サスペンスドラマ2:「67」

検事の死命

米崎地方検察庁検事・佐方貞人(上川隆也)は刑事部部長・筒井(伊武雅刀)から事務の遅れと異動を言われ、検事・庄司真生(松下由樹)が入れ違いの異動を告げ、事務官・増田陽子(志田未来)が佐方に聴取時間と迷惑防止条例違反容疑で逮捕の名門女子高教師・本多弘敏(津田寛治)が満員電車で女子高生・仁藤玲奈(竹富聖花)の臀部を触った容疑で弘敏は犯行を否認し駅で玲奈から金を恐喝されたと話した件を伝えた。
佐方と陽子は玲奈を聴取し恐喝を否定し主張が平行線では検察が判断と言い、母・房江(有森也実)から家庭を聞き、名家の本多家で顧問弁護士・井原(益岡徹)と弘敏の義母・本多篤子(江波杏子)らから話しを聞き冤罪と主張され、駅員から弘敏が否定したがトイレで手を洗ったと聞き、逮捕後に警察で手から被害者の服の繊維片は出なく、米崎東署課長・松岡(田山涼成)からレンタルDVD履歴の捜査を依頼したが断られ、篤子の圧力を疑い、署長・岩瀬が松岡から佐方の動きを聞き捜査を止めさせた。
佐方と陽子は手分けしてDVDレンタル店を調べ、玲奈は友人・大友佐知子(荒井萌)と妹・歌穂とその母を尋ね、佐知子は探偵らしき男が玲奈を探っていたと告げ、佐方と陽子はDVDレンタル店で不審な白石を見つけ捕ら弘敏の又貸し情報を得て、松岡に手掛かりを求め別件の裏付け調査を認められ、富樫明日香の痴漢被害を見つけ弘敏の顔を犯人と聞き、佐方は筒井から検事正・鬼貫の誘いで呼ばれ衆議院議員・大河内(寺田農)から篤子の依頼で圧力を受けるが弘敏の起訴を答え、鬼貫も反対するが佐方は検事の死命と弘敏を起訴し佐方は公判も担当させられた。
井原は弘敏を接見しデザイナー・半田(飯田基祐)を伝え関係を隠すと話し、第1回公判で弘敏は無実を述べ、警察は手の付着繊維の少なさを述べ、第2回公判で明日香は事前に井原に圧力をかけられ犯人は憶えていないと証言し、井原は証人・半田から玲奈が弘敏が痴漢せず脅す所を見たと聞き出し、佐方が反対質問し疑問と言った。
井原は探偵から三上(山中崇史)を聞き出し勝てると思い、裁判所と佐方に玲奈の恐喝証人を呼ぶと伝え、三上は階段から突き落とされ入院し、佐方は三上の陳述証書を読み出会い詐欺恐喝が書かれ、佐方と陽子が玲奈を警察で聴取し1年前は加害者で今回も同じと聞き、公園の監視カメラ映像を調べ、真生が佐方の速記メモをパソコンに入力した。
<以下、隠し字>
第3回法廷で玲奈は痴漢を否定し三上突き落としを認め、佐方は三上事件のカメラ映像に持っていないマスコットが写り佐知子が犯人と告げ、2人が虐めに会い三上を誘惑させられ玲奈が行い、2月後に三上に会い金を返したが今回の裁判で証言すると聞き佐知子が説得し聞かず突き落とすのを玲奈が見て罪を被り、佐知子を隠す為に裁判を終わらせ様としたと言った。
玲奈が他人の為の嘘は許されると答えると、佐方は庇う事は守る事でないと言い、玲奈は弘敏に痴漢に合ったと弘敏を示し、佐方は被告人質問で弘敏に半田の手帳の数字がネットの痴漢サイトで弘敏と半田は知り合いで、半田が撮影した弘敏の痴漢行為の映像が見つかり示した、判決で弘敏は有罪になった。


監督:池澤辰也
脚本:酒井雅秋
原作:柚月裕子『検事の死命』
出演者:上川隆也・松下由樹・志田未来・益岡徹・竹富聖花・津田寛治・田山涼成・荒井萌・有森也実・飯田基祐・山中崇史・寺田農・江波杏子・伊武雅刀
製作年:2016年


感想: 単純に見えそうな痴漢事件の奥は深かった。
被告は名家で各所から圧力が掛かるが、真相を追う。
被告側の仕立てた証人が、結果的に真実に近づけた。

黒の斜面

天空建設で経理部・羽田美雪(遠藤久美子)が関係を続けられないと話し、葉山の海岸の家で天空建設営業部課長・辻井高史(原田泰造)が妻・圭子(檀れい)に誕生日にブルーサファイアのペンダントをプレゼントし、高史は美雪から電話で呼ばれ1億円横領は無理と言われ、その後に美雪の絞殺死体が浮かんだ。
天空建設営業部で部長・外山(渡辺いっけい)が高史に仕事で資料は美雪が紫色のキャリーバッグに準備と告げ、美雪は無断欠勤で伝票偽装の内部監査時に姿を消したと言い、圭子は帽子店主・柏木(角替和枝)とペンダント贈り物を話しに、川上タエ子が来てオーダーメイドでデザイナーの圭子を指名し帽子を被った写真を撮った。
高史は不倫相手・川上妙子(内山理名)から電話を受けたが出ず、紫色キャリーバッグを持ち帰宅し圭子に熊本出張を告げ、羽田空港の同僚・清水(牧田哲也)から電話で急遽最終便で向かう事になり、圭子はキャリーバッグの中に札束を見るが高史を見送り、羽田空港で高史を妙子が待ち伏せ脅し、清水だけを最終便で行かせ余ったチケットを田島(金子貴俊)に譲り田島は婚約者・山名ひとみ(北原里英)に辻井の名前と行くと知らせた。
最終便が離陸直後に墜落し圭子は対策本部で名前を確認し、妙子は高史に事故を隠し、圭子は清水の妻に会い、高史は翌朝に妙子から事故を聞き搭乗者リストに高史の名前が載り田島が名義変更をしないと考え、神奈川県警・本間刑事(佐野史郎)らが葉山での女性殺害を調べ、高史は連絡しようとするが妙子は止め、高史は出かけるがキャリーバッグから札束が無くなり、妙子がコインロッカーに隠した。
圭子は外山から高史の紫色キャリーバッグの連絡を頼まれ、高史が熊本の大物議員買収のために美雪が横領した1億円を会社から持ち出したと聞き、その後に山名ひとみと出会い田島が電話でツジイタカシにチケットを譲ってもらったと話したと聞き、あかりこと妙子はバーのマダムに借金を返し彼氏は事故で死んだと言い高史との家に帰りキャリーバッグの金で揉め脅した。
圭子は高史は事故機に乗っていないと考えるが連絡がなく持ち物を調べて知らない宝石の購入先(虻川美穂子)を調べ、本間刑事は被害者が天空建設・美雪と知り同時に空と陸で死を遂げた事を疑い、圭子は会社で高史のデスクを調べ外山から美雪との関係と横領を言われ、帰りに本間刑事が高史と美雪の関係を尋ね美雪の殺害死亡を告げ、合同葬式に出席する圭子を高史は見に行き妙子が話しかけるのを本間刑事が見た、圭子は銀座で妙子を探し横浜であかりを見つけると出会いを聞き、妙子を尾行しアパートに行き部屋に入るが高史は居なかった。
<以下、隠し字>
本間刑事と吉沢刑事(村松蝉之介)らは高史と美雪の関係を調べ、高史は美雪殺害容疑者と知り妙子から圭子が訪ねて来たと聞き、神奈川県警が圭子の家を高史の容疑で家宅捜索し本間は外山が証言したと言うと圭子から愛人宛の宝石とキャリーバッグの大金を聞き、美雪のバッグが見つかり圭子を同行聴取すると外山がキャリーバッグを気にしていたと話し、圭子はテレビで高史に呼びかけ見た高史は電話をかけるが話さず切るが圭子は鐘の音で恋人岬と知った。
本間刑事らは外山を聴取し美雪の宝石買いと横領を問い、高史が飛行機に乗らず生きていると告げると内部告発で脅された事は認めたが殺意は否定した、高史が妙子に一緒に暮らすと電話し妙子は金を取りだし恋人岬で家に誘い、騙したと打ち明け警察出頭を告げると、外で圭子に会うと妙子が来て気持を告げ、神奈川県警が来て美雪殺害容疑で連れ、高史も横領罪で同行した。


監督:伊藤寿浩
脚本:吉川次郎
原作:菊島隆三
出演者:檀れい・内山理名・原田泰造・渡辺いっけい・遠藤久美子・佐野史郎・北原里英・角替和枝・虻川美穂子・村松蝉之介
製作年:2016年


感想: 犯人から見た倒叙形式で進む。
一部の犯行は隠されているが、可能性は限られる。
偶然が絡むだけに、やや冗長な内容だ。

大奥・最凶の女

11代将軍・徳川家斉(成宮寛貴)の壮年期の大奥の物語だ。
奥女中・葛岡(鷲尾真知子)と吉野(山口香緒里)と、浦尾(久保田磨希)は次々の子の誕生を記録し歴代一番多く、家斉の寵愛を受けたのがお美代(沢尻エリカ)だった。
14年前に雪の中を中野清茂(板尾創路)が智泉院住職・日啓(田中要次)に赤ん坊を育てるように頼み、14年後にお美代は美しく成長したが厳しく扱われ、日啓と密会した清茂を父だと思い中野邸を訪れたお美代は着飾れさせられ、10代将軍・家治と側室・美乃の間にできた子で、家斉を将軍に画策する一派で家治は毒を盛られ死に美乃も子を孕み斬られ清茂屋敷に逃げてお美代を産んで死んだと聞き、お美代は両親の無念を晴らすため大奥に入りたいと願った。
家斉の側近・清茂の口添えでお美代は大奥総取締・大崎局(浅野ゆう子)の女中になり、お美代を見た葛岡・吉野・浦尾は色々と噂し、家斉は清茂と大崎局との企てでお美代に目をとめたが不吉と感じ、その頃大奥で家斉の寵愛はお楽(浅井江理名)だが世継ぎを産んだ後は捨て置かれていた、お美代はお楽に智泉院行かせ日啓と企み眉目秀麗の僧侶・日遠(金子昇)を送り込み密通させ弱みでお楽を手なずけた。
お美代はお楽を使い家斉の相手に選ばれ美貌と手練手管で寵愛を受け、亡霊を恐れる家斉を言いくるめ、お美代の進言で清茂は出世し智泉院は将軍家ご祈祷所となり権力と財力を増した、だが寺社奉行・脇坂安董(浜田学)はお楽の子を世継ぎに家斉に勧め、清茂に聞いたお美代は脇坂を誘惑し脅し動きを封じ、ある日智泉院の庭で女中・お志摩(渡辺麻友)と言葉を交わし、お美代は姫君を産むが若君でなく次は男と思い、お楽に子の世継ぎ指名を遅くさせ、日啓は祈りで家斉に世継ぎ指名を見合わせさせた。
<以下、隠し字>
お美代は家斉の夜伽を抜けて側寝役・お志摩と話すと他とは違うと言われ、興味を引かれたお美代はお志摩と密会を重ね、家斉がお志摩に目をつけたがお美代は阻止し、お志摩と禁断の恋愛関係を結んだ、お美代は懐妊し世継ぎと望み長子が原則と言う家斉を言いくるめた。
お美代はお志摩に母の恨みを告げ子を将軍にすると話し、脇坂の中間を見かけ、お美代は大崎局からお志摩の扇子を見せられ預かり隠し文を見つけ脇坂の隠密と知り、お志摩を呼び出し裏切ったと刺し殺し物取りの仕業で処理し、その後にお美代は女子を産んだが若く死んだ。


監督:林徹
脚本:浅野妙子
出演者:沢尻エリカ・板尾創路・鷲尾真知子・山口香緒里・久保田磨希・成宮寛貴・浅野ゆう子・田中要次・浅井江理名・金子昇・浜田学・渡辺麻友
製作年:2016年


感想: 。

大奥・悲劇の姉妹

11代将軍・徳川家斉(成宮寛貴)の青年期の大奥で、奥女中・葛岡(鷲尾真知子)と吉野(山口香緒里)と、浦尾(久保田磨希)はお歌の方(蓮佛美沙子)の臨終を1つの時代が終わったと話し、姉・梅(沢尻エリカ)が妹・歌を看取った。
家斉は多数の側室と子を持ち、10年前は子宝に恵まれず正室・寔子(光浦靖子)との仲が悪く周囲は競い合い、大奥総取締・大崎局(浅野ゆう子)と側近・中野清茂(板尾創路)が精進日で家斉をたしなめるが家斉は無視し、清茂は部下・酒井忠康(温水洋一)に姉・梅と妹・歌を一緒に家斉に目通しを命じ、姉・梅は美貌と純粋と優しい気性で妹・歌は弓の名手で男勝りで激しい気性だった。
梅は大奥へ上がる覚悟を決め許嫁の御家人・吉田源一郎(久保田秀敏)に別れを告げ、歌は想いを寄せる厩番・大月兵吾(渡部秀)に側室の品定めを話し誘うが大月は躊躇し姉への反感で大奥へ上がると言い、浜御殿の宴で家斉は美しく華やかな踊る梅と、男の扮装で舞う歌が弓で家斉に挑戦的する余興で、宴に紛れた大月の矢が家斉に怪我をさせた。
家斉が忠康に手討ちと言うが梅に命乞いされ忠康を不問にし梅に大奥入りを命じ、梅は家斉に優しくされ幸せを感じ子を身ごもり、清茂が忠康に命じ懐妊した梅を見舞いに呼ばれた歌はを大奥で貫禄と自信を持つ梅に驚き、歌は大奥で家斉に思慕を打ち明けると大奥入りを命じられた。
家斉は懐妊中で苦しい梅を休ませ歌を誘い、歌は寔子と梅を気遣う様にふるまい家斉をのめり込ませ離れを作らせ、梅が産んだ子が姫で家斉は落胆し、歌は家斉に自分だけ寵愛すると誓わせ、知った梅と歌は対立し、その後に歌が懐妊し大奥を支配し、大崎局が歌に不満を言うと家斉が咎め、歌は家斉に近寄る女中を遠ざけ、家斉は梅の元で休み梅は懐妊し、歌に家斉を1人で独占は無理と言った。
<以下、隠し字>
歌は梅に家斉からと偽り悪阻の薬を飲ませ流産し男子で家斉は気を落とし、大崎局が薬の為と知り家斉は歌を疑い、清茂と大崎局に歌が恐ろしいと告げ江戸を離れ、梅が歌を疑うと否定され何故望み過ぎるのかと哀れむが聞かず、歌が倒れ医師から身籠もっていない聞いた梅が歌に告げ、大崎局が歌に安産祈願で寺に参らせ戻った家斉に狂言と言った。
歌は寺で僧になった大月に会い業が深いと言われ、愚かだったと答え抱き合いそれを同行した松風(岩橋道子)が見て、戻った歌を大崎局が密通で取り調べ、歌は梅に考えが違い姉の様に来世は成りたいと言い子を流産させたと謝り、梅は家斉に歌を命乞いをすると家斉は歌を斬ろうとするが止めて生かすのが罰と言い、戻ると梅は自害していた。


監督:林徹
脚本:浅野妙子
出演者:沢尻エリカ・蓮佛美沙子・板尾創路・温水洋一・光浦靖子・渡部秀・久保田秀敏・成宮寛貴・浅野ゆう子・岩橋道子
製作年:2016年


感想:

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