サスペンスドラマ2:「18」

天才刑事・野呂盆六5

宇奈月温泉で野呂盆六(橋爪功)は知り合った千鳥夏生(さくら)ら鉄道マニア一行を美術館に連れ、学芸員・田渕三美子(遠山景織子)に画家・伊岳綾見(とよた真帆)のトロッコ列車の作品を案内され、隣に5年前に死んだ三笠五郎画伯(黒部進)の作も有り、館長・土橋大造(名高達男)に挨拶すると、綾見と三笠の絵にいたずら書き「いい死」「旅立ち」が書かれた。
綾見が丁度美術館に来て、盆六は右手に赤マジック跡を見つけ、綾見は宇奈月東署・鍋島警部(中原丈雄)と赤井刑事(小川信行)と青田刑事(石原由宇)に被害届は出さないと言い土橋館長がいたずらされ、盆六は三笠画伯と綾見は父娘と知り、現場をデジカメで撮す盆六に夏生は捜査の手助けを言った。
土橋は三美子をくどき事務長・小森信世(宍戸美和公)に注意され5年前の関係者と言い、盆六は宿で女将・高柳小春(山口美也子)から三笠画伯が常連で娘・綾見を可愛がり明日11月4日が命日と聞き、三笠は5年前に山で遭難事故で死に女将の弟・温水健司も後に死亡し、山小屋に避難しようとしたが土橋が下山を強行し、土橋は救援を呼びに行き助かるが事件後事実と正反対の事を警察に話したと死亡前の弟に聞いており、死亡者は三笠と温水と、鍋島警部の従兄弟・滝本とその婚約者で信世の幼なじみ・栂野茂美と、三美子の婚約者・久間木と坪田という女性の6名で、盆六は土橋に対する復讐予告だと気づいた。
11月4日に盆六は綾見に三美子との関係と落書き犯かと尋ねると両親の事を話し殺人被害者で落書きしたと聞くが協力者は知らないと言われ、美術館に殺人予告らしきメッセージが見つかり盆六は警察と土橋を警護し三美子や信世を見張り、綾見はトロッコ列車で終点の﨔平駅に向かい盆六に頼まれた夏生が見張り、盆六は三美子といると、土橋は1人になり毒吹矢で殺害された、
盆六と鍋島警部は現場でぬいぐるみと蝙蝠傘と壁の穴を見つけ、信世は鍋島警部と居て、土橋に恨みを持つ人物皆にアリバイが有るが共犯者を考えたが小春も目撃証言があり、坪田理子に高校生の妹・千鳥夏生を知り、トロッコ列車と夏生が撮った写真を調べた。
<以下、隠し字>
盆六は現場に関係者を集め、第3者の証言が無いと夏生を言い、綾見と三美子と夏生が犯人と仮定し「旅立ち」のアナグラムでぬいぐるみと蝙蝠傘もアナグラムと言い、壁の穴から現場を再現し、綾見と夏生が携帯電話をリレーし夏生が戻り殺害し、再度列車で綾見と合流したと言い、写真の日付を書き換えたと別の日の写真と比べ記念イベントの紙吹雪でその写真の人物が送った写真に居ると示した、綾見が3人の出会いと犯行を認めた。


監督:藤嘉行
原作・脚本:長坂秀佳
出演者:橋爪功・とよた真帆・遠山景織子・さくら・名高達男・中原丈雄・黒部進・山口美也子・宍戸美和公・小川信行・石原由宇
製作年:2010年


感想: アナグラムは遊び過ぎだ。
殺害方法も謎でもなく、アリバイ崩しだけが謎だ。
偶然で発覚するが、その推理の証明は情報不足だが仮定は可能だ。

天才刑事・野呂盆六(8)見知らぬ他人

報道写真家・丸賀連(寺泉憲)の受賞記念パーティに三俣東見(みつまたはるみ)(大地真央)が訪れ、丸賀は戻った自身の写真スタジオで殺害され、丸賀のスタジオを訪門約束の野呂盆六(橋爪功)が第1発見者となり荒垣警部補(浅野和之)と三浦刑事(小須田康人)が来て、丸賀は非常階段から突き落とされ引きずられ頭を石に強打死亡していた。
バイクと車のタイヤ痕が見つかり、マネージャー・九条が来て、スタジオのロッカーを開け、中に不動産王・浪速豪三(伊藤えん魔)の妻で女優・川島可子(よしこ)(大河内奈々子)と愛妻家で有名なロックシンガー・柊夕時(ゆうじ)(ダイアモンド☆ユカイ)の密会写真があり、報道写真一筋の丸賀に驚く盆六だった。
密会写真は豪三にも送られ暴力を振るわれ可子は家を飛び出し、翌日可子の撮影現場を訪ねた盆六は昨日夜、丸賀のスタジオへ向かう盆六の車と接触しそうになったのが可子の車だと思うが、盆六の見間違いだと言い撮影後に車で去った。
近くの林道の車で豪三の絞殺死体が発見され、盆六はオートバイ跡と可子の手袋と同じものが見つかり可子に捜査の目を向け、不安な可子が電話を東見にかけた。
盆六は丸賀のスタジオで三俣東見と会い丸賀との関係を匂わせ、丸賀の受賞パーティにいた東見は盆六に完璧な写真アリバイを示した。
府警の刑事が夕時の証言で可子が容疑者として浮上し、可子は撮影後ホテルで夕時と密会した際に大丈夫と告げていて、豪三の死亡推定時刻のアリバイもなく可子に刑事は丸賀のロッカーの密会写真を見せ、丸賀の死亡推定時刻に近くの防犯カメラに可子の車が映っていたと告げた。
盆六は東見を尋ね、中学時代のニックネーム・マタハリと言われ、可子が自供しはじめ、東見は可子に交換殺人を持ちかけられたと言ったが丸賀の死体は位置が違うと言い、捨てた携帯で異なる殺害時間を通知されたと言った。
<以下、隠し字>
東見が可子に言った事は嘘と判り京都府警は可子を疑うが、盆六は意見が異なり東見を疑い、アリバイ写真の空白時間を調べた。
盆六は九条から、東見が丸賀に振られスタジオを止めたと聞き、猫を取り合い、死をブログで知り埋葬を知ったと聞きパソコちゃんに聞く必要を知った。
東見を現場に呼び、盆六は謎を解いた。
可子を選んだ理由、丸賀死体移動、豪三殺しの理由と時間、東見の携帯メール、丸賀に付着した猫の毛、動機はマタハリの首輪、ブログの著者が丸賀だった。
盆六は誤解と言い、丸賀がパソコンが駄目で何も知らないパソコちゃんが独断で処理したと言った。


監督:藤嘉行
原作・脚本:長坂秀佳
出演者:橋爪功・大地真央・寺泉憲・伊藤えん魔・大河内奈々子・ダイアモンド☆ユカイ・浅野和之・小須田康人
製作年:2013年


感想: スマホとタブレットを操作する刑事登場。
コロンボで有名な倒叙方式であるが、証拠が後から出てくるので解けない。
猫は強引だろう。

天才刑事・野呂盆六9鬼・もう1人の女

クリーンエネルギー研究会社社長・南条温夫(浜田晃)を秘書・天見詩保(大後寿々花)が空港に迎え、社長夫人・彩女(原久美子)と専務・鬼頭(遠山俊也)が警視庁捜査1課警部補・野呂盆六(橋爪功)が待っていると言った。
詩保は南条の義理の娘で、南条は詩保の父・天見司郎から母・都を奪い結婚し、司郎は自殺し南条は後に都と別れ彩女と再婚し、母・都から言われ詩保は母の死後、南条社長の秘書になった。
南条が社内の廊下で刺殺され八住警部補(小木茂光)と氏原ケイ刑事(原田夏希)が来て、野呂は現場に彩女と鬼頭と詩保がいたと言い、詩保の叔母で精神科医の大学教授・涼風凛子(高橋惠子)が来て野呂と会い、詩保は出張の南条を空港に迎え帰社したが殺害現場の出来事は記憶が覚えていなく、ショックを受けると発作が起きると言った。
凛子は盆六のかつての恋人で26年前に対立し姿を消し、凛子は詩保がメンタルケアで自分に通い犯人のヒントはオニと言い、盆六は詩保の記憶が飛ぶ発作を詩保と氏原刑事と調べに出掛けニコと呼ぶ男と会い、凛子の電話の記憶が無かった。
凛子の研究室で盆六に、詩保は多重人格で別人格がいて名はオニ子で凛子はオニ子と話した映像を盆六と刑事らに示し、患者は催眠術にかかり易く複数の交代人格がいるのが普通でオニ子が犯人と確信し、捜査で司郎の発明を南条と鬼頭が奪い、詩保は司郎のパソコンは使えず凛子に渡し日記は遺書の様で、南条が殺害現場に隠しカメラを仕掛け詩保が携帯電話を聞き人格が変わり南条殺害が映り、詩保は逮捕され警察病院に移された。
<以下、隠し字>
盆六はトリックを解いたといい凛子の電話で人格が変わり動機があり催眠術利用可能性があるが、凛子が刺殺され盆六は間違いを気づき、現場カメラに詩保の凛子殺害が映り警察病院・滝元は3人目の人格・サトルにも止められなかったと述べた。
凛子が刺殺時に詩保と呼び、凛子がDNA親子鑑定依頼した結果が出て、盆六は詩保を現場に呼び犯行映像にわざと映りカメラは知らないと言うが、入社日に南条が詩保にカメラの存在を教え、削除者と目的が疑問で、詩保の発言に矛盾があり凛子が自作自演を見抜き気づいた詩保が別人格を装い・・・・・・。


監督:藤嘉行
脚本:長坂秀佳
原作:長坂秀佳
出演者:橋爪功・高橋惠子・大後寿々花・原田夏希・浜田晃・原久美子・遠山俊也・小木茂光
制作年:2014年


感想: 野呂の推理が甘い、簡単な疑問が抜けている。
偶然の排除推理がない。
犯人の計画も強引過ぎて実効性がない。

天才刑事・野呂盆六ファイナル

祇園ママ・芦屋遥比(藤真利子)の邸で「京都ミステリーマニアの会」と「滝水美々奈の初出馬激励会」が行われ、京都地裁元判事でマニアの会理事長・小佐野(西田健)が挨拶し、招待を受けた警部補・野呂盆六(橋爪功)が来た、小佐野が滝水美々奈(東風万智子)を参議院選出馬と昨春の処女作「巷に・・雨降る」でミステリー賞受賞と紹介し、京都府警総監・尾形(小木茂光)や監察医・大船(新井康弘)やフリーライター・伊原堤(比留間由哲)や編集者・雨宮小町(黒坂真美)や遥比の付き人・小松ミイ子(大平夏実)も聞き、盆六が到着し美々奈におもちゃの拳銃をサプライズ演出と遥比が渡し、美々奈が撃つと盆六は吹き飛び、本物で銃声は2発で壺に当たり、一同がベランダに出ると盆六と7歳で別れイギリスで育った双子のミステリー作家の兄・大当瓶五(橋爪功)がいて、盆六は助かり紹介した。
尾形が植え込みで小佐野の毒殺死体を見つけ、刑事・木曽レイカ(平山あや)や警察が来て、銃口から謎の数字が紙が見つかり、射撃大会優勝経験のある美々奈は壺を撃ち、本物は音センサーで発射される仕掛けがあり瓶五は遥比が犯人と言い、盆六は遥比は45年前の新聞記事で母が詐欺常習犯で有罪判決で逃走し事故死し、判事が小佐野だが遥比は店の上得意と言い、ホステスの美々奈は娘以上の存在と言った。
盆六がサプライズを知っていた者を聞き美々奈はすり替えたと言い遥比はおもちゃ拳銃を伊原に頼み、尾形らがにせ拳銃を伊原の恋人・小町のカバンから見つけ、盆六は伊原の自宅で「マニアの会」の小佐野・遥比・美々奈・伊原・小町が「二天神社」での写真を見つけ瓶五も写り、「二天神社」は写真を撮ると死ぬ言い伝えがあり、美々奈の「巷に・・雨降る」の舞台だった。
伊原と小町が数字を「みなごろし」と読み、瓶五は遥比を犯人と言い盆六と対立し、盆六はレイカに数字の別の解釈で犯行予告と言い、美々奈が伊原に呼び出されたと盆六に電話し、伊原の死体が見つかり遥比がジムの窓で見たと言い、小町が写真に写った人物が次々と殺されると恐れ、盆六はレイカと遥比の110番電話を聞き、尾形は遥比と瓶五の動機を調べ盆六は美々奈を疑い、防犯カメラに瓶五と美々奈が映り美々奈が狙われると尾行したと言い、瓶五は同じく小町を尾行と言い、刑事の警護中に小町が殺され美々奈が偶然会い「337」が残され、盆六は小佐野を調べ14年前作家転向を知った。
<以下、隠し字>
盆六は3つの銃が同じ理由から美々奈を疑うが動機が不明で、盆六とレイカが犯人が判ったと瓶五に呼ばれると、美々奈が瓶五を刺し発見者を装い瓶五は危篤で、盆六は燃えかすを調べ美々奈に動機を小佐野のレイプ脅迫で小町は動機なしで殺し、瓶五が謎を解いたと「巷に・・雨降る」を見せ「:」が「=」でローマ字表記で「NAME」=「IHARATUTUMI 」と言い、伊原が自署と同じ表現を多用し題で「ゴーストライター」とメッセージを残したと見せ、美々奈が認め盆六に遊びで挑戦したと自供し、盆六は瓶五を見舞い刑事を辞めると尾形やレイカに伝えた。


監督:藤嘉行
原作・脚本:長坂秀佳
出演者:橋爪功・東風万智子・平山あや・西田健・新井康弘・比留間由哲・黒坂真美・大平夏実・小木茂光・藤真利子・小松和重
製作年:2015年


感想: 現実感の薄い探偵ゲームを構築した。
動機がポイントか薄く、物証も薄いのがこの種の定番だ。
刑事を辞めたくもなる。

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