サスペンスドラマ2:「46」

検事・朝日奈耀子(15)

検事・朝日奈耀子(眞野あずさ)は料亭女将・宮崎礼子(大島さと子)と涙もろい葬儀屋・岩村夏美(酒井美紀)が滝口明久(岩永洋昭)と入籍したが家族が反対と話した。
夏美は入籍3日後事故で夫・明久が他界し、姑・滝口道代(芦川よしみ)やその夫・滝口信夫(河西健司)や明久の姉・滝口千賀(大路恵美)とその夫・滝口悟朗(村杉蝉之介)も反対し、夏美の育ての親の葬儀会社・岩村(深水三章)も不釣合いと反対していた。
耀子と検察事務官・大山聡(内藤剛志)に夏美が送致され、結婚に反対の道代を殴り殺し倉庫に火をつけた容疑で、取り調べに夏美は犯行を否認したが現場の焦げたビーズの塊を知ると自供した。
夏美も親・岩村もビーズのマスコットを作り、耀子は岩村葬儀会社で近藤朱里(寺田千穂)と岩村から話しを聞き、親子喧嘩は初めてで夏美が岩村をかばったと考え、耀子は取り調べで夏美が胸を押さえ苦しむのを見て診察し、精密検査で夏美は23年前心臓移植手術を受けていて、現場の状況で夏美に犯行は不可能と考えた。 耀子は費用面等手術状況を調べ岩村が5000万円出し、道代が岩村を脅していた事が判り、夏美と明久の新居から23年前の潮来市の強盗事件の新聞記事が見つかった。
大山が潮来で強盗事件を調べその年は道代と信夫の再婚の年で夏美の実父母の命日が事件当日で、耀子は千賀が咳が激しく検査を勧め夏美を処分保留で釈放した。
岩村は夏美から手術費用を聞かれ、車が襲い岩村がはねられ、耀子は夏美から岩村のノートを見せられ23年前潮来の田端(児玉貴志)の店で高利貸しが3億円持っていると聞き奪い、5000万円を手術に使用し、夏美は道代の死んだ倉庫で第3者が居たといい、明久の死に疑いが生じた。
<以下、隠し字>
悟朗の車に岩村の血痕が見つかり運転者が信夫と判り、千賀の咳が一酸化酸素中毒で道代殺害の夜からで、信夫は夏美に潮来に呼び出された。
信夫の死体が発見され、耀子と大山は駆けつけ携帯電話に23年前の滝口夫妻と岩村と田端の強盗と田端殺害が述べられていて、耀子は信夫の遺体にビーズを見つけ、千賀が道代を殺害したと自供し、夏美は信夫と会うが死亡時刻には移動中と言い、潮来駅の防犯カメラに夜遅くの夏美が写り、近藤朱里が犯行時間に写り父が田端で信夫を殺害し、夏美に全て話していた。


監督:津崎敏喜
脚本:石原武龍・末安正子
出演者:眞野あずさ・内藤剛志・大島さと子・酒井美紀・深水三章・大路恵美・芦川よしみ・寺田千穂・村杉蝉之介・河西健司・岩永洋昭・児玉貴志
制作年:2014年


感想: 複雑な人間関係を必然にするのは難しい。
何かの犯罪に関係する登場者がやけに多い。
別に割り振った訳でもないだろうが・・。

SRO~警視庁広域捜査専任特別調査室~

警視庁内に広域捜査専任特別調査室(通称:SRO)が出来てFBIの捜査方法を取り入れた集団で、副室長・芝原麗子(木村佳乃)は、粗野な尾形(木下隆之)や犯人を威嚇発砲なしに射殺した針谷(徳山秀典)やネイルケアばかりの事務員・木戸(安藤玉恵)や経理担当課長・富田(日野陽仁)と昆虫マニアの室長・山根(田辺誠一)が所属で、自分の配属理由を理事官・胡桃沢(山口馬木也)に真意を聞いた。
山根がFBIでプロファイリングを学び実際に捜査に参加し、山根の直談判でSROが発足したと聞いたが、胡桃沢は警察庁も警視庁もSROの存在を望まず、胡桃沢は麗子に盗聴器を仕掛けるよう命じた。
神奈川県境で白骨死体が見つかり小田原中央署を麗子と訪れた山根は遺体の科警研への引渡しを要請し、強引な手法に麗子は驚くが山根は白骨死体をシリアルキラー(連続殺人犯)による可能性があると断定し可能性を検証するといった。
翌日、麗子は警察の秘密データベース「マザー」へのアクセス権限を山根から付与され、麗子はマザーで類似死体の検索し関東近県の県境で同じ特徴の白骨死体が見つかっていて、麗子も山根の推論を支持したが尾形や針谷の理解はなかった。
白骨の復顔が出来、麗子と尾形が剣道で勝負し勝ち、白骨以前に発見された西島美佳の死体が見つかり連続犯としてルールを調べはじめたが、何故被害者が見ず知らずの男の車に乗ったかが疑問だった。
白骨の復顔から可能性のある森島恭子を調べ、尾形は事務員・木戸が警務課のスパイと気づき盗聴器も見つかるが山根は盗聴は無関係と言い、SROは内部崩壊の危機になるが、富田は容疑を認めSROの風当たりを弱くするので捜査継続を望んだ。
<以下、隠し字>
犯人の拉致と死体遺棄が県境を挟んでいて、山根は一件屋で季節依存があると考え御殿場に行くが、針谷が資料を忘れ木戸が持って行った。
山根・針谷・尾形は青少年センターで近藤一郎(温水洋一)と近藤房子(戸田恵子)とに会うが、入れ違いで来た木戸が近藤の車に乗ったが不明になり、近藤薬局に戻った近藤夫妻に木戸は拉致され、ドクター捜査資料が見つかった。
麗子は子供がおれば車に乗る考え、帰ったサッカーチームの存在に気づき、麗子は子供サッカーチームと近藤薬局に気づき、麗子は胡桃沢の静止を振り切り、尾形・針谷は指示を受けて近藤家に乗り込むが近藤一郎が尾形を人質にし、麗子が来てが撃てなく人質にされたが針谷が撃ち、木戸と房子を助けた。
山根はシリアルキラーが警察を待ち伏せた事が疑問で、麗子に房子は一郎が怖く手伝ったと言い息子の被害と容疑者の復讐を話したが、山根は話しの女性が既に失踪していて殺されておりドクターは房子だと言い生き残る為に偽装したと言い、木戸の回復を伝えると態度が変わり・・・・・・。


監督:佐々木章光
脚本:川嶋澄乃
原作:富樫倫太郎「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」
出演者:木村佳乃・田辺誠一・木下隆行・日野陽仁・徳山秀典・安藤玉恵・山口馬木也・温水洋一・戸田恵子・
制作年:2013年


感想: プロファイルは外れるは、人質になるわ、頼りない。
越境捜査は、小説では多い。
プロファイルやデータベースも同様で、特徴が欲しい。

1972年2月28日、軽井沢の連合赤軍浅間山荘事件に注目されていた日に、事件現場に近い別荘地で殺人事件が起き、事件は裁判で結審していた。
事件から40年以上過ぎた2013年に事件を知ったルポライター・鳥飼三津彦(渡部篤郎)は、矢野布美子(原田美枝子)を探し真相を聞くが長い服役を終え年老いた布美子は末期ガンを患い、その後死の間際に布美子は鳥飼を呼び、全てを話し始めた。
22歳の女子大生・矢野布美子(石原さとみ)は、英文学翻訳のアルバイトで大学助教授・片瀬信太郎(井浦新)と妻・雛子(田中麗奈)と出会い、助教授の自宅で布美子は小説翻訳をはじめ、雛子は半田(柿澤勇人)と会いに出かけ、片瀬は二階堂財閥の娘・雛子と駆け落ちしたきっかけを話した。
夫婦の生活は奇妙で、半田は片瀬の教え子で雛子のボーイフレンドで、バーでマスター・副島(風間トオル)と会い、片瀬は布美子を部屋に送り入り、自分が妾の私生児で雛子とのいびつな関係を話し、片瀬と布美子は恋に落ちた。
1971年夏に3人は軽井沢の別荘に行き、雛子は年に1度そこの男に抱かれると言い、3人は副島に誘われ雛子は初めての男と言い、布美子と片瀬は2人で夜を過ごした。
翌朝別荘を飛び出した布美子は植木屋(石橋蓮司)から15年位で実がなるマルメロの木を貰い、電気屋のアルバイト・大久保勝也(斎藤工)の車に乗せて貰い戻り、翌朝庭にマルメロを植え、誘蛾灯の修理に大久保を呼び、片瀬は布美子にライフルを教えた。
2人が帰ると雛子が大久保の作業を見ていて、後日訪ねた。
雨が続き、雛子がしばしば出かけると片瀬と言い合いになり、布美子は大久保に雛子に会うなと言うと、雛子からも近づいていると答え、布美子は片瀬と雛子を失った。
1972年2月27日、雛子が布美子の部屋を怪我をして訪れ大久保と暮らすと言い、片瀬も愛しているが中身が違うと言った。
布美子が片瀬を訪れると、片瀬は昔駆け落ちで行った宿に連れてゆき秘密を話した。
<以下、隠し字>
片瀬と雛子は血の繋がりがあり、母が二階堂に奉公している時に手籠めにされ片瀬が産まれ、知った後に雛子に打ち明け知りながら結婚した。
布美子は漸く片瀬と雛子を理解し、翌日布美子は軽井沢に行き雛子と一緒にいた大久保に会うが雛子は大久保に片瀬の事を話していて、雛子は片瀬に戻れないと言った。
布美子はライフルを取り出し、雛子といた大久保を狙うと片瀬が来て批判する大久保を撃ち、近づいた雛子をかばった片瀬は大怪我をした。
2013年布美子は鳥飼に死ぬ前に打ち明けて良かったと言い、鳥飼は片瀬夫妻は生きていて布美子と翻訳した本で小さな大学で車椅子で、夫婦で暮らしていた。
鳥飼は布美子を夫婦の家の前に連れて行き、庭のマルメロの香がし、車窓を開けた布美子を片瀬は見つめ・・・・。


監督:源孝志
脚本:源孝志
原作:小池真理子「恋」
出演者:石原さとみ・井浦新・田中麗奈・斎藤工・柿澤勇人・風間トオル・原田美枝子・渡部篤郎・石橋蓮司・
制作年:2013年


感想: 個々の感情の動きの必然性は判らない。
事件の必然性も、真実が明らかにされなかった理由も同様だ。
小説にとって、必然だったのだろう。

保護司・笹本邦明の奔走・逆光

住職で保護司・笹本邦明(橋爪功)は身元引受人の工務店社長・太地喜三郎(丸岡奨詞)と17年の刑期後に仮出所の名本登(萩原聖人)を迎え、監察官・鰺村輝三(浜田学)から保護観察心得を聞いた。
旅館で真柄きよ子(奥山佳恵)が死亡し、神奈川県警警部補・石出誠(田中哲司)と小田原南署刑事・馬場が調べ自殺に見せた他殺事件で、石出刑事らが笹本と妻・笹本千鳥(藤田朋子)を訪ね、事件容疑者で名本があがっていた。
笹本が事実確認すると、きよ子と名本は幼馴染みで刑務所でも手紙を出していて出所後にきよ子と旅館に行き名本は泊まらず帰りその時きよ子は元気といい、名本はきよ子の死亡は知らなかった。
名本の証言を笹本は信じたが、石出刑事は前科者の名本を疑い、名本はきよ子からつきまとう男を聞き、25年前に溺れたきよ子を助けたがもう1人は助けられなかった事を話したと思い出した。
名本を元山梨県警察官・高梨岩太郎(嶋田久作)が訪ね、笹本に25年前の事件で助けたのがきよ子だが、笹本は高梨が名本の汚名の噂を流したと考え、笹本は名本を箱根の家具職人・上島作太郎(品川徹)で働くことにし妻・上島もと枝(川上麻衣子)と会った。
箱根のモーテル裏で女性・木島の死体が見つかり自殺と他殺で捜査と笹本は新聞で読み、高梨が名本を訪ね、もと枝とドライブに行きガソリンスタンドで男から話しかけられ、帰りにもと枝に誘われホテルに入った。
笹本と千鳥は温泉のついでに上島の工房を訪ね、名本ともと枝の事を心配し、モーテル付近を調べ警察に見つかり石出は名本を疑い、鰺村と太地から辞める予定と言われた。 <以下、隠し字>
石出らにもと枝は名本の証言したが車で外に行ったと知っており、笹本はもと枝に名本と別れを頼み、警察はガソリンスタンドの男は宇田川と言った。
上島から笹本に名本が消えたと連絡があり、笹本と千鳥はテレビでモーテル殺人犯・遠見仙太郎の逮捕を見た。
名本は高梨を呼び出し、きよ子にストーカーしたと言い、酔って店員を傷つけ、警察で笹本に疑われ息苦しかったと語り刑務所に戻ると言った。


監督:榎戸耕史
脚本:西岡琢也
原作:水上勉「その橋まで」
出演者:橋爪功・萩原聖人・藤田朋子・田中哲司・嶋田久作・品川徹・川上麻衣子・奥山佳恵・浜田学・丸岡奨詞・
制作年:2014年


感想: サスペンススタイルだがテーマは異なる。
保護司と前科者と、警察や世間の目の差。
そして、前科者の再犯が立ち直りを難しくする。

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