サスペンスドラマ2:「49」

最強の法廷

横浜地裁判事・神谷桜子(財前直見)に猪原(田中要次)と黒木(山口翔悟)が事務担当で、裁判員裁判前に検事・森(羽場裕一)と弁護士が公判前整理手続きで集まり、森は被告人・徳井(石橋蓮司)が犯行を認め、被害者・野末隆之(沼崎悠)殺害を大学生・川口(小川ゲン)が目撃し、動機は2年前の娘・香苗(槌谷絵図芽)殺害で容疑者の当時交際の隆之の息子・直人(窪塚俊介)にアリバイが成立し裁判員裁判で無罪となったが判決不服の徳井は父・隆之に迫り殺害と言った。
中津川(深沢敦)ら裁判員候補が集められ、躊躇する山本(清水由紀)らは面接らを経て裁判員に選ばれ第1回公判へ出て、徳井は森の弁論を認めるが殺意は答えず、評議で裁判員・丸岡(中原果南)・新庄(丸岡奨詞)・橘(猫背椿)・堀内(大西多摩恵)は戸惑い湯川(井田國彦)は被告人が犯行を認め議論はムダと言うが、桜子は殺意を認めていなく人の運命を決めると言い、裁判員らは殺意に意見を出し山本は犯人か疑問と言った。
青木(佐野和真)が2年前事件の判決に疑問を言い、桜子は裁判長・船堀(浅見小四郎)から直人に証人・佐々木綾香が現れアリバイ成立で無罪と聞き、桜子は捜査資料で川口の証言一部訂正を知り第2回公判で川口は勘違いというが、徳井がもう1人直人が居たと証言した。
評議で裁判員は誰が本当か判らなく、桜子は直人の証人が有効だが審議が長びき湯川らは反対し、直人は拒否し森は川口が嘘を認め財布を奪い中谷の物と言い、第3回公判で森は中谷が襲われたと言うと徳井は直人との金のトラブルと言い、評議で被告人の証言変更が疑問で直人の証人が必要になり、第4回公判で直人に徳井が綾香の証言を否定し興奮し、評議で桜子は騒ぎを起こすのが徳井の狙いで2年前事件に注目を向けたと疑い、それが目的なら殺人罪で、桜子は直人と綾香とを中谷が仲介の可能性を考え物証も出た。
第5回公判で徳井が直人の娘殺害を信じ証言者に会い嘘を認めさせたが、裁判のやり直し不可で直人を世間の批判を受けさせる為に父・隆之を殺し直人を証人にしたと言い、裁判員裁判も否定したが、評議で罪状で山本は徳井の犯行を疑うが姉の交通事故を打ち明け妻が徳井の気持を判っていて違う意味に取ったのが疑問と言った。
<以下、隠し字>
桜子はナイフの保有者が疑問で新庄は高価と言い犯人・中谷を徳井が利用と考えるが疑問は残り罪状評決は4対4で裁判長投票になり、最終公判で桜子は再度徳井の聴取と決め弁護人はナイフの保有者が中谷と述べ、桜子は真犯人を逃すと言うと徳井は中谷が隆之を刺すのを見て娘の死の真相に利用を考えたと言った。
評決前に桜子は中谷の意識回復と自白逮捕と直人の逮捕とを告げ、評決は一致して無罪だった。


監督:皆川智之
脚本:金井寛
出演者:財前直見・石橋蓮司・田中要次・山口翔悟・窪塚俊介・羽場裕一・猫背椿・井田國彦・深沢敦・少路勇介・佐野和真・丸岡奨詞・中原果南・清水由紀・沼崎悠・小川ゲン・槌谷絵図芽・浅見小四郎・大西多摩恵
製作年:2015年


感想: 捜査の見落としが裁判に及び、誤審にもなる。
それが絡む事件の裁判員裁判の過程を描く。
被疑者の描いた狙い通り進み過ぎだが・・。

警視庁特捜対策室・迷宮捜査の女

警視庁総務部情報管理課・高梨葵(菊川怜)は仕事場の狭い空間を好み「コックピット・ポリス」と呼ばれ特命捜査対策室へ異動を命じられ、未解決事件継続捜査専門部署で、捜査資料をデータベース化して管理の人材に選ばれた、村上和彦(笹野高史)班に配属され荻野刑事(石井正則)に会い資料管理室で曽根正光(田中哲司)に会い、直ぐに19年前の事件の凶器が発見され村上班が担当し葵が資料を調べた。
事件は美容師アシスタント・佐伯真奈美(坂井裕美)の家から110番通報があったが、20分後に真奈美が刺殺体で発見され、凶器の美容師のハサミが事件現場の団地内工事現場で発見され、捜査線上に当時の交際相手・鬼頭靖史(東幹久)と元交際相手の森川哲郎(湯江健幸)がいたが裏付け証拠はなく鬼頭はカリスマ美容師となり大手チェーン店創業者の娘・鬼頭早智子(伊藤裕子)と結婚し社長で実業家で成功した。
真奈美の姉・佐伯晴香(国生さゆり)を訪ね、葵も曽根とコンビで凶器発見現場に団地に住む晴香がいて、鬼頭が犯人だと思う晴香は事件後間もなく今の社長令嬢と交際し真奈美が邪魔で殺したと言い、凶器が鬼頭の物と連絡が入り会うと総務・中丸圭子(濱田マリ)と秘書と居て、事件の数日前に失くしたと言い曽根の挑発に反発し、早智子が来て葵は鬼頭の息子・昇太の誘拐を知った。
小松原警部(高杉瑞穂)らが逆探知を設置し、誘拐犯が電話で1000万円の身代金を要求し、葵は身代金が少ないと疑問で、鬼頭は犯人の連絡で凶器発見工事現場に向かい指示で置いたが燃やされ、無関係住人と思われた。
要求が途切れ葵は鬼頭を恨む者を考え、鬼頭が特命捜査対策室に出頭し真奈美殺害を自供し一致部分と触れない部分があり、中丸と早智子が晴香に息子・昇太の返却を頼み部屋を調べ葵が立ち合いが真奈美の遺影に眼もくれず晴香は団地の立ち退きを言った。
昇太が見つかり、知った鬼頭が脅されていたと自供を撤回し脅迫状を見せ釈放され、晴香と鬼頭がぶつかり葵が引き離し、曽根は片方に肩入れし過ぎで先入観を持ちすぎと言い、村上は曽根の過去の体験を伝え、葵は団地の映像で森川を見つけた。
<以下、隠し字>
葵は森川から晴香と連絡を取り合っており鬼頭を疑い、病院で昇太から誘拐犯だ男女で場所のヒントを聞き発見現場付近で監禁場所を見つけ、曽根は犯人が逃したと金でも恨みでもない動機を考え、葵と曽根は中丸に同行を求め鬼頭の会社絡みでファンドで儲け、実行犯は堀部亘(青島健介)と誘拐させわざと昇太を逃がしたと自白した。
曽根は葵に鬼頭の自白内容に犯人しか知らない事実があり、逃げた以降に誰かが来てとどめを刺したと考え、葵は晴香の部屋で真奈美の靴を借り被害者の靴の可能性を知り、中丸は否定し団地で迷わなかったのは早智子が知っていたと言い、早智子が鬼頭を守る為に真奈美殺害を自供した。


監督:村松弘之
脚本:外村朋子
出演者:菊川怜・田中哲司・笹野高史・国生さゆり・東幹久・濱田マリ・伊藤裕子・石井正則・湯江健幸・高杉瑞穂・青島健介・和泉ちぬ・小磯勝弥・坂井裕美
製作年:2015年


感想: 過去の事件捜査に現在進行の事件が絡むパターン。
主人公の本来の能力設定は生かされていない。
だけど解決する、どうでも設定は良かったのか。

おばさん弁護士 町田珠子

東京拘置所の前の喫茶「夢の木」で町田珠子(岸本加世子)と店長・石橋(蟹江敬三)と客の弁護士・山形(六角精児)らが居て、珠子は新人おばさん弁護士だが弁護依頼は来ず、弁護士になった事を後悔し、珠子に清川涼子(美保純)が息子・夏彦(泉澤祐希)の弁護依頼し「葵ちゃん誘拐事件」で東都医大生・夏彦が通う学校理事長の娘誘拐事件で珠子は引き受け、料理学校教師の息子・町田泰史(山口翔悟)と嫁で検事・町田春香(美波)に報告すると春香は起訴は殺人未遂だけで誘拐は何もなく裏があると怪しんだ。
珠子は春香から連絡を受け、担当刑事から夏彦が誘拐したのは結城葵(松本来夢)のペット犬・茜ちゃんで、葵の母・結城佳苗(星ようこ)が間違い、葵が供述せず当事者以外目撃のない身代金受取り時にナイフで怪我を負わせた殺人未遂で起訴され、珠子は涼子から夫の自殺と他の弁護士に断られたと頼まれ、拘置所で夏彦は裁判で言うと非協力的で、涼子から息子を私立大学に入れた話しに珠子は凄いと言い、珠子は春香から検察側が殺人未遂控訴取り下げを聞いた。
夏彦の裁判は無くなり春香は佳苗が意見を変えた為と言い、珠子は納得出来ず石橋はやりたい事を勧め、珠子は葵に会うと佳苗が追い出し、春香からナイフは佳苗が持っていたと聞き、佳苗から葵に会う事を断られ、山形から東都医大の不正経理の噂を聞き理事長・結城茂に会おうとし追われ、涼子から夏彦の釈放祝で結城家の事は忘れたいと言われ、山形からネットへの珠子の書き込みを見せられ、理事長・結城茂が殺害され夏彦が容疑者で逮捕された。
涼子は有名弁護士とマスコミに載り、珠子は家出した葵から夏彦に誘拐を頼み死んだ姉ばかり佳苗が気にかけ犬に同じ名をつけ、夏彦が犬の誘拐を考えたが佳苗が犬ばかり呼び、涼子が父・茂に不正経理で不正入学させるのを見て夏彦に連絡し誘拐を頼むと引き受けたと聞いた。
<以下、隠し字>
珠子は葵を家で預かり、涼子を調べると夏彦の進路は全て決め東都医大の清掃をし、夫のDVを聞くが、左利きで首つり自殺となった聴取にDVは無く、涼子の理事長殺害を考えるが当夜は珠子と飲み、佳苗が理事長殺害容疑で逮捕され自供し、涼子がマスコミに理想の母と言われ、珠子は佳苗の左利きが逮捕の決め手と聞き春香に尋ねた。
珠子は涼子の夫の事件を思い出し、涼子を尋ね夏彦に涼子の不正を聞くとうんざりと言い、珠子は涼子も左利きで夏彦を守ったが母子で決める様に言って去り、珠子は石橋と山形と話すと泰史から電話が有り・・春香が涼子の自首と珠子への感謝を伝え・・。


監督:本木克英
脚本:坂口理子
出演者:岸本加代子・蟹江敬三・六角精児・美波・山口翔悟・美保純・泉澤祐希・松本来夢・星ようこ
製作年:2015年


感想: 謎が深いか浅いか微妙だ。
如何にも弁護士的な、個別の謎の解決になる。
テーマの親子の問題は、出題だけで答えは示されない。

負け組法律事務所・沈黙する証人

伊勢の外宮前法律事務所は負け弁と呼ばれる弁護士・松月真志(大杉漣)が所長を務め、お金にならない案件を扱う所長と姪で弁護士・中里実花(原田夏希)と事務・和田千鶴子(宮崎美子)は頭を悩まし、有名な弁護士・深町紀世彦(山本學)の息子の弁護士・深町代言(石塚英彦)が東京で所長・倉田(新井康弘)に反発し事務所へ来た。
海女の轢き逃げ事件で島谷(永倉大輔)刑事らが調べ、元バス運転手・前納(ベンガル)が事務所に来て深町が会うと現場の破片が前納の車と一致したが泥酔し記憶がないが車が異なり運転していないと主張し、前納は警察に連行された。
深町は給料が未払いのタクシー運転手・川井(デビット伊東)の相談を受け勤務先「パールタクシー」訪問を聞き、前納の現場で帰宅手段が疑問で店主・寺家卓次(近藤芳正)の居酒屋で前納担当検察官・滝川(石黒賢)と会うが手の内を明かさず、卓次は前納を息子・卓也(根岸拓哉)が帰った頃車で来ていないと言い、深町は「パールタクシー」社長から月末に給与を支払うと聞き、川井がひき逃げ事件で疑われ会い手に傷を見た。
松月が心筋梗塞で倒れ、実花が慣れず千鶴子は深町に前納の弁護を依頼し深町は実花の補佐で受け、島谷から確認し深町は手袋する職業の川井を疑い被害者の海女小屋へ行き、前納が居た居酒屋で卓也に会いタクシーが「パールタクシー」と言い、川井を訪ねると酔い2階の息子・たけしは病気で話せず、マグネット文字で何かを伝えようとした。
松月の机にたけしの前納宛ての手紙があり、卓次の目撃から深町は轢いた者と始末した者が違うと考え、松月の意識が戻り千鶴子は息子・信也の病死で松月は変わったと言い、滝川検事が来て深町と話し、深町と実花は大島沙良(宇野愛海)と会いたけしの世話をして何も見ず10時前に錆びた様なこする音を聞き、卓也とはバイク仲間と言い、深町と実花は目撃者・高橋は光を見たが人相は自信がなくなるが錆びた様なこする音を聞き、松月が卓也のアリバイを言い、たけしのメッセージを深町が判った。 <以下、隠し字>
深町と実花は関係者を集め前納の無実証明の為に、前納を見たたけしがマグネット文字で「けった」と示し自転車で帰ったと言い沙良がその音を聞き、自転車は寺家の物で証言すれば酒酔い運転に問われる可能性があり、松月がテレビ電話で呼びかけると認めた。
深町は実花に犯人がハンドルの指紋を消し、沙良に会うために車を盗んだと言い、滝川は山口駿(碓井将大)が出頭したと言った。


監督:藤尾隆
脚本:福田卓郎
原作:大門剛明「負け弁・深町代言 沈黙する証人」
出演者:石塚英彦・大杉漣・石黒賢・原田夏希・宮崎美子・山本學・近藤芳正・ベンガル・新井康弘・デビット伊東・碓井将大・根岸拓哉・宇野愛海・永倉大輔
製作年:2015年


感想: 刑事裁判を避ける弁護士が,所長の病気で代行する。
犯人捜しより、証言者捜しがテーマだ。
交通事故絡みだ。

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