サスペンスドラマ2:「63」

ドクター彦次郎

大藪彦次郎(寺島進)は、京都・東山の医師で、院長の義姉・内倉享子(戸田恵子)と後白河静子(鷲尾真知子)を診察すると、急患で旅館女将・小川志乃(黒谷友香)から腹痛の客・森忠彦(東根作寿英)を往診し娘・七海(荒川ちか)は無関心で、彦次郎は名刺を渡し、仲居・千葉貴子と志乃と料理店へ行き、貴子は忠彦の病気を気にし七海と揉め画廊と言い、店にマスター・瀬川亜貴二(本宮泰風)の兄の絵が飾られ、画伯の妻・瑠璃子(中山忍)とモデルの画で話した。
忠彦が翌日に遺体で発見され彦次郎の名刺が落ち重要参考人で犬猿の仲の京都府警刑事・後白河孝麿(宇梶剛士)に連行され、東京の妻・美代子(渡辺梓)が来て遺体を確認し、七海の発作を彦次郎は納めるが心配し、彦次郎は娘・麻友と妻・綾子の仏壇に祈り、京都でオヤジ狩りが多くスパナでオヤジ狩りと警察は考え、孝麿は七海から忠彦が瀬川の店に行ったと聞き亜貴二に確認し、志乃は美代子と七海の宿泊延長し、美代子は彦次郎に七海の発作は忠彦の養子という出生の秘密を知り起こしたと言った。
彦次郎は七海を医師・谷川(小林稔侍)に連れ、麻友が七海に香具師の彦次郎が谷川に諫められ医師を目指したと話し、彦次郎と七海を似顔絵師・香坂が見て七海を優子と呟き、彦次郎は香坂からオヤジ狩りの場所を聞き行き格闘で犯人を捕らえ他のオヤジ狩りは認めたが忠彦の殺害は否定し、麻友と七海を香坂が描き、彦次郎と貴子と志乃が亜貴二から兄が弟子・高野に殺され逮捕されてないと聞き、高野から美代子に電話があり、亜貴二がスパナで襲われ彦次郎が治療し、瑠璃子が高野からの電話があり犯人と言い、遺留品のナイフが見つかり、高野と忠彦は同級生だった。
彦次郎は七海を往診し、美代子は七海が高野の子だが後日忠彦が訪ね来て暮らしたと言い、孝麿と揉めた彦次郎が逮捕され拘置所で空き巣を治療し親方・清水から瀬川画廊に忍び込み高野が犯人でないと聞き、谷川に引き取られ彦次郎が清水に会い瑠璃子と高野の会話を聞いたと証言し、孝麿と彦次郎が瑠璃子に高野との関係を聞くと瀬川画伯に取ってモデルで夫の指示で高野と関係したと言い、彦次郎に七海が忠彦を困らせ殴られ様とした言い、瑠璃子がスパナで殴られ死に、彦次郎が香坂から娘が七海と似ていると聞いた。
<以下、隠し字>
孝麿はスパナから忠彦と亜貴二と瑠璃子の血痕が見つかり、彦次郎がアトリエの捜査を勧め瑠璃子が手を合わせた花壇で人骨が見つかり、瀬川画伯の絵から免疫抑制剤を見つけ解剖所見から腎移植を見つけ肉親のドナーが不明で亜貴二が偽と考え、彦次郎と孝麿は亜貴二の自殺を止めると高野だと認め、瀬川画伯と本物の亜貴二を殺し忠彦が店に来て気づき殺し高野が生きている工作をし、七海を殺そうとした瑠璃子を殺したと自白し、彦次郎に七海は忠彦だけが父と言い美代子が迎え、香坂の絵を贈った。


監督:吉田啓一郎
脚本:安井国穂
出演者:寺島進・戸田恵子・宇梶剛士・黒谷友香・中山忍・小林稔侍・鷲尾真知子・本宮泰風・渡辺梓・荒川ちか・東根作寿英
製作年:2015年


感想: コメディタッチだが、謎は深い。
ただし警察捜査は甘い。
重要証拠が後半に集まるのでストーリーを楽しむ。

付き人女優・安野すみれ楽屋裏事件ファイル

小劇団の看板女優・安野すみれ(南野陽子)は舞台「白波五人女」会場で大女優・野々上弥生子(木の実ナナ)の所属プロダクションの剣持一平(井上順)に付き人にさせられ連れられて楽屋を訪れ、劇場事務員・古川茂男(尾藤イサオ)に会い、弥生子は床山の不満をいいカラスのぬいぐるみを取りにゆかせ我が儘ですみれは振り回された。
すみれが差し入れの菓子折りの整理をし、弥生子から安物の船木屋芋ようかんを共演の人気女優・成瀬ひとみ(沖直未)に届ける指示で行くと付き人女優・戸倉則子(小林綾子)と居て、置いて出ると則子が部屋に鍵を閉め、舞台が始まるが楽屋でひとみが死んで発見され、そばに弥生子の差し入れ芋ようかんがあり、日比谷南署警部補・白坂(近藤芳正)と新人刑事・新田(杉浦太陽)が来て調べた。
白坂と新田が弥生子を聴取し主役を取られた動機を言い、弥生子はすみれを疑わせ、差し入れ人が不明で、すみれが包装紙の傷みを思い出し調べると無くすり替えと判り、剣持がすみれに弥生子の送迎をさせすみれは端役を貰った、警察は鍵が保管されていて被害者の交遊関係を調べ、すみれと則子が芝居の準備すると白坂と新田がひとみのトラブルを聞き則子が普段は芝居前に食べないと言うと新聞に俳優・赤松雅司(櫻井貴史)が載り、赤松は最近誘われたがスポンサーの船木屋主・舟木洋一郎(斉木しげる)が居ると言い、聴取すると自社製品に毒を入れないと言った。
白坂と新田は監視カメラに不審人物を見つけ、剣持がひとみの前のマネージャー・三村和則(駒田一)と言い、楽屋で見つけすみれと新田が追うが逃げられ、翌日に三村が遺体で見つかり三村は10年前に婚約者・如月志保と別れさせられひとみにマネージャにさせられたと判り、すみれは則子から辞めると聞き引き止め神社に参り、白坂は被疑者死亡の自殺で終わらた。
すみれは則子と居酒屋(島崎俊郎)で飲み、新田がすみれのファンと明かし、すみれは弥生子の扇子を劇場に取りに行き古川が持つひとみのパンフレットを見て、新田が10年前の名鑑で志保を見つけると則子だと判り、すみれが則子に尋ね三村からひとみのせいと言われたと聞き、則子が古川の事をすみれから聞いた。
<以下、隠し字>
酔ったすみれを負った新田に則子が自供し芋ようかんすり替えを言い、すみれは納得せずにひとみの草履が位置が変わっていたと思いだし、最後にひとみと会った人物がいると考えちらしに名だけが載る事を知り、すみれは弥生子と古川を呼び出し舞台で殺害時を演じ草履を揃えたと示し、則子にアリバイがある時に行い庇ったと則子の自首を告げ、古川はひとみ殺害を狙い止められ三村の話しを打ち明けられたと言い・・・・・。


監督:赤羽博
脚本:田辺満
出演者:南野陽子・小林綾子・木の実ナナ・井上順・沖直未・尾藤イサオ・近藤芳正・杉浦太陽・櫻井貴史・斉木しげる・島崎俊郎
製作年:2009年


感想: 少ない登場人物と舞台の知識でまとめた。
裏ばなし的要素と密室犯罪を結び付けた。
動機の設定も成功した。

一千兆円の身代金

平岡ナオト(香取慎吾)は元大臣・国武義和(山田明郷)の孫・篠田真由(本田望結)を誘拐し真由の母・由美(木村多江)へ電話し、犯行声明文をマスコミに送り、聞いた捜査1課課長・藤井(浅野和之)と管理官・宮坂(宮川一朗太)はSIT・片岡晋太郎(杉本哲太)や片岡班・今村敦子(仲里依紗)や小田切(遠藤雄弥)らに指示し、要求は1週間後までに身代金1085兆円で前年度の国の財政赤字額で、国武は政治資金規正法違反で不起訴だった。
片岡と敦子は真由の父・雄一(前川泰之)と由美から電話内容を聞き、犯人は国民への公式謝罪か身代金かを求め、藤井は声明は公開せず、ナオトは犯行声明文をネット上にアップし一般人に知れ渡り、ナオトはネットを調べ、敦子は倒れた由美を病院に運びマスコミに写真を撮られ片岡班は捜査から外れ、敦子と片岡は大学生・大谷哲平(高田翔)の連絡で会い削除された「嘆願ブログ」を聞き、管理人・ナオトと女性と半年前に会うが本名は聞かず議論に載らず十勝の公共事業に反応したと聞いた。
藤井が片岡に教師・早坂(坂本充広)の容疑を言い、片岡はナオトを調べ大谷に高校名簿を見せ伊藤直哉を見つけ調べ、由美は真由と話した看護師・橋本沙織(MEGUMI)を告げ、沙織は雄一と不倫関係だったが慰謝料を貰ったと言い、ナオトは新たな脅迫文を送り、小田切が伊藤直哉の父と生い立ちを片岡と敦子に伝え、片岡はナオトの孤独と政治以外を考え真由も孤独と考え、片岡と敦子は早坂に聞き「破綻ごっこ」を教えいじめに発展したと言い、ナオトは真由に手紙を書かせ病院で敦子を見かけ、敦子は由美宛ての真由の手紙を預かり、由美はもう1通の否定的な手紙を見つけた。
<以下、隠し字>
片岡と敦子は沙織が円満解決でないと知り、由美が自宅に戻りテレビに誘拐犯の主張に同意し国民に謝罪し真由を返して欲しいと言い、ナオトは計画変更を真由に告げ、真由は3月前の誘拐を頼んだ約束を言うと由美が変わったと述べ、ナオトは自分の病気と沙織と真由に会い孤独を知ったと思い出し、真由は「嘆願ブログ」を読み頼ったと明かし、片岡は伊藤直哉が余命短い病気で辞めたと聞き、敦子は沙織と真由の繋がりを知り、当日にナオトは真由を送り出し、片岡と敦子はナオトと沙織と真由の繋がりを見つけ沙織から真由とナオトが勝手行った聞き、真由が登校し何も見ないと言い、片岡は敦子にナオトと真由の共犯と告げた。
ナオトが現場に現れ主張するとマスコミと人が集まり国武は無視して去り、真由は誘拐されずひとり居たと言い試験を受け、ナオトが借金と若者が国を変えると言うと片岡が希望があると説得したが自害した。


監督:河野圭太
脚本:龍居由佳里・小峯裕之
原作:八木圭一「一千兆円の身代金」
出演:香取慎吾・本田望結・仲里依紗・木村多江・浅野和之・前川泰之・宮川一朗太・遠藤雄弥・MEGUMI・高田翔・山田明郷・杉本哲太・坂本充広
製作年:2015年


感想: 2人が起こす革命は誰にどれだけ届くか。
誰がそれを、受け止められたか。
事件の構造を何時、判るか?。

司法教官・穂高美子(2015)

司法研修所の検察教官・穂高美子(水野真紀)はアレルギーショックの実例で問い、無罪・過失の意見があるが元タレントで修習生・緋村小百合(高橋愛)は殺人と答え財産狙いだが証拠がなく、美子は未必の故意を直前の喧嘩から示し過失と故意の違いは大きいと言った、小百合は父が交通事故で死に芸能界を辞めて弁護士を目指し、所長・山根(勝野洋)と弁護士・小宮(筧利夫)が小百合のタレント・中川とのゴシップ記事の違法性を話し、小百合の母・みどり(原日出子)に脅迫電話が入り、小百合の友人の葉山インテリア社長の娘・葉山玲奈(大塚千弘)と中川にブライダル会社社長・阿久津万里江(高橋ひとみ)がバルコニーでの記念写真を勧め、玲奈が水口(冨家規政)から脅迫された。
小百合は玲奈の結婚式に出席し、バルコニーで撮影中にカメラを持つ小百合が後ろに下がらせた直後に手すりが外れ玲奈が水口の側に落下転落死し、刑事・原田(梨本謙次郎)は金具の緩みを万里江が葉山インテリア・鳥羽の点検直後と言い中川が小百合を疑い、原田が美子に小百合のアリバイを聞き父殺害犯が玲奈が役員の社員と判明し動機と考え、明確な故意がなくとも未必の故意が成立と述べた。
美子は小百合とみどりから父の事故は大弁護団に押し切られ謝罪にきた玲奈と知りあうと聞き、美子は小宮とブライダル会場に行き、場所は中川が撮影者は玲奈が決めバルコニーに入れるのはスタッフだけと聞き、葉山インテリア社長秘書・村越貴代(大路恵美)と会い、美子は小宮と山根に偶然が重なり過ぎと考え小宮は写真に影が入り下がらせたいと言い、葉山と万里江に水口が事故を疑い、美子は小宮と飲み遊ぶ中川に玲奈の生命保険を疑うと何かに巻き込まれていたと聞いた。
原田が水口をバーで調べスキャンダルを売り中川も来て玲奈が殺人者の気持を話したと知り、水口が小百合に取引を持ち掛け帰り小百合が美子に相談し、水口が殺され容疑がみどりにかかり、美子は水口が玲奈の転落現場にも居て玲奈の転落死と水口の死の関連を調べると言い司法を諦め掛けた小百合を諫め、美子は小宮と山根に水口が巻き添えを受ける可能性を告げ、原田から水口が怯えていたと聞きバーにボトルキープと知った。
<以下、隠し字>
美子はみどりから小百合のバッチを遺体の側で見て庇ったと聞き、小百合の父を轢き殺した村越が3月前に病死し、小百合が村越の妻・貴代に会ったが3年前は派遣社員で事故もみ消しの見返りと考え、美子と小宮と小百合は葉山に貴代の出世理由と村越の身代わりを問い小百合は貴代が水口誘導を考えた、美子は小宮は貴代を訪れ遺体で発見しパソコンに遺書が有り身代わりと玲奈と水口殺害が書かれ、原田は自殺と考え村越の誓約書で葉山が身代わりを認めた。
美子は貴代に罪を全て着せた者の存在を考え、小百合は水口にだけ殺意を持つ人物を考え、美子は関係者を集め「万里江が水口と共犯で脅迫していたが逆に脅され狙い、貴代と組み玲奈と水口双方の殺害を狙い助かった水口を貴代に殺させ、貴代を自殺に見せ殺した」と自白させた。


監督:本橋圭太
脚本:山岡真介
出演者:水野真紀・筧利夫・勝野洋・高橋愛・原日出子・高橋ひとみ・大路恵美・大塚千弘・冨家規政・梨本謙次郎
製作年:2015年


感想: 精度の悪い殺害方法を逆手に取る。
内部犯行なのに、警察捜査が杜撰のようだ。
間に入る、穂高美子の実例講義が効果的だ。

このページの先頭へ