サスペンスドラマ2:「62」

邪魔・主婦が堕ちた破滅の道

シンテクト本城支社で火災が発生し及川恭子(石田ひかり)は宿直の夫・茂則(宅間孝行)のヤケドが軽傷と知り、警察は放火事件で捜査を開始し本城署課長・工藤(矢島健一)はシンテクトと政治団体とトラブルで報復行為の可能性も含め捜査指示し、佐伯(徳井優)や花村(堀部圭亮)が本城署刑事・九野薫(中村獅童)に井上(田中幸太朗)の事を話し、スーパーで榊原(矢柴俊博)が西尾淑子(大島蓉子)や恭子を仕事に置いたてた。
シンテクト本城支社で話を九野らは聞き、茂則が不審者を目撃し、宿直は別の社員のだが経理・茂則が翌日会計監査で交代し、病院で事情を聞くが茂則は否定し、恭子は小室と弁護士からスーパー勤務条件闘争協力を言われたが茂則から面倒と言われ、車を茂則は会社に病院に置いて行けと言い、九野らはシンテクト本城支社の伝票操作や茂則の行動が不審で、九野は7年前に事故で亡くした妻を思い、再び連続不審火が発生し現場に急行した九野は手口が同じで、ヤクザ・大倉(小沢和義)と花村は不良らに九野らを訴えさせ、恭子は茂則の車に不審物を見つけた。
九野と井上が恭子から車と前夜の茂則の行動と車の購入資金を尋ね連続放火手口を聞いた恭子の態度が不審で、恭子は茂則の給与明細を確認し、コンビニで榊原から調査票にサインを求められ断り小室に協力を告げ、九野は義母・小山昌枝(榊原るみ)に電話し佐伯からヤクザと企業の繋がりを聞き、花村が不良に被害届けを出させたと知り、恭子は榊原から倉庫係にさせられスーパーで社長・林葉(螢雪次朗)に恭子が主張すると勝手に変われと言われ、茂則を九野が尾行すると大倉が話しかけ、恭子はマスコミから茂則の記事を見せられ夫の疑いを知り、小室らの抗議活動に参加する社長・林葉が暴力を振るった。
茂則は会社を早く出て、九野らが尾行すると列車に向かい止めるが違うと言い、九野は工藤から退職届けを求められ、恭子は隣人から孤立し子がいじめに遭い、小室から交渉成立で和解と聞き利用されたと知り、佐伯が九野の妄想から疲れを言い母と妻の事故を思い出し、恭子は林葉から生活の面倒を見ると迫られ金額交渉し情婦になった。
<以下、隠し字>
恭子は茂則から自首を言われ、自分と子の苦労で逃げるなと責め、佐伯と九野は花村を窓口に大倉が廃車を流し隠しで工藤と九野の辞表を狙い、花村が脇田美穂(森脇英理子)を口説き九野が好きと拒否され、旅行に行く恭子と茂則に刑事が行き先を聞き、九野は不良に逮捕状が出ると聞かされ恭子と茂則の旅行を追い、恭子は車で出かけ九野の車とすれ違い、恭子は茂則の車を燃やそうとして九野に止められ、そこに花村が来て九野と争うと車が爆発し消そうとする九野を恭子が刺し、逃走し検問にかかり逃げ・・・・。


監督:白川士
脚本:金子ありさ
原作:奥田英朗「邪魔」
出演者:石田ひかり・中村獅童・宅間孝行・矢島健一・徳井優・堀部圭亮・螢雪次朗・小沢和義・田中幸太朗・矢柴俊博・榊原るみ・大島蓉子・森脇英理子
製作年:2015年


感想: 悪循環で罠に簡単にかかる主婦を描く。
同時に、妻の死を忘れられない刑事も描く。

ヤメ刑探偵 加賀美塔子3

宗方探偵事務所・加賀美塔子(片平なぎさ)と丸岡仁(六角精児)と田村直樹(原田龍二)と井本暁美(高橋絵美)と木下公男(佐々木征史)と松井修(内山翔人)は静岡県焼津の同窓会に宗方所長(大杉漣)が行き、同級生・矢口朝子(新海百合子)が被害者で容疑者も同級生の景浦美弥子(結城しのぶ)の事件で宗方は同窓会で朝子が話題で直前に同窓会出席者から公衆電話で呼び出され、警察は電話の指紋と一致した美弥子にアリバイもなく疑い、美弥子の疑いを晴らしたいと宗方が依頼した。
県警・木崎らは邪魔と言い宗方は探偵と言い、塔子らは同窓会出席者で刑事・津田順二(市川勇)と実業家・新藤徹夫(中島久之)と朝子の親友・望月和恵(萩尾みどり)らから話を聞き、美弥子から前日に電話を使ったと聞くと遅れて来た暁美が落下物で狙われ捜査停止の脅し電話が有った。
田村が捜査から外れ弟から娘・田村加奈(藤本七海)が事件に巻き込まれ行方不明と聞き丸岡が携帯電話の場所を見つけ田村は加奈を見つけ諭し、塔子らは数人が金に困ると調べ津田は多額の借金を抱えるが新藤がアリバイを証明し、来た加奈が疑う商売といい、塔子は現場の目撃者探しを言い、木崎は捜査1課長の元亭主が迷惑と言い聞いた加奈が同じと言った。
塔子らは現場で津田の目撃証言を得て調べ、加奈は橋で川で人を見、翌朝に津田が遺体で発見され自殺と考え、新藤が偽アリバイを認め、塔子は疑問で警察も同じで殺されたと考え、加奈が手伝いと言い田村が断り、加奈が狙われ、警察が再捜査でスカーフリングを見つけ美弥子を疑うが釈放された。
<以下、隠し字>
暁美が新藤は借金に追われると言い、丸岡が朝子も夫の借金で金がないと言い、加奈が新藤にどなりこみ塔子らが止め、翌日に塔子らは新藤を呼び出すが犯行は否認しアリバイを言い、塔子はスカーフリングは自殺でないと知った後と可能性を考え加奈に会い渓谷に行ったと思い出し調べに行き名入りボールペンを見つけた。
塔子らは和恵を疑い、美弥子が隠れ聞き、加奈が見て知らせ丸岡が携帯電話を追い岩戸岬に向かい朝子を和恵が妬み、美弥子に疑いをかけさせ飛び込まそうとしたが宗方と塔子らが来て和恵が妬んでいたと言い、朝子を尾行していた津田に脅され殺した・・・・。


演出:国本雅広
脚本:扇澤延男
出演者:片平なぎさ・原田龍二・六角精児・高橋絵美・佐々木征史・内山翔人・結城しのぶ・萩尾みどり・市川勇・中島久之・新海百合子・藤本七海・大杉漣
製作年:2015年


感想: 少しのシリアルと多くのユーモアで構成される。
警察はいい加減だが、私立探偵もかなりいい加減。
紛れ込んだ少女がポイントになる。

湯けむりバスツアー 桜庭さやかの事件簿6

桜庭さやか(萬田久子)は娘・瞳(池田光咲)と夫・純平(永嶋柊吾)と「行けなかった新婚旅行に行こう!新婚旅行バスツアー」を話し、出発当日に富田林(葛山信吾)とツアー客を出迎えるが天敵添乗員・牧野(渡辺いっけい)が同行出来ず先輩・橋口(大谷亮介)が同行し青柳昇(本宮泰風)・麻莉(安達祐実)が最後に来て、伊勢から南紀白浜へとバスは出発した。
伊勢市で二見興玉神社にお参りに行き、本間(宮平安春)・奈津美(清水由紀)夫妻が離婚記念と告白し喧嘩を始め、宿泊地・鳥羽で翌朝に刑事・伊藤(磯崎竜一)がホテル近くで男性死体が発見され警部補・鴨志田(小西博之)と死体確認すると青柳で移動跡が有り、妻・麻莉に話を聞くと青柳は夫婦でなく加々見麻莉で青柳にバスツアーに妻で参加を求められたと告白し、鳥羽の海女小屋や海女らを見て神明神社に向かうと辻井千秋(田中美奈子)が事件をさやかに聞き、東京の牧野に鴨志田らが身辺調査に来て青柳が店長をするホストクラブへで金に困ると知り、乗客名簿で情報を探した。
さやかが山西秀則(小野武彦)が定年後警備会社に勤め妻・紀代子(大塚良重)を話し、ホテルに鴨志田らがさやかに山西紀代子を訪ね青柳との関係を言うと、夫・秀則が紀代子が戻らないと帰り、翌日に海岸で紀代子の遺体が発見され、さやかは熊野古道から那智の大滝へとツアーを進めると夫・俊晴(藤沢大悟)を無視し千秋が事件を聞き、鴨志田は秀則を疑うと元警視庁刑事だと否定され加々見麻莉の身元調査の連絡を受け鴨志田は聴取し、千秋が気にし夫は仕事を理解して都合が良いと言い、自由時間にさやかは麻莉から紀代子殺害で過去の傷害事件で疑われ、5年前に広瀬(瀬川亮)と結婚したが福永弥生殺害で逮捕され2月前に自殺し、捜査官が秀則だと言った。
<以下、隠し字>
富田林が牧野を呼び、牧野が麻莉に見覚えあり、秀則がさやかを誘い飲み父の介護を紀代子に任せ父の死後のホストクラブ通いを黙認したが誤ったと言い去り、千秋が秀則を犯人と疑い、麻莉が富田林に助けを求め、さやかはアリバイを頼まれたと聞いた。
鴨志田が凶器を見つけ秀則を強制同行し、さやかは麻莉のチェックアウトを聞き牧野が山西夫妻の申し込み時に目撃を思い出し、さやかは5年前事件と同じ状況で千秋が記者で麻莉が広瀬を信じていたと聞き、麻莉を電話で呼び出し海女笛が聞こえ真珠のネックレスを無くし死体移動したと考え、さやかは真珠を探す麻莉を見つけ山西への復讐と言い、麻莉はアリバイを山西が無視し凶器発見は山西の罠で、青柳が会った紀代子が脅された弥生を殺し隠匿を秀則に頼んだと言い自首した。


監督:新村良二
脚本:坂田義和
出演者:萬田久子・葛山信吾・安達祐実・小西博之・大谷亮介・本宮泰風・大塚良重・瀬川亮・藤沢大悟・清水由紀・池田光咲・永嶋柊吾・田中美奈子・小野武彦・渡辺いっけい
製作年:2015年


感想: 旅行案内とミステリーを繋げる。
動機が複雑だが、犯人らしい者がいなく、止むに止まれず起こしてしまう。
後で後悔する構造だろう。

所轄魂

東京・江東区ボート乗り場で若い女性の絞殺死体が見つかり、城東中央署刑事・葛木邦彦(時任三郎)が寿司店主・大前田(泉谷しげる)と話すと所轄刑事・池田真美子(内山理名)の連絡で現場に行き坂下刑事(宇梶剛士)と山井刑事(松尾諭)らが迎え、遺留品なく身元不明で暴行跡はなく裸足で、城東中央署・刑事課課長・大原(笹野高史)らに警視庁捜査1課13係が担当し山岡(佐野史郎)班長は壊し屋といわれ、管理官は邦彦の息子・葛木俊史(田中圭)で、邦彦は元捜査1課だが2年前に妻・佐知子(手塚理美)の死で所轄に異動し、俊史の事件担当は知らなかった。
13係刑事・倉橋(波岡一喜)や大林(内野智)や清水(馬場徹)らが強引な捜査を求め、13係の聞き込みに住民から苦情が殺到し所轄刑事からも不満が出、捜査は進展せず鑑識の微細金属粒子の現場採取の報告のみで、俊史は大原に強引な聞き込み中止と、身元割り出しを急がせ、妻・由梨子(黒川芽以)に荷物を持って来させ本部に寝泊まりした。
数日後に江東マリーナのクルーザーで若い女性の絞殺死体が見つかり暴行跡は無く素足で、警視庁捜査1課長・渋井(長谷川初範)は運河の監視で次の犯行を待つと言うが、山岡は積極的な捜査を考え邦彦は運河付近捜査は匿名にし、靴泥棒調査で幸田(金井勇太)が浮かび、捜査員が再配置されボート訓練親子から不審ボートを聞き、渋井は秘密の第3死体捜索を考えるが俊史は内部の情報共有を主張し、坂下が幸田の姉・冴子がストーカーで強姦され自殺と伝え、新聞に機密情報が載り、俊史は責任と権限を言った。
大原は山岡のリークを疑い所轄魂で解決すると言い、山井が3人目の遺体を発見し、幸田が女性と帰り、第2の被害者・杉田友美の身元が判明し社員が男も居酒屋で働いたと聞いたと思いだし、幸田が女性・マリア永原(かでなれおん)とパスポートを申請しブラジル行き計画し、居酒屋社員・北原(趙珉和)が幸田がかって居酒屋で働き他もアルバイトで被害者名が判り、幸田の窃盗での逮捕と聴取を邦彦が行うと渋井が決め、邦彦が任意同行し幸田に殺害とマリアとの出会いと空白期間を聞くが警察を信用しなく黙秘し、マリアの為かと言うと守れるかと聞き不法滞在になったマリアと結婚したと言った。
<以下、隠し字>
3人目被害者宅から幸田の指紋が見つかり殺人の逮捕状が出て山岡が幸田の自白を告げ邦彦を責め、邦彦と坂下は幸田を信じ突然のカップの指紋発見が疑問で、邦彦が幸田と接見しカップは捨てたと言い、邦彦は名前を直ぐに思い出した北原を疑い幸田を嵌め幸田の姉・冴子の事件も関連と言い、北原の前の仕事先で金属粒子が見つかり、山岡が幸田をマリアの不法滞在で責め自害するが助かり、北原が逃亡支度をし、俊史が偽造文書で逮捕状を出すが逃亡し、部屋から証拠が見つかり、邦彦が追い詰め襲われるが山岡が助け2人で逮捕した、幸田は釈放されマリアに特別滞在許可が下り、山岡が辞職し、邦彦と俊史と由梨子が佐知子の事を話した。


監督:藤岡浩二郎
脚本:尾西兼一
原作:笹本稜平「所轄魂」
出演者:時任三郎・田中圭・内山理名・宇梶剛士・松尾諭・長谷川初範・金井勇太・波岡一喜・内野智・馬場徹・黒川芽以・泉谷しげる・手塚理美・笹野高史・佐野史郎・かでなれおん・趙珉和
製作年:2015年


感想: 事件自体も謎が多く、状況証拠ばかりで進行する。
捜査の考え方の差を極度に判り易く見せる。
硬直状態が突然に動き出した時に、何が起きたか。

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