サスペンスドラマ２：「３７」

古美術商・矢崎（浅見小四郎）が殺害され捜査1課・小金井（東幹久）や係長・黒岩（今井雅之）が来ると茶碗が割れていた。
宝来伝吉（伊東四朗）は国選の美術鑑定士で、孫・宝来あかり（福田沙紀）と骨董屋を営み、小金井が凶器の茶わんを鑑定依頼し伝吉は出かけ、あかりは小金井と恋人だった。
伝吉は凶器の黒茶わんが黒富士という天正時代の作品で1億円と鑑定し、第1発見者の若手陶芸家・千葉（松田賢二）が事情聴取を受け、現場の手帳の指紋から金融業・香川（佐藤B作）が逮捕されたが伝吉が香川のアリバイを小金井に助言し証明された。
伝吉は小金井とあかりと、千葉の工房に隣接するカフェで亡き妻の妹・青山マミ（奥山佳恵）に会い千葉の作った茶碗を見、千葉が帰り黒富士の事を聞いた。
寺尾朋子（宮地雅子）と賢一（志村東吾）と伸也（大橋智和）の依頼で、伝吉は小金井とあかりが残った骨董を見たが、陶芸家の朋子は詳しく伝吉は安いと鑑定し、朋子は賢一が黒富士を矢崎に安く売ったと言った。
伝吉は黒富士は鳳玄風（佐渡稔）が赤富士とセットで持つと言い、あかりは見て黒富士は偽で赤富士は本物と言い、息子・鳳康之（伊東孝明）を玄風は家に入れなく、香川と伝吉に黒富士は偽と言い、伝吉はわざと黒富士を凶器にしたと考えた。
玄風が保有の黒富士が本物と言うが、伝吉は玄風が足が悪く、伝吉と香川は千葉の工房を見てマミは姉が千葉の成功が夢と言い、小金井は玄風が茶道家として終わりが近く矢崎が玄風に出入りしていた。
＜以下、隠し字＞
玄風が赤富士で殴られ殺害され、伝吉はどんぐりを見つけ、玄風が保有の黒富士が偽の新しい物で、康之は黒富士のすり替えは認めたが殺害は否定した。
伝吉と小金井は朋子から康之と黒富士のすり替えを聞き、あかりがマミの店の皿とクッキーを買い伝吉は科捜研を訪れ、香川はあかりに贋作師の居場所を言うと出かけたが襲われ、伝吉と小金井が向かい千葉が自供するが、マミがあかりを捕らえ殺人を自供した。
伝吉はどんぐりがマミのクッキーに使用され、玄風が千葉を脅迫し防ぐために殺害し、マミは姉のレプリカと言うが伝吉とあかりは否定した。

監督：山本大輔
脚本：末安正子
出演者：伊東四朗・東幹久・福田沙紀・佐藤B作・今井雅之・奥山佳恵・松田賢二・佐渡稔・伊東孝明・宮地雅子・志村東吾・大橋智和・浅見小四郎・
制作年：2014年

感想： 鑑定ブームか骨董ブームか。
美術・古美術はミステリー向きだ。

丸越デパート販売員・天王寺珠美（泉ピン子）は和菓子店とうのやフェアの反響で山岡（村田雄浩）と北村洋子（後藤祐里）は忙しく野々村（相島一之）は満足で、会長・海老沢時子（星由里子）が来て次男で商品開発・雄二（小林健）と丸越デパート内店長・長峰朝子（中山忍）との婚礼の引き出物の準備を頼んだ。
商品トラブルを時子の秘書・藤原亮祐（池内万作）が落着させ、販売課・石井久子（小林きな子）が客・立花（小林且弥）と付き合い、珠美の選んだ引き出物は注文を受けたが時子のカードは使用停止で、長男の社長・一志（佐藤一平）が行方不明で、専務・上杉（徳井優）は借用書と帳簿を見つけ、長女・仁美（中原果南）のカードも使えなかった。
翌朝一志は首吊りで発見され内村刑事（大河内浩）らが来て、マスコミは一志がカジノに8億円を使い自殺説を報道し、デパートのとうのやフェアは客が止まり、警察は一志は他殺と発表し仁美や朝子らへの聞き込みをした。
仁美は一志のカジノ通いを知ったのは死後と言うが、カジノに誘ったのは仁美の別れた夫・堺田（萩野崇）で、丸越デパートではキャンセルとフェア中止になり、雄二と朝子の結婚延期で、時子を珠美は激励し時子は騒動を詫び自らの社長復帰を発表した。
時子と総会屋の男の写真がネット経由で新聞に掲載されスキャンダルとなり、上杉は海老沢一家の退陣を要求し、時子を珠美が騒ぎが治まるまで匿い、上杉の態度を疑いアリバイを調べさせた。
＜以下、隠し字＞
野々村は珠美に新企画を頼み、山岡は何者かに襲われ、旧社員・美馬と朝子は親子で父は食中毒事件で自殺し母から社長から送られた金を見たと言った。
山岡は朝子と上杉を疑い、上杉は丸越デパートの商品を半額にし野々村は喜び、久子と立花が不仲と知り珠美と山岡が行くと殺害され警察は結婚詐欺で一志とカジノに行き、スキャンダルも仕組み黒幕がいたと考えた。
朝子が行方不明で、珠美は半額の菓子の味が変で上杉に尋ねると無花果の種類が異なり倉庫で血痕を見つけ、仕入れ部の藤原を疑い時子と3人で別荘に行き、海老沢が他人を見下し藤原が恨み・・・・・。

監督：鶴巻日出雄
脚本：松本美弥子
出演者：泉ピン子・村田雄浩・中山忍・中原果南・池内万作・小林健・大河内浩・徳井優・相島一之・星由里子・小林きな子・佐藤一平・萩野崇・後藤祐里・小林且弥
制作年：2014年

感想： ゆるサスペンスで、取り留めがない。
偶然が多いのは普通としても、必然が弱いのは厳しい。
普通の感覚から、上流社会の感覚に麻痺されるのが狙いだろうか。
警察は冷静。

元東京地裁判事・新堂謙介（橋爪功）は都内の藤安病院で清掃員で働き、主任・恩田珠子（中山忍）に常務・堀切（石橋蓮司）と知り合いと言われた。
藤安病院理事長・藤安俊一（勝部演之）が死体で発見され、警部補・石渡（佐藤Ｂ作）と巡査・若村真佐子（大河内奈々子）が捜査を開始し、俊一の長男・俊作（宮川一朗太）と妻・春美（魏涼子）が確認し俊一は心臓に持病があり、現場に俊一の妻・和可奈（野際陽子）のブレスレットが落ちていた。
和可奈に手伝・松野（角替和枝）が伝え、珠子は謙介に次期理事長を長男・俊作と現院長・柳原（川野太郎）が争うと心配し、石渡と真佐子は持病を知る人物にアリバイを聞き遺産相続の動機も疑い、通夜会場で俊作とその妻・春美、俊一の長女・仁美（西尾まり）とその夫・梅沢高文（斉藤陽一郎）、柳原が遺産相続で口論し和可奈が止めた。
葬儀後に和可奈が居なくなり逃走と、家族と警察は疑い、謙介は常務・堀切と鉄道旅行に出かける予定が1人になり駅で和可奈と会い、謙介は掛川駅で常習犯の置引きから和可奈を助け、行先が同じで2人は共に行動した。
和可奈は俊一の前に結婚し死別し、前夫・桐山勇の弟・桐山裕之（並樹史朗）を探す事を謙介に頼み森町に行くが裕之に会えず、珠子が謙介に電話で事情を話した。
石渡と真佐子は桐山裕之の死体発見現場に行き、何故東京に来たか疑問で、謙介と和可奈は旅館で引越と知り、宿泊し謙介は和可奈に前の主人との子を探すと知り、テレビニュースで裕之の死を知り、俊作は柳原から和可奈から病状を隠す様に言われたと聞いた。
宿の主人が謙介と和可奈に裕之の死と、天竜病院の杉田美和の事を言い、美和は裕之が借金だらけと言い、和可奈は美和が藤安病院の元看護師と知り、石渡と真佐子が来て和可奈が息子の事を話し、子が桜井勇介と聞き、和可奈は認知症で息子を探していた。
＜以下、隠し字＞
謙介と和可奈は多摩川南署に出頭し、石渡が堀切から謙介が元判事と聞き釈放され、美和が病院を辞めた理由を調べ堀切は医療過誤告訴が柳原と美和に有ったと言った。
謙介は美和に全てを聞き、柳原に美和を会わせ裕之にも話し、和可奈がブレスレットを忘れたのがMRI検査時で、石渡と真佐子が柳原の車の塗料が裕之の指にあったと言った。
藤安俊一も良心で謝罪を考え、柳原が和可奈に罪をかぶせ裕之を殺し・・・・。

監督：神山征二郎
脚本：田辺満
出演者：橋爪功・野際陽子・勝部演之・宮川一朗太・魏涼子・西尾まり・斉藤陽一郎・角替和枝・川野太郎・中山忍・石橋蓮司・佐藤B作・大河内奈々子・並樹史朗
制作年：2014年

感想： 無理に容疑者を増やした感があるが、警察捜査もそこそこは普通。
謙介と和可奈の調べ旅が、小さなエピソードを含め雰囲気がある。
最後の決着は、定番というかかなり強引。

佐武純平（山口智光）は浅草・下町通交番巡査長で娘・はな（久家心）と暮らし、食堂経営の大家・水口晴子（藤田弓子）に住み、通報でケースワーカー・長谷川貴子（安めぐみ）が元鳶職・砂田冬吉（品川徹）が倒れ、貴子は生活保護を勧めたが拒否していて、大家・今田金男（中西良太）が戸の修理代を求めた。
公園で腹部を刺された遺体が発見され柳田刑事（内藤剛志）と三沢刑事（鈴木一真）が、被害者・佐藤貴志（服部桂吾）は生活保護受給者で今田のアパートに住みコインロッカーの鍵が部屋にあり、捜査本部で1週間前に貴子とトラブルがあり弁護士・前島和也（大浦龍宇一）と秘書・鈴木早苗（黒坂真美）が止めたと判った。
純平がはなと男友達・翔太との事を仲本（内野謙太）や植木（小倉一郎）と話していると、母・貴子が息子を迎えにきた、翌日に純平はNPOの吉永智彦（冨家規政）と会い、ホームレス・安田誠（剛州）から佐藤が金づるを掴んだと聞き柳田に報告し、三沢は鍵のロッカーで200万円の札束を発見し佐藤は生活保護を受けるためロッカーに金を隠し恐喝で得たと思われた。
前島法律事務所に石が投げ込まれ秘書・鈴木がケガをし、前島は貧困ビジネス被害者を救済し、生活保護費を取る悪徳業者の逆恨みと思われ、純平は佐藤の部屋に安田が引っ越し手続きを吉永が行い、佐藤の保証人でもあり殺害される直前にも会っていた。
＜以下、隠し字＞
純平は砂田が個人調査があるので受給しないと聞き、貴子は不正受給に吉永が絡み、純平貴子と前島が会っていると聞き、捜査本部は吉永の犯行を疑うが吉永の遺体が発見され、貴子は不正受給の疑いを持ったが黒幕は違うと言い、翔太から貴子が不在と聞いた。
純平は町で聞き込み、足を引いた老人の目撃を知り砂田と考え、純平と貴子は砂田を城が島で探し住職から息子は前島和也と聞き、海辺で自殺を助け純平は前島を庇っていると知り、純平は砂田から預かった相談者リストを柳田に渡すが前島は行方不明で、純平は今田が前島の万年筆を現場で拾ったと聞き、純平は柳田に万年筆は持ち歩かず真犯人の偽装で鈴木早苗が犯人と言った。

監督：児玉宜久
脚本：安井国穂
出演者：山口智充・安めぐみ・大浦龍宇一・品川徹・黒坂真美・中西良太・冨家規政・内野謙太・久家心・小倉一郎・米原幸佑・鈴木一真・藤田弓子・内藤剛志・服部桂吾・剛州・
制作年：2014年

感想： 生活保護を拒む者、不正受給する者と儲ける者。
助けようとするものと、利用する者。
外見だけで区別は難しい。