サスペンスドラマ2:「09」

駅弁刑事・神保徳之助7

日暮里警察署刑事・神保徳之助(小林稔侍)は駅弁が大好きで鉄道フェアでフリーライター・工藤美奈子(遠藤久美子)と、大井川鉄道で河原敏春(井上瑞稀)と石黒隼人(倉本郁)の少年に会った。
管内で遺体が発見され神保は首の紐の変わった結び方に気付き、死者は矢沢秀弘(兼松若人)で5年前に仲間2人と財務省官僚・河原武敏(長谷川朝晴)を暴行殺害の前科があったが、「官僚殺し」の事件は河原が金融業界と癒着が表に出た。
警視庁課長・澤本紀彦(西村雅彦)は捜査一課係長・北村祐介(小林健)に5年前の事件と無関係にせよと暗に要求し所轄から資料を本庁に持ち帰った。
美奈子は神保と河原の妻・千鶴(田丸麻紀)を訪れ、鉄道イベントで会った河原敏春の母で、夫の不正ただすために事件の真相を調べていると知った。
神保に警察やマスコミの不満をぶつける千鶴は、矢沢の死亡推定時刻には東京で代議士・宝生雪乃(美保純)と会っていたと言い、宝生は以前は財務省で河原武敏の上司であった。
富成省吾(南優)刺殺事件が起き5年前との関連が深まり捜査本部で、日暮里警察署署長・安達康平(岡本信人)と北村は、捜査を始め宮本(松尾伴内)・藤井(大下源一郎)・魚住(中根徹)・堀口(井上康)らが微妙な責任問題を抱えて動いた。
神保らは千鶴から今回も宝生と会っていたと聞き、敏春から隼人との関係は母に言わないと頼まれ、北村と宮本は5年前の3人組の1人・岩原安信(伊藤直人)に会い更生していたが5年前に矢沢から無理に仲間に入れられた計画犯罪と聞いた。
北村と神保は宝生と秘書・峰岸安信(曽根悠多)に会い千鶴のアリバイと5年前の河原と石黒大二郎(今井朋彦)が不仲なライバルと聞いた。
<以下、隠し字>
北村は石黒からは何も聞けず上層部から圧力を受け、神保らは石黒の周辺捜査をした。
石黒から北村に息子・隼人がいなくなったと相談され、千鶴の家で敏春もいなくなったと聞くが、美奈子は子供は神保といると教えた。
そこで、千鶴に石黒は5年前に河原からの告発の依頼を断ったと告発したがそれ以上は知らなかった。
神保と北村は宝生の話との違いから、秘書・峰岸を実行犯と疑い、神保は結び方が同じと知り、千鶴を殺そうとした所を逮捕した。
そして、・・・・・。


監督:上野貴弘
脚本:深沢正樹
出演者:小林稔侍・遠藤久美子・小林健・西村雅彦・岡本信人・松尾伴内・美保純・田丸麻紀・長谷川朝晴・兼松若人・井上瑞稀・大下源一郎・中根徹・井上康・倉本郁・南優・伊藤直人・今井朋彦・曽根悠多
製作年:2013年


感想: 親と子供との関係をテーマに、正義とは何かを探る。
捜査よりも、捜査側と被害者側と関係者の家族に焦点をあてる。

駅弁刑事・神保徳之助9

日暮里署刑事・神保徳之助(小林稔侍)は駅弁が大好きで信州松本で宮本漬物店を紹介され、フリーライター・工藤美奈子(遠藤久美子)が取材し店主・宮本武晴(金田明夫)と妻・沙織(舟木幸)と会い試作品を食べ、店員・吉永雅美(川村ゆきえ)が東京のアンテナショップに向かった。
徳之助は東京に戻り亡き妻の仏壇に報告し、日暮里の公園で安西留美子(遊井亮子)が刃物で切られ徳之助の同僚・宮本刑事(松尾伴内)が犯人を目撃したが逃し、安達(岡本信人)課長と藤井刑事(大下源一郎)らに捜査1課・北村係長(小林健)らが訪れ捜査資料を持ち去り、本庁で課長・澤本(西村雅彦)が北村に凶器の指紋が10年前の殺人事件の指紋と一致し、被疑者・佐竹(松林慎司)死亡で終わっており隠蔽を命じた。
徳之助は宮本と美容研究所で被害者・留美子から事情を聞き現場が通勤ルートと外れ、北村と、別の捜査1課員・魚住(中根徹)刑事も別に調べ、徳之助は美奈子に留美子を聞くと過去は謎でヤクザとの関わる噂もあり、競合社長・高田(國本鍾建)とも不仲と言われ、土居(斉藤祥太)の目撃情報があるが不明だった。
松本の漬物社員・雅美が宮本を訪ね、宮本は北村から土居の名を聞き行くが空で、徳之助は土居の出身地が松本で雅美との関係を疑い、松本市へ向かい雅美に土居を聞くが否定し、公園で土居の死体が見つかり北村らに雅美が土居との関係を話し10年前の事件で警察に追われていると聞き、松本に2人で帰ったが駅で消えたと言った。
北村は徳之助と宮本に10年前の関連を話し、徳之助と宮本は実家に行き雅美と現場に行き、日暮里署に戻り会議で高田も仲間で10年前の被害者・武藤(流川広司)教授の弟子で、魚住らが高田を訪ねるとパソコンに遺書を残し死に部屋に傷害の凶器が見つかった。
<以下、隠し字>
北村に徳之助は遺書の言葉使いが異なると言い、逃げた犯人を再度捜し、土居が10年前の事で留美子を襲ったと考えて高田と留美子の対立を疑い、10年前に武藤教授が永峰健康食品でも研究していたと知り社長夫婦は死に娘は行方不明で、徳之助と北村らは留美子らの逮捕に向かい、永峰留美子は父の研究が武藤に盗まれ殺害を高田が行い土居が見張り役で、脅された土居と高田を殺害した。


監督:上野貴弘
脚本:深沢正樹
出演者:小林稔侍・小林健・遠藤久美子・岡本信人・松尾伴内・大下源一郎・中根徹・川村ゆきえ・遊井亮子・金田明夫・舟木幸・斉藤祥太・國本鍾建・松林慎司・流川広司・西村雅彦
製作年:2015年


感想: 過去の事件と、警察の不祥事は今や定番だ。
傷害が、連続殺人と繋がり漸く、いつものトリックに辿り付く。
真面目な刑事の捜査は安心感がある。

駅弁刑事・神保徳之助10

強盗傷害で逃走の百瀬(ヒロシ)を日暮里方面で宮本刑事(松尾伴内)と藤井刑事(大下源一郎)や本庁・北村祐介係長(小林健)と魚住刑事(中根徹)と堀口刑事(井上康)らが追い、日暮里警察署刑事・神保徳之助(小林稔侍)は百瀬を幼馴染みのアパートで待ち見つけ駅弁を渡すと故郷だと泣き、徳之助は刑事らに犯人で無いと引き渡し、日暮里署課長・安達(岡本信人)は百瀬の幼馴染みが犯行を認めたと報告を受けた。
徳之助は15年前に刑事を辞め故郷の近江八幡で暮らす友人・望月(泉谷しげる)から手紙を受け遊びに来いと書かれ休暇を取り行き、東京で大物代議士・小笠原伸一の娘で都議会議員・小笠原真弓(黛恵里佳)の政務活動費不正流用疑惑で記者会見しジャーナリスト・平田まどか(大路恵美)が質問し、秘書・藤堂(山中アラタ)が後援会長・佐々山(仁科貴)に責められた。
徳之助は望月が館長の伝統工芸館で再会し、まどかは工藤美奈子(遠藤久美子)らフリーライター仲間と話し、徳之助は簾職人・胡桃沢靖枝(上原多香子)と会い15年前に望月が関わった事件の関係者と気づき、その夜にまどかが刺され重体になり、望月と徳之助がテレビで知り、北村は捜査1課長・澤本(西村雅彦)に真弓は慎重に捜査を求められ、美奈子からまどかが近江八幡に取材に行った情報を聞き東京に戻ろうとした徳之助を近江八幡に滞在させた。
徳之助は望月に15年前の違和感で偽装工作を尋ね10年前に靖枝に再会し1週前にまどかが15年前の事件で靖枝を尋ねたと聞き北村に報告し、北村は宮本と近江八幡に行き徳之助と靖枝からまどかが来た理由は不明と聞き、徳之助はまどかの足取りを気にし付けてきた美奈子を見つけ、翌朝に藤堂が死体で発見され、北村と美奈子はまどかの土産を探し店でまどかが簾の手作りブローチを探し靖枝を紹介と聞き、美奈子は真弓が付けていたと思い出した。
北村と美奈子は徳之助と望月に真弓と靖枝の関係を聞くと、望月は15年前に現場で被害者と靖枝が居て母が入院と聞き矛盾した凶器と現場を偽装したと話し、徳之助は靖枝が襲われた事を別の人間の犯行と疑い、北村は安達らに真弓と靖枝の接点を探させ安達らは幼少時の住所が近いと知り捜査し、宮本が真弓を見つけ追い、北村は2人が幼馴染みと報告を受け美奈子はまどかが真弓を操り人形と言っていたと思いだし徳之助は15年前から今も真弓を操る人物が居ると考え、北村は心当たりを調べさせた。
<以下、隠し字>
宮本が靖枝を見失い徳之助と北村らが探し真弓を見つけ「15年前に現場に真弓と佐々山が居て、交際したが素行が悪く呼ばれ金を渡し被害者に脅され佐々山が殺し、靖枝を呼び罪を被せろと求められた」と言い、その後は佐々山を避けたが多額の借金で脅され不正で金を渡したと言い、北村がまどかが真弓と佐々山に気づき調べて佐々山がまどかを襲い疑った藤堂を殺したと言い、徳之助と北村らは佐々山が靖枝を狙うと考え探し、靖枝を襲う佐々山を逮捕し、真弓が靖枝に謝った。


監督:上野貴弘
脚本:深沢正樹
出演者:小林稔侍・小林健・遠藤久美子・岡本信人・松尾伴内・大下源一郎・中根徹・井上康・上原多香子・黛恵里佳・仁科貴・山中アラタ・大路恵美・ヒロシ・泉谷しげる・西村雅彦
制作年:2016年


感想: 場所が点と点で結ばれ、時代も同様で判り易い設定だ。
15年前の事件が中心と判ると一気に進む。
副題の通りに、人情編の趣が強い。

家庭教師が解く・殺人方程式の推理ドリル

病院で母・松尾恭子(時任亜弓)が誰かに殺される所を松尾絵里(吉田里琴)が見たが誰も信じなく事故死となった。
1年後、家庭教師派遣会社「チューターズ東京」の代表・佐伯雫(小泉孝太郎)の提示した時給3倍に貧乏家庭教師・香坂夏美(菊川怜)は人気読者モデル・絵里の家庭教師を引き受け、絵里の住む豪邸を訪れ家政婦・須藤敦子(国生さゆり)に案内されると絵里の誕生日パーティーが行われていた。
継母・松尾真紀(小野麻亜矢)は不満だが絵里の11歳の誕生日プレゼントに家庭教師を依頼したのは亡き絵里の実母・恭子で、父・松尾純也(葛山信吾)は真紀をなだめ、絵里の祖父の松尾不動産会長・松尾孝三(森次晃嗣)と長男夫婦・松尾剛(志村東吾)・美奈子が同席していたが長男夫婦は子供がなく、孝三は絵里を溺愛していた。
夏美は絵里のファッションショーのリハーサル見学後、絵里の家に一緒に帰り指紋暗証で絵里が開けた家に真紀が倒れており、警官と佐伯を呼ぶと警視庁捜査一課・柿沼準(宅麻伸)と所轄の水野が来て、元警視の佐伯は柿沼と知人であった。
この家の2つの出入り口は指紋認証のオートロックで来客がインターフォンを押すと防犯カメラが画像を録画するが怪しい人物は見つからず、内部の純也・家政婦の敦子・敦子の息子・亮(嶋田龍)らは暗証対象だった。
絵里は亮を手紙で呼びだすが須藤敦子が破り、公園で亮を待つと何者かに襲われた、敦子は前の夫・須藤浩一(保坂尚希)の借金をかかえており、松尾家とトラブルを避けたかった。
敦子は警察に事情聴取で呼び出され、夏美は家政婦としても住み込む事になるが、絵里が誘拐され夏美が身の代金を運ぶが、直前に犯人の悲鳴が聞こえ駆けつけると犯人・須藤浩一は重傷で絵里は無事だったが他にも犯人がいると判り、絵里は浩一が自分をかばったと言った。
<以下、隠し字>
佐伯が夏美を訪れ中から開けて貰うとインターフォンを押さなくとも入れ密室の謎がわかり、夏美は柿沼・水野に恭子殺害・真紀殺害・絵里誘拐殺害未遂が同一犯とすると目的は金でなく絵里殺害と説明した。
佐伯は不審人物に気づき、絵里を狙った所を警察が逮捕したが、孝三の跡取りの恭子を真紀と殺したが、真紀が心変わりしたので殺し、絵里に恭子殺害時に顔を見られたと思ったと自白した。


監督:岡田寧
脚本:安井国穂
出演者:菊川怜・小泉孝太郎・葛山信吾・国生さゆり・保坂尚希・吉田里琴・森次晃嗣・志村東吾・宅麻伸・時任亜弓・小野麻亜矢・嶋田龍・志村東吾
製作年:2013年


感想: 意外な設定の様で複数の今後の子供の夢と生き方をそれのサポートを考える人を描く。
現代風の密室だが適度の内容で、動機も伏線が貼られている。

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