サスペンスドラマ2:「76」

事件17~大富豪の夫を殺した女

伊丹秀一(北大路欣也)の弁護士事務所に娘の弁護士・織枝(松本莉緒)と若手弁護士・加瀬直人(山下徹大)とベテラン事務員・本多和美(山下容莉枝)がいる、妊娠6月の鈴村成美(前田亜季)と夫・拓也(石垣佑磨)が来て、夫殺しの容疑で起訴された成美の母・鳥居貴美子(かたせ梨乃)の弁護を頼み、貴美子は19年前に再婚した会社社長の夫で成美の義理父・鳥居武文(団時朗)殺害の罪に問われ、貴美子は故意でないと訴えた。
刑事事件の経験を積みたい織枝は伊丹と、貴美子を接見し以前から鳥居にDVを受け事件当日に離婚話を切り出しいつも以上に暴力をふるわれ抵抗し、我に返りスコップを握り遺体のそばにいたと話し持病の過換気症候群で記憶がないと聞き、伊丹と織枝は正当防衛と考え、貴美子の夫婦関係を調査開始した。
織枝は紹介された友人・茅原素子(沢田亜矢子)から貴美子が日常的に夫の暴力に苦しめられるが、高校時代同級生・岩下(大高洋夫)との不倫を疑い、公判初日に伊丹は貴美子の正当防衛を主張し、検事・浜田(寺泉憲)は証人・押尾警部補(飯田基佑)から貴美子が鳥居を7回殴打し殺意があると聞き出し、心療内科医・小日向が貴美子の病気を証言し、成美が鳥居の暴力を証言し浜田の尋問に「母に殺意がなかったとは言い切れない」と答えた。
第2回公判で浜田は岩下に証言させ貴美子からの借金を聞きだし素子から保険金加入を聞き出し、織枝は素子から同じDV被害者で恐怖と防衛の為と聞き出した、第3回公判で警察安全相談員に浜田は伊豆海岸水難事故で尾崎徹が転落死し妻・貴美子に保険会社が問い合わせ今回保険金詐欺と聞き出し、伊丹は過去は事故だと聞き出し次回公判日程変更を行った。
伊丹は冷めた成美が気になり、織枝は素子から当日に鳥居と岩下が言い合ったと聞き、接見で貴美子は否定し、伊丹と織枝は素子から男が一方的に怒鳴ると聞き、伊丹と織枝は押尾警部補から岩下への疑いがない凶器の指紋を聞き出し、伊丹は鳥居が成美を怒鳴ったと考え、元小学担任・内村佳世子から成美の過去を聞き日記を借り、貴美子に見せるが認め無かった。
第4回公判で伊丹が貴美子に誰かを庇うと質問するが、浜田の尋問に取り乱し殺意を認め、伊丹と織枝は成美と拓也に貴美子への接見を求めると成美は証言人を求め、第5回公判で成美が証言人で小学生時の鳥居の虐待を述べ貴美子に無視され、内村に全寮制中学で救われるが、結婚後も鳥居の虐待記憶で子が出来ず人工授精で妊娠したが、鳥居が同居を要求し子を心配し断り憎むが殺害は否定し、貴美子が自分を見殺しにしたと言った。
<以下、隠し字>
伊丹は拓也を証言人に呼び、成美が殺人しない根拠を訪ね素子が聞いた怒鳴った人物が拓也と質問し、凶器から貴美子の指紋しか出ないと聞き隠蔽を問うと拓也が殺害を認め、成美が急変し病院に織枝が運び、拓也が同居を断り貴美子を暴力を受け止め切れず殴ったと言い、貴美子は自分のせいで殺人が起き成美が必要とする拓也を庇い、成美の証言が胸に刺さり母で無かったと述べ、伊丹と織枝は拓也を成美に合わせ弁護を申し出た。


監督:池添博
脚本:田子明弘
出演者:北大路欣也・かたせ梨乃・前田亜季・石垣佑磨・寺泉憲・沢田亜矢子・松本莉緒・山下容莉枝・山下徹大・団時朗・大高洋夫・飯田基佑
制作年:2016年


感想: 憎しみと殺意を持つ事と、実行する事の違いの差は難しい。
唯一の指紋の物証が何故に扱いが軽いかは疑問だ。
親族の繋がりも微妙な問題だ。

外科医 鳩村周五郎14

小室源介刑事(内藤剛志)らは東京で金沢の着物店社長・広瀬昌幸(日野誠二)の殺害現場で加賀友禅の会合資料を見つけ金沢に行き金沢中警察署刑事・田所(村松利史)と会い、鳩村周五郎(船越英一郎)は小室を見かけると看護生・川上つぐみ(美山加恋)が迎え再会し、つぐみは知り合いの篠原藍子(三倉茉奈)の父・基弘(大石吾朗)の病気を鳩村に診てほしいと言い、近くのビルで爆発が起き負傷者を緊急処置した。
鳩村とつぐみは篠原呉服店の三女・藍子と婚約者の友禅職人・石清水(石垣佑磨)と次女・吉川亜紀(東風万智子)の長女・リンに会い、呉服店へ行き着物ショーを見て長女・晴美(大河内奈々子)と企画者の夫で番頭・靖彦(神保悟志)と車椅子の当主・基弘と後妻・珠代(大沢逸美)と次女・吉川亜紀とその夫で吉川医院長・俊樹(西村和彦)に会い、基弘がショーを止めさせ、亜紀がリンを叱り藍子が庇った。
田所と小室は広瀬着物店を訪れたが誰も居ず、篠原呉服店に包丁を持った広瀬の母・美穂子(梅沢昌代)が来て鳩村がなだめると小室らが現れ、美穂子は篠原の誰かが昌幸を殺したと言い、小室に亜紀は格下の着物店社長を殺さないと言い加賀友禅の会合に珠代と晴美と靖彦と藍子と石清水が行き、靖彦は昌幸とは些細な口論と言った。
鳩村は基弘を診察し俊樹に早急な手術が必要と言い、鳩村は小室に手術を伝え同じホテルに泊まり、つぐみの鞄に脅迫状が入れられ基弘の容態の急変を知らされた、誰かが手術を妨害したと小室が話し、靖彦と晴美が昌幸殺害を疑い合い珠代が聞き、亜紀が俊樹に昌幸が基弘の病気を不自然と疑い篠原の遺産が病院に必要と言い、晴美が刺殺され、翌朝に鳩村と小室は帰るつぐみを見送り連絡を受け晴美殺害現場に向かい鳩村はハンカチを拾い麻酔薬で、俊樹は亜紀を疑い、鳩村は石清水の容体が変と知り、藍子から薬を見せられ容体急変の原因と考え、靖彦と珠代が口論し晴美と昌幸が店を乗っ取る計画と聞いた。
鳩村と小室は昌幸が25年前を東京で調べていたと知り、鳩村は石清水の工房でリンに会い亜紀に怯え病気と諭した、小室は25年前の基弘絡みの事件で関係番頭・磯崎芳夫と息子・高梨洋介を知り鳩村に伝え東京に戻った、鳩村は石清水に病状を心配し、帰途に襲われ毒物検査結果で俊樹を問い詰めると亜紀がリンを連れ基弘の死を願ったと告白し事情を明かすが犯罪は否定し、俊樹から毒が友禅材料と聞いた。
<以下、隠し字>
鳩村は小室から高梨洋介の捜査内容を聞き、石清水に25年前の両親の死を聞き癌で時間がなく正体を知られた昌幸と晴美殺害を自白し倒れ鳩村は病院に運び、リンから晴美殺害犯でないと目撃を聞き俊樹と石清水を手術し成功させ、鳩村は来た小室と篠原の人らに翌日に全てが判ると告げ、夜に石清水を襲った藍子を止め、番頭・磯崎芳夫が病弱な妹の為に基弘に使われ、それが母で家に入ったが一族に虐められ病気で死にそれを晴美に聞かされ復讐を狙い昌幸に知られ揉めて殺し、鳩村を妨害し晴美を殺害したと自白し、鳩村は石清水が藍子を好きになり犯行を止めようとしたと告げ石清水に会わせた。


監督:根本和政
脚本:深沢正樹
出演者:船越英一郎・内藤剛志・三倉茉奈・石垣佑磨・美山加恋・東風万智子・大河内奈々子・神保悟志・西村和彦・大石吾朗・日野誠二・梅沢昌代・大沢逸美・村松利史
制作年:2016年


感想: 物証が少なく、状況と動機で探す。
全員が疑わしいなかで、後半に漸く動機が判る。
鳩村と小室とつぐみの掛け合いが見所。

司法教官・穂高美子1

司法試験に合格した修習生らが裁判官や検事や弁護士を目指し学ぶ・司法研修所の検察教官・穂高美子(水野真紀)は検事で、問題集で講義を行い戸田正美(遠野あすか)と武田(片山定彦)が対立し前科で弁護士志望・豊岡薫(星野真里)が過去は無関係と言い、美子が凶器を尋ねると坂本(綾田俊樹)が拳銃のガク引きと言った。
美子は所長・山根浩平(勝野洋)に教官を辞めたいと伝え、教官弁護士・小宮譲(筧利夫)と話し修習生らは各地に実務修習に行き、ある日に薫が出身地の甲府市で実務修習中に殺人容疑で逮捕と知らせが入り、山根は元交際相手・佐久間(城咲仁)の現行犯逮捕で薫が完全黙秘で、美子に現地へ行くように頼み、美子は薫に接見するが黙秘を貫き実務修習の弁護士・村西(橋爪淳)に任せ、甲府中央署刑事・津山(片岡弘鳳)から薫が遺体のそばでナイフを持ち震え、薫は昔のベッド写真で佐久間から強請られ争ったと認めたが殺害は否認と聞き、村西から弁護士を目指す薫が殺人を犯すわけがなく、真犯人らしき頬に火傷の跡の男が現場から走り去ったと薫は話したと聞いた。
美子と村西に薫の母・豊岡里子(立石涼子)と7才の娘が来て夫は死去と聞き、村西が調査し薫が目撃した男は市内の呉服店・白木裕一(石井英明)と判明するが事件の3週間前に谷川岳で遭難していた、美子と小宮は村西が薫の弁護を降り「薫は死んだ筈の白木の顔写真を現場で見た」と断言し、嘘をつく薫に失望と聞き、美子と小宮は薫に会うが主張を曲げず、小宮は白木はスーパー経営・副島(宮川一朗太)と登山し、1人先に登った白木が遭難し、美子は訴訟が決まった薫に依願退職を告げると拒否し、前科のある主人が疑われ疲労で死んだと聞いた。
美子は講義で事後強盗罪と殺人未遂と、金の為に1年女装出来るかで意見が別れ、美子は白木の失踪宣告を疑い呉服店で従業員・菅野利江(松金よね子)から妻・白木由美(岩崎ひろみ)が白木の愛人・平石奈津子(小野真弓)と会うと聞き、美子は副島に会い白木の遭難と白木呉服店の経営が厳しいと聞き込み、美子と小宮は保険会社社員(末広ゆい)から受取は奈津子と聞き黒ヘルメットの・松村(デビット伊東)を見かけ、里子に会い薫の主人も死後に弁護士を目指したと聞いた。
ニュースで白木の死体発見が流れ、美子は薫に接見し主人冤罪を謝罪し信じていると告げ、沼田北警察鑑識・黒木公介に白木の遺体発見を匿名電話で知り遺留品のライターの指紋が白木と奈津子で、ホテルで奈津子がマスクの男と宿泊と聞き、美子は山根と小宮に薫に賭けると告げ、白木の葬儀で松村を見つけ、美子が奈津子を訪れると襲われ重体で病院に運ばれ、由美の態度が気になった。
<以下、隠し字>
美子は奈津子が携帯を奪われ声を録音したと考え、美子は講義で録音をパソコンにコピーと知り、津山に家宅捜査を依頼し録音を聞き調査を依頼し、美子と小宮は松村から奈津子の元亭主で浮気を聞き、意識が戻った奈津子を副島が襲い美子と小宮が助け、津山がスーパーの冷凍室で血痕を見つけ白木の保険詐欺を告げ、美子が奈津子が死ねば腹違いの姉・由美だと言うと自白した。


監督:本橋圭太
脚本:奥村俊雄
出演者:水野真紀・筧利夫・星野真里・勝野洋・岩崎ひろみ・宮川一朗太・小野真弓・デビット伊東・橋爪淳・松金よね子・立石涼子・城咲仁・片岡弘鳳・石井英明・遠野あすか・末広ゆい・片山定彦・紫子・綾田俊樹
制作年:2011年


感想: 講義内容が特徴で、そこにヒントが隠されている。
裁判官と検事と弁護士が教官をする研修所は、事件解決の議論の場所だ。
物証が発見される構成は良いと思う。

居酒屋もへじ 母という字

居酒屋もへじで米本平次(水谷豊)と明(高田翔)は三郎(桂文珍)と常連の校長(角野卓造)や社長(六平直政)とジミー坂田(井上順)の噂をすると来て、名人会出演を聞き祝うと、川田まゆみ(岸本加世子)がジミーの母が倒れたと告げ検査入院しジミーは行く末を悩むと母・富枝(いまむらいづみ)が来て話し、平次は長女・さやか(諸星すみれ)から授業参観に必ず出席するよう念を押された。
担任教師・川上遥(一路真輝)が授業をし、平次が遅れて行き質問が無いのに手を上げてクラスメイト小森君の母親(沢田雅美)と口論になり遥が困った、平次が富枝を気遣い訪れ、店に帰ると遥が平次を訪ねて来て店で校長や社長やジミーらに根掘り葉掘り私生活を聞かれており、遥は離婚し小学校3年生の娘・川上香純(栗本有規)と2人で暮らすと言い、さやかが「血はつながっていないが世界一の父」と自慢し会いたかったと聞いた。
遥は仕事が忙しく、香純と一緒の時間が持てず反抗し口も聞いてくれないと言い、三郎はさやかと次男・実(土師野隆之介)に母に会いたくないか尋ねると父がいると聞いた、平次は三郎から明の様子が変と聞き、平次はさやかから遥に手紙を渡し休みに母娘で店に来る様に伝え、遥が香純を連れて来て、香純はさやかや実と打ち解け食事した。
平次は遥に母を話すと、香純はさやかや実と遊び、香純が遥に泊まりたいと言い遥は1人で帰り、ジミーは家に戻ろうとして富枝と揉め芸人を辞めるというと名人会を言われ決めた事を変えるなと言われた、翌朝に遥が来てが香純は翌日も泊まりたいと言うが遥は認め無かった。
平次は由亀(奈良岡朋子)とジミーの事を話し富枝の気持を考え、平次は母の思い出を話し、家に戻り明が糸井菜穂(佐津川愛美)をガールフレンドと紹介し、まゆみが来て菜穂が自分の店で働くと言った、数日後に平次はさやかから遥が金を取らないので来にくいと聞き変えると伝え、遥が来て社長が自分自身に厳し過ぎると言い飲み騒ぎ、酔い寝た遥を見たさやかが平次を責め、自宅に戻った遥を香純が怒った。
<以下、隠し字>
平次は富枝に名人会のチケットを贈り、当日始まると富枝が来てロビーで聞きジミーが富枝が階段から落ちた漫談をした、平次は終えたジミーに富枝が来て笑っていたと伝えた、遥は家に戻ると香純が居なく置き手紙を見て平次に電話し、平次とさやかが駆けつけ、さやかが押し入れに隠れた事を言い、物置で香純を見つけ遥の心配を見て香純が謝った。
平次は羨ましそうなさやかに自分が居ると告げ、一緒に帰った。


演出:清弘誠
脚本:黒土三男
出演者:水谷豊・一路真輝・岸本加世子・角野卓造・井上順・六平直政・高田翔・諸星すみれ・土師野隆之介・いまむらいづみ・沢田雅美・佐津川愛美・栗本有規・桂文珍・奈良岡朋子
制作年:2016年


感想: 両親揃った家が居ないと言う登場人物らが、しれぞれ母を思う。
今居る母に不満を持ち、居なくなった母を思い出す。
母代わりの父の思う。

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