サスペンスドラマ2「01」

温泉(秘)大作戦(12)

旅館コンサルタント業界のカリスマ城ノ内コンサルティング社長・城ノ内愛子(野際陽子)とファイナンシャルプランナーの旅館経営スペシャリスト・星野さつき(森口瑤子)と創作料理担当・島慎之介(東幹久)と館内装飾や接客担当・森田梢(高樹マリア)と元刑事の敏腕リサーチャー・岩田幸平(村田雄浩)たちは、今回のクライアント・北海道の洞爺温泉郷のホテル「洞爺サンパレス」再建中だった。
その合間に城ノ内の元部下・原田加代子(高瀬春奈)の結婚式に出席したが途中で、ヒ素中毒死し、幸平は現場に居る人のリストを作成したが新郎・松本功一(津嘉山正種)の親族は帰ったと飯塚太一(秋野太作)は言った。
功一の長女・孝子(藤田朋子)と次女・純子(国生さゆり)と三女・満子(有森也実)の三姉妹は、資産家の父の財産を目当てで加代子との再婚に反対し、パーティの前に全員帰った。
孝子は松本農園の後継者として多くを要望し、「洞爺サンパレス」の料理長の純子は独立資金として等分相続を主張、満子は嫁先農園の経営難から緊急に1千万円を必要だった。さつきたちは仕事を進め、島は北海道ならではの松本農園の野菜を使いたいが松本農園の野菜は高価で支配人は反対だが北海道外からの客には、この地の味が必要と言った。
さつきは大規模リフォームの融資のために事業プランを練り出掛けるが車に狙われた。
死んだ加代子事件の真相を明らかにしたい城ノ内は松本家の人々を訪ねたが、加代子の結婚反対理由は口を閉ざし、同級生で松本農園に勤務の飯塚だけは協力的で加代子が結婚後に相続権放棄予定を告げ、加代子は城ノ内に三姉妹との仲を修復する秘策があると告げていた。
幸平は孝子の夫・琢磨(冨家規政)の松本農園の金使い込み情報を入手し、加代子が調べれば不正が明らかになると、琢磨はファックスで遺書を残し姿を消した。
島とさつきは、3農園の野菜で価格を変えてリサーチすると松本農園の野菜が価格が高いが1番で、さつきらはそれぞれが案を出して実行に移して行ったが、幸平が散策中に琢磨の砒素毒死体を見つけた。
松本家の3人娘は15年前にそれぞれが作ったおにぎりで母が砒素中毒死した事で互いを疑っていたが、幸平は加代子が真相を知ったと推定した。
<以下、隠し字>
さつきたちはファックスの遺書偽造方法を見つけ、15年前の写真から3人以外の犯人の存在を知った。
さつきは犯人に松本農園の偽帳簿を示し、毒殺しようとした所を幸平が捕らえた。
松本家の3人娘は仲直りし、ホテルも順調に再出発した。


監督:合月勇
脚本:清本由紀
出演者:野際陽子・森口瑤子・東幹久・高樹マリア・村田雄浩・高瀬春奈・津嘉山正種・藤田朋子・国生さゆり・有森也実・秋野太作・冨家規政
制作年:2013年


感想: ホテル再建コンサルトチームの再建方法がテーマです。
次に、その最中に事件が起こり、それを解決する事もテーマです。
比重はホテル再建に強い所が、普通のサスペンスと事なりシリーズになっている。

捜査指揮官 水城さや

水城さや警視(小池栄子)は警視庁刑事部捜査第1課の女性管理官で、捜査本部の100名近い捜査員の指揮を執る。
さやは捜査1課長・葉山和久警視正(伊武雅刀)の連絡で現場に行き、先に到着していた部下の岸本達也警部補(杉本哲太)と渡辺愛子巡査(北川弘美)から車で轢かれた後に絞殺されドリームショッパーズという会社の松田伸子と報告を受けた。
所轄署に捜査本部が出来、さやのもとで捜査会議し、会社が悪質商法で話題で怨恨を所轄捜査員・青地啓介巡査部長(本田博太郎)が述べたが、指紋照合で本名は警視庁刑事部捜査第2課の高坂由美巡査部長(黒沢あすか)と判明した。
さやも以前所轄で一緒に仕事をした高坂だと判り驚き、葉山と理事官・菱沼伊知朗警視正(林泰文)らに高坂の上司・戸川巧警部(佐戸井けん太)はドリームショッパーズのくずダイヤでの詐欺行為で潜入捜査をしていたと言った。
オリエントショッパーズ社長・宇田川誠(松永博史)は出頭拒否し、「オリエントショッパーズ被害者の会」顧問弁護士・姫川美織(岩崎ひろみ)が事情を聞きに来た。
高坂の自宅から2000万円の現金が見つかり、さやは捜査員に口外禁止指示したがスクープされ、記者と会った青地は所轄の情報屋で山下というホストと高坂が会っていたが姿を消したと言った。
「被害の会」事務長・武藤正也(つまみ枝豆)はホストが会社を紹介していたと言い、神奈川で目撃した山下を逮捕したが高坂には宇田川への紹介を頼んだと言い一緒にいた武藤みどり(濱田万葉)は夫・正也にやり直せと言われた。
宇田川は逃亡を考え秘書・長尾美和子(原史奈)を弟・長尾一樹は非難し、2課の別件逮捕の前に宇田川は逃亡し証拠書類から被害総額20億円と判り宝石鑑定士・菅原は現品はくずダイヤと人工品と言った。
宇田川が死体で見つかり遺書メールがありパソコンは暗証がかかり、本部解散の声にさやは20億円発見が鍵で暗証をしる人物が犯人と考え、高田刑事・前田刑事は宇田川の過去から5年前のキャバレー倒産の関係者に黒幕がいると言い、美和子を青地が逮捕したが7千万円所有のみだった。
物証が無ければ本部解散で、家で悩むさやは母・水城千代子(市毛良枝)が物忘れ防止で手にメモを書くのを見て高坂がキャラメル箱にメモする癖を思出し遺留品から「1192」の文字を見つけ青地は連絡用のコインロッカーと言い防犯カメラの映像を見つけ、高田らは宇田川の過去の関係者にある名前を見つけた。
<以下、隠し字>
「オリエントショッパーズ被害の会」記者会見の場所にさやらが乗り込み、姫川が5年前の関係者でロッカー使用者に似ている事を言い、菅原がくずダイヤのなかの姫川保有の物を調べると高級品ばかりで、逮捕した。
そして、・・・・・。


監督:児玉宣久
脚本:安井国穂
出演者:小池栄子・伊武雅刀・杉本哲太・北川弘美・本田博太郎・黒沢あすか・佐戸井けん太・林泰文・松永博史・岩崎ひろみ・つまみ枝豆・濱田万葉・原史奈・市毛良枝
制作年:2013年


感想: 強いキャラクターの主人公での警察の組織捜査を描く。
個性の違う警察官が多数登場するが、現場は個性的で上司は類型的に見える。
事件は、後半にならないと判らないが、容疑者が少ないのでそちらの比重は低い。

葬儀屋松子の事件簿2

升田善蔵(でんでん)・富永達彦(田中健)・西谷拓馬(西尾浩行)と葬儀屋を営む桶谷松子(名取裕子)を老舗和菓子店「柳仙堂」社長で町会長の神崎徹郎(蟹江敬三)が訪ね、近所の男性が孤独死で葬儀を出して欲しいといった。
神崎と松子が部屋を訪ねると「山田弘」の表札の部屋で死んでおり、警視庁捜査一課・河本(阿南健治)と所轄署刑事・村田(石井智也)の調べで本名は北島徳一(田村泰二郎)で病死だが1500万円を遺し、記者・川口尚子(岩崎ひろみ)やネット葬儀社・沢征次(佐戸井けん太)も興味を持った。
北島の葬儀後に、葬儀屋に神崎が来て自分の葬儀の事前相談をして、松子は葬儀のプランを出し、顔を妻以外に見せない・早く火葬したいと希望したが、神崎の後で妻・和可子(松原智恵子)が来て神崎の訪問理由を尋ね、松子は明かした。
松子は孤独死を見てから、ホームレスへ炊き出しを行い通称クマさんと会い故郷に子供を残していると聞いた。
善蔵は病院の婦長・吉村兼子(大島蓉子)に葬儀の斡旋を依頼するが沢と喧嘩になり、高齢者の孤独死で北島を取材していた川口が北島が大金を遺していたと記事にして、和可子が北島の元妻で北島との息子のベンチャー社長・由紀夫(林泰文)は遺産相続資格があると言った。
銚子の海で神崎が自殺で亡くなり、和可子から葬儀の依頼を受けた松子は神崎の生前の希望で行ったが火葬後にボルトが残ったが和可子は知らないと言い、川口は松子に由紀夫の会社は倒産間際で神崎に2億円の保険がかかっていると言った。
父を探しに子供2人が上京して、写真を見た沢はその後「金つるを掴んだ」と語り、富永は神崎の葬儀で幽霊を見たと自信を無くし、周囲に疑惑を持たれたと和可子が松子を訪れて老舗も安定していないと言った。
沢が殺されて善蔵に容疑がかかり、松子達は調べ始めて神崎の家庭内のふるまいや、息子が後を継がない事や、上京した子供2人を知った。
<以下、隠し字>
鬼貫は幸子に忘れ物を届け、ICレコーダーを各車両に置き音情報を集めアリバイを作り、桑原を殺害し名古屋経由で豊橋から下りに乗り上りを待ちICレコーダーを回収したが1つを乗客が駅に届けたと言い、鬼貫は幸子の智子の墓参りの理由を考え智子の手術写真に子が写ると言うと、幸子は患者への行為は変わらず当日に智子から夫が隠した事を知り、事故の智子の手術で胎児をみて手が震え気づくとミスをして死なせたと言い、桑原は事故を知り殺害と脅され夫に知られるのが怖く殺害したと自供した。


監督:黒沢直輔
脚本:西岡琢也
出演者:名取裕子・でんでん・田中健・西尾浩行・蟹江敬三・阿南健治・石井智也・田村泰二郎・松原智恵子・岩崎ひろみ・林泰文・佐戸井けん太・大島蓉子
制作年:2013年


感想: 全体に伏線を判り易く貼った、流れる様な事件ドラマだ。
テレビドラマとしては、無理にサプライズを求めずに堅実な作りで十分の様だ。
警察が意外な程に活躍せずに、変わりに記者・川口がその役目を行っている。

ヤバい検事 矢場 健2

潔癖すぎる性格の東京地検検事・矢場健(舘ひろし)は「ヤバケン」と呼ばれた。
胡桃沢律子(櫻井淳子)が野崎修二(鈴木亮介)を殴り殺したと自首した、胡桃沢は名門女子高校の教師で生徒や保護者の人望もあり毎夜繁華街で「見回り先生」としてパトロールしていた。
被害者の野崎は半年前まで胡桃沢の勤務先女子高の学食にいたが、女子生徒へのストーカー行為で、胡桃沢が告発し解雇に追い込み恨みを持っていた。
矢場は、事務官・大隈進一郎(河相我聞)と胡桃沢を取調べると、事件当夜に野崎と偶然出会い工事現場で暴力を振るわれ、鉄パイプで反撃をしたと話すが、矢場は10日間の勾留延長した。
矢場と大隈は現場検証で凶器や見回りルートに疑問を持ちルート内に喫茶店を見つけ、現場付近で足に怪我をした女子生徒の情報を得た。
勤務先の女子高では教頭や学級主任や副主任・石橋らは何かを隠し、胡桃沢の本に消すような書き込みを見つけ、足に怪我をした立川りなを見つけたが父は養父で教育評論家で娘の教育にうるさく、矢場と大隈は喫茶店から見える場所の廃品回収業・天野(大空眞弓)を胡桃沢が見ていたと知った。
矢場は10日間の勾留延長すると胡桃沢は黙秘を始め、女子高校へ行くと石橋の態度が変わっており、立川りなは「味方が胡桃沢だけで他や父からもいじめられており石橋と付き合っていたが最近に態度が変わり、胡桃沢を尾行して天野に会い当日も野崎が天野に会っていた」と言った。
矢場は石橋が野崎に脅かされていたと知り部屋からトロフィーが無いと知り、天野も石橋に脅されていたと知った。
天野は昔養護施設を運営していたが少女の嘘の証言で止めたと判り、その少女が現在の胡桃沢と知った。
<以下、隠し字>
現場付近から凶器のトロフィーを見つけ、胡桃沢は天野に対する昔のつぐないで凶器を隠し自首したが、立川りなに見られて嘘をつかない様に言ったと証言した。
天野は野崎から金を取り戻そうとして殺したと自首し胡桃沢への手紙で、もうつぐないは終わったと言った。


監督:児玉宜久
脚本:深沢正樹
出演者:舘ひろし・河相我聞・櫻井淳子・大空眞弓・原沙知絵・山田帆風・辻本伸太郎・矢崎滋
制作年:2013年


感想: いわゆる偽の手掛かりが多いので、梗概よりも映像は複雑です。
動機が最後まで隠されており、犯人当てよりも矢場のキャラクターが浮かぶ作りかただろう。

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