サスペンスドラマ2:「56」

迷宮捜査

7歳に両親を失い別れた妹・樋口有希子(貫地谷しほり)がピアニストでヨーロッパで成功し帰国し中里美沙(貫地谷しほり)と名を変え、名波洋一郎(反町隆史)は過去を思い出し、品川住宅街で一家3人惨殺事件が起き、所轄刑事・名波は逃れた5歳の長原耕次を保護し気にかけ、捜査本部で名波は捜査1課3係係長・鷹栖誠司(高橋克実)から主任・香川(八嶋智人)とコンビを命じられ、3係は警部・鷹栖が統率し鷹栖家で次女・麻子(夏菜)と会うが、長女・亜矢子(中村ゆり)は病弱で入院し、名波と香川は動物虐待の九鬼(竜星涼)を疑うがいつしか捜査線上から消え、美沙と名波に記者・柿崎(でんでん)が正体を探り脅した。
1年後に名波は捜査1課3係になり、鷹栖と麻子は沢松直純(山口大地)と出会い、大田区で母・沢松優子と息子・直純の惨殺事件が起き、品川の一家3人殺人事件の遺留品と同じタオルと同サイズ・同メーカーの下足痕が検出され同一犯を疑うが、管理官・真壁(大杉漣)は合同捜査本部を立てなく、元夫・大島はアリバイで当て逃げを明かし、鷹栖は殺された直純が麻子の知合いと告げ、柿崎が記事で脅し名波は美沙と耕次の保育園を訪ね2人は昔いたと話した。
麻子は名波と美沙を見、香川は九鬼の捜査を考え名波は別の犯人と考え、名波と香川は品川担当に捜査本部内犯行のアリバイ調査を言い、鷹栖も捜査1課3係のアリバイ調査を指示し、名波と香川は亜矢子から鷹栖のアリバイを聞き、麻子から直純の不幸な過去を聞き、名波は黒木直純の京都での落下事件を調べ同日の暴力団抗争で鷹栖から子供が巻き込まれ死んだと聞き、名波は美沙を鷹栖に話した。
フィットネスクラブで銃殺事件が発生し、鷹栖は途中で不審者を見つけ、公園の傷害事件に名波が行くと負傷した鷹栖が射殺した九鬼が自供したと言い、クラブの犯人が別に見つかり、名波と香川は九鬼の裏付け捜査で日誌を見つけ、美沙は幼少に襲われた男を湖で死なせたが名波は事故と言い、捜査で九鬼と沢松の関連が見つからず、名波は麻子から直純から鷹栖の足の怪我を聞かれ後で会ったと聞いた。
美沙は自分を調べる人物を聞き名波に告げ、名波は鷹栖に何故に美沙を調べるか尋ね九鬼犯人説の疑問を告げ、直純の転落事故現場の京都で医師・北山(河井美智子)らから暴力団抗争で死んだ子・周介の母・芳村静江(舟木幸)に父を聞くがあやふやで、ディスクジョッキー(佐戸井けん太)からストーカーが居たと聞いた。
<以下、隠し字>
名波は静江の言葉で鷹栖が過去にいた葛飾署を思い出し、亜矢子に鷹栖のアリバイと睡眠薬使用を聞き、鷹栖が美沙を連れ出し取引を言い、柿崎が美沙のピアノ教師殺害をばらすと脅し、名波は鷹栖と会い沢松親子は鷹栖が殺し隠す為に九鬼を利用し偽の証拠を残しアリバイ作りに亜矢子と録画を利用したと言うと、鷹栖は亜矢子の為と言った。
名波は亜矢子重体のメールを見せ、病院で麻子は亜矢子は何も聞けないと言い、鷹栖は名波に麻子を頼み飛び降り自殺し、亜矢子は急変で死んだ、名波は麻子に鷹栖に愛人・芳村静江が居て息子・周介が暴力団抗争で死に鷹栖は暴力団に復讐したが現場を直純に見られたが記憶から消え再会時に思い出し、鷹栖が直純と母・優子を殺したと告げ、柿崎の死体が見つかり香川が名波を聴取した。


監督:藤田明二
脚本:西岡琢也
原作:緒川怜『迷宮捜査』
出演者:反町隆史・貫地谷しほり・高橋克実・夏菜・中村ゆり・八嶋智人・竜星涼・でんでん・大杉漣・山口大地・河井美智子・佐戸井けん太・舟木幸
製作年:2015年


感想: 複雑な構成の様で、実は捜査内部犯という安易な設定で壊した。
情報が容易に得られ、犯罪のプロの捜査員は設定上で万能だ。
最初の事件がまともな捜査なしに、結果が出されるのも構成上疑問だ。

電子の標的 犯罪科学分析室

奥多摩山中で約2年前の人骨が発見され、警視庁捜査1課長・岩瀬(西村雅彦)らが多い行方不明者リストで悩むと、情報を武器に犯罪者を追う犯罪科学分析室室長・藤江康央(伊原剛志)が来て、骨はレーザーで焼き切られレーザーメスの納品先で藤江と倉田(手塚とおる)と大石(皆川猿時)と天城久美子(佐藤めぐみ)らは倉庫内から血液反応を検出し、骨はフリー記者・加藤(北嶋テツヤ)と判明させた。
藤江らは、銃から覚せい剤密輸で逮捕・拘留中のリュウ・カイエイ(佐伯新)の指紋を見つけ殺人容疑で再逮捕し、内閣官房副長官補・前田(宍戸開)が中国側の圧力を屈しないと記者会見し、藤江は官房長・曽根(長谷川初範)に報告し、加藤出入りの文久出版で藤江と倉田は、編集長(西沢仁太)から仕事から手を引くと言ったと聞き、記者・西方(笠原秀幸)は詳細不明と言った。
前田の甥・重田悠斗(須田瑛斗)が誘拐され、藤江は前田に捜査を頼まれ、悠斗の父・孝蔵(佐藤一平)にリュウ釈放の脅迫状が届き持病を持つ悠斗を案じ、リュウの釈放期限は明日夜7時で、大石が脅迫状に特殊フォントを発見し、3日前に悠斗が女性に声をかけられ誘拐犯はリュウの再逮捕前から誘拐の準備を進めていたと判った。
藤江は悠斗の部屋でゲームカードを見つけ、誘拐した竹内(小林且弥)と細田ゆみえ(滝沢沙織)は電話で指示され、藤江は防犯カメラに写っていない事を疑い晴海に向かい地図に反映されていない工事場所を見つけ天気カメラを調べ、倉田は加藤の書類を調べ、天気カメラから場所を特定するが殺された赤西(中上雅巳)と判り、藤江は岩瀬に警察内部に内通者がいると言った。
倉田と久美子が赤西と近い暴力団を調べ悠斗は不明でゴミを調べ、藤江は孝蔵に電話で木更津にリュウを連れる要求にゲームカードを言わせ、久美子らはゴミから薬を探しガムで購入コンビニを見つけ、西方が犯人を脅し、藤江らは悠斗とゆみえをカメラで見つけ西方がゆみえを探していると知るが殺害されていた、西方が外務省に寄りODAを調べ、加藤のUSB画像で藤江は平沢芳雄(森田順平)を思い出し黒幕と考え、孝蔵に協力を求めた。
<以下、隠し字>
孝蔵は通知電話に悠斗の画像を求め送られた画像で藤江らは居場所を特定し、警察が突入すると竹内が平沢に殺されていて、平沢が悠斗とゆみえを別の場所に連れ出すと藤江らが来てゲームカードのQRコードから顧客情報を見張りアクセスした悠斗の位置を見つけ、平沢を逮捕し悠斗を助けた、藤江は前田に平沢らとの面識を言い、加藤と西方が知り脅迫し殺され、救出した証人のリュウを連れ、前田を逮捕した。


監督:神徳幸治
脚本:武井彩
原作:濱嘉之「電子の標的 警視庁特別捜査官・藤江康央」
出演者:伊原剛志・佐藤めぐみ・手塚とおる・皆川猿時・小林且弥・佐藤一平・森田順平・須田瑛斗・西沢仁太・佐伯新・長谷川初範・中上雅巳・滝沢沙織・宍戸開・西村雅彦・北嶋テツヤ・笠原秀幸
製作年:2015年


感想: 科学捜査は説明が厄介なので、如何に発想を見せるかが鍵だ。
藤江の記憶能力は別の要素か。
監視カメラと画像解析に偏るが視聴者の判る範囲とも言える。

金沢のコロンボ2

東京で結婚式直前に花嫁・鍵山いずみ(斎藤ナツ子)が刺殺され遺体に加賀繍の髪飾りが置いてあった。
1週間後に前田家末裔で石川県警捜査1課・前田勝利(三宅裕司)は結婚披露宴で池園雄治(大和田伸也)が息子・康と花嫁・佐久間星香(友咲まどか)を紹介し、須藤直美(とよた真帆)と知り合い直美が金アレルギーで娘がいて結婚相談所で働くと見抜き、自宅に送り娘・里奈(宮地真緒)と会い、勝利は金沢のコロンボと呼ばれるが独身で母・光江(野際陽子)と2人暮らし中だった。
警視庁と合同捜査本部で出向の警視・上野雅(浅野ゆう子)と警部補・早見(長田成哉)と会い、課長・山本(山崎大輔)と警部補・若田部(秋山真太郎)と警部補・刈谷(吉満寛人)らが同席し、加賀繍の髪飾りで金沢の職人を調べるが、金沢のホテルで花嫁刺殺連絡が入り被害者が星香で遺体に加賀繍の髪飾りがあった。
星香に言い寄る清水(出合正幸)が浮かぶが犯行は否認し、同じ柄の加賀繍の髪飾りから同一犯の可能性が高まり、勝利と雅は直美の結婚相談所で星香は結婚相手を見つけたがストーカーに悩むと聞き、いずみも昔金沢に住みストーカーに悩んだ情報を得た。
いずみも直美の結婚相談所に登録し、直美やスタッフ・谷口(吉田大蔵)の協力でパーティーに雅が参加者で潜入し、村上(山田ルイ53世)と青木(ひぐち君)と矢島(半田健人)が参加し、池園ひかり(英玲奈)が矢島に近づくなと言い、雅は矢島とカップルになり近くの自宅スタジオに誘われ雅は捕らえ取り調べたが矢島にアリバイがあった。
勝利は見合い映像で谷口を疑うと昨晩に転落死していて、勝利は光江から引退した森(村野武範)を聞き3年前に注文で3つ作ったと判り、星香の父・佐久間敦(伊藤正之)といずみの父・鍵山と池園が知合いで、娘・ひかりに聞くと知らないと答えた。
<以下、隠し字>
勝利と雅は池園に会い加賀繍は知らないと聞き、大陽監査法人事件を佐久間に聞き勝利は嘘と疑い、公認会計士・川上(二階堂智)自殺事件を調べ金の着服が老人ホームで加賀繍の模様が公認会計士のバッジ模様で、直美の夫が川上で復讐を疑い、勝利は実験し錯覚に気づき、里奈がひかりを襲い、勝利は里奈が佐久間に近づき不正を知り父・川上の殺害が3人の罠と知り娘に復讐し、直美に金アレルギーが出ず犯人でなく、里奈が脅した谷口を殺したと言い、直美が来て里奈を止めた。


監督:雑賀俊朗
脚本:ひかわかよ
出演者:三宅裕司・浅野ゆう子・野際陽子・とよた真帆・大和田伸也・宮地真緒・村野武範・山崎大輔・吉満寛人・半田健人・伊藤正之・長田成哉・秋山真太郎・山田ルイ53世・ひぐち君・斎藤ナツ子・友咲まどか・出合正幸・吉田大蔵・英玲奈・二階堂智
製作年:2015年


感想: 弱い伏線が多数あるが、人間関係が隠されている。
捜査としては疑問だが、ドラマとしては普通か。
勝利が結婚出来ないパターンが最大のヒントだ。

事件16

弁護士・伊丹秀一(北大路欣也)は事務所に娘で弁護士・織枝(松本莉緒)と若手弁護士・加瀬(山下徹大)とベテラン事務員・本多和美(山下容莉枝)が居て、国選弁護が多い伊丹に依頼人・島岡香苗(雛形あきこ)が殺人事件被疑者の夫・達也(滝藤賢一)の弁護依頼に来た。
秀一は達也と接見し、部下・汐田早紀(桜田聖子)刺殺容疑で逮捕起訴され無実と主張し早紀に呼ばれ現場に行き駐車場の反対側の入口から逃げ去る男の影を見たと話すが防犯カメラには見当たらなく、事件前の退職願い提出を聞き作家希望と知り、公判初日に香苗とその父・投資顧問会社支社長・水木(神山繁)が法廷に来て、達也と秀一は無罪を主張し、金沢検事(神保悟志)が達也の部下・牧野(近藤公園)のナイフを突き立てる目撃証言と、部下・石田真理子(山田まりや)の達也と早紀が不倫関係の証言をさせた。
第2回公判で達也は真理子は横領疑惑告発を恨み、牧野の証言も抜こうとしていたと供述し、秀一は水木と資産運用部長・山川(中原丈雄)に会い真理子の横領はないと聞き、香苗も達也の不倫を否定したが、第3回公判を前に検察が新証拠を提出し、1年前に早紀が人工中絶手術した承諾書で達也の署名があった。
第3回公判で達也が横領を説明すると検事は思い込みで、被害者との不倫関係を暴き、達也は妻に知られたくなかったと告白し、織枝は加瀬と社内事情を探り日本支社の投資は山川に一任とわかり、秀一は牧野と真理子の偽証の可能性を考え早紀のストーカー被害を知り、防犯カメラを再調査し警備員・戸崎に映像の書きかえを聞くと認め、検察は補充捜査を言った。
元の映像に何も写らず、秀一と織枝は警備員からカメラが動いたと聞き、香苗は水木に鍵を預かり、秀一は香苗から早紀からの届け物と第1回公判後に送られた写真を見せられ、秀一と加瀬は牧野にストーカーの可能性を聞くと認めるが殺人は否定し早紀と山川のトラブル目撃を言い、織枝は加瀬と調べ山川が配当処理済みで、香苗が秀一に届いたデータを知らせるが達也は事件と無関係と言い、秀一は横領より大きな目的を考えデータの送付人と意味を知り、達也に示すと隠し香苗を傷つけたくないと言い、秀一は香苗に達也との面会を求めると断り、秀一と香苗は達也に接見し本当の事を話せと言うと水木が破滅すると答え、秀一と織枝は屋台で男(高橋源太郎)から退職金を聞き、香苗は水木から不正を否定され秀一と織枝に相談し山川が来たと言い、達也に告げた。 <以下、隠し字>
第4回公判で山川に配当報告を示すが不明と言い、達也が改竄前後で書き換えを指摘し早紀が調べていたと証言し、山川は資産運用失敗を認めたが殺害は黙秘し、香苗が父から金塊を預かり何も聞いていないと証言し、山川は金塊は横領かと聞かれ水木が用意したが目的は答えず、秀一は報酬だったが差し押さえられると自供を求めた。
山川は全てを認め水木の指示で行い金塊は全て被る報酬と認めたが、水木は山川が罪を着せようとしていると言い、秀一は顧客を騙す行為と言うが水木は全て否定し、秀一は香苗を偽ったと言い、裁判後に水木は逮捕され、秀一と織枝は香苗に辛い証言を謝った。


演出:池添博
脚本:田子明弘
出演者:北大路欣也・滝藤賢一・雛形あきこ・神山繁・中原丈雄・山田まりや・神保悟志・近藤公園・松本莉緒・山下容莉枝・山下徹大・桜田聖子・高橋源太郎
製作年:2015年


感想: 偽証には、色々な動機がある。
板挟みで真実を言えない、複数の人物を描く。
どちらを選ぶかは、辛い選択だ。

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