サスペンスドラマ2:「89」

ヤメ判新堂謙介 殺しの事件簿5

元敏腕判事のヤメ判清掃員・新堂謙介(橋爪功)は常務・堀切努(石橋蓮司)の命で熱海の旅館と病院で清掃をし、新堂は旧知の刑事・岩倉哲郎(石倉三郎)と再会し西伊豆から異動と聞いた。
旅館の大女将・佐久間芳美(愛華みれ)が睡眠薬で自殺を図り久保田総合病院に搬送され夫・佐久間忠志(遠山俊也)と娘・佐久間美咲(清水由紀)が付き添い、新堂は先輩清掃員・牧野陽子(安藤玉恵)から事件を聞き、元名古屋裁判所事務官のタクシードライバー・皆川裕司(おかやまはじめ)と再会し、久保田病院長・久保田孝雄(山口眞司)の医師会選挙立候補を聞き、息子・久保田和孝(窪塚俊介)が孝雄と揉めた。
陽子は弟・久保田文孝(中山卓也)が留学と言い、芳美の病室で息子・佐久間祥平(永嶋柊吾)が忠志と話し、新堂は皆川と小料理屋で飲み女将・高柳比呂子(森口瑤子)と話し、和孝と美咲がきたが美咲は泣き店を出た、比呂子は孝雄と以前結婚していて和孝と文孝と三男・高柳公孝(澤田怜央)の母だった。
翌朝に漁港で孝雄の死体が見つかり岩倉と熱海西署・上田博(久保山知洋)と刑事(田島俊弥)らが捜査し打撲からの窒息死で、新堂は陽子から和孝と美咲は結婚したいが両家が猛反対と聞き、新堂は病院屋上で血痕を見つけ転落跡が見つかり複数犯を疑った。
新堂は比呂子から孝雄と別れた理由を聞き、新堂は元婦長・島田千鶴子(池田道枝)から忠志が入院して看護師・芳美と出会い孝雄が芳美と関係していた噂を聞き、美咲の父が孝雄の可能性を考えた、岩倉らは忠志と祥平を聴取した、新堂は犯行時刻が疑問で堀切に調べさせ皆川の事件を知ったが、消えた。
<以下、隠し字>
新堂は犯行時刻が前と考え、比呂子から皆川が孝雄に慰謝料を交渉していたと聞いた、皆川の死体が見つかり、新堂は岩倉と皆川の家を調べ祥平との繋がりが判り、文孝から聞きゴルフクラブを奪いに来た忠志が疑いを肯定し、祥平が皆川に強請られたと話した。
新堂は比呂子から「祥平が孝雄に比呂子との関係を問いただし殴り倒し、目撃した皆川が孝雄を絞め殺し、祥平と二人で墜落させ移動し、二人で電話工作した」と言い、「皆川が孝雄殺害を知り、負担で揉み合い自殺した」と聞いた。


監督:鶴巻日出雄
脚本:長谷川康夫
出演者:橋爪功・石倉三郎・安藤玉恵・森口瑤子・澤田怜央・清水由紀・遠山俊也・愛華みれ・永嶋柊吾・山口眞司・窪塚俊介・中山卓也・おかやまはじめ・久保山知洋・池田道枝・田島俊弥・吉田憲祐・寺井大治・佐藤壮眞・優志・石橋蓮司
製作年:2017年


感想: 人間関係が複雑だが状況証拠の蓄積で推移する。
殺害も同様に証言証拠による。
科学捜査が遅い設定なのだろう。

監察官・羽生宗一~毒ハブと呼ばれる男(2017)

墨田西署管内で制服警察官の拳銃自殺事件が発生して戸川良子警部(戸田恵子)に送られて羽生宗一監察官(中村梅雀)と上原和也監察官補佐(渡辺大)が出かけ、遺体は磯野浩一(中林大樹)で勤務は真面目だと言うが場所は女優・神山綾香(仲村瑠璃亜)のアパートで鑑識・杉山(新井康弘)と同期・本岡勇樹(橋爪遼)が調べた。
羽生は墨田西署長らと上司に話しを聞き、父の台東南署・磯野光男警部補(升毅)から会って居ないと聞き、綾香が所轄内の廃倉庫で絞殺死体で発見され、警視庁捜査1課係長・南原忠雄(中本賢)が調べ遺体に浩一の髪が付着し、橋爪茂管理官(春田純一)は浩一が綾香を絞殺して自殺と考え光男と妻・冬美(萩尾みどり)との実家を家宅捜査した。
羽生と上原は本岡から浩一が通う添田病院・横川結衣看護師長(宮本真希)を聞き患者・上田久代(和田幾子)を聴取し院長・添田聖也(山下徹大)と会い、南原らは劇団で綾香のストーカー警官を聞き、羽生は上司・山岡努警務部長(国広富之)から急がされ、橋爪と同期・光男の10年前の誤認逮捕を話し、浩一が睡眠剤を飲んでいたと聞いた。
羽生らは10年前の三崎正人絞殺事件で容疑者・脇田淳司(大高洋大)逮捕しホステス・横川結衣を2人が争い起訴後にアリバイが見つかり誤認逮捕になり、3月前に脇田転落死し浩一が調べたと聞いた、本岡が遺留髪の整髪料を調べ同僚が事件翌日に貸すと報告した。
結衣と聖也は元病院長・添田一郎(山本學)を河口湖に訪ね、南原は戻った結衣を聴取し疑い、羽生らは10年前事件を調べ三崎の添田病院入院を聞き、光男は本岡から脇田の捜査内容を聞き疑い、羽生らは光男の捜査を知り、結衣の母と脇田の兄の添田病院での死を知り一郎に問うが拒否された、隣人・山本(不破万作)から結衣と母の故郷と聞いた。
光男が上原に10年前の動機が不明と話し光男が結衣と会い、羽生らは一郎の尊厳死と脇田の脅迫を考え、橋爪らは結衣を疑い、光男が歩道橋から墜落し添田病院に運ばれ、羽生は本岡に光男に付着皮膚片を調べさせた。
<以下、隠し字>
結衣が姿を消し、羽生は墓で結衣から「母の病で追いつめられ同じ状態の脇田と一郎に助けを求め、三崎に知られ脅され殺害し、脇田が一郎を脅そうとし殺害した」と聞き、「綾香と浩一と光男も自分」だと自白したが羽生は聖也に真犯人と言い、聖也は「一郎を守る為に脇田と恐喝した綾香を殺し浩一に罪を着せ、光男を突き落とした」言い、一郎が自分の罪だと言った。


監督:吉田啓一郎
脚本:安井国穂
出演者:中村梅雀・戸田恵子・渡辺大・升毅・宮本真希・山本學・山下徹大・春田純一・国広富之・中本賢・中林大樹・仲村瑠璃亜・不破万作・橋爪遼・大高洋大・萩尾みどり・新井康弘・和田幾子
製作年:2017年


感想: 同期3名が捜査する形になる。
殺人が多すぎる感が強い。
元の事件が重すぎるからか。

冬芽の人

6年前に刑事・牧しずり(鈴木京香)は階段を転落した刑事・前田光介(渡部篤郎)の銃を持ち村内康男(相島一之)を追った、元刑事のしずりは課長・中崎理(国広富之)に誘われて忘年会に参加したが藤原麻子(菜葉菜)ら周囲に馴染めず、前田の墓前でその妻・前田えり(高岡早紀)を思い出し、その息子・仲本岬人(瀬戸康史)に出会った。
しずりは岬人から前田の死の経緯を尋ねられ、「奥平正(堀内正美)が死体で見つかり警視庁1課・三石博喜(石丸幹二)が指示し、前田としずりが窃盗犯・村内を調べ前田が転落で意識不明で村内が君津政一(瀧川英次)のトラックで交通事故死し被疑者死亡で送検された」と告げた。
しずりは岬人から君津が同僚で事故は仕組まれた疑いを聞き、岬人を囮に君津を調べた、しずりは三石を呼び出して君津死亡事件を問い、後輩で射撃競技仲間の人事2課・植田敦美(小池栄子)と会った。
しずりは三石から自殺と聞き、岬人を自宅に連れて奥平の事件を話し、発見者の家政婦・高井梅子(松金よね子)に会い記者・西原栄一(要潤)を聞き偽記者だが電話で接触が有り会い探り合った。
しずりは敦美に西原を問い「当時にえりへの事情聴取を聞き誰かに信じこまされてしずりと前田との間を誤解し誰かの援助で沖縄に店を出した」、しずりと岬人は沖縄に宝飾店を訪ね、岬人とえりが会い、えりを大城利幸(山本龍二)らが尾行した。
敦美は三石に奥平事件の不審点を告げた、えりが殺害され、しずりは敦美から奥平と前田が同郷だと聞き、岬人が母から奥畑圭介(大杉漣)を聞き2人は東京に戻り、しずりは岬人と別れて敦美から前田と君津との繋がりを聞き、故郷のダム工事で5軒に補償金が出て疑い奥畑圭介が含まれた。
<以下、隠し字>
しずりは会津滝原駅で駅員(温水洋一)から髙畑山村の道を訪ね元官僚の謎の老人・奥畑洋介(田中泯)を聞き会い「圭介は弟で5軒の共同の取り決めを作るが破る家が出て始末した」「2軒が消え弟・光介を前田に養子にした」「破った奥平を光介に殺害させ、圭介に君津とえりを殺害させた」と聞き、しずりは洋介に捕らわれ、甥・西原が現れ、洋介は「光介がしずりを手に入れる為に連れた」と言い仇と言い、圭介が大城らを連れ来て洋介と言い争い圭介と西原が殺され、洋介としずりは大城らと争い、しずりは皆殺しを図る洋介を急所外し撃った。


監督:佐々木章光
脚本:戸田山雅司
原作:大沢在昌「冬芽の人」
出演者:鈴木京香・瀬戸康史・小池栄子・要潤・国広富之・松金よね子・温水洋一・相島一之・堀内正美・菜葉菜・高岡早紀・瀧川英次・山本龍二・鈴之助・藤村聖子・本田なお・吉家章人・日向野祥・道治嘉人・大杉漣・石丸幹二・田中泯・渡部篤郎
製作年:2017年


感想: 元刑事の捜査を描く。
犯罪の内容が謎となる。
線との手掛かりが繋がる。

破獄

昭和16年、秋田刑務所を佐久間清太郎(山田孝之)が脱獄した、小菅刑務所で看守部長・浦田進(ビートたけし)は小菅刑務所所長・大田坂洋(松重豊)から秋田刑務所から佐久間脱獄を聞いた、3月後に佐久間が浦田の家を訪ねて「人間扱いしない秋田刑務所の看守を訴えて欲しい」と言った、浦田は通報し3年の刑が加算され昭和18年に網走刑務所へ収監された。
浦田は網走刑務所の看守長で転任となり浦田は疎開先の娘・浦田美代子(吉田羊)に会った、網走刑務所で浦田は看守部長・泉吾郎(勝村政信)から専任看守・藤原吉太(池内博之)と看守・野本金之助(中村蒼)を紹介され、所長・貫井千吉(橋爪功)から脱獄阻止を言われた。
浦田は藤原らと佐久間に忍び近づき手錠外しを見つけ口に道具を見つけ、佐久間は簡単に手錠を外し壁を登った、浦田は青森県横川村で佐久間の妻・佐久間光(満島ひかり)と子に会い面会と手紙を頼みと、出会いからの生活を聞き断られた。
浦田は佐久間に脱獄をしない約束を求めると当直日に脱獄を言われた、浦田は野本に佐久間が看守を苦しませて隙を作ると言った、冬になるが看守は佐久間と独房の検査を続けた、浦田は塩湯で佐久間に約束を求めた。
浦田は貫井らに佐久間の錠を外す提案し泉は態度が悪いと反対したが実施された、昭和19年に若い看守が戦地に送られ、野本は佐久間と言い合った、春に避難訓練が行われ外に出た佐久間を看守らは銃で警戒し、野本の戦死が伝えられた、浦田は佐久間の手錠を頑丈に変えると言った。
7月がきて佐久間の奇妙な行動が増え、浦田は泉に真意を疑うと言い、佐久間が脱獄し、味噌汁で窓を腐られ錠を外し屋根窓から逃げたと判った、浦田は光の家に行き伝言を伝えた、1年後に原子爆弾が落ち日本は戦争に敗れた。
1年後に札幌刑務所で浦田はGHQ通訳・田島公平(渡辺いっけい)からGHQの意見を聞き、浦田は札幌刑務所所長・仁科久(寺島進)から佐久間が捕らえられ来ると聞いた、刑事・久保川俊二(田村幸士)が佐久間を連れ特別房に入れた。
浦田は米軍軍政部に呼び出され札幌刑務所看守・香取豊吉(上杉柊平)に会い、米軍軍政部・オックスフォード大尉が浦田に囚人が痩せていると言い、浦田は部下に落ち度は規則で行い日本全体が食料不足で看守も痩せていると答えた、大尉が手錠を嵌めた囚人を外せと言うと浦田は拒否し大尉が銃で脅し、浦田は国の指示で行い違いは大尉が戦争に勝った事だよ答えた。
<以下、隠し字>
昭和22年裁判所は佐久間に死刑の判決を出し、佐久間は浦田と話した、佐久間は床から脱獄し外へ抜け出し、翌年に捕らえられた、美代子は浦田から仕事を辞めると聞き引っ越せと言った、浦田らは佐久間を府中刑務所に護送した。


監督:深川栄洋
脚本:池端俊策
原作:吉村昭 『破獄』
出演者:ビートたけし・山田孝之・吉田羊・満島ひかり・松重豊・橋爪功・勝村政信・池内博之・中村蒼・寺島進・渡辺いっけい・上杉柊平・渡辺邦斗・水間ロン・ダンカン・岩田丸・芦川誠・田村幸士・内村遥
製作年:2017年


感想: 下位の看守のつらさも描く。
戦前と戦後の差も描く。
何の為に脱獄するか、待遇に抗議するため、その後は??。

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