サスペンスドラマ2:「58」

京都美食タクシー殺人レシピ

京都の老舗料亭・佐々山楼で料理品評会が行われ、料理評論家の曽根原(湯江健幸)と浅野美和子(石野真子)がいて、経営者・佐々山清彦(石垣佑磨)と女将・絹代(朝加真由美)らが見守り、曽根原は絶賛するが美和子が異を唱え佐々山楼の評価は落ち、店で女将と清彦と経理責任者・木内(比留間由哲)らが責任を言い合い、北山修一郎(中村梅雀)は観光スポットと食事処を案内する「京都美食タクシー」ドライバーで、ネットニュースに京都新報記者・谷弘美(大路恵美)の「佐々山楼が凋落」の記事が掲載された。
曽根原が自宅マンションで転落死し臨場した京都府警捜査1課係長・北山さとみ(賀来千香子)は料理がダ・ヴィンチの「最後の晩餐」のメニューと知り、修一郎は同僚(螢雪次郎)から曽根原を前夜に乗せ鰆を食べたと話すが修一郎は疑問で、美食タクシーに鈴木明美と名乗る女性から予約があり、佐々山楼のコースでアレルギーを持つと聞いた。
美食タクシーに弘美が乗り佐々山楼に偽名で入るが食事中に苦しみ死に、さとみらが来て蕎麦の実の特製コロッケを食べたが修一郎はコースにコロッケはなく、修一郎は家のおばんざい店の母・鈴乃(草村礼子)と神戸の大学に通うひとり娘・香奈(岡本玲)に元フランス料理人で京都美食タクシーの由来を話した。
さとみらは弘美と佐々山楼の衝突を調べ、修一郎は死因を聞き食物アレルギーのショック死で蕎麦アレルギーを佐々山楼に伝えていて、仲居は修一郎の予約後に美食タクシーを名乗る電話でコロッケの要求を聞き、京都美食タクシーを殺人に利用された修一郎はさとみが結婚詐欺に遭った時に知り会ったと思い出し、修一郎は曽根原の自殺の疑問を話し「最後の晩餐」を聞き、さとみと橋本刑事(竹財輝之助)はクビになった石井を防犯カメラに見つけるが知らないと言った。
修一郎は神宮寺(勝野洋)の店でラーメンを食べ元フレンチシェフでさとみが来て神宮寺は修一郎とさとみのバランスが良いと言い、修一郎が石井と弘美との接触を知り、佐々山楼で絹代に石井を聞き曽根原との関係を知り、修一郎を美和子が訪ね京都美食タクシーで弘美と同じルートを廻り、修一郎は弘美の記事と美和子の批評に同じ愛情を感じ、美和子が弘美と同じに若狭の箸に気づき、石井が石段で墜落死しさとみらは佐々山楼を調べアリバイを来き、絹代は清彦にアリバイがないと言った。
<以下、隠し字>
修一郎と香奈は若狭の養護施設で「はせべきよひこ」の名を見つけ弘美と仲が良く、神宮寺は美和子が料理を辞めたのが27年前で亡き恋人伝授料理が絶品と言い、修一郎がさとみに推理を話し「最後の晩餐」の料理人を知るがアリバイを聞き、修一郎がタクシーでルートを探し同僚から地下鉄利用を聞きアリバイを崩した。
修一郎は美和子を連れ佐々山楼に行き、さとみが清彦の無理な経営と美和子と弘美の立ち直らすための酷評を言い、石井が産地偽装不正を脅し曽根原も知り脅し殺され、犯人は弘美殺害し石井に清彦を呼び出させ殴られるが死んでおらず、犯人・木内が突き落とし殺したと逮捕し、修一郎は清彦と美和子にあま鯛の料理を作り27年前の事を述べた。


監督:濱龍也
脚本:深沢正樹
出演者:中村梅雀・賀来千香子・石野真子・岡本玲・竹財輝之助・石垣佑磨・大路恵美・朝加真由美・草村礼子・勝野洋・湯江健幸・比留間由哲・螢雪次郎
製作年:2015年


感想: 美食タクシーは探偵役に向いている。
観光と料理と、交通に詳しい。
それに警察とのパイプも繋いだ。

黒星警部の密室捜査

熊谷中央署・黒星光(陣内孝則)は強行犯係だが独自観点で捜査する推理小説かぶれの刑事で、8件の連続空き巣事件に部下・竹内(山崎樹範)が黒星を呼ぶとオランウータンの仕業と推理し、ネイリスト・桜田めぐみ(須藤理彩)と電機メーカー部長・岩城純一(菅原大吉)の妻・三枝子(荻野目慶子)が夫の不満を話した。
黒星に課長・赤間(笹野高史)らが悩み、黒星トミ(中村玉緒)が黒星に電話し、めぐみは三枝子に交換殺人で連続殺人に紛れ込ますと言い、三枝子の同窓会の日にめぐみは純一の部下・松原(出合正幸)から純一が退職待ちと聞き、会で無線技士で優秀だがエリートと結婚と言われ純一から電話があり、めぐみはスペアキーで侵入し純一を襲撃した。
黒星が純一から空き巣の電話を受け、純一が妻の部屋で死亡し三枝子が帰り、検死医・藤崎(斉藤暁)は心臓病でペースメーカーを使用の純一が心不全を起こしたと言うが、黒星は直感で殺人と確信しバー黒星ラボでマダム・栗林あやめ(大島蓉子)と話し竹内に聞き込みを指示した。
黒星と竹内は隣人と聞いた音楽を話し、三枝子はめぐみから犯行を要求され、藤崎はペースメーカーが瞬時異常の可能性を伝え、黒星はオランウータンのアリバイを知りミステリーの原則から美女は真犯人とアリバイがある三枝子を容疑者と考え、葬式に行き松原と三枝子の「純一が勤め先・帝和電機で機密情報漏えいの疑い」を知り、三枝子は松原から聞くまで知らなくパソコンが盗まれたと言い、帝和電機に行き国見と松原が漏えいが打撃だが純一が否定と言い、黒星らは岩城の近所を夜回りした熊谷マン姿の友永新次郎(金原泰成)に遭い事件当夜を尋ねると黒い服の女性を見たと答えた。
黒星と竹内は目撃情報でネイリスト・めぐみを訪問しアリバイを聞き、夫・俊郎が金をせびり、めぐみに男性と居たアリバイがあり、空き巣が三枝子の家に侵入し逃げ、黒星らが来てライター・葉山虹子(水崎綾女)が尾行し純一の情報漏えいを調べ交換を求め、俊郎と松原の写真を見せ、三枝子がめぐみと松原と会うのを見、黒星らは熊谷マン姿の友永が空き巣と逮捕し自供したが殺人は否定しめぐみの目撃を言いめぐみのアリバイが崩れ、黒星は三枝子を訪ね鍵を付けた理由を聞きアマチュア無線の趣味を誰に話したか尋ねた。
<以下、隠し字>
三枝子はめぐみに翌日の犯行を伝え、黒星はあやめと虹子に交換殺人と言い藤崎は違法無線機だと示し黒星はペースメーカーが異常を起こしたと言い、三枝子は俊郎に会いめぐみに殺害を伝え、俊郎が自首し松原が殺害され真相を自供し、三枝子はめぐみに松原と組んだ殺害計画を知り松原を殺したと言った。
黒星が来ると三枝子がめぐみを薬で眠らせ、夫の生活を話し自分で殺したと自供し、黒星は純一と三枝子の最後の電話の内容を尋ねると純一が謝罪したと聞いた。


監督:唐木希浩
脚本:西森英行
原作:折原一「交換密室」(『模倣密室』)
出演者:陣内孝則・荻野目慶子・須藤理彩・山崎樹範・水崎綾女・菅原大吉・大島蓉子・斉藤暁・中村玉緒・笹野高史・出合正幸・金原泰成
製作年:2015年


感想: 優秀かまぐれか、最後に偶然当たる刑事。
展開も偶然が多く、ユーモアが持ち味だ。
パロディドラマだ。

京都南署鑑識ファイル

京都南署鑑識係・円城寺りつ子(田中美里)が母・竜子(茅島成美)から結婚を言われ、出動要請で現場で鑑識・志賀主任(小林稔侍)と常盤(長谷川朝晴)と血痕採取しソファー周辺に散り、大山刑事(東幹久)らはクリニック開業医・藤倉(松田賢二)を自宅で聴取し前夜は祇園のクラブママ・宮崎華絵(七瀬なつみ)と琵琶湖畔の別荘に宿泊し、帰宅し妻・まゆみ(穂花)はいなく血痕に気つき、りつ子らはまゆみはソファーに座り後方からゴルフクラブのらしいもので殴殺し犯人は車で遺体を運び出したと思った。
呉服店女将・桐生由利子(いしのようこ)と義妹・彩乃(中山忍)が展示会の準備し、刑事課・玉木課長(黒田福美)は大山から遺体なき殺人事件と夫婦喧嘩を聞くが、りつ子らの鑑定で血痕が男性と判明し、美容師・久保田(龍輝)の名刺が見つかりまゆみ担当で、まゆみの車が山間の駐車場で見つかりトランクから久保田の遺体が発見された。
鑑識が凶器のパターからまゆみの指紋を検出し久保田を殺害と思うが、付着指紋の不自然さで藤倉家で再現調査し位置関係を調べると久保田をまゆみが殺せないと判り、谷底でまゆみの絞殺死体が見つかり大山は藤倉を疑うが、華絵は睡眠剤で熟睡し藤倉が別荘から外出したかは不明と証言し、藤倉が警察に任意同行され見た由利子に桐生賢一(天宮良)が話しかけ、藤倉の弁護士・青柳(山本圭)が事情聴取を拒否した。
大山は玉木に元検事の青柳は大山の実父で15歳に両親が離婚し華絵が青柳を刺した昔の事件を話し、青柳は華絵に偽証と言うと華絵は過去に父を犯人に仕立てと言い、藤倉が5年前に大学病院勤務医時代に医療ミスで患者・桐生輝行を死亡させその後に看護士・まゆみと結婚し、りつ子は被害者の妻・由利子の呉服店で華絵を見つけ、医療ミスで青柳と和解したと聞き大山に知らせ患者の遺族も疑い、報道機関にたれ込みがあり資料を鑑識が調べ前歴者・桐生賢一が判り、大山に賢一は認めるが由利子が来て縁を切ると対立し賢一の嫌がらせを話した。
玉木は医療ミスの怨恨を疑い、りつ子がまゆみの首の黒いシルクの遺留物を報告し帯留めを調べ、藤倉が殺害され足取りが判るが琵琶湖の別荘から京都に戻った理由が不明で、りつ子がまゆみの殺害が帯締めの可能性を報告し、由利子の目撃情報で任意聴取し尋ねた時には藤倉が殺害されていたと言った。
<以下、隠し字>
鑑識係が由利子の店から帯締め等の資料を借り、大山は華絵に輝行との関係を聞き藤倉の愛人は疑問で帯締めを借り青柳から医療ミス資料を受け取り、鑑識係が犯人の行動を全ての足跡から調べ見つけ出し、展示会に玉木と大山と鑑識係が来て犯人がまゆみと久保田を殺し藤倉に罪を着せ帯締めは由利子のもので、彩乃が犯人で華絵が自供し藤倉が故意に輝行を死亡させ由利子が藤倉に輝行の殺害を依頼し、由利子は輝行が賢一に店を譲ろうとしていたと答えた。


監督:本橋圭太
脚本:福島治子
出演者:田中美里・小林稔侍・東幹久・黒田福美・いしのようこ・中山忍・七瀬なつみ・山本圭・長谷川朝晴・茅島成美・松田賢二・穂花・龍輝・天宮良
製作年:2015年


感想: 鑑識捜査は物証が決め手になるので、判り易い構成になりやすい。
表に出て来ない人物の行動が重要な捜査は難しい。
動機は物証で崩す必要がある。

広域警察(6)

山梨県河口湖の家でデザイナー・中原陽介(小林正寛)が殺害され秘書・谷川美咲(高樹マリア)が発見し、妻・弘美(大路恵美)は否認し取調べ中に発作で救急搬送先病院から逃走し、捜査は広域捜査課長・高村(大杉漣)の指揮で東圭太(高橋克典)と大内孝太郎(片岡信和)らは家から天草信用金庫の2000万円の小切手を発見し、隣に陽介にデザイン発注の清水工業顧問・清水和正(寺田農)が住み、現社長の娘・梓(高岡早紀)は新製品のデザインを陽介に発注し進捗を気にし、助手・春田(増田修一郎)に担当変更した。
小切手振出人・三村(清水章吾)が判り、弘美の両親は25年前に火事で死亡し同時に生き残った妹・小森麻美(前田亜季)が天草に住み、東は天草へ行くが麻美に連絡なく、三村は末期ガンで余命わずかで弘美と面識もなく銀行で三村は財産処分で預金4千万円を2千万円2枚の小切手に換えたと聞いた。
山梨で三村が昔清水工業役員と判り、天草で休暇中刑事・中西みどり(小川菜摘)を見つけ加え麻美を尾行し、熊本で弘美の携帯電話電源がキャッチされ麻美をマークしたが弘美の携帯電話のみ見つかり、三村が自宅で殺害され東らは近所の防犯カメラに弘美を見つけ、麻美は弘美が三村に会う手助けを言い、高村が来て捜査不備を責め東の依頼で麻美を釈放監視し、和正と梓が三村の葬儀に天草に来て高村と東に三村と弘美に面識がないと言い、麻美が高村と東に学生時代に資金を贈られた偽名の人物をはなし火を気にした。
東は陽介殺害から調べ直しに山梨に戻り、麻美に弘美が三村は殺されて当然で全て終わらせると言い、東は大内と陽介の部屋で最新図面が盗まれたと知り梓と春田に告げ、春田を尾行し美咲に行きデザインを盗んだと認め別のデザインも見つかり、弘美が山梨県大月で目撃された。
東と大内は別のデザインがかって三村が特許申請と知り、サインが異なり和正は佐野文男と言い弘美と麻美の父で、弘美が橋から落下し三村殺害凶器が見つかるが東は疑問で麻美が自殺でないと言い、東は三村が特許をいつ盗んだか25年前を調べ当時の捜査官・川田(モト冬樹)はガソリンと灯油の入れ間違いで先に陽介が調べに来たと言った。
<以下、隠し字>
東は高村に報告し火事場の指紋が三村で殺人と判り、三村が陽介に全て打ち明けたと判り、弘美が襲われ、三村殺害現場で眼鏡レンズ破片が見つかりみどりが眼鏡屋を調べ、東と高村が和正に逮捕状を示し、麻美が襲い和正が自供した、東は梓に殺害現場の眼鏡レンズ破片を言い、みどりが眼鏡屋を見つけ連絡し、眼鏡くずが見つかり梓が陽介と三村殺害したと暴き、判断を間違えたと言った。


監督:吉川一義
脚本:安井國穂
出演者:高橋克典・高岡早紀・大路恵美・前田亜季・片岡信和・小林正寛・清水章吾・小川菜摘・寺田農・大杉漣・モト冬樹・高樹マリア・増田修一郎
製作年:2015年


感想: 山梨の殺害事件を追うと、天草の殺人事件が起きる。
両者の関係者を追うと、次の犯罪や盗み事件や過去の犯罪が浮かび上がる。
死を間近にして、悔うか将来を守るかは明確でない。

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