サスペンスドラマ2:「96」

しんがん~警視庁お宝捜査

東京・佃島で美容師・笹山静香(階戸瑠李)が殺害され、佃島署新人刑事・井津川真琴(筧美和子)は刑事課長・仲間宗次郎(飯田基祐)から変わり者の刑事・宝井心眼(片岡鶴太郎)とのコンビを命じられ、宝井は質店店員・栗田萌美(太田唯)とレア人形をお宝だと話し、宝井と真琴は被害者宅で国宝級の数千万円のお宝の掛け軸・まやかし美人を発見した。
捜査本部は事件直前に目撃された中年男を捜し、宝井と真琴は被害者の勤務先の美容室で経営者・風間乃理子(青山倫子)から掛け軸は静香の知人に鑑定を頼んだと聞き、都議会議員・栃尾信三(吉満寛人)が来店した。
静香が事件3日前に老舗質店・万物堂に掛け軸を持ち込んだと判明し、万物堂は宝井の実家で義妹・宝井遼子(石田ひかり)が主人で「静香は『まやかし美人』で500万円を貸りに来て、不審で断ると恋人らしき赤髪の男が怒り持ち帰った」と告げ、真琴は掛け軸がインターネットオークションに出品されると知った。
宝井と真琴は署に保管する『まやかし美人』を宝井の友人で美大教授・夏目幹比古(国広富之)を呼び鑑定を依頼し本物だった、遼子が赤髪の男に怪我をさせられ、美大で夏目から「学生・飯沼悠市(岩井拳士朗)は偽」「和紙の絵は腕の良い表具師が2枚に引きはがせる相剥ぎ」「朱印は相剥ぎ本に映らない」と聞いた。
真琴は飯沼を調べ詐欺容疑があり勝手に追い、飯沼が殺害され仲間は連続犯と疑い、宝井と真琴は飯沼のマンションを調べ偽物が溢れ、パソコンでネットで詐欺を働きリストから『まやかし美人』出品者と見つけ、乃理子は「飯沼に相剥ぎをネット出品依頼した」「次の東都オークションに出す」と告げた。
宝井と真琴は浅草の千葉表具店で千葉良太(水橋研二)から千葉良史(並樹史朗)の仕事の『まやかし美人』の相剥ぎを見せられ「父・良史の20年前の自殺判定は疑問」と聞き、容疑者・相馬俊彰(みのすけ)が確保され黙秘し、宝井と真琴は遼子から相馬の質品の家族アルバムを見せられた。
宝井は相馬を取調べ「恩人・遼子の迷惑を静香に咎めただけ」と殺人は否定された、宝井と真琴は20年前の事件を調べ担当所轄刑事・河本則夫(鈴木正幸)から「『まやかし美人』が見つかり弟が引取る」と聞き千葉表具店の帳簿を見せられ、相剥ぎを2回行い真贋2枚から相剥ぎ2枚作ったと知った。
<以下、隠し字>
宝井は顧客雅号・松尾雨げんを見つけ、宝井と真琴は東都オークションで夏目と栃尾と乃理子と良太を見かけ、『まやかし美人』を夏目は本物と告げ栃尾は3400万円を付け、宝井は止めて「夏目は調べず偽と知り嘘で栃尾に買わせようとした」と告げた。
宝井は「夏目は20年前に松尾名で千葉良史を利用し贋作を作り相剥ぎさせ」「金で教授になり」「疑った良史と贋作奪い合い突き落とし、贋作に指紋をつけた」「ネットで見つけ飯沼に接触し気づかれ、静香と飯沼を殺害し、栃尾に偽を買わさせて指紋をつけようとした」と告げた。
宝井は20年前の犯人をおびき寄せようとした乃理子と良太から事情を聞いて、父の仇の犯人に罠を張ったと告げた。


監督:池澤辰也
脚本:安井国穂
出演者:片岡鶴太郎・筧美和子・飯田基祐・青山倫子・みのすけ・水橋研二・並樹史朗・鈴木正幸・国広富之・石田ひかり・階戸瑠李・吉満寛人・太田唯・岩井拳士朗
製作年:2018年


感想: 掛け軸と相剥ぎと、贋作を追う。

天才を育てた女房

岡みち(天海祐希)は夫で天才数学者・岡潔(佐々木蔵之介)を文化勲章受賞式に連れた。
1924年にみちは姉・北村みよし(萬田久子)の嫁ぎ先の北村眼科で働き、店で将棋の神様と呼ばれた阪田三吉(笹野高史)が義兄・北村純一郎(内場勝則)に眼を治療を受けていた、みちは町で雷を見ると学生の潔に出会い、純一郎の甥の岡潔で居候した。
潔は京都帝国大学で理学部講師・木下則雅(立川談春)の講義を同級生・秋月康夫(生瀬勝久)と聴き疑問を言うと追い出された。
みちは隣人から父の遺産の書き付けを見せられ、潔は無くなった地蔵をあると考え数式で場所を見つけ、奇妙な話しをみちに語った。
翌年にみちは潔と結婚して潔の父・岡寛治(寺田農)と母・八重とみちの父・小山玄松(渡辺哲)と母・小山みやのが式に出席し、玄松は反対し寛治は途中で妹の式に行った。
潔は京大講師になるが服装に構わず、講義を湯川秀樹や朝永振一郎が聴き、思い付くと講義内容が変わった、三吉の妻・阪田コユウ(泉ピン子)が来て三吉を叱りみちに夫を躾けろと言った。
潔は理論が見つからず論文を出さず、古いと言われた木下は潔に出て行けと告げた、潔はパリ留学に行き、みちは旅費を稼ぐために働くフランス語を勉強し、1929年に玄松が死に遺産でパリに行った。
潔は部屋が汚れ、ソルボンヌ大学・ジュリア教授の講義を聴き世界との差を知り、難問に取り組んだ、1931年に論文にまとめた。
戦争が始まりみちが身籠もり、1932年に京都に戻るが木下から広島に異動され、みちは秋月から論文を書かないと認められないと聞き、みちは北村眼科で出産し、寛治は潔の才能に賭けて多額の借金を作った。
みちは金策で広島文理大に行き給料の前借りを知り、秋月と相談したが潔は本の執筆は断り、1936年にみちは2人目の息子を産み娘を連れみよしを訪ね、離婚を考えろと言われ、コユウは貧乏はまだまだ続くと言われた。
潔は3大問題の難問の答えがひらめき、1936年に学会で発表したが誰も理解出来ないが潔は価値があると告げたが判るように完成させろと言われ、潔は病気になり医師は極度の睡眠不足が脳に障害を起こしたと告げた。
みちは木下に抗議し未完成だと言われ、病でも続けようとする潔を連れ、1938年和歌山県紀見峠で寛治を頼り、翌年に寛治が死に、潔は3大問題の解法が浮かび、1年後に論文が完成し出版先を見つけジュリア教授に送るが、戦争が始まった。
<以下、隠し字>
1945年に戦争が終わり生活は窮乏し、潔は木下に職を求めたが断られ、フランスのカルタンから論文を読んだ手紙が来て、理論を進めて1948年に京大の木下に提出に行くと湯川秀樹の訪米壮行会が開かれ、みちはカルタンの手紙を見せ潔の新しい論文を読んで欲しいと頼み、木下は自分は理解出来ないが訪米する湯川に託せと告げた。
1955年に、湯川は論文をプリンストン大・角谷静夫に渡し最後にカルタンに渡り、秋月はカルタンらを連れて来て潔に会い、3大問題が解決したと告げた、1960年に潔は文化勲章受賞式でみちはひたすら数学を行ってきたと告げた。


監督:落合正幸
脚本:林誠人
出演者:天海祐希・佐々木蔵之介・生瀬勝久・立川談春・笹野高史・寺田農・渡辺哲・内場勝則・萬田久子・泉ピン子
製作年:2018年


感想:

管理官 明石美和子・十四番目に来た女

警視庁捜査一課管理官・明石美和子(戸田恵子)は新人の巡査部長・野崎勇太(加藤諒)と警部補・宇佐見昌義(モト冬樹)と巡査部長・松岡真(前川泰之)を朝に迎え、課長・梶原誠二(篠井英介)は美和子を十四番目の管理官に抜擢し、商社・黒瀬川トレーディング社員・岡沢芳樹(大迫一平)の転落死調査を命じ、サイバー犯罪対策課で自信を失った新人・野崎の元気を取り戻して欲しいと頼んだ。
松岡は同僚の聞き込み、宇佐見は取引相手の聞き込みに行き、美和子は野崎にパソコン操作を尋ね、2人は岡沢の妻・岡沢有希(大路恵美)の家に行き、弔問の専務・近藤和夫(螢雪次朗)と後輩社員・栗原洋介(内田滋)に会い微妙な雰囲気に違和感を抱いた。
テレビで黒瀬川トレーディング社長・黒瀬川幸弘(神尾佑)と近藤が会見し過重労働は否定し型通りの内容で、美和子は鑑識・倉持孝夫(八十田勇一)に聞き込み、変装して現場の屋上で社員に聞き込み普段いないと知った。
美和子と宇佐見は印刷所・長谷川守男(俵木藤汰)から岡沢の不倫相手を聞き、元派遣社員・水野多恵(渋谷飛鳥)から「本気の岡沢が迫り、有希も多恵の存在を知っていた」と聞き、美和子は有希から近藤に口止めされたと聞いた。
野崎はネット上で岡沢の業務横領の噂を見つけ、黒瀬川らは曖昧な会見し、栗原が行方不明になり美和子らは社で近藤から「栗原の偽装工作を疑い」を聞き、女子社員から近藤が人望なしと聞き、栗原が車にはねられ重体になり、刑事らは会社で聞き込んだ。
松岡は「近藤が黒瀬川の独断で専務になり長谷川の口利きで業務向上」「長谷川は都議会議員後援会長」と調べ、宇佐見は「近藤の妻は病死し娘は長期入院し高額医療を受ける」と調べ、野崎は「岡沢の不倫は長谷川だけが証言」と調べたが多恵は認めていら。
<以下、隠し字>
美和子は近藤に栗原が自殺だと告げ、松岡と宇佐見は多恵と黒瀬川が会い、野崎は意識が回復した栗原の供述を聞き証拠品を見つけ、美和子は証拠を探す近藤を同行し、美和子は黒瀬川を取調べ「岡沢が会社の不正告発を行い、近藤は岡沢を黒瀬川の指示で突き落とし栗原を共犯にした」「栗原は自殺したが助かり黒瀬川に脅されたと告げた」と殺人教唆と告げた。


監督:岡嶋純一
脚本:寺田敏雄
出演者:戸田恵子・加藤諒・モト冬樹・前川泰之・螢雪次朗・内田滋・神尾佑・大路恵美・篠井英介・大迫一平・八十田勇一・俵木藤汰・渋谷飛鳥


感想: こぶりな警察捜査を描く。
科学捜査でも無い。

刑事・横道逸郎

警視庁に「オークション会場に「逃亡殺人犯が現れる」密告があり、IT企業社長・片桐慎也(冨家規政)とホステス・大原愛美(森脇英理子)、と画商・八木沼誠治(九十九一)と秘書・高野紗希(須藤温子)とらが参加し、目黑中央署刑事・吉岡真一(林泰文)と奥沢千夏(岡本玲)らが張り込み、大衆食堂店主・三井可南子(清水美沙)が来てオークションオーナー・原田花枝(辻沢杏子)が開始した。
ブロンズの女神像は安物だと噂されたが可南子と八木沼が競り合うと片桐が高額で競り落とした、警視庁捜査一課管理官付刑事・横道逸郎(高田純次)はスーパーで万引き犯を見つけ本心を聞き出し、管理官に殺人逃亡犯を万引きで逮捕と連絡した。
片桐は女神像を即金で引取、千夏は愛美と地下駐車場で片桐の死体を発見し刑事課長・天間史郎(伊武雅刀)に連絡し、オークション会場を封鎖し参加者とスタッフ99名を聴取し、横道は捜査本部に呼ばれ吉岡と千夏と組んだ。
片桐は会場に呼び出され、女神像は現場から消え出品者は不明で、横道は愛美に執拗に話し込み最後に証言を聞き出した、横道は八木沼とアトリエで会い女神像への思い入れと聞き、横道は可南子に会い女神像を通じて10年前の片桐との関係を問うた。
可南子は10年前の強盗殺人被害者遺族と判り、横道と天間は「その捜査員で夫・三井賢治(河野達郎)は殺され可南子は複数犯と証言したが、平沢辰夫(ダンカン)が単独犯と主張し盗品は不明で、可南子は夫婦仲が悪く容疑が掛かっていた」と告げた。
目黑中央署に女神像が送られ、賢治の血とその下に片桐の指紋が見つかり、平沢は女神像出品者と判り、横道らは可南子から10年前の事を聞き出し、横道はバーで平沢に会いオークション出品理由を問い複数犯だと聞き出し八木沼を疑った。
横道らと紗希はアトリエで八木沼の毒殺死体を見つけ、紗希は女を見たと告げ防犯カメラに可南子が映り、横道は可南子を取調べ警察を信用しないと言い八木沼毒殺を告げた。
<以下、隠し字>
横道は信用しないと黙秘された、釈放された平沢は原田花枝に会い命を狙われ、横道らが制止した、「花枝は賢治の姉で復讐を狙い途中で抜け出し片桐を殺害し女神像は商品の壺に隠した、平沢に会い犯人と知り引き受け密告し、八木沼を共犯と疑い知り殺害し、可南子は止めに行き目撃した」。


監督:木川学
脚本:小峯裕之
出演者:高田純次・清水美沙・岡本玲・林泰文・冨家規政・ダンカン・伊武雅刀・九十九一・林泰文・森脇英理子・辻沢杏子・須藤温子・河野達郎・大高雄一郎・青木和代
製作年:2018年


感想: 聞き込み捜査を描く。

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