サスペンスドラマ2:「75」

共犯 元刑事 永井耕作の誘拐捜査

国立署生活安全課・岩佐純(渡辺大)が東央大学准教授・海老沢夏彦(丸山智己)から3歳の娘・美菜(早坂ひらら)の姿が見えないと聞き自宅で警察が準備し母・海老沢早苗(原田夏希)と夏彦が見守るが連絡がなく、3日後に捜査1課特殊犯・石渡(大鶴義丹)が動きがないと1課長・遠藤警視正に告げ、公開捜査にし国立署・木津川刑事課長らが会見で現場から去る赤いセダンが目撃と告げ、元刑事の警備員・永井耕作(橋爪功)はテレビ報道を見て広丘美鈴の父・広丘真之(大杉漣)を見て帰り娘・風間恭子(三倉佳奈)が迎えた。
国立署・室伏警部補(梨本謙次郎)に岩佐は赤いセダンは共犯で主犯は夏彦と話し疑問と言われ、夏彦は仕事に出かけ両親に早苗を頼み、木津川が両親に早苗が養女と聞き、大学の夏彦に誘拐犯から電話があり、早苗に犯人が「一週間で帰す」と告げ、室伏と岩佐は永井を訪ね刑事・西川(益岡徹)のアドバイスと21年前の似た事件を尋ねた。
永井は21年前の八重樫ユカ誘拐殺害事件とその2月後の広丘美鈴の誘拐殺害事件を告げ、「容疑者・春山達夫(本田博太郎)が浮かび妻と娘・早苗の3人家族で、逮捕したが証拠が見つからず不起訴になった」と話し海老沢早苗が春山の娘と知り驚き、室伏と岩佐は目撃情報から医師・国分哲士(長谷川朝晴)を病院と別荘で調べ、永井は現在の春山の様子を探り三ツ橋達夫で三ツ橋蓉子(有森也実)と暮らし胃潰瘍で入院と聞いた。
早苗は夏彦に21年前の事件を話し、石渡は美菜の目撃情報を聞き別件令状で国分の別荘内を捜索し、美菜の髪の毛や洋服の繊維を発見したが国分は失踪事件関与を否定し、新聞で国分の逮捕を知った永井は西川刑事を訪ね、「国分が21年前の幼女殺害事件でも疑いが有るがアリバイで容疑者リストから外されたがタレコミが有り当時の本部長・国分雅夫(黒部進)の息子だった」、永井も西川も21年前の事件の真犯人は国分だと疑った。
広丘真之が岩佐に国分のDNA鑑定を頼み、永井は21年前をスナックのマスター(菅原大吉)から国分のアリバイが嘘と聞き国分は21年前の事件を自供した、永井は早苗に謝罪すると美菜が発見された、永井は早苗から夏彦の犯人との接触を聞き、蓉子から達夫の死を聞き葬儀に行き岩佐から蓉子が国分の勤務先の看護士と聞き、早苗と来た美菜を犯人が捕まっていないと夏彦が返した。
<以下、隠し字>
永井は美菜からおばちゃんと聞き、蓉子と早苗に蓉子と達夫が誘拐犯と言うと「早苗と達夫の苦しみを除く為に調べ国分に気づき誘拐事件の犯人に仕立てた」と聞き、早苗は達夫が共犯と知り、蓉子は「国分の別荘を見つけ同じ車を用意し犯人に仕向けた」と言い、永井は岩佐と早苗ともに夏彦に行き「美菜は電話に出なく叔父さんは夏彦で共犯を達夫に頼まれた」と認め、永井と岩佐は西川を呼び早苗の料理を食べて共犯になり、永井は広丘真之に共犯と言い謝り国分以外は逮捕しないと言った。


監督:黒沢直輔
脚本:西岡琢也
原作:深谷忠記「共犯」
出演者:橋爪功・渡辺大・原田夏希・丸山智己・長谷川朝晴・黒部進・梨本謙次郎・大鶴義丹・菅原大吉・三倉佳奈・本田博太郎・大杉漣・益岡徹・有森也実・早坂ひらら
制作年:2016年


感想: 新人刑事と現役刑事と、元刑事が現在の事と21年前の事件を追う。
それは、被害者と容疑者が混ざる偶然か必然か。
某有名小説の別バージョン的な意味も含む。

諏訪のスゴ腕警察医2

諏訪市で白骨が見つかり、辻内佐知子(猫背椿)が息子・誠とスキーで事故に会い石ノ森龍之介(高橋英樹)が助け警察医と言い数々の事件の真相を解いた凄腕ドクターで、石ノ森はホテルの温泉で長野県警・星野公彦(石黒賢)に会い、ロビーで「信州諏訪を盛り上げる会」があり、ワイナリーで働くシングルマザー・佐知子が礼を言い、パン職人・塚本真司(高橋和也)と妻・加奈子(櫻井淳子)を石ノ森と星野に紹介し20年ぶりに東京から戻りパン店のオープンを控えていた。
諏訪湖ホテルの女将・金谷千春(中山忍)が挨拶し、夫で県議会議員選挙出馬予定の伸明(原田龍二)も紹介し、加奈子が突然倒れアナフィラキシーショックだが石ノ森が処置した、翌日に石ノ森はテレビで占い(高橋真麻)を聞き看護師・小橋洋子(高橋ひとみ)から検案要請を聞き、病院は長瀬(竹財輝之助)に頼み、スキー場近くの林で変死体が発見され星野は所轄・柏木(篠田光亮)から調査会社経営で東京在住・新藤(加藤虎ノ介)と聞き、石ノ森は首筋の数珠状の圧迫痕と爪の変色から一酸化炭素中毒を疑い行政解剖で副島(笹野高史)が死因は1酸化炭素中毒で睡眠薬も検出され殺人事件となった。
石ノ森は車を調べ、帰り洋子と長瀬が待ち、長野県警捜査1課警視・平井(西村雅彦)が会議を開き、新藤と関係がある秋山美佐(三輪ひとみ)が浮かび星野らに東京で調査を命じ、新藤の口座に不審な振り込みを見つけ、石ノ森と長瀬は現場を調べ加奈子らの店で佐知子と会った、星野は丸高味噌社長・森崎(藤重政孝)が新藤に金を振り込んだと知り聴取し加奈子との関係を聞き、アリバイは「信州諏訪を盛り上げる会」に参加で加奈子に確認し空白時間を疑い、石ノ森は副島と塚本を釣りに誘った。
星野は加奈子のアリバイを防犯カメラで調べると、平井から1月前の身元不明の白骨死体捜査を言われ、石ノ森と洋子は外診後に食事し星野らに会い店で新藤が食事したと聞きメニューにゴーヤは無く、カメラ映像のふろしきから千春を考え、洋子からゴーヤのお茶を聞き、星野らは千春から森崎との不倫を新藤に脅されたと聞き、石ノ森は従業員・島袋亜由美に新藤を尋ねるが答えず、翌日に星野らは亜由美の死体を発見しパソコンに遺書があるが石ノ森と星野が不審で遺書の内容を調べ溺死と判った。
石ノ森は加奈子を診察し、星野らが塚本に新藤に脅されていたと聴取し、加奈子は白骨死体が男性で死亡当時20歳前後死後20年経過で頭部に致命傷の傷があったニュースを聞き、石ノ森は骨折の記録から落合徹が該当し、食事に行き塚本に会い帰り加奈子が倒れ石ノ森が処理し助け、星野が葡萄ジュースにピーナッツオイルが有ったと告げ、佐知子と千春と伸明が加奈子と徹の関係を話し自殺と白骨の側のネックレスを話した。
<以下、隠し字>
星野は美佐と亜由美の関係を知り、塚本に石ノ森が加奈子の精密検査結果を告げ1週間猶予を話し、星野らは美佐から新藤の録音を取り石ノ森の依頼で亜由美の部屋を捜査し、石ノ森と星野は関係者を連れ出し伸明が車を処分し新藤のDNAが見つかり、千春が1酸化炭素中毒で肌が変色し、圧迫痕が太鼓と同じで、白骨死体から千春のネックレスが見つかり千春は徹を殺害し新藤に脅され、気づいた加奈子を狙ったと自供した。


監督:児玉宜久
脚本:田中孝治
出演者:高橋英樹・石黒賢・高橋和也・櫻井淳子・中山忍・西村雅彦・笹野高史・原田龍二・高橋ひとみ・竹財輝之助・高橋真麻・猫背椿・藤重政孝・篠田光亮・加藤虎ノ介・三輪ひとみ
制作年:2016年


感想: 昔の事件が必要かどうか。
共犯が必要かどうか。
証拠が謎に直結して欲しい。

あんみつ検事の捜査ファイル(1)

京都地検宇治支部検事・風巻やよい(片平なぎさ)は京都府警警部補・石橋大輔(石塚英彦)とあんみつ友達で甘味処「阿月」店員・安斉みつ子(ふせえり)が恋人に見えると言い、やよいは司法修習生同期で元恋人の弁護士・寺島(岡田浩暉)から相談で自宅に呼ばれ、石橋は息子・小太郎(中村ゆう)と暮らしていた。
やよいは交際時にプレゼントされたペンダントをつけ、支部長・佐竹(金田明夫)や井口(梶原善)や事務官・高木(中別府葵)と坂上(尾上寬之)と話し、寺島のマンションを訪れ相談内容は別居中の妻との離婚で離婚訴訟をおこすかどうかで自分で決断できなさに落胆し立ち去り、夜に息子と過ごす石橋は警官が栗山(六角慎司)を追う現場に会い、栗山は、金を借りに寺島を訪ね殺されていたと殺人容疑は否認した。
翌朝にやよいは寺島が亡くなったと新聞で知り、葬儀で弁護士・青山まどか(野村真美)に会い、やよいは石橋に当日に寺島と会ったと話し、捜査が進み凶器の包丁が発見されてないが栗山が自供し起訴され、やよいが担当検事に任命され、鳥越弁護士が栗山の弁護士にやよいと司法修習生同期のまどかを担当させた。
やよい宛に差出人不明の脅迫文が届き、まどかもたれ込みが届き調査員(中村昌也)に調べさせ、第1回公判で被告人は否認し、まどかはやよい担当が不適任と告げ、やよい宛にホルマリン漬けの片耳が送られ耳に天秤のイヤリングが付き大阪で世話になった大阪地裁裁判官・三宅田鶴子(宮田早苗)の物に似ていた。
第2回公判でまどかが証人の調査員に質問しペンダントとやよいが寺島を訪れる写真を提出しやよいの証人喚問を求め、佐竹は証人を認めずやよいは石橋にペンダントと投書の疑問を話し、石橋らがやよいの自宅を家宅捜査し凶器が発見され週刊誌にやよいのゴシップ記事が載り、佐竹が検事になり、第3回公判でやよいはまどかから証人質問を受けた。
石橋は記者に内容を問い、やよいは石橋と記者がたれこみ電話で張り込み撮った写真を見てまどかに匿名で送られた写真が無く他に尾行者が居たと考え、石橋は大阪府警・水上警部から天秤のイヤリングの腐乱死体発見を聞き田鶴子と判明し、水上から犯人が田鶴子とやよいに恨みがあると聞き一緒の裁判で弁護人が寺島と思い出した。
やよいは大阪地検で調べ被告人が青柳(篠井英介)で石橋に知らせ、吉岡検事(矢柴俊博)から引き継ぎ沖直美殺害事件で青柳は自殺し周囲に動機がある人物が見つからないが再調査し、現場写真にデッサンを見つけ、石橋は青柳が画廊の妻と結婚し美大女性と付き合い子がいて、聞いたやよいは佐竹に吉岡検事を尋ね2年前に癌で死に事実隠蔽を聞いたと打ち明けられた。
<以下、隠し字>
石橋がやよいを訪ね坂上と外出と聞き、やよいは坂上とアトリエへ行き8年前の裁判を話し、「やよいの行動を知る青柳の息子・坂上が犯人」と言うとナイフで狙われ石橋が助け、坂上は「8年前の真犯人は自分と母を庇い、田鶴子を殺害し寺島へ行くと栗山が殺害後」と言い、やよいは「真犯人は青柳で坂上は最初の傷のみで後で青柳が殺害したと吉岡検事に告白し坂上の名は出さなかったと言った。


監督:根本和政
脚本:田辺満
原作:和久峻三「あんみつ検事の捜査ファイル 女検事の涙は乾く」
出演者:片平なぎさ・石塚英彦・野村真美・梶原善・岡田浩暉・ふせえり・金田明夫・中村ゆう・六角慎司・宮田早苗・中村昌也・尾上寬之・中別府葵・大河内浩・矢柴俊博・谷川昭一朗・瑞木健太郎・君島麻耶・松田沙紀・篠井英介
制作年:2016年


感想: シンプルな構造を、ミスディレクションさせる。
証拠偽造者を何故か調べなく、動機の調べが弱い。
不自然な伏線が目立つが証拠には弱い。

鉄道警察官・清村公三郎2瀬戸内海を渡る殺意

警視庁八重洲南警察署刑事・小前田笙子(佐藤藍子)が警視庁鉄道警察隊丸の内分駐所・清村公三郎(小林稔侍)に落とし物を預け蛇で、翌日に副隊長・橋本玲子(根岸季衣)と婦警・山崎萌(小林千晴)に伝え見回りで不審車のトランクから水木日奈子マネージャー・及川(嶋田豪)の死体を見つけ、水木日奈子(池上季実子)はミステリー作家で警視庁八重洲南警察署課長・本多(中島久之)らが調べた。
清村は駅員証言で日奈子が封筒を落とし1人新幹線に乗り及川が残ったと知り、封筒を見つけ捜査会議に出て笙子に会い倉敷出張を2人命じられ、帰り妻・市子(丘みつ子)と娘・あずさ(真瀬樹里)から本を借り、清村は笙子と倉敷に着き日奈子を訪ね清村がアリバイを尋ね封筒を渡し、ミステリー大賞選考でトラブルが有ったと聞き、清村と笙子は倉敷ミステリー大賞事務局・南(斎藤清六)に会い落選者・土屋敏(ひかる一平)がクレームを付け及川が会い対応と聞き、東京に戻り土屋を聴取しアリバイは言わず全国浮浪し、編集プロダクション・伏見(吉満涼太)が容疑者に浮かんだ。
清村は駅の防犯カメラを調べ土屋を見かけ笙子が偽名で行方不明と告げ、倉敷で土屋の死体が見つかり、清村と笙子と本多は倉敷西署で片岡(田中耕二)から状況を聞くが身元不明で、伏見が窃盗で市ケ谷署・末広(坂口進也)らに逮捕され殺害時刻で、清村と笙子が倉敷で調べ清村は日奈子を疑い夜行列車利用を考えたが動機が不明だった。
清村は日奈子を訪ね土屋は自殺と言われたがアリバイを尋ね四国でしおかぜ利用を聞き、岡山で車掌に確認し喫煙に移動しホームで後姿を見たと聞き、下津井に日奈子の姉・坂井輝子(長谷川稀世)を訪ね会っていないと聞き、東京で日奈子が警察に訴訟を起こし清村は本多に問い詰められ、清村は土屋の原稿を読み本人がモデルと考え下津井電鉄の描写が廃止前で瀬戸大橋開通後で重なる期間の事件を笙子が調べ時効成立事件で被害者は日奈子の甥・坂井弘也(長島伸一郎)で参考人の土屋の本名が木谷俊幸と判った。
<以下、隠し字>
清村は玲子と日奈子が原稿で判り時効犯人に復讐したと考えるが動機が弱く、市ケ谷署で伏見に接見し日奈子に子があり及川にも聞かれたと知り我が子の復讐と知り、しおかぜより速いルートを見つけた、日奈子にしまなみ街道から新幹線利用のアリバイトリックと姉の偽装し、秘密を持っていた及川も殺害したと告げた。


監督:吉川一義
脚本:松井信幸
原案:島田一男
出演者:小林稔侍・丘みつ子・真瀬樹里・小林千晴・根岸季衣・佐藤藍子・中島久之・ひかる一平・吉満涼太・嶋田豪・長谷川稀世・斎藤清六・名取幸政・坂口進也・田中耕二・小豆畑雅一・金井茂・長島伸一郎・池上季実子
制作年:2006年


感想: 自供と状況以外に証拠は見つかっていない。
実際に逮捕・起訴が可能かどうかは不明だ。
時効も有った当時のドラマだ。

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