仲間に襲われた。
<以下、隠し字>
折壁は睦子からタイガーアイ殺害依頼を受け、美鈴が行方不明になり、睦子は施設の検診は臓器移植のためと知り、折壁と睦子は花井に会い告発し「邪魔な玲哉殺害と、美鈴の利用の為に殺害を助けた」「子供を売買に利用した」、折壁と睦子は組織の人員に襲われたが横倉が助け、「近田殺害依頼は自分だ」と告げた。
花井は横倉を銃で撃ち、折壁と睦子に「弱肉強食の世界から這い上がった」「折壁は親友・野田が死に、御木本が医療ミスを隠蔽したと知り」「睦子を守る為に、顧問弁護士・横倉と手を組み御木本を殺害した」と告げ、折壁は花井殺害を謀ると国武に撃たれ、横倉の通報で警察が来た、花井は施設を爆破して逃亡した。 折壁は花井を殺害し、次の仕事が入った。


監督:木村ひさし
脚本:泉澤陽子
原作:藤村いずみ「あまんじゃく」
出演者:唐沢寿明・伊藤蘭・橋爪功・木村多江・田村亮・羽場裕一・神尾佑・長谷川朝晴・桜田ひより・岡田浩暉・窪塚俊介・鈴木杏樹・温水洋一・村田秀亮・渡辺舞・松川貴弘・佐藤真弓
制作年:2018年


感想:

法医学教室の事件ファイル(45)

港南医大法医学教室准教授・二宮早紀(名取裕子)と横浜東署警部・二宮一馬(宅麻伸)は相性診断が合わず、息子の新聞記者・二宮愛介(佐野和真)と一馬の叔母・望月七海(由紀さおり)は呆れた。
雑木林で男性遺体が発見され、フレンチレストランのオーナーシェフ・綾部千尋(星野真里)は遺体はパートナー・笹岡稔で6年前から事実婚関係と告げ、早紀と助教・伊吹南(中村静香)は検死し、落雷の事故死と思われたが電紋が無く装置による感電を疑った。
頭部に打撲痕、左の掌と右足裏に熱傷、背中に圧迫痕、左腕に切られた古傷、喉に凍傷と謎の所見が有り、早紀らは解剖を行うが遺体発見直後の千尋の心臓マッサージで骨や血管に圧力が加わり死因は特定できず、胃からはフレンチ食材とコノワタ見つかった。
事件当日に稔は計6時間の足取りが不明時間が有り、千尋と稔の夫婦仲が悪化し千尋に恋人がいた噂が有り、稔の兄・笹岡裕一郎(住田隆)が遺体は弟でないと証言し、遺体は10年前に失踪した北川直之(中村俊介)と判り、直之の元妻・野上恭子(中山忍)が確認し恭子の父で伊豆・野上屋社長・野上耕造(平泉成)は関わりたくないと告げた。
現場近くで小型発電機が見つかり、早紀は遺体をCT検査し死因は急性肺血栓(エコノミー症候群)で狭い場所に閉じ込めていたと知り、千尋の店の狭い場所を探し、千尋がコーヒーを飲み意識不明になり、病院で千尋は早紀に直之が料理のアドバイスし知り合ったと告げた。
港倉庫で千尋の密会相手を探すと笹岡裕一郎の絞殺死体が見つかり、千尋は呼び出されたと犯行を否定し、直之が燻製機を借りていた。
早紀は伊豆・野上屋に行き耕造は「直之は和食専門、横領の疑い」を聞き、家政婦(大島蓉子)から「直之は斬新な科学的な料理を研究した」と聞き、直之は死の直前に試食していたと考え、一馬と早紀は場所を見つけ犯行現場と判りレシピ帳が見つかった。
<以下、隠し字>
一馬と早紀は千尋にレシピ帳を見せ「千尋は裕一郎に強請られ、直之から呼び出され死体を見つけた」と聞き、早紀は接触性皮膚炎を疑い倉庫で蜘蛛の巣とアレル源を見つけ、稔の遺骨が発見された。
早紀は恭子に会い「咳の原因が南米棲息の羊歯植物アレルギーで裕一郎殺害現場に有る」「裕一郎殺害時に吸った」と告げ、「10年前に恭子が稔と付き合い、直之が恭子を守り正当防衛で殺害し、身を隠した」「最近に直之が恭子に結婚の為に自首すると告げ、恭子が気を失わせ閉じ込めた」「協力者・裕一郎に脅され殺した」と自供した。


監督:山本邦彦
脚本:外村朋子
出演者:名取裕子・宅麻伸・由紀さおり・星野真里・平泉成・中山忍・中村俊介・佐野和真・中村静香・依田司・住田隆・大島蓉子
制作年:2018年


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