サスペンスドラマ2:「29」

ミステリー作家 六波羅一輝の推理3

崖っぷちミステリー作家・六波羅一輝(上川隆也)は、編集者・北村みなみ(横山めぐみ)と琉球の国づくり伝説取材で沖縄の離島へ行き、漁師・長嶺海人(海東健)の船中で一輝は崖の白装束女性・島袋高子(手塚真生)を見た。
「神の島」ニライ島で女性司祭「カミツカサ」の8日間の就任式中で区長・比嘉善次郎(小野武彦)は参加出来ないと言い、40年ぶりの就任儀式の取材で2人は現カミツカサで高子の祖母・ワカ(岡田茉莉子)に会い、カミツカサ就任儀式は島の人間以外立会いできないが就任式を最後まで見届ける約束で取材許可を得、一輝とみなみは高子の店に泊まり、島のリゾート開発で対立する若者らに遭い神のお告げで高子の結婚相手になった金城俊一(末吉功治)は反対派のリーダーで、高子の食堂は反対派の拠点で長嶺海人もいた。
老人・キジムナー爺(笹野高史)がリゾート開発でガジュマルの木の精霊・キジムナーが祟ると言い、一輝は突然高熱で倒れカミツカサと同じ霊力を持ち補佐するサジの知花クラ(銀粉蝶)へ行き、クラはみなみに一輝を抱きかかえさせ祈祷をして回復したが、翌朝に反対派リーダー・俊一が水死体で発見され、俊一は溺死だが口に猛毒を持つハブガイがあった。
クラは高子をカミツカサの資格がないと言い、賛成派のリーダー・比嘉賢太郎(山口翔悟)が来て喜屋武まりね(三津谷葉子)がカミツカサの権威が強く皆が高子との結婚を狙っていたと言い、賢太郎と海人は島を守る目的は同じで、一輝は高子からカミツカサに決まってから島が変で覚悟は決めたが自信がなく、区長はリゾート開発をクラのお告げで決めるといい女人のみの島へクラは籠もり、ワカは一輝とみなみを呼び琉球の国づくり伝説を語り誰が島の事を思っているかはその内に判ると言いカミツカサの条件を語った。
翌朝クラを探しに高子らと一輝が様子を見にゆき死体を見つけ、沖縄警察が捜査を始め、まりねは俊一事件に高子が島外の元彼・玉城と会い、俊一とまりねは恋人で高子がカミツカサに決まってから乗り換えたが高子は気が無く、一輝らは本島で玉城と会い高子に結婚出来ない好きな人がいると言われたと聞き、クラをリゾート開発賛成で買収していた者がいた。
<以下、隠し字>
一輝はクラの言葉から高子の父を探し、本島で母・由衣の相手を調べ父が島の男でないと知り、戻った一輝は高子に頼み事をしてみなみを連れてお告げの島に行き往復3時間と知るが船が流され犯人の警告と考え、高子は呼び出され襲われた。
一輝らは潮が引いてニライ島に戻れ自転車を見つけ近くで高子を見つけ、夜明けの儀式に間に合い、区長が自供し発展の為にカミツカサ制度廃止を考えたといい大里一平(井之上チャル)は別の開発会社との話を言い出した。
一輝は一平に盗聴に相手がおらず買収が俊一と一平で、クラが死んだため賛成派のせいにしようとしたが、その別の開発会社との話を知っていた海人が犯人でクラはニライ島で殺し、俊一は潮の満ち引きで殺したと言い・・・・。
高子は俊一から守る為に海人が動いていたと言い・・・・・・。
キジムナー爺が海人こそ島の男と言い、高子の儀式が終わり・・・・・。


監督:元村次宏
脚本:田子明弘
原作:鯨統一郎「ニライカナイの語り部 作家六波羅一輝の推理」
出演者:上川隆也・横山めぐみ・手塚真生・岡田茉莉子・末吉功治・海東健・笹野高史・銀粉蝶・三津谷葉子・井之上チャル
製作年:2013年


感想: 神の島は架空でもはやSFと言える。
少なくても、2つの考えが対立し、現実の世俗的な動機の比重が重い。
都合が良い設定の割りには、内容は普通だ。

医療捜査官 財前一二三 4

医療捜査官・財前一二三(高島礼子)は蓮道学園高校に養護教諭で潜入し、水泳名門校で近年は理事長・高井戸明子(岡まゆみ)が元五輪銀メダリスト・福永慶造(山田純大)を監督に迎え入部希望者が殺到したが、協賛企業の佐々木潔(冨家規政)が理事長に、牧野賢太(中山優貴)がオーバーワークで疲労骨折し、2カ月前に堀田龍生(竹内寿)の男子寮での突然死を指摘した。
一二三は龍生の死の匿名投書で課長・瀬戸四朗(北村総一朗)の指示で潜入し旧知の刑事・五藤直樹(中村橋之助)は監督・福永の先輩で練習見学で蓮道学園を訪れ、エース・佐々木鉄平(栗原吾郎)がプールに沈み引き出すが心臓は停止し、五藤やフィジカルコーチ・山根直美(木内晶子)やマネージャー・工藤由加(入来茉里)らが蘇生を試み失敗したが、一二三の処置で救われた。
龍生の死亡捜査で、一二三と五藤は川崎南署・六車善治(石倉三郎)を訪ね、有馬忠明(小野寺丈)から龍生の解剖記録に不審な点は無いが、龍生の父・堀田亮一(高橋和也)は水泳部のテクニカルコーチで事故以降は休職していた。
一二三は高井戸が糖尿病と気づきサポート企業会議で佐々木は見直しと言い、サプリメント企業社長・須賀泰之(おかやまはじめ)は元気つけたが、牧野は骨折したまま水泳部練習で暴れ、堀田亮一が復帰した。
一二三は山根から栄養管理を聞き、牧野の骨折以降は須賀からのカルシウムサプリが増え、堀田より知名度の高い福永が強引に練習させていると聞き、佐々木鉄平の学校変更を言う佐々木潔が殴られ重傷で堀田が自首し、六車と有馬が高井戸に会うと堀田の辞表を見せ、五藤が牧野の嫌がらせを止め骨折が治っていると判るが、牧野は佐々木の事故は福永が原因で堀田が身代わりと言った。
<以下、隠し字>
理事長・高井戸がプールで死体で見つかり堀田が行方不明になるが、佐々木鉄平がサプリが多いと山根から聞いた一二三は須賀にカルシウムサプリが心筋梗塞の原因と言った。
山根は龍生は乳製品が好きと言い、一二三は龍生の恋人・工藤に会い投書差し出しを認めたが龍生が自分でない気がすると言い高井戸と度々出かけたと証言し、一二三は龍生の赤血球が多くドーピングを疑い、堀田の自殺を六車らが止めた。
堀田と六車らと、一二三が水泳部に来て龍生のドーピングを指摘、疑問を持った佐々木が病院を抜け出し高井戸を訪問すると死んでいて、須賀が高井戸治療し龍生にも赤血球を増やす遺伝子ドーピングを行っていたと指摘し、高井戸と不仲になり・・・。


演出:伊藤寿浩
脚本:入江信吾
原作:酒井直行
出演者:高島礼子・高橋和也・山田純大・木内晶子・岡まゆみ・おかやまはじめ・冨家規政・小野寺丈・石倉三郎・北村総一朗・中村橋之助・中山優貴・竹内寿・栗原吾郎・入来茉里・
制作年:2013年


感想: 未来のドーピングとは何か。
スポーツ強化で高校を維持しようとする者。
それを実験に利用する者。

強行犯係・魚住久江~ドルチェ2

練馬北署強行犯係・魚住久江(松下由樹)が出勤し係長・宮田洋平(ベンガル)と里谷俊彦(菅田俊)と原口昌哉(戸次重幸)と会うと、吉沢徹(森山栄治)が妻に腹部を刺された傷害事件が入り、久江と部下・峰岸学(馬場徹)が行くと妻・明穂(星野真里)が生後6カ月の娘・美保の傍に放心状態で座っていて、明穂は一切話さなかった。
広告代理店勤務の吉沢は女優の阿川佑子(井上美琴)との関係が噂され、交際は10年前で今は仕事上の仲で、明穂も納得済みと言い、阿川は本郷という俳優と一緒だった。
男性変死体が発見され捜査1課の金本健一(田辺誠一)と井上高志(KEIJI)が向かい、鉄骨で後頭部を強打され死亡した様子だった。
久江が吉沢の自宅で名刺を見つけ、電話番号は廃工場で殺された・稲森太一(大口兼悟)の携帯で金本に繋がり、管理官・手塚義則(西岡徳馬)の捜査本部で稲森が勤める松本の門倉酒造は15年前から「金魚の涙」という地酒を造り、大手メーカーが同じ名前の新酒を発売し名を考えたのは吉沢で、門倉酒造が商標登録をしていなく名は使えなくなり稲森が吉沢に文句をつけ、2つの事件に関連性も考えられた。
久江は金本と原口と松本へ向かい、篠原(吉満凉太)社長は名前変更を受け入れたが稲森や先代は別で、先代の門倉宏司(笹野高史)は酒名は亡き妻・門倉静子(大塚良恵)がつけ、稲森が東京に行く前に酒名が守れると言ったらしい、娘・篠原圭子(安蘭けい)から稲森が昔手塚という刑事に連れて来られたと聞き、孫娘・沙希(山本紗弥加)と会い、死亡推定時刻には家族以外にアリバイは無かった。 稲森の目撃者が吉沢家近くで見つかりヤクザの矢田と稲森の喧嘩の目撃もあった、久江は矢田を目撃し尾行すると松本へ向かいネクストレデルという店に入り店長・永嶋耕輔がおり、本郷と沙希も出入りし、矢田が永嶋に包みを渡していた。
<以下、隠し字>
本隊が松本に行き県警の協力で動き、ネクストレデルで薬物が蔓延し摘発し、阿川佑子から薬物反応が出て吉沢が殺された時も本郷と薬物パーティしていて、佑子の本名は鈴木美保だった。
久江は明穂に娘の名の訳を聞き本当の事を知ったのは稲森が訪ねて来た時で、夫に裏切られたと知り刺し、稲森から門倉圭子が上京と聞いたと自供し、久江は吉沢を訪ね法で捌けない罪を責めた。
松本で久江は圭子に、稲森が阿川佑子のスキャンダルで吉沢に会いに行くとき沙希の為に反対したが沙希は薬物はやらず友に止めさせようとしていたと言い、圭子は稲森殺害を自供し・・・・・。


監督:大谷健太郎
脚本:松本美弥子
原作:誉田哲也「ドルチェ」
出演者:松下由樹・星野真里・戸次重幸・馬場徹・ベンガル・KEIJI・森山栄治・笹野高史・安蘭けい・菅田俊・西岡徳馬・田辺誠一・井上美琴・大口兼悟・山本紗弥加・吉満凉太・大塚良恵・
制作年:2013年


感想: 母と娘との関係。 仕事や色々な事に忙しい父等とはどこか異なる。 母性の深さは測りずらい。

冤罪死刑

会社社長・春薗秀紀(丸山智己)の10歳の娘・乙女が誘拐され、母・加奈子(浅見れいな)が身代金6000万円を運び奪われ、公開捜査2月後に遺体で見つかり、春薗家出入りのディーラー・山崎哲也(長谷川朝晴)が逮捕起訴され一審・二審で死刑判決を受けた、当時京都支社の遊軍記者・恩田和志(椎名桔平)も山崎の心を取材をしたが動機すらつかめなかった。
大阪本社勤務・恩田は、社会部記者で組織からはみだしがちで、今も大学補助金の不正を暴く取材で協力者の裏切りで懲罰委員会にかけられ、上司・本郷真一(伊武雅刀)から3月以内に結果を出すよういわれた。
恩田の記事を読んだ弁護士・櫻木希久子(財前直見)が訪ねてきて、3年前の少女誘拐殺人事件被告・山崎の新弁護人で無実と主張し、京都府警が犯人逮捕を急いだ冤罪と断言し自白は強要で、目撃証言が疑問で髪の毛が偽装と、無実を立証する協力を頼んだ。
京都支社・佐々木太一(塚本高史)の協力で恩田は、身代金受渡し現場で山崎を目撃証言した小鳥遊純枝(山下容莉枝)は事件直後に息子が仲間と大麻所持で逮捕されたがひとりだけ不起訴になり、純枝は恩田に山崎の顔をはっきり見たわけでないと明かした。
恩田は被害者の母・加奈子から真実を聞き、3年前のままの乙女の部屋で恩田はぬいぐるみに乙女の髪の毛の付着に気づき、加奈子は事件の1週間前に山崎の勤先の外車販売店にぬいぐるみを忘れ届けてもらったと言い、山崎も捜査一課刑事・村上清孝(小林稔侍)に話したが調書に記述なく唯一の物証・乙女の毛髪は事件1週間前の可能性があった。
高嶋(吉田栄作)刑事から連絡先を聞き、恩田と希久子は病床の村上と妻・朱美(鷲尾真知子)に会い、恩田に毛髪の件は捏造したがきっかけで供述を得たと語った。
希久子は山崎に状況を伝え、恩田は本郷から徹底的にやれと言われ、岩瀬厚一郎(小木茂光)1課長は捜査ミスを追求され、希久子は冤罪を訴える記者会見を行い、朱美から恩田は呼び出され亡き村上に会い、高嶋は攻めるが朱美は否定した。
<以下、隠し字>
加奈子は恩田と佐々木に乙女が夫の子でなく、夫に知られDNA鑑定書も誘拐事件前に取り寄せていたと打ち明けた。
大谷は栗原に前妻・池端仁美(高岡早紀)と娘の事を聞き、何故去ったか聞くと栗原はおかしくなったと言った。
春薗は加奈子から乙女殺害を疑っていると聞き、その後自動車事故で死ぬが、恩田は希久子に春薗にはアリバイがあると伝え、希久子は恩田を大谷に会わせ栗原と山崎との件に共通点があると言い、山崎の起訴後に栗原が逮捕され警察は無視したと考えていた。
恩田は乙女犯行が栗原の可能性を調べ始め、仁美に会い宝池公園が犯行品隠し場所の可能性と考え高嶋に協力を求め、発掘調査で乙女の遺品と栗原のDNAが出た。
恩田は仁美から死刑囚が嘘を言う必要がないと言われ確認を頼んだが、栗原の刑が執行され、佐々木は証拠不十分で自身の判断で乙女事件が栗原犯行の記事を書き、山崎は執行停止になり脊髄手術をすると言った。
大阪刑務官2名が大金と共に死に、栗原との関係が不明で、恩田は踊らされた事に気づき釈放された山崎は入院し訪ねた希久子に山崎を冤罪にするため仕組んだと言った。
希久子が娘の脊髄手術のドナーの山崎を助ける為だった。


監督:橋本 一
脚本:吉本昌弘
原作:緒川怜「冤罪死刑」
出演者:椎名桔平・財前直見・塚本高史・吉田栄作・甲本雅裕・長谷川朝晴・丸山智己・浅見れいな・鷲尾真知子・小木茂光・高岡早紀・平田満・伊武雅刀・小林稔侍・山下容莉枝・
制作年:2013年


感想: そもそも動機が判ったか不明で何故が他にも残る。
全体の企みと、捜査・報道・死刑囚の人権を問題視するため細部が破綻している。
逮捕だけでドナーは停止されるのか。
記者が調べられる事が裁判で明らかにされないのか。
問題の設定の為にリアリティを犠牲にした。

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