サスペンスドラマ2:「85」

さよならドビュッシー

ピアニスト・岬洋介(東出昌大)が音大臨時講師になり大富豪・香月玄太郎(北大路欣也)に下宿したいと、家政婦・綴喜みち子(キムラ緑子)が告げ、岬は断る積もりだがピアノが気に入ったと告げた。
近所の真田家で家具業の当主・真田恭子(木の実ナナ)が漫画家志望・次男・研三(武田真治)に意見し、銀行員の長男・徹也(正名僕蔵)の嫁・悦子(菊池桃子)と娘・遥(黒島結菜)と遥の従姉妹・片桐ルシア(上白石萌歌)と家政婦・三上紀美(宍戸美和公)が食事し徹也が帰った。
岬が香月家に引越し恭子と悦子が準備し玄太郎とみち子が紹介し、遥とルシアが紹介されピアノが楽しいか聞かれ、その夜に火事で恭子とルシアが火で死ぬが判別が難しく、遥だけ助かるが火傷が酷く皮膚移植で顔が戻り指はリハビリが必要で、顧問弁護士・加納(半海一晃)が火事は警察が過失と判断と伝え、恭子の遺言は総額12億円で立会に玄太郎と付添の岬を呼び、徹也と研三で6億円を分け遥は6億円を相続する内容で、条件は研三が事業を興す事で遥はピアノを続ける費用で判断は玄太郎に託された。
玄太郎は遥の将来は特別扱いで無いと聞き、音大校長(金田明夫)に1月余裕を貰い、迷った遥は始め岬は遥に寄り添い指導しピアニストになる強い覚悟を確かめ遥はルシアとの約束のドビュッシーの「月の光」を弾きたいと答え、遥は学校でまともな扱いがされずピアノが支えになり岬が厳しく指導した。
遥が帰宅時に突き飛ばされ車に轢かれかけ岬が助け足音を聞き、遥が弾きコンクール代表に選ばれるが、岬に不安を告げ指を酷使しない注意を受け、悦子が転落死し玄太郎とみち子に殺人の可能性を告げ、岬の父と自身も検事だと言われ、榊間刑事(島田久作)と鈴木刑事が来て足を滑らせたと告げ徹也と研三にアリバイが無く、岬は悦子が発見時に息が有った事が疑問で、遥は岬に逆らい練習を休みピアノを止めると言うと、岬はハンデを抱えた音楽家は多く何を成し遂げたかが大事と言い、大学で自ら演奏し聞いた遥はミスタッチを気づき反応性難聴と知りピアノを続けたいと言った。
<以下、隠し字>
岬は悦子の現場で犯人が生死を確かめ無かったと調べ、コンクールで遥は1曲演奏し疲労が溜まるが弾き終え岬が間の時間にマッサージしたが治らず、岬が事件を話し紀美が遥を狙い足音で判り玄太郎が確かめ、悦子の事件で遥が犯人で階段を下りられなく悦子がルシアだと知ったのが動機と告げた。
ルシアは意識が戻った時に皆が遥で良かったと言いルシアだと言えず遥だけを大事にしたと話し、岬はルシアとして弾けと言いルシアは最後の演奏を弾き終わり倒れ岬が受けとめ・・・・。


監督:
脚本:寺田敏雄
原作:中山千里
出演者:東出昌大・黒島結菜・武田真治・正名僕蔵・上白石萌歌・島田久作・半海一晃・宍戸美和公・青木珠菜・富山えり子・小川涼・木の実ナナ・菊池桃子・キムラ緑子・北大路欣也・半海一晃・島田久作・金田明夫
制作年:2016年


感想: ミステリー的には古典的だ。
テーマの音楽を求める気持と何が出来たかを描く。
その手段にミステリ手法を求める事が、正解かと言われるとやや否定的だ。

ホテル警備隊 田辺素直

2016年12月東京でサンルートプラザ東京警備員・小太刀正平(村田雄浩)がホテル社長・立花伊作(里見浩太朗)と強盗から避難するが鍵が掛かりパーティ会場捕まり、元刑事の警備員・田辺素直(田辺誠一)が全員死亡で訓練終了と言った。
クリスマスを直前に田辺は建設会社長・吉村俊介(山田明郷)を見かけ、ホテルに「客を殺す」と電話あり、警備員・妹尾道彦(入江甚儀)と小太刀らと田辺が説得するが「痣の男」と切ら、立花に報告し夜のパーティー客の元国務大臣・大黒誠三(西岡德馬)の顔に痣が有り、コンシェルジェ・各務則子(石原あつ美)とハウスキーパー・杉田和子らに連絡した。
大黒と秘書・斉藤高志(長谷川朝晴)が来て、田辺の義姉の東都新聞記者・日疋千佳(東ちづる)がインタビューし元教師・源田亀五郎(寺田農)がいた、斉藤の妻で大黒の娘・斉藤真美(木下あゆ美)が大黒の政策秘書・音森月子(陽月華)と進行を確認した、大黒がダム建設計画で対立する源田が不満だった。
大黒が挨拶し斉藤の長野県議会選挙出馬を発表し斉藤が挨拶し、吉村と話し吉村建設社員で斉藤同級生・島岡勇作と同級生・望月茂子が出世と話し、同級生の小説家・平沼他家夫(大浦龍宇一)が斉藤と金を話し、廊下で吉村と源田が揉め田辺が止めた、源田が祝辞で大黒を批判し、大黒は立ち去った。
田辺は予行電話を受け、防犯カメラ監視の妹尾からトイレから源田が出ないと聞き調べると個室内で死んでいた、田辺は立花に連絡し大黒が去り来た臨海警察署警部補・高木正義(小林且弥)に予行電話と怪しい人物を告げた、田辺は千佳から予告電話は犯人の陽動と言われ監視カメラを調べた。
田辺は各務を誘った平沼から同級生が源田を嫌うと聞き、高木から大黒の圧力で源田が病死扱いと聞き、千佳と長野県松本市へと行き妻・源田八重子(土田早苗)から最近吉村が度々訪れ源田に何かを頼むが断り吉村は1,000万円の小切手を渡し、会話に「25年前」が有ったと聞いた。
田辺と千佳は吉村から聞けないが反応が気になり、所轄刑事・大月六郎から吉村の娘・里沙が25年前に17歳で排気ガス中毒死したが納得しない吉村が1,000万円の謝礼金で情報提供を募り源田が里沙の担任と知った、田辺と千佳は吉村が自殺し源田殺害の遺書を残すと聞き、八重子から源田の日記を借りて読み「Aが里沙を事故死させ、Bが公表を拒んだ」と書かれていた。
<以下、隠し字>
田辺は立花と小太刀に報告し日記の俳句を尋ね知り、大月から情報を得て、斉藤に日記を見せAは斉藤でBは大黒でダム建設計画が見返りと言うと殺害は否定した、田辺はトイレの映像でサンタが映りスタッフでなく犯人と判り平沼と話していた、千佳は音森に斉藤へ25年前の悪事を暴くと伝言を頼み、田辺は平沼からサンタが誰か聞き出した。
田辺と千佳は松本の斉藤の講演会で、犯人が音森だと言い斉藤に25年前の里沙同様に見殺しと言うと真相を隠したと認めた、田辺と斉藤は自殺を図る音森を止め斉藤の議員の夢の為にダム建設計画の問題を消したと聞いた。


監督:中前勇児
脚本:小澤俊介
原作:都筑道夫「探偵は眠らない」「殺人現場へ二十八歩」収録『エンコ行進曲』より
出演者:田辺誠一・東ちづる・長谷川朝晴・陽月華・大浦龍宇一・木下あゆ美・入江甚儀・小林且弥・石原あつ美・山田明郷・土田早苗・西岡德馬・寺田農・村田雄浩・里見浩太朗
制作年:2016年


感想: 前半と後半が分離気味だ、ホテルの事件はホテルで解決して欲しい。
小さな謎が多数あるのは楽しめる。

花嵐の剣士

文久3年京都で不逞浪士と女剣士・中澤琴(黒木メイサ)が争い、沖田総司(大橋典之)が法神流と義兄・沖田林太郎(宅間孝行)に言い、坂本龍馬(加藤雅也)が止めたが琴が引かぬと兄・中澤貞祗(筒井道隆)が来て止めさせ、琴は貞祗と庄内藩士・清河八郎(池内万作)が組織した浪士組一員で京に来て、清河が尊皇に態度を変え、不満な琴に貞祗は力の無い者の策と言った。
13年前に上野国穴原村で法神流師範・中澤孫右衛門(西村雅彦)が貞祗に同門の娘・琴が妹と言い兄妹は稽古した、1月前に琴は貞祗の妻・中澤みよ(飯沼千恵子)と会い貞祗は清河が江戸で同士を集め将軍警護で京に行くと言い、琴が嫁ぐ吉村は名門で吉村源五郎(吉沢悠)が琴を思うと言い、琴は男装で貞祗を追い旅立った。
琴は龍馬に強くなりたいと言い、琴は貞祗と京を立ち、清河は米集めを命じ山岡鉄太郎(竹尾一真)と横浜に向かった、江戸に来て半年後に清河は刺客に殺され、新徴組取締付・山田官司(長森雅人)が浪士組は庄内藩抱えの新徴組で再出発と告げたが反対者が脱走した、林太郎に琴は貞祗は自分が居て脱走出来ないと言った。
新徴組は役人の警護で横浜へ向かい隊士・水上荘十郎(波岡一喜)と貞祗は薩摩藩士に襲われ防ぐが他の役人も襲われた、琴と貞祗は隊士・左右田宇八(寿大聡)と不審人物に会うと源五郎だった、琴は貞祗から左右田が不審と聞き隊士となった源五郎と尾行し芸者・椿(田中美里)と会い左右田が殺され女・儚(青山倫子)が居た。
水上らが役人・森を警護し襲われ森を斬ろうとし貞祗で囮と知り争い、琴は儚を追い忍び・相馬要蔵(袴田吉彦)に襲われ争い、貞祗と琴は新徴組で生きると言い、翌年組織替えで貞祗は小頭になり、琴は源五郎と待ち伏せると椿に女と見抜かれた。
禁門の変以降長州藩は巻き返し、鉄砲等の兵器の時代に変わり琴は貞祗から武器が有用と言われ龍馬が怪我をしたと聞き許嫁の千葉道場の佐那(長谷部瞳)を訪ね立ち合った。
慶応3年秋に源五郎が京から帰り薩摩屋敷に相馬が出入りし琴が芸者に扮し調べたが源五郎が見つかり琴が敵を斬り、琴は相馬と立ち合うと貞祗が助け大政奉還を告げた、貞祗は林太郎と琴と総司を話し、琴は佐那から龍馬の死を聞いた、倒幕派は挑発を行い相馬と儚は徳川を追いつめた、新徴組は老中の命で薩摩屋敷に討ち入りが決まり不満な琴は除名されて椿に行き相馬の仲間に襲われ斬った。
<以下、隠し字>
琴は源五郎から剣は貧しい者の為に使うと言われ復帰し、薩摩屋敷に進軍し源五郎が撃たれ琴は相馬と立ち合い斬り琴は儚に傷つけられた、幕府軍は勝つが戊辰戦争の引き金となった、孫右衛門一家は貞祗の手紙で庄内に行くと知り、庄内戦争で貞祗は傷つき琴が来て助け孫右衛門の元に戻った、琴は貞祗の息子に剣を教え昭和2年に死んだ


監督:猪原達三
脚本:宮村優子
出演者:黒木メイサ・筒井道隆・西村雅彦・吉沢悠・宅間孝行・波岡一喜・神尾佑・長森雅人・赤羽秀之・田中美里・長谷部瞳・袴田吉彦・青山倫子・池内万作・加藤雅也・寿大聡・竹尾一真・飯沼千恵子・大橋典之
製作年:2017年


感想: 幕末の剣士の思いは色々だが、剣を強くしたと生きる。
だが、龍馬から剣の時代が終わると知らされる。
そして自身がそれを知る事になる。

嫌われ監察官 音無一六(2017)

監察官・音無一六(小日向文世)の同僚監察官・曽根崎修(望月章男)が殺害され警視庁警務部長・千住遼子(田中美佐子)は一六に伝え、西調布署刑事課・三条渚(中越典子)と中村康介(山崎銀之丞)と加藤和馬(堀井新太)と巡査部長・長田健次(不破万作)は大音量の音楽が流れ左頬に『悪』烙印で女装姿の現場を調べ、管理官・岩瀬厚一郎(佐戸井けん太)はスタンガン襲撃に青酸カリ毒殺と考え防犯カメラの不審男を追跡し、一六は長田を違法行動で捜査から外し特別監察を始めた。
一六は元警視庁刑事・松下亜紀子(室井滋)の15年前の告発文を受取り、刑事部長・七尾政和(石丸謙二郎)が遼子に抗議し、一六は遼子から15年前に退職の亜紀子の自身の精査を聞き、渚と加藤と一六は曽根崎の妻・和美(野口かおる)に会った。
子ども食堂『もりもり』代表・松下亜紀子を遼子は度々訪ね園児・井上心(古川凛)を話し、一六が不審者に逃げられ亜紀子と遼子に会い野菜農家・島岡正(近藤公園)と食堂支援パティシエ・岡部由美(西原亜希)が来た、元世田谷西署署長・二宮満(小野武彦)の店で渚と一六が亜紀子が毒針連続殺人事件解決し15年前に辞表を出したと聞いた。
西調布署は和美を聴取したがアリバイがあり、一六と渚は食堂で由美の手作りクッキーを見て『悪』の筆跡と疑い焼印作りを調べ、警察官の夫・石黒信也(山岸門人)が女装し服毒自殺と知り由美が逃亡し、西調布署は由美を家宅捜査し焼印と青酸カリ材料が見つかり犯人と考えた、一六は遼子から捜査を止められた。
由美と不審者・下柳勉(神農直隆)の死体が見つかり西調布署は心中と考え、遼子が処分保留となり一六は曽根崎と石黒が警察学校同期と知り記者・下柳が同期・山田秀彦(神山大和)の事故死を調べると知り、盗撮して事故死が隠されていて写真館で山田幹夫(小倉一郎)に会った。
<以下、隠し字>
一六は渚と事件の疑問を考え、秀彦と墜落現場を調べ盗撮を疑い曽根崎と石黒の証言を疑い、由美の復讐が終わっていないと考え心中が偽装と知り、心から由美の物語を聞き悪い鬼を知り、幹夫が島岡を襲い亜紀子が島岡に毒を飲ませ秀彦殺害し曽根崎と石黒に偽装させた自供をさせ、一六が来て亜紀子が秀彦の母と言い島岡に石黒殺害を問い、亜紀子が由美が曽根崎を殺害したと言い、島岡が石黒と由美と下柳を殺害したと自供した。
亜紀子が秀彦の盗撮を信じて後悔し退職し、3月前に下柳から事実を聞き復讐したと言い、一六は自白目的でしびれ薬を使い関係者しか知らない事実自白は証拠で、一六と渚が秀彦が歌った曲が亜紀子が好きな曲で親子と判ったと言った。


監督:倉貫健二郎
脚本:吉本昌弘
原作:酒井直行
出演者:小日向文世・室井滋・中越典子・佐戸井けん太・山崎銀之丞・近藤公園・西原亜希・不破万作・堀井新太・小倉一郎・野口かおる・古川凛・石丸謙二郎・小野武彦・田中美佐子・望月章男・神農直隆・山岸門人・神山大和
製作年:2017年


感想: 警察官が絡む事件を監察官と刑事が追う。
責任のなすりあいが多く、本筋のカムフラージュでも目障りか。
状況証拠が多いのは過去の事件では通常か。

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