サスペンスドラマ2:「43」

犯人に告ぐ

2000/12、警視庁刑事(嶋田久作)らは少年誘拐犯と身代金受け渡しを監視し、神奈川県警・巻島史彦(豊川悦司)は現場で張り込み、部長・曾根(石橋凌)は管轄の担当移動し、巻島に危険な出産の妻・園子(松田美由紀)の病院から姉(越智静香)から電話が入り帝王切開で危険と言った。
不審な男をみたが、別の男が母親に接触し取り押さえられたがナンパと判明、不審者を逃し、翌日に犯人のメッセージと少年の遺体が発見され、曾根県警部長(石橋凌)からミスは認めるなと言われた巻島は記者会見で返答できず、感情を爆発させた。
6年後左遷された巻島は息子・一平と園子と暮らし、足柄警察署に勤務し課長・津田(笹野高史)とコンビでテレビでBADMANのニュースを見ていると、本部長・曾根から呼び出され植草(小澤征悦)や飯島らに会い、難航する3件の川崎連続児童殺害事件の内容を聞きいた。
曾根は捜査方針を変え、巻島にテレビ出演を命じテレビで世間を挑発し、3件目の犯行後に姿を消したBADMANと名乗る犯人へ劇場型捜査を考え、巻島は津田を伴い移動し捜査本部に移り、ミヤコテレビの生放送ニュースに出演し司会・韮沢(崔洋一)と早津名奈(井川遥)と元大阪府警・迫田(石橋蓮司)も出席し、巻島は番組でBADMANと直接対話と発言し、打ち合わせになく周囲はあわて抗議が殺到するが視聴率は倍増した。
ライバル番組キャスター・杉村未央子(片岡礼子)は大学同級生・植草に連絡し、巻島の暴走に面子を潰された植草は下心もあり情報提供をちらつかせ、翌日巻島は本物からと思われる手紙を示し再びテレビでBADMANへ本音を呼びかけ、植草に未央子は巻島出演を頼み、巻島は仲間と6年前の容疑者を追い続けていた。
本物というBADMANの新たな手紙が来て、前の手紙を否定しより信頼性が高く、6年前含め巻島へのバッシングが始まるが巻島はBADMANへ呼びかけ、非難の声がわき曾根も反応が途切れいらだち、植草は未央子に最初の手紙の偽装を話し、巻島と津田はカーキ色の記憶違いが奇妙で、園子が届いた手紙を巻島に渡し、ミヤコテレビは巻島の出演を断り曾根は期日を切った。
<以下、隠し字>
6年前の容疑者を尾行し有賀と知るが自殺していた、高速道路でBADMANの手紙が見つかり住む場所が判り、巻島は曾根が最初の手紙の筆者と言い、巻島はミヤコテレビに出演を要求しBADMANの新たな手紙を元に調査住民に協力を求め、必ず捕らえると犯人に告げた。
巻島は掌紋はダミーで拒否と逃げた者でカーキ色を間違える者を探せと指示した。
巻島に息子誘拐の脅迫が入り津田に任せ駆けつけ振り回され、捜査員が犯人を見つけ、巻島の息子誘拐は6年前の被害者で刺され、BADMAN逮捕の電話を聞いた、そして・・・。


監督:瀧本智行
脚本:福田靖
原作:雫井脩介
出演者:豊川悦司・笹野高史・松田美由紀・石橋凌・片岡礼子・小澤征悦・嶋田久作・越智静香・崔洋一・井川遥・石橋蓮司
製作年:2007年


感想: 携帯電話から発生年を変えにくい。
複数の誘拐が絡む。
謎ではなく捜査と犯罪を描く。

月に行く舟

岐阜の山間で編集記者・篠崎涼太(谷原章介)は大御所作家・佐々波慶太郎(橋爪功)から新刊雑誌の連載エッセイ原稿を受け取り、妻・千夏(栗原小巻)から土産の菓子折りを貰い家を出た。
小駅で水沢理生(和久井映見)はホームのベンチに座り続け、涼太は待合室で理生を見かけ白杖で眼が見えないと知り、空腹で喫茶店を尋ね行くがつぶれていて、戻ると理生が自動販売機で飲み物を買い涼太は声を掛け、賭けという理生に涼太は当たったコーヒーを自分で買い渡した。
涼太は待合室で話し、佐々波に原稿をもらいに来て内容は妻に関するエッセイと話し列車の時間で別れたが、理生は忘れ物に気づき涼太を呼び、原稿と思った紙袋はお菓子の包みだが涼太は受け取り、喫茶店がつぶれていたと知った理生はカフェを教えそこで話し、慶太郎は千夏から食事に卵を出され悩み涼太に電話すると原稿の内容が原因と言った。
理生はゆで卵の見分け方を言い、涼太は慶太郎に知らせ生卵で千夏にエッセイを謝るが検討違いと言い、涼太はイラストレーターの電話で写真を頼まれ、理生は指先で見て触って憶えると言い、涼太は写真の場所を理生に聞き杉の木を紹介され、千夏は慶太郎を置いて出かけ、涼太は理生に杉の木への同行を頼み写真を撮り滝で話し自分の顔を聞かれ綺麗と答えると4回目の嘘でコーヒーも原稿も喫茶店も嘘と言われた。
涼太は川の向かいの花を取りに行き落ち濡れ靴を買い、慶太郎に原稿修正を頼まれ理生の事を話すと理生にエッセイのネタと聞かれ好きな人に声が似て、3年待ち今日が約束の日と聞くい、千夏が帰り慶太郎が他の女性と間違えたと謝り千夏は思い出をどんどん忘れると言い、涼太が面白く千夏はそのままと言うが慶太郎は拘り、涼太は昔まで気になるかと聞き、理生に会って川に落ちた事を話し喜ぶ顔が見たかったと言った。
<以下、隠し字>
涼太は駅に行くと線路に理生と電車を見つけ助け、理生は良い事がなく目を閉じた世界に自分がいると言い、妹・ユキ(村井美樹)に連絡し駅員が昼に来た男性からの手紙を渡し、涼太が金谷直人の手紙を読み気持は変わらなく連絡を待つとあった。
ユキが来て金谷が来たと知り喜びあい、涼太を理生が見送りに来て匂いに誘われたというと香水「月に行く舟」を渡され2人は別れた。


監督:堀場正仁
脚本:北川悦使子
出演者:和久井映見・谷原章介・橋爪功・栗原小巻・村井美樹
製作年:2014年


感想: 編集者が出会った、老夫婦と、盲人の女性と恋人との愛を描く。
些細に見えても、気になる。
編集者が盲人の女性に持ったのも似たものだった様だ。

最強の女

社長・桐原玲子(寺島しのぶ)が専務・長谷川(岸部一徳)とハンバーグチェーンの視察に行くと経費削減で店員はあせり、家で娘・麻衣(鈴木梨央)は家政婦を解雇し、「ミレニアム・コーポレーション」の入社面接で玲子は福田みどり(藤山直美)を落とすが、家政婦が辞め、みどりは家政婦免除を持ち臨時の家政婦として雇った。
みどりが来て玲子が急ぎで説明し、みどりは麻衣の意地悪にも平気で何でも聞くと麻衣はうるさく、玲子は新システムは上手く行かず店舗100が目標で忙しく、家に戻ると麻衣とみどりが迎え勝手にジャグジー風呂に入り文句を言うと、みどりがくびにすると次を探すのが大変と言い、麻衣はおもしろがった。
麻衣はみどりが部屋で「母ノート」と「お手伝いノート」を見て色々言い、長谷川が様子を見に来て家庭料理を勧められ、みどりは麻衣の為に早朝に弁当を作るが断られ、麻衣は学校でいじめられ仕返しをし交通事故に遭い、みどりが来て注意した。
玲子が学校を責め仕返しの事を聞き、みどりは長谷川と会いくびになっていないと聞き玲子が苦労人で仕事が忙しく子育てが後と聞き、繁華街で不良仲間といる青年・拓也(千葉雄大)を見かけ、麻衣は玲子に家にいて欲しいと言い、玲子は売り上げの激減を知り、みどりは買い物途中でミレニアムのハンバーグを食べるが昔と味が違い玲子らに言い、玲子も食べ長谷川は店舗の料理人を解雇し方式を変えてからと言うが玲子は認め無かった。
みどりは麻衣を送り出し、いじめを見つけ玲子に知らせるが忙しく自ら学校やPTAに文句をつけ、玲子はみどりを解雇するが、麻衣はみどりを追いだした事に怒りもう登校せず、玲子の悪口も言われ、みどりは拓也と会うが拓也は仲間に関係ないと言った。
玲子は会社の経営に困り家に帰るが誰も迎えず、夫を思い出し自分で料理を作り食べ、翌日の会議で経営方針の変更し洋食チェーン「ミレニアム・コーポレーション」の原点に元に戻すと言い、長谷川の根拠のない自信に力ずけられた。
<以下、隠し字>
みどりは長谷川と麻衣を誕生会に行き、コック・池谷が準備しみどりがケーキを持って現れ玲子と麻衣の家に戻る事になり、家で玲子とみどりと飲み語りずっと居て欲しいと頼みみどりも感謝し、玲子は麻衣を久しぶりに学校に送り出すと友人が謝り迎えた。
方針を変えた会社の店舗は勢いを取り戻し、玲子はみどりを連れだし長谷川は玲子にみどりの半年前の窃盗を話し、みどりは休暇を取り拓也を尾行しそれを玲子が尾行し、拓也とその一味が万引きで警察に捕まりみどりは拓也を説教するが聞かず警察に連れられた。
みどりは尾行していた玲子に、拓也が息子だと打ち明け過去を話し、玲子はみどりに半年前の窃盗は息子を庇い母なら向き合えと言い、みどりは麻衣が止めても去った。
1年後に玲子と麻衣が弁当を作り長谷川と富士山近くの新店予定地に向かうと、麻衣がみどりのたこやき屋台を見つけ拓也が一緒に働き周囲を取り仕切っていた。


監督:竹園元
脚本:吉田紀子
出演者:藤山直美・寺島しのぶ・鈴木梨央・岸部一徳・千葉雄大
製作年:2014年


感想: 母の悩みと過去の思い出を持つ、負けず嫌いの女2人。
そこに、母の性格を継ぐ娘と、全てをしる専務が加わる。
どこまでも同じ生き方が続く。

トカゲの女・警視庁特殊犯罪バイク班

警視庁捜査1課・特殊犯罪捜査係SITのバイクチーム・トカゲ班に、少年係巡査部長・井守響子(黒谷友香)と第2機動捜査隊・矢島(渡部豪太)と交通機動隊・郷田(大地康雄)が在籍し事件の度に招集され任務中は身分を明かさず事件を解決に導いた。
女子高生・神代希世美(青山美郷)誘拐事件でトカゲ班が招集され、SITの吉田(金山一彦)から手先と見下されるが島岡管理官(柴俊夫)や捜査1課巡査部長・山本(宇梶剛士)等はまともに接し、現場の公園に出動した響子は不審車と車内の希世美を確認するが追跡途中パトカーに捕まり見失い、希世美の親はファミレスチェーン会長・神代(冨家規政)で犯人から電話と希世美の動画がメールで送られ、アドレスは室田晴美(上村明穂)で希世美のいじめで自殺した同級生で響子らは恨みを持つ晴美の父・室田伝助(本城丸裕)をマークした。
翌日、警備員の服姿の元刑事・野崎(吉満涼太)の他殺体が見つかり、強行班係・津吹(永井大)と片桐七海(滝沢沙織)は野崎が刑事時代は悪い噂が多く退職後はビル警備をし借金を抱えたと調べ、誘拐犯人からメールで教育委員会に対し身代金5934万円と晴美いじめ自殺問題の再調査要求が届き、トカゲは希世美と連絡していた教師・中里靖子(酒井美紀)の監視と生徒からの情報収集を命じられ、島岡は教育長・時田(石井愃一)に協力を求めるが断られ、裏があると感じた。
野崎の部屋を調べた津吹と片桐は立ち寄り場所に向い、靖子を尾行する響子らと会い上司判断で共同捜査になり、津吹は度々響子の部屋を訪れ井守英恵(大島蓉子)から冷やかされていた仲だった。
靖子が室田を訪れ希世美も一緒の予定と言うが室田は許さず、靖子に接触した響子は何か隠していると感じ、時田が山本から準備の身代金をバイク便に渡すと次々引き渡され最後に時田に戻るが金は消え、映像を調べる響子に山本は死んだ娘の事を話し、時田が襲われ振り込み人・佐藤は何も知らず誘拐計画が第3者に乗っ取られたと思われた。
<以下、隠し字>
時田と野崎が援助交際ビジネスの元締めと思われ、響子は靖子から昔援助交際し助けられた友・友美を裏切ったと聞き、友美の死に疑問が生じた。
山本が時田と会い全て話す事を求め尾行した響子に、靖子は偶然会った野崎に希世美誘拐手伝いを脅され山本に助けを求めたが、野崎が友美を殺したと言い、山本は時田が犯人で全て白状したと言い自殺を計るが響子と靖子が説得して止めた。


監督:児玉宜久
脚本:吉川次郎
出演者:黒谷友香・永井大・酒井美紀・渡部豪太・滝沢沙織・金山一彦・冨家規政・柴俊夫・石井愃一・大島蓉子・宇梶剛士・大地康雄・青山美郷・上村明穂・本城丸裕・吉満涼太
製作年:2014年


感想: 父と娘がテーマで神代・室田・山本・響子らが描かれ、靖子・郷田も似ている。
トカゲの捜査を描くが得意と制約があり、捜査は突発的に展開する。
消化出来ていないエピソードが多いのはシリーズ化が念頭にあるのか。

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