サスペンスドラマ2:「78」

新 法廷荒らし 猪狩文助~終の棲家~

猪狩文助(柄本明)は一見は偏屈な老人だが「法廷荒らし」の異名をとる凄腕弁護士で、新人弁護士・夏目理恵子(舞羽美海)が住宅詐欺の裁判に連れて行き豆腐屋・富永夫婦にリフォーム詐欺を訴えられた被告・福田(蛍雪次郎)に富永が息子のインテリアデザイナーと相談していたと指摘して勝訴した。
猪狩は調査員・東野春樹(宅間孝行)から夏目が病院で医師・笹山(金子昇)の治療を受け、老人ホームの嘱託医で理事長・香原周一郎(大河内浩)の娘・真咲(柴田杏花)と老人ホームに行き香原に会い、入居者・原田節子(長内美那子)が笹山には介護主任・久世栄美子(小林綾子)という許嫁が居ると言った。
東野が香原が石油ストーブで焼死し笹山が現場に居合わせたと言い、夏目が行くと殺人容疑で逮捕され犯行を自白したが、真咲と母・真紀枝(中島ひろ子)が笹山の弁護を依頼し、拘置所で猪狩と夏目が笹山に会うと容疑を否認したが訳は言わなかった。
大家・有川光代(松金よね子)が猪狩を送り出し、担当検事・池波遼子(草刈民代)を見かけ、裁判で池波は香原が真紀枝や義理の娘・真咲に暴力を振い笹山の有罪を述べ、笹山が否定し猪狩は証拠書類を取り合えず不同意とし、荒木警部補(坂田聡)が家庭教師の笹山が同情した犯行と主張し消化活動は偽装と言い、池波はホーム事務長・野口(越村友一)を証人召喚し、笹山がポリタンクな様な物を持って居たと証言したが猪狩はポリタンクは曖昧と言わせた。
猪狩が真咲に誘われホームに来て古株・今西(米倉斉加年)に会い、夏目はポリタンクで笹山が温泉水を運ぶと聞き、旅館主人・山谷(仲本工事)を証人に呼びポリタンクには笹山の指紋が事前に有ったと示すが、池波は山谷から笹山が真紀枝といたと聞きだし、笹山は猪狩に警察で笹山か真紀枝のどちらかが犯人と言われ罪をかぶったと言った。
野口が伊豆で死体で見つかり猪狩らが行くと久世が来てブログに送信された遺書を見せ、猪狩らは警察から事情を聞き、東野が調べた病院の人間関係を話し、猪狩は裁判で証人の真紀枝にアリバイがあると池波に言わせ、警察の嘘の取り調べを述べた。
<以下、隠し字>
真紀枝は福田から老人ホーム売却を聞き、猪狩はホームで福田を見て、今西から久世の知人の福田を息子に紹介したと聞き、夏目が久世に証言を頼み、裁判で証人・久世に猪狩が福田を知らないと聞くと猪狩は老人ホーム乗っ取りが動機で、次の証人・今西から息子に久世紹介の福田を会わせ、「久世が老人ホームが自分の物になる」と言った証言を聞き、東野が福田を誤魔化して裁判所に連れた。
猪狩と夏目は今西の写真を見せ久世が写り福田が共犯と言うと、久世が福田に先代の隠し子と乗っ取りを持ちかけられ指示に従い野口を協力させ、福田に言われ笹山に罪をかぶせ弱気になった野口を殺したと言うが、猪狩は老人を馬鹿にしていると答え、池波は捜査のやりなおしを言い、久世と福田を逮捕した。


監督:水谷俊之
脚本:田辺満
原作:和久峻三「葡萄色の血の女」
出演者:柄本明・草刈民代・宅間孝行・舞羽美海・小林綾子・中島ひろ子・柴田杏花・金子昇・仲本工事・大河内浩・越村友一・長内美那子・松金よね子・坂田聡
製作年:2015年


感想: シリーズ最初で冒頭の裁判の意味が隠され易い。
動機の重要性が高い。
奇妙なコンビが活躍する。

沈黙の目撃者! 動物病院・彩子の事件カルテ

獣医・栃尾彩子(沢口靖子)は犬の腹部に腫瘍を見つけ、飼主・神田(中丸新将)と妻(小宮久美子)はかかりつけの動物病院では違うと言うが彩子は検査に連れ、クリニックで院長・榎(竜雷太)と看護師・桜庭ユキ(竹内都子)と不動産会社・寺本(ヒロシ)がいて彩子が犬を連れ帰りエコー検査で腫瘍を発見し手術し、デザイナー・満田時江(未来貴子)が売れてから来なくなり、彩子は井村ペットクリニック院長・井村(伊藤洋三郎)と満田が揉めるのを目撃し事情を聞き犬が殺され紹介を頼まれ、刑事・高木(鳥羽潤)と警察犬係・佐藤(竹島正義)が犬・ラルフと来て引退時期と話し診察した。
井村とブリーダー・小沢(大村波彦)と加賀谷(片方隆介)が満田の写真を見て話し、彩子が井村クリニックの不安と満田が証拠を集めていると心配し満田を訪問し留守で大家と満田の死体を発見し、警部補・西原(渡辺哲)と尾崎刑事(平塚真介)が部屋が荒らされ動物の毛とドングリを見つけ、警部・中島(建蔵)が強盗と怨恨で調べさせ、高木はとなりの子・川田昭彦(伊澤柾樹)のどんぐりで仲が良いと知り、彩子が井村が変と高木に連絡し、美容院・徳丸久子(片桐夕子)に猫・ミミの病気検査を告げると死なせたいと聞くが連れ帰り、高木は井村クリニックで井村と小沢と加賀谷を見かけ、彩子が亜紀(安藤未理)と母・三橋啓子(藤本喜久子)の猫・チコを診察し何か飲み込んだと知った。
寺本が犬や猫の誤飲を聞き、井村が来て彩子とユキに苦情を言い帰り、彩子と榎はドッグカフェ店主・後藤清美(渡辺梓)の店で話し七宝焼をほめ、刑事に満田は最近来ないと言い、彩子が帰りミミが居なく徳丸に連絡し、警察で井村の悪質医療行為と小沢との高額ペット斡旋を疑い満田が調べ部屋から犬以外の毛が見つかり彩子が飼い猫と言い、高木と彩子が満田の部屋を調べ猫の形跡を見つけ、清美を徳丸が訪ねミミを探し、彩子が亜紀から満田のマンションで飲み込み満田を訪問すると聞き、彩子が手術で胃から蓋を取り出し、彩子は清美から七宝焼を貰い寺本がストラップが無いとユキが言った。
<以下、隠し字>
彩子は元気のないラルフを預かり、西原らは井村を聴取しアリバイを聞き、清美と寺本が打ち合わせ彩子が彼氏と聞き、帰りに彩子が襲われるとラルフに助けられ、高木に犯人の手の噛み傷を話し、西原や尾崎は小沢と加賀谷が犬に毒入り団子を与える所を逮捕しペットを殺し新しいペットを売っていると言い、高木は彩子から電話で満田が犬の墓に大切な物を隠すと聞き見つけ、徳丸は彩子に猫・ミミを頼み、彩子とユキは寺本がミミを盗んだと考え、昭彦が満田と交換した宝を見てドングリと交換した物を受け取り寺本に満田のペンダント見せ間違った猫を盗んだと言い、高木が満田に犬を斡旋し殺したと告げ、寺本は清美が好きになり満田に別れを持ち出し断られ殺害しペンダントを落としたと自供し、部屋でミミが見つかり手術し直った。


監督:水谷俊之
脚本:水谷龍二
原作:日下圭介「猫の中身」
出演者:沢口靖子・鳥羽潤・竹内都子・竜雷太・渡辺梓・未来貴子・ヒロシ・渡辺哲・伊藤洋三郎・平塚真介・竹島正義・片桐夕子・大村波彦・片方隆介・中丸新将・小宮久美子・藤本喜久子・安藤未理・伊澤柾樹・建蔵
製作年:1991年


感想: ペット自体に関する犯罪は罪が軽いが、対人間が絡むと大きくなる。
犬猫が主人公的な事件で獣医が関わる事になる。
決定的手掛かりは別だが。

テロリストのパラソル

新宿で父が松下優子(高橋恵子)を車で送り北海道から上京を促し、優子は横切る菊池敏彦(萩原健一)を見かけ車から降り、菊池は歌舞伎町の小さなバー「吾兵衛」でバーテンをし優子は見て桑野誠(根津甚八)に伝えると菊池が島村圭介と名乗って居ると知っており時効だが逃げ土曜日にウイスキーを抱え新宿公園で過ごすと答え、聞いた優子は桑野に別れたいと告げた。
菊池は土曜に公園で過ごし牧師(長江英和)と話し、優子が見つめると少女・宮坂まゆ(五十嵐瑞穂)が話しかけ父・宮坂(村井国夫)が娘を連れ、それを桑野が見つめた、その時に人ごみで爆発が起き多くの死傷者が出て、菊池がまゆを助け牧師に渡すと警察が来た、テレビでアナウンサー(向坂樹興)がニュースで爆発を告げ、進藤警視正(西岡徳馬)ら刑事が過激派犯行と話した。
菊池はバーで新聞を読み、東亜商事・浅井(大杉漣)らが来て島村は業界で噂と言い帰り、アナウンサー(松田朋恵)が病院を報じ死者に公安・宮坂と松下優子が居た、菊池は襲われ見た事を忘れろと警告され、捜査本部は遠隔操作による新型の爆弾のテロと考え指紋から菊池と桑野が浮かんだ。
菊池を松下塔子(木村佳乃)が訪ね母・園堂優子(高橋恵子)から聞き爆発で死んだ松下優子と言い、菊池はむかしの学生運動を思い出し記者・森から東亜商事代表・浅井の前歴が刑事で暴力団・江口組にいたと聞き、進藤が菊池のバーに来て桑野誠が死んだと聞き、菊池は20年前死んだ吉岡巡査の墓に参り塔子の部屋に行き優子の事と公園に居た理由を知りたいと頼んだ。
学生紛争で菊池は優子と抗争を話し桑野に付くと言った、菊池は浅井を呼び出し襲ったのは江口組で企業・ファルテックに頼まれ株主にアルフォンソ・カネーラが居て立て直したと聞き、進藤らが塔子を聴取し、菊池は塔子から優子の短歌を見つけたと聞き夜に部屋に行くと男が盗み逃げ、塔子が帰り優子は菊池に会いたかったと考え、菊池は北海道に住む理由を尋ねるが不明だった。
<以下、隠し字>
進藤が菊池に吉岡の娘を連れ来て許せなかった事実を言い、浅井が刺され菊池は塔子にファルテックのアルフォンソ・カネーラを調べを頼み、病院でまゆを訪ね公園に行った理由を尋ね、札幌に塔子と行き優子の家を調べ短歌を見つけ秘書・池山からのファックスでアルフォンソ・カネーラが桑野と知り近くの別荘で会い「海外逃亡後にテロリストになり会った書記官が宮坂で、逃亡し麻薬王の娘と結婚し過去を消し10年前戻り麻薬で日本に復讐を狙った」と言い、「優子は菊池を愛し続け、自分の絶望を感じ優子を殺害し、他は巻き込んだ」と言い菊池に銃を向け、菊池は去り桑野は自殺した。


監督:福本義人
脚本:中村努
原作:藤原伊織「テロリストのパラソル」
出演者:萩原健一・根津甚八・高橋恵子・西岡徳馬・木村佳乃・村井国夫・五十嵐瑞穂・大杉漣・山口仁・長江英和・向坂樹興・松田朋恵
制作年:1996年


感想: ハードボイルドタッチのミステリで時効を過ぎた犯罪者が調べる。
背後に、テロリストや暴力団が蠢く。
学生運動の思いとその後の生き方を描きながら展開する。

鎖 女刑事 音道貴子

3週前に警視庁第3機動捜査隊巡査長・音道貴子(小池栄子)は占師・御子貝睦子と夫・春夫と内田敏司夫妻殺害死体を見た、特殊犯捜査係巡査・平嶋真紀(篠田麻里子)と警部補・滝沢保(高橋克実)は女学生を調べ元相棒の機捜・貴子を思い出し、貴子は捜査に加わり、警視庁1課係長・守島(阿南健治)と課長・緒方が説明し、1課巡査部長・島崎(東根作寿英)らが地取りで1課警部補・柳沼(益岡徹)と西大和署巡査・遠藤組と1課・星野(阿部力)と貴子組が関捜査で組んだ。
貴子は星野の態度が不審で、1週後に現場で隠し納戸を見つけるが星野は報告せず手柄を狙い関東相和銀行で調べ、貴子は架空名義を疑うが星野は諦め貴子を飲みに誘われ断わり、翌日に冷淡に扱われ柳沼らが報告し貴子が発見した内容で、貴子は聞き込みで1年前の事件被害者・中田加恵子(西田尚美)を見かけ男といた。
貴子は島崎から星野が態度が変わったと聞き女くせが悪いと注意され、貴子が知る加恵子は父の介護をし夫の代わりに看護師とスナックのアルバイトをして子供を育てた、柳沼が架空口座を報告し退職者を疑い、貴子と星野は退職者を聞き込み星野は規則違反の単独行動を命じ、貴子は若松を担当し引越で転居先を訪ね、加恵子に会い家を出たと聞き誘われ家に行き、貴子は睡眠薬で眠くなり死体を見たが拉致された。
特殊犯捜査係巡査長・保戸田(尾上寛之)と滝沢は召集され、吉村管理官(佐戸井けん太)が貴子が行方不明で星野が貴子が勝手に行動と言ったと伝え、滝沢は違うと否定し真紀と保戸田と星野に会った、貴子は捕らわれ鎖に繋がれ加恵子に監視され堤(黄川田将也)が銃を向け加恵子が井川(小木茂光)に怒られると止め、加恵子は貴子に嗅ぎ廻ったと言った。
貴子は加恵子に死者は若松か尋ね、滝沢は星野の嘘を無視し、真紀と保戸田は他の捜査員から星野が貴子に言い寄り振られたと聞き込み滝沢は星野に詰問し責任を問い、滝沢と真紀は阿佐ヶ谷に行きアパートを見つけ死体の犯人一味の男を発見した、守島が死体が若松で部屋で貴子の指紋があり散弾銃らが無いと報告し、吉村は貴子の安全の為にマスコミに隠した。
滝沢は星野から最後の電話で被害者と会ったと聞き、中田加恵子を知り滝沢と真紀は自宅に向かい、堤と加恵子に井川と鶴見(蛯沢康仁)が来て4人殺害を言い、井川が貴子に捜査を聞くと上の指示で銀行退職者を調べただけと答え閉じ込められた、滝沢と真紀は加恵子の夫を聴取し堤と暮らすと知り、夜に貴子は加恵子を説得するが無理でトイレに行き窓から外に逃げるが堤に捕らわれ傷め付けられ加恵子も殴られた。
<以下、隠し字>
柳沼が井川の指紋発見と犯行グループが5人と言い、吉村が加恵子の位置確認で新潟と言い、新潟港で加恵子が携帯を見ると堤と鶴見が分け前を持ち堤と鶴見が揉め、貴子は加恵子から幼児に父に誘拐され子にされ大人になり今の自分を選んだと聞き、警察が工場周囲を取り囲み吉村が夜に突入準備し、滝沢と真紀は貴子の命が優先と銃撃戦を避けると言い、井川らは貴子を楯にし、滝沢が加恵子の携帯で交渉し貴子は滝沢と知り判らないと弱音を言い真意が不明で、井川が地下通路を告げ船が来たら貴子を殺し逃げると言い、貴子は皆が寝ると鍵を盗もうとし、滝沢が電話で貴子に指示すると判らないと弱音を言い、芝居かと聞くと反応し、井川らが逃げ堤が貴子を狙うと鎖を外した貴子が反撃し合図し警察が投入し犯人を捕らえた。


監督:児玉宜久
脚本:坂上かつえ
原作:乃南アサ「女刑事 音道貴子 鎖」
出演者:小池栄子・西田尚美・阿部力・篠田麻里子・東根作寿英・尾上寛之・益岡徹・阿南健治・蛯沢康仁・佐戸井けん太・黄川田将也・小木茂光・高橋克実
制作年:2016年


感想: 「凍える牙」事件の相棒の貴子と滝沢が登場し最後に再会する。
貴子は相棒の刑事の私情で、単独で犯人と遭遇し拉致される。
停滞していた事件が、拉致事件で動き出す。

このページの先頭へ