サスペンスドラマ2:「92」

広域警察9

警察庁広域捜査課・東圭太(高橋克典)と大内孝太郎(片岡信和)と水沢夏彦(南圭介)と今井隆夫(青柳文太郎)と中西みどり(小川菜摘)は課長・高村順一郎(大杉漣)から、指名手配犯・岸川譲司(猪野学)の目撃を聞き、東らは都城で岸川の撲殺死体で見つけ、辻元怜美(藤吉久美子)と会い、鹿児島県警・加納伸彦(吉満寛人)と捜査した。
東らは霧島のホテルで調べ、鹿児島県議会議員・井場京介(高杉瑞穂)が揉め、福島精肉店・福島香織(藤田朋子)は岸川との関係を否定したがアリバイはなく、教会で高村美咲(石川理咲子)に会い、みどりは福島精肉店で怜美を目撃した。
東らは怜美のアパートで木下(寺井文孝)と揉める所を見た、居酒屋で聴取し怜美が介護した男の息子から「父から金を奪ったと勘違いした」「香織が岸川の浮気相手と疑った」と聞いた。
岸川の口座に井場からの多額入金が判明し、東らは怜美のアパートで木下から「怜美は山田みゆきと名乗る詐欺師」と聞き、みどりは酪農農家に香織を訪ね、夫・福島雄介(筒井巧)が香織の言動を疑った、雄介が襲われ意識不明重体になった。
岸川の別口座に香織からの入金が判明し、怜美と雄介が目撃されていて、「30年前に井場の叔父の不動産会社・池山吾郎(吉見豊)が香織の父の犯人・倉田淳史(緒形幹太)に殺害され、担当が加納」と判り、香織の娘・真奈(松山佳奈依)を怜美が連れるが戻り、怜美は墓で男と出会い自首した。
東らは怜美と目撃された元駅員・永原(越村公一)から「怜美は倉田の娘・倉田沙織」と聞き30年前の犯人は別と知り熊本で確認し、怜美の部屋から現金と30年前の犯人の告白録音が見つかった。
<以下、隠し字>
東と高村は香織に「倉田が犯人を庇い、姉・沙織にアリバイが有り、犯人は香織だ」「香織は岸川に強請られたが殺害は否定した」と告げ、加納は「岸川に捜査ミスを脅されて殺害した」と自白した、怜美は岸川が撮影した動画をみて香織が岸川殺害したと思い自首して庇った。


監督:吉川一義
脚本:谷口純一郎
出演者:高橋克典・藤吉久美子・藤田朋子・片岡信和・南圭介・青柳文太郎・猪野学・高杉瑞穂・小川菜摘・大杉漣・寺井文孝・吉満寛人・寺井文孝・石川理咲子・緒形幹太・筒井巧・松山佳奈依・吉見豊・越村公一
製作年:2017年


感想: 現代の事件の動機を探して、30年前を追う。
断片的な場面から、事件を構成出来るか。
誰が過去の誰か?。

眩 北斎の娘

江戸の天才絵師・葛飾北斎(長塚京三)の三女・お栄は幼少から絵筆を持ち、1824年にお栄のちの葛飾応為(宮﨑あおい)は町絵師と夫婦になったが北斎の元に戻り母・小兎(余貴美子)の説教を無視し、北斎の一番弟子・弥助(三宅弘城)は北斎も小兎には頭が上がらないと言った。
お栄は北斎の手伝いを始め、火事で火の色を考え北斎の門人の絵師・溪斎英泉こと池田善次郎(松田龍平)と会い何の為に描くか話した、北斎はシーボルトから蘭画注文を受け北斎と弥助とお栄が描き、善次郎が来て「滝沢馬琴(野田秀樹)と北斎の係わり」を告げお栄は新しい色を作った。
善次郎はお栄を外に連れ出し芸姑とお滝(中島亜梨沙)と遊び、お栄は遊郭で光を感じ蘭画を仕上げ、北斎は満足出来なくとも出すと言い、お栄は持参して喜ばれたが自分の絵は下手と言われ自分の絵に腹が立ち、北斎は自分も満足しないと言った。
北斎が脳卒中で倒れ医師(麿赤児)が診て、世間に知れ渡り、馬琴が来て「自分は往生は望まぬ」と柚を与えろと告げ、お栄は北斎に飲まし続けた徐々に回復に向かい、母・小兎が死んだ、お栄は善次郎からベロ(ベルリン藍)色を見せられ、優しさが毒と感じたが抱き合い深くなり、弥助は独りたちし、大火に遭い善次郎の家は焼かれ消息は消えた。
1830年に版元・西村屋(西村まさ彦)は版木を火事で失い賭けに出て、北斎は「富嶽三十六景」を描き、他の仕事はお栄が引き受け、「富嶽三十六景」は売れた、善次郎が来て「所帯を持ち女郎屋を始めた」お栄に「自分の名前で描け」「自分の腕が判っていない」と言った。
<以下、隠し字>
1844年にお栄は高齢の北斎と引越し、善次郎は死んだと聞き野辺送りに行き、お栄は遊女の「三曲合奏図」を描き葛飾酔女筆と書き北斎は世を捨てた画風と言った、お栄は「冨士越龍図」の冨士を描き北斎が龍を書き加え「寿命があれば本当の絵描きになる」と告げたが数月後に世を去った。
お栄は歳を取り弟の家に住み、勝手に新吉原に出かけ弟夫婦に噂を立てられると注意され、「この世は光と影でできている」と悟った。


演出:加藤拓
脚本:大森美香
原作:朝井まかて
出演者:宮﨑あおい・松田龍平・三宅弘城・野田秀樹・余貴美子・長塚京三・西村まさ彦・麿赤児・中島亜梨沙・越村友一
製作年:2017年


感想: 父の影で生涯を過ごし、再晩年に光と影を悟った。
いつまでも上を目指す父を見て描き続けた。

テミスの剣

平成5年(1993年)12月、浦和中央署刑事・渡瀬(上川隆也)と鳴海健児(高橋克実)は殺害された不動産経営・久留間兵衛と妻・咲江を調べ、20日後に楠木明大(中村倫也)を連行し、鳴海は厳しい取調べを続け、父・楠木辰也(伊東四朗)と母・郁子(高林由紀子)の面会も認めず、強引に楠木に犯行を認めさせた。
平成7年(1995年)2月に楠木の死刑判決の控訴審を梶浦(狩野学)弁護士と主席裁判官・高遠寺静(余貴美子)と住崎検事が行い、8月に控訴が棄却された。
渡瀬は妻・遼子(堀内敬子)と休日を過ごし、二審で死刑判決の楠木の自殺を聞き、取り調べの正当性を疑い検事・恩田嗣彦(船越英一郎)から「気持ちは大事」と言われた。
2年後の平成9年(1997年)4月に、渡瀬は殺人事件現場の一軒家で浦和中央署刑事・堂島ひとみ(野波麻帆)と、高嶋艶子と息子・良樹の死体を調べ、鑑識・国枝警部(ベンガル)と捜査課・杉江警部(菅原大吉)と会議し、渡瀬は自作の兇器と手口が楠木事件と似ていると思った。
渡瀬と堂島は容疑者・迫水二郎(高橋努)を連行し、渡瀬は久留間殺害も疑い調べその証拠品が鳴海が偽造したと知り、迫水は警察のスキャンダルだと言い殺害を認めた。
渡瀬は高遠寺に証拠が偽造で冤罪だと告げ恩田に迫水の調書を預けた、杉江と堂島らは警察組織を守る為に迫水の証拠の隠蔽を図り渡瀬とその自宅を襲った、恩田は事件をマスコミに漏洩し、渡瀬は監察官・来宮警視から聴取され辞表を出すが内部告発者は処分出来ないと言われ、渡瀬は辰也から許せなく、自分が行った事を忘れるなと言われ、迫水の無期懲役が確定した。
20年後の平成29年(2017年)に刑務所から迫水が出所し直後に刺された、埼玉県警警部・渡瀬は捜査課・栗須警視(飯田基祐)から他への口出しを注意され、府中東署・麻生警部に迫水殺害事件への関与を断られ、受刑者・白須(八十田勇一)から「迫水が新聞で獲物を見つけた」と聞いた。
渡瀬は辰也に会いアリバイを聞き、週刊誌記者・田口今日子(前田敦子)が渡瀬に20年前の責任で辞職を求めた、渡瀬は久留間の娘・松山那美(東風万智子)と高嶋恭司(東根作寿英)の遺族から「出所を知らせる手紙が届いた」と知り、杉江に襲われ騒ぎを起こすなと言われ、検事正・恩田から田口の書いた記事を見せられた。
<以下、隠し字>
渡瀬は田口から鳴海の娘と知り、調書で迫水の目撃アベックがいたと知り、久留間事件の発見者の向かいのラブホテル支配人・沓澤睦美(ふせえり)から女優・生稲奈津美を聞き、山本智也が結婚したが大麻所持で逮捕されたと知った。
渡瀬は奈津美にラブホテルへ行った相手を問い、辰也に「耕耘機の爪が兇器で、辰也は手紙を読み出所した迫水を殺害した」と告げた。
渡瀬は恩田を最高裁判所にテミス像に呼び出し遺族に手紙を送ったと告げ「迫水は新聞で恩田の写真を見て脅した」「奈津美と恩田がラブホテルで迫水に目撃された」「恩田は大麻事件で奈津美と関係を持った」「20年は競争相手・杉崎を落とした」と告げた。


監督:星護
脚本:伴一彦
原作:中山七里「テミスの剣」
出演者:上川隆也・船越英一郎・髙橋克実・伊東四朗・前田敦子・余貴美子・中村倫也・高橋努・野波麻帆・ベンガル・菅原大吉・飯田基祐・ふせえり・堀内敬子・高林由紀子・東風万智子・東根作寿英・八十田勇一・狩野学
製作年:2017年


感想: 可能性の伏線を貼るが犯罪ドラマだろう。
主人公の正しさが前提となる。

司法教官・穂高美子(6)

「男A・社長(ダイアモンドユカイ)を男Bが刺殺し逃走し、愛人・目撃者Cの証言で容疑者・専務(バッファロー吾郎A)が浮かび、社長の息子B(今野浩喜)が非難したが黙秘した」司法研修所・穂高美子(水野真紀)が修習生らに講義で問い、教官・小宮譲(筧利夫)を使い目撃証言の誘導を話した。
美子は所長・山根浩平(勝野洋)と元修習生・橋本めぐみ(上原多香子)を話題にし、フリーライター・金森奈緒子(楊原京子)が殺害され、めぐみが付近で凶器のナイフを捨てる所を目撃され犯行を認め逮捕されたが詳細は否認した、美子と小宮は所轄で刑事・西野明(小林健)と神崎久彦(戸井勝海)らから事件を聞きめぐみに接見するが介入を拒まれた。
美子はめぐみが同棲恋人を庇うと疑い、所属川口事務所でめぐみが必ず戻ると聞き、付近の食堂でめぐみを聞き防犯カメラで不審男が見つかるがめぐみは反発した。
「男A・社長と愛人2人は、社長の息子Bと愛人Dが金を奪う目撃し、傷害され」親族相盗例の免除と、適用範囲は限定で特殊規定が多いと講義し、美子は小宮と山根とめぐみが親族を庇うと疑い、めぐみに弟・高野鉄平がいて、取調べでめぐみが犯行を否認した。
美子と小宮はめぐみから「高野に再会したと聞いた」が偽と疑い、山根は親族以外は庇うと罪に問われると考え、神崎刑事から不審男が水口陽一(落合モトキ)で高野から戸籍を買い奈緒子がそれを知り殺害され、めぐみが弟と信じた理由が不審と聞いた。
美子と小宮は西野と神崎から「めぐみは水口から脅されていた」と聞き、保釈されためぐみに行動は適切で無いと言い、美子は脅された訳を等が答えを聞けず、めぐみは食堂店主・岡田浩輔(上杉祥三)と店員・水嶋由希(落合萌)に励まされ、男に会った。
高野鉄平が殺害され、めぐみは取調べられたが黙秘し、美子と小宮は目撃者・由希から「めぐみは男と揉み合い振り払った」と聞き山根と嘘の証言の理由を考え、めぐみにアリバイが見つかった、「男A・社長は争う社長の息子Bと専務をプールに突き落とし愛人Dが金槌と心配し息子Bだけ助かり、社長は未必の故意で、息子Bは緊急避難と考えた」。
<以下、隠し字>
美子は過去の事件を見つけて、めぐみが消えて自殺を図り美子と小宮は止めて死んだめぐみになりすました西川理沙と言い、「命の恩人のめぐみが事故死して成りすまして弁護士を引き継いだ」「弟を名乗る水口に脅された」、美子は岡田と由希に「めぐみのなりすましを知り、岡田は理沙の父で脅した水口と、めぐみを脅した高野を殺害した」と告げ、岡田は自供した。


監督:伊藤寿浩
脚本:小峯裕之
出演者:水野真紀・筧利夫・勝野洋・上原多香子・落合モトキ・上杉祥三・戸井勝海・小林健・落合萌・ダイアモンドユカイ・バッファロー吾郎A・今野浩喜
製作年:2017年


感想: 講義が特徴だが、ヒントは業とらしいが仕方ない。
謎の部分は強引であり、ドラマ的だ。

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