サスペンスドラマ２：「４２」

秋田県仙北市の大和新聞角館支社に、麺食い記者・宮沢賢一郎（髙嶋政宏）が支局長・角川道子（松原智恵子）がカリスマ美容家・久部貴美子（秋本奈緒美）の講演準備で忙しい浜崎優子（佐藤藍子）の助手で短期呼び、宮沢は優子とラーメン屋で打合せ久部昭徳（中丸新将）と意気投合し美容クリニック院長で土地探しに来て貴美子の夫だった。
翌朝に金色大観音敷地内で久部の遺体が発見され畑刑事（天宮良）らが来て貴美子が確認し、優子と宮沢は医療サポート会社・神田（国広富之）が聴取を受け久部とはぐれ、貴美子と話し、警視庁管理官・田名部（渡辺いっけい）が事件を聞き、貴美子は道子らに講演の実施を告げ、宮沢は稲庭うどん有名店で店長・佐藤（芹澤名人）から久部が何回か来たと聞き、知り合いのうどん職人・弘田（中原丈雄）と再会した。
仙北署捜査本部に田名部と真藤刑事（前田倫良）が来て捜査中事件容疑者が久部と神田と言い、神田は不動産屋・小栗（寺田農）に連絡し、貴美子は小栗に条件見直しを求め、翌朝宮沢は貴美子の講演会場に来た田名部と稲庭うどん店に行き久部が小栗と来たと聞き、小栗から久部の購入土地を聞くが答えなかった。
宮沢と優子は貴美子を取材後にラーメン店で弘田と会い、貴美子の言葉が気になった宮沢と優子は田名部も誘い男鹿半島へ行き、田名部は久部と神田が医療費明細書水増しのレセプト詐欺の密告があり秋田へ来て、密告者は貴美子で仮面夫婦で小栗は地上げを行っていたと言った。
田名部は購入土地が辺鄙で、小栗が久部と同じ場所で殺害され金のなまはげ面と包丁が置かれ、貴美子は小栗も土地も知らないと答え、方言を知り、弘田は野水を採取し、優子と宮沢は貴美子が何かを隠していると考え、田名部が久部が購入した土地を知らせた。
＜以下、隠し字＞
宮沢は東京へ行き道子が貴美子の昔の記事で高瀬貴美子（藤田弓子）から貴美子は本名・土田和枝で土地の元の持ち主で、田名部は廃棄物処理場の可能性を知り、宮沢と優子は過去のうどん店夫婦の殺害事件と娘が貴美子と知った。
田名部は弘田が元巡査と知り、貴美子が神田を呼び出し、貴美子と神田に弘田が現れ、神田が貴美子を人質にしたが田名部と優子と宮沢と畑らが来て神田を逮捕し、小栗と久部の話しを聞いた弘田が2人を殺したが神田を見かけ・・・・。

演出：金佑彦
脚本：清本由紀
原作：相場英雄 「誤認―みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」
出演者：髙嶋政宏・渡辺いっけい・佐藤藍子・秋本奈緒美・国広富之・中丸新将・天宮良・芹澤名人・前田倫良・寺田農・藤田弓子・松原智恵子・中原丈雄
制作年：2014年

感想： 40年前の事件とレセプト詐欺と、殺人。
そこにうどんの味の復活が絡む。
犯人が店で不用意に真相を話すとは・・。

タクシードライバー・春成衿子（余貴美子）は営業所が「子育てタクシー」で課長・大城重雄（北村総一朗）が雑誌取材を受け話題で、記者・宮本（村田雄浩）が帰国し子育てタクシーを話し、「福祉タクシー」も導入し衿子はホームヘルパーの資格も取っていた。
衿子は大城の孫・耕平（秋元黎）の送迎を頼まれたが耕平から日曜参観の知らせを父・北山周一（ほっしゃん。）に渡したいといい、衿子は大城に相談し周一は1年前に大城の娘・大城由紀子（濱田マリ）と離婚し、大城は言うとおりと頼み、衿子と耕平は引越先の周一のアパートに着き漸く出会うが、直後に周一は投資会社社長・吉本（高橋和也）殺しの重要参考人で警察に連れて行かれ、吉本は架空の高配当資金集め詐欺の疑いで被害者の会があった。
衿子は宮本に話し、営業所で近藤（佐藤二朗）や滝口（蟹江一平）や長島（斉藤洋介）らがニュースを見て、衿子は大城と被害者の会に行くと美崎遥（冨樫真）や三浦と林ら被害者が騒ぎ大城が倒れ家に送り、衿子は営業所に耕平が来て家に送り遅く帰った由紀子に父は必要無いと言われた。
近藤や滝口らが詐欺の手口を話し、衿子は大城から周一に会社を紹介したのは同僚と聞き衿子は会社に行き断わられるが寺脇（甲本雅裕）から酷い目に遭い美崎が周一らを誘ったと聞き、美崎に会うと被害者の会にも誘い周一が熱心で自分は娘の治療費が目的で最初は良かったが悪くなり同時に娘も死んだと語った。
衿子は大城から耕平がいないと連絡を受け公園でみつけ、大城に連れ破られた日曜参観の連絡票を見せ、怒った由紀子に大城は耕平が笑顔が見たく父に会いに行ったと言った。
＜以下、隠し字＞
衿子は宮本に会うと別の詐欺事件で吉本と美崎ら被害者の会の人の写真を見つけ、宮本と滝口は二重詐欺が常習で可能性が高いと言い、宮本が別の詐欺事件の被害者・塚本（笹野高史）を見つけ、写真で美崎を田中と呼び娘をその頃亡くしたと言った。
警察は被害者の会の三浦と林を逮捕し、衿子は美崎に会い二重詐欺を告げると逃げたが警察が来て逮捕し、周一は吉本から美崎がボスで狂言で金を全て持つと言われ誘いにのり美崎を脅すが、耕平を殺すと逆に脅された。
周一が吉本に呼び出され行くと死体が有ったと言い、美崎が吉本を三浦に殺させたと思われるが完全黙秘で、・・・・・。

監督：権野元
脚本：谷慶子
出演者：余貴美子・村田雄浩・北村総一朗・ほっしゃん。・濱田マリ・甲本雅裕・笹野高史・佐藤二朗・高橋和也・冨樫真・秋元黎・斉藤洋介・蟹江一平
制作年：2014年

感想： 前半は事件捜査も背景もはっきりせずに描かれる。
登場人物も主人公も、視聴者もどれだけ詐欺にかかり易いか試されている。
後半は速やかに真相に迫る。

加賀藩・前田家の末裔で石川県警捜査1課・前田勝利（三宅裕司）は検挙率ナンバーワンで金沢のコロンボと呼ばれるが、独身の勝利は母・光江（野際陽子）の勧めで女性（虻川美穂子）とお見合いするが断られ、ある日勝利は光江と和菓子協会パーティーで協会功労賞受賞老舗和菓子店「よしたか」社長・吉岡友春（伊藤洋三郎）が妻・詩乃（川島なお美）の他に不動産業・若林徳治（清水章吾）らも出席し吉岡が挨拶で登場するがその場に倒れ死に勝利と警察庁の視察の警視・上野雅（浅野ゆう子）が駆けつけた。
山本政之（山崎大輔）課長らが来て、吉岡は刺され胸ポケットに黒百合の花が入れられ目撃情報はなく、雅は勝利と捜査したいと言い、2人は「よしたか」で詩乃に話を聞き、詩乃は5年前に夫の浮気の気配を感じと告白した。
勝利は雅と落雁の和菓子店へ行き、雅は「呪いの黒百合伝説」は富山城城主・佐々成政が女の呪いの言葉通りに命を落とした伝説だが、店の職人・沢井隆志（大鶴義丹）が交換を言い落雁を下げ、店員・今江雄一郎（田上ひろし）が交換した。
雅は「よしたか」を辞めた唯一の女性職人・新家梨花（加藤夏希）から欠席予定の和菓子協会のパーティーに急遽出席したが吉岡は恩人で犯行を否定し、パーティー出席者の「よしたか」の元職人で和菓子プロデューサー・久保渉（松田賢二）は5年前に吉岡と口論し手を負傷し職人を辞め、沢井もかつて「よしたか」の職人だったが10年前の殺人で2か月前に出所したばかりで、犯行時間は店で仕込みをし、梨花も証言した。
雅が酔って前田宅に泊まった翌日に、橋で殺人事件が発生し被害者は白梅旅館の女将・梅田まゆみ（小野麻亜矢）で遺体に黒百合が残され、勝利は被害者の手の形から川で探し、雅はまゆみと吉岡の5年前の不倫を知り客・沢田和子がまゆみと会いたがっていた。
＜以下、隠し字＞
和子の住所はでたらめでビルが建設中で、雅は詩乃を疑い動機は浮気とビル出店の資金で、倉庫から凶器が見つかるが否定し、勝利は帰京予定の雅を呼び出し疑問を話し、凶器を見つけさせる細工をして、和子が疑問で吉岡に土地を奪われた店と自殺女性・越田順子が見つかり疑問で順子の残した手帳の暗号的な言葉が友春と梅田で、もう1人が久保が該当し、梨花が順子の娘だった。
雅は久保ではなく若林が狙われていると知り、梨花が同じ所で電話を受け、若林が逃亡し梨花が雅に話し、沢井が若林を襲うと勝利が止め梨花の叔父と言い手帳で名前が判ったが梨花が攪乱のため庇った。

監督：雑賀俊郎
脚本：加藤公平
出演者：三宅裕司・浅野ゆう子・野際陽子・大鶴義丹・川島なお美・加藤夏希・清水章吾・松田賢二・田上ひろし・山崎大輔・小野麻亜矢・伊藤洋三郎・虻川美穂子
製作年：2014年

感想： 前半は地道に捜査が展開する。
後半は、あやふやな昔の事件と動機であいまいな推理に変わる。
名探偵に見せかけたのか、生かせ無かったのか。

潔癖すぎる臨海署刑事・相田亮介（坂上忍）は洞察力は高いが、殺害現場で除菌スプレーを撒き荒らし刑事課から生活安全課に異動させられ、速水悠太郎（温水洋一）は毎回痴漢と間違われるが潔癖刑事・相田の指導を任せられた。
満員電車で携帯で盗撮の松崎潤一郎（片桐竜次）を発見するが盗撮は出なく、数日後その男が殺害され2人は捜査を始め現場は整理され相田は速水を事情聴取させ情報を得た、松崎は車を持ちなぜ電車に乗っていたか疑問で、松崎の娘・理沙（酒井美紀）から理沙と結婚相手・橘雅斗（金子昇）の結婚式案内を見つけ母・橘響子（丘みつ子）も認めたが松崎から突然破談を言われ、刺したと自供したが相田は理沙の嘘を見つけた。
相田と速水は理沙が庇ったと考え議員・雅斗を訪ね、潔癖な相田はエレベーターに乗れず階段を登ると喧嘩して去る野村奈緒美（井上晴美）とすれ違い、雅斗に会いアリバイと破談理由は松崎の事業悪化で式の招待状は送っていないと言った。
速水は取り調べで相田が何を考えているか聞かれ情報交換し、凶器は見つからず招待状が届いたのは松崎だけで、相田と速水は雅斗を見張り相田は速水にゴミを調べさせ不動産屋の多くの名詞を見つけ、不動産屋から土地を売り急ぎ、秘書・奈緒美の対応を聞き会い橘家の不動産売却を聞き、廊下で聞いた争い相手が雅斗と知り、奈緒美は雅斗から式の招待状を受け取り参加者リスト作りを命じられた事を思いだした。
相田と速水は雅斗を尾行するが見失い、相田は松崎の撮った映像から雅斗を尾行していたと知り、雅斗を電車で盗撮現行犯で逮捕し、松崎に脅されていたと考え理沙に雅斗の盗撮を見せると破談後に松崎の死体を見つけ雅斗を庇ったと言った。
相田は電車に乗らない松崎が盗撮を知った理由を疑い、奈緒美の退職を知り訪れ部屋で奈緒美の死体を見つけ争った形跡が消され死亡は昨日夜で犯人が何かを探し、相田は現場の臭いをどこかで嗅いでいた。
＜以下、隠し字＞
相田と速水は奈緒美の友人・森川から、奈緒美が雅斗を疑い松崎に盗撮を教え自分が殺されると言ったと聞き、預かっていた盗撮DVDを受け取り雅斗は送検され、理沙に会い雅斗から送られた香水を見つけ、香水の臭いから響子を訪ね、相田は響子が潔癖と知り問い、病気を知ったのは17年前で雅斗は殺せず、脅迫された雅斗を助けるために2人を殺したと自首し、相田と速水は現場で響子が拾った松崎の遺書を理沙に渡し・・・・。

監督：鶴巻日出雄
脚本：南千尋
出演者：坂上忍・温水洋一・片桐竜次・酒井美紀・金子昇・丘みつ子・井上晴美
製作年：2014年

感想： 犯人も容疑者も、捜査側もやや変わった性癖を持つ。
それを隠して過ごす事で犯罪が産まれる。
時事ネタの盗撮靴登場は驚く。