サスペンスドラマ2:「16」

監察医篠宮葉月・死体は語る13

村越吾郎(高橋昌志)殺害容疑で沢田俊彦(湯江健幸)が逮捕され、警察で犯行を自供したが法廷で否認し、被害者の司法解剖担当の関東監察医務院の監察医・篠宮葉月(高島礼子)は法廷で金属バットや鉄パイプの様なもので殴られた殺人と証言した。
弁護士・菊地真理子(原沙知絵)は多摩中央医科大学法医学教授・井岡進(山崎一)に依頼し転落事故だと葉月の証言を否定し、遅れて来た医長・畑総一郎(金田明夫)は真理子と井岡を見て裁判後真理子に挨拶するが真理子は拒否した。
関東監察医務院の坂巻仁美(北川弘美)・岡耕介(中村靖日)らは、井岡がタブロイド紙にインタビューを載せマスコミで沢田の冤罪を晴らすコメントを読んだ。
井岡が交通事故死し、車はブレーキもかけず運転中の病死と思われたが正確な死因を探るため葉月が行政解剖をすると0.5mmの針状のもので腎臓を刺した殺人事件と判明し、刺されてから5-10分生きていたと思われ医学知識の持主と思われた。
警視庁捜査一課警部補・風間亮介(細川茂樹)と仙川中央署刑事・中森瞬(松尾諭)は、井岡の助手の特任教授・千葉直也(滝藤賢一)から死亡推定時刻の2時間前に電話で井岡が言い争い大学を出たと聞き、警部・永瀬哲雄(六平直政)の連絡で井岡の車の防犯ビデオに井岡と口論する畑の姿が写り重要参考人で連行し、葉月は三上良一(西田健)の店で風間と会うが動機がありアリバイがない場合は疑うのは普通と言われが、風間らは畑が使用したタクシーを見つけアリバイは成立したが何かを隠していた。
弁護士・菊地は助手の添田和夫(水上剣星)に井岡に変わり助手の千葉を頼み、自身は畑に弁護側の証言を要求し父の殺人を持ちだし、法廷で葉月は対側損傷を否定し千葉は判断出来ず個人的には葉月の鑑定を支持したが、畑の様子は変だった。
沢田の妻・沢田香苗(須藤温子)は諦めて菊地に冤罪ではなく沢田俊彦の殺人で凶器は自分が捨て、菊地が事故が可能と言ったのでそれに乗ったとも言い、沢田俊彦は懲役15年の判決が出て、菊地に刑を軽くするのが仕事と言った。
<以下、隠し字>
中森は井岡に女がいてそれが沢田香苗と判り、畑から葉月に電話が有りそこの病院で畑と井岡とが菊地の父に対した医療事故を知り、墓で畑から真相を聞いた。
沢田香苗が日光で遺体で見つかり風間は病死と聞くが井岡殺しと同じで葉月が解剖すると結果は殺人で注射針使用と判り、菊地が行方不明となり風間は菊地が何か気づいたと考え、葉月に香苗の血液分析結果が届き内容から葉月は犯人が判った。
菊地は千葉を訪れ、殺されかけるが風間・中森・葉月が助け、・・。
井岡は利用し駄目と判ると責任を押しつけ様とし、・・・・。


監督:児玉宜久
脚本:安井国穂
原作:上野正彦
出演者:高島礼子・細川茂樹・金田明夫・原沙知絵・六平直政・山崎一・北川弘美・中村靖日・須藤温子・西田健・滝藤賢一・松尾諭・水上剣星・湯江健幸
製作年:2013年


感想: いきなり裁判から始まるが、過去を含めて全部で4つの死が絡む。
解剖でも難しい死体が主題だが、動機が複数の伏線になる。
少し、ミスディレクションが多すぎるとも思える。

監察医 篠宮葉月(14)

高架道路の屋根に白骨遺体が発見され、監察医・篠宮葉月(高島礼子)と助手・坂巻(北川弘美)と岡(中村靖日)に府中中央署刑事・春日太一(山崎樹範)が説明し遺骨から肋骨に刃物傷を見つけ殺人の可能性があり、警視庁捜査1課刑事・風間(細川茂樹)は係長・永瀬(六平直政)から、春日とコンビで遺留品捜索で現場から小さな針金とガラス片を発見した。
監察医長・畑(金田明夫)らに風間が来て葉月は遺体は20-40代の男で、左手親指骨の穴が骨折治療のキルシュナー鋼線の痕で骨折の治療中で、遺体は池下明(寺中寿之)で2年前に工場社長・鈴木康一(赤間康一)扼殺・現金強奪の指名手配犯だった。
2年前に工場長・野島孝雄(河野洋一郎)が池下を目撃し毛髪から池下の犯行と断定されたが、風間と春日は池下の息子・大地(後藤奏佑人)と妹・池下美由紀(星野真里)と会い、白骨遺体が池下で殺害の可能性が高いと告げたが、美由紀は看護師で中傷ビラで病院長・三沢達也(寺泉憲)に他病院へ転職を勧められ、息子の医師・三沢直也(蟹江一平)から誘惑された。
ガラス片は外国製懐中時計で鈴木は時計収集家だが奪われたのは現金だけで、2年前の鈴木康一の解剖記録の再調査を葉月に依頼し、担当者の監察医長・畑に聞き解剖写真から葉月は指の傷のある池下には殺害不可能で、風間と春日と葉月が美由紀に言うと電話で金を奪ったが殺人は違う電話が有ったと言い、風間と葉月は三上良一(西田健)の店で刑事の事件関係者との付き合いは無理と言い、病院長は美由紀にビラの犯人は下田絵津子(小野真弓)で退職と言った。
風間は鈴木の妻・鈴木佐和子(舟木幸)に会い、工場で発見者の野島の懐中時計を見、風間は永瀬に鈴木の保険金や野島の懐中時計から池下殺害の関連を言い、風間と春日と葉月が三上の店で、春日が元鑑識の三上に店を持つ事を尋ねた。
<以下、隠し字>
春日が河口湖で脳出血の病死で発見され、手帳に「N」があり手錠が出され、風間は解剖を葉月と春日の姉に説得し、解剖で左手の傷と殴られた後を見つけ、風間は美由紀と大地を遺体にあわせ春日の美由紀宛ての手紙を見せた。
春日のメモの鈴木靜代は鈴木の亡くなった母で「N」は野島を疑い、下田絵津子が消え風間は鈴木靜代と下田絵津子は患者と看護婦で、鈴木靜代の死の関係者は三沢直也と下田絵津子で葉月は「N」でないと考え、美由紀は春日にのみ秘密を話し「IV」=静脈注射と「1v」=1バイアル投薬の医療ミスで鈴木靜代が死に廃棄せず持っていた指示書を渡した。
三沢直也と下田絵津子は防犯カメラで確認され、時計の修理記録から葉月と風間は三沢達也に3人を殺したと右手の手錠後を見せ、息子を助ける為が動機で容疑者の池下と美由紀を通して会い殺害し、気づいた春日を殴り助け無かった。


監督:木川学
脚本:安井国穂
原作:上野正彦
出演者:高島礼子・細川茂樹・金田明夫・西田健・星野真里・山崎樹範・北川弘美・寺泉憲・蟹江一平・舟木幸・小野真弓・河野洋一郎・中村靖日・寺中寿之・赤間康一・後藤奏佑人・
制作年:2014年


感想: 外傷と解剖との差は判断が難しい。
メッセージが医学用語は流石に判らない。
微妙な結末。

鉄道警察官・清村公三郎10

鉄道警察隊東京駅分駐所の清村公三郎(小林稔侍)は山崎萌(小林千晴)婦警と橋本玲子(根岸季衣)副隊長と働き、巡回中ハーモニカを吹く青山善行(本田博太郎)に出会った。
翌朝ホテルで医療関係社長・富永聡美(大竹一重)が遺体で発見され荷物がなく写真が見つかり、清村は廊下で金属片に気付き本庁刑事・曳舟乃里子(村井美樹)は事件に絡み始末書を書く清村だと知り一度会いたかったと言った。
写真は虎ノ門医科大学胸部外科・芦田教授(榎木孝明)と循環器内科・小田島教授(今井朋彦)で、業界内で聡美が情報通でライバル会社の仕事を奪うと噂があった。
谷田部(不破万作)管理官は病院は慎重にと言うが、乃里子は清村を誘い捜査を開始し聡美の会社で芦田と小田島は次期学長のライバルで聡美が小田島側でライバルの芦田の不利情報を集めていたと知った。
乃里子と清村は虎ノ門医科大学で小田島はアリバイを述べ、藤原郁世(長澤奈央)医師から芦田の立入り禁止立札を聞くが会い途中で外とのテレビ電話し、アリバイ証言は断るがその後芦田は極秘手術中で秘密保持契約のためと分かり、遺留品の指輪購入者が虎ノ門医科大の原口俊二(梶原善)医師で富永に強請られ、清村はホテルから東京駅への出入口の防犯ビデオから青山に似た男を見つけ、金属片はハーモニカの一部だった。
清村は妻・市子(丘みつ子)と娘・あずさ(内田もも香)から青山と大井川SL絡みを思い出し、乃里子を誘い大井川鉄道で車掌・立石(斉藤清六)からみやげのハーモニカを購入し、青山が千頭駅近くの診療所医師と知るが家は無人でパソコンが動き遺書らしき文がプリンタで打たれ、河原で死体で発見され、清村と乃里子は村長・白井文男(江藤漢斉)から診療所に来た理由を聞き、富永のバッグを見つけ、病院選挙を含む資料の一部が無い事が判った。
<以下、隠し字>
青山は本人でなく医師登録も無くホームレスの戸籍を購入したらしく、富永との関係が不明で遺書も疑われ、乃里子は遺留品の万年筆の刻印から芦田教授との繋がりを見つけた。虎ノ門医科大学では芦田教授が小田島教授と富永との不正を追及していた。
清村は青山殺害時刻のSL写真を愛好家から集め芦田と似た人物を見つけたが、昼に藤原と話し夜に会議に出たアリバイが有った、富永の所持品から盗聴データが見つかり青山と芦田が兄弟と判った。
清村は山崎と時刻表を調べるが無理だったが、娘・あずさが借りたロードバイクで可能性を見つけ芦田を呼び出し、乃里子が昼のアリバイを崩し清村が短縮ルートを解いた。
青山と芦田の40年のしがらみが富永に盗聴され、青山が富永を殺したのが始まりだった。そして、・・・・・・・・・。


監督:吉田啓一郎
脚本:松井信幸
原作:島田一男
出演者:小林稔侍・榎木孝明・本田博太郎・丘みつ子・根岸季衣・村井美樹・梶原善・大竹一重・不破万作・小宮孝泰・斉藤清六・今井朋彦・江藤漢斉・長澤奈央・小林千晴・内田もも香
製作年:2013年


感想: 2つのアリバイトリックだが、やや現代風だ。
動機が全面を覆い一番の謎となっている。
交通警官で鉄道マニア的な情報収集もあるが、偶然に恵まれた面は多い。
組織破り捜査経験者2人の捜査は現実とは異なるが、映像的には向いている。

東京駅お忘れ物預り所

望月幸平(高嶋政伸)は東京駅遺失物係・通称「お忘れ物預り所」勤務のJR職員で上司の嶋田福男(北村総一朗)の家に下宿し、嶋田の妻・満江(高橋ひとみ)は東京駅助役で別居状態だった。
鉄道ファンの幸平と同僚の村尾由希子(櫻井淳子)は嶋田夫妻と大井川鉄道のSL列車に乗り、大井川沿いのケアハウスに入居中の殿山末雄(山本學)を訪ねる嶋田夫妻に同行し、殿山は嶋田の大先輩で、SLで柴田美奈子(宮本真希)と知合い美奈子はケアハウスの介護福祉士で研修で都内に滞在し一時帰宅中だった。
ケアハウスは園長・森崎静代(松原智恵子)の資産で運営され、殿山や元看護師の宮本康子(赤座美代子)ら入居者は役割を持ち美奈子らスタッフも親身だが、園は大手のケアハウスグループに買収を狙われ幹部・正岡和也(菅原大吉)が静代を脅迫まがいに話をした。
翌朝近くで幸平と由希子は介護スタッフ・村川吾郎(大熊ひろたか)の死体を発見し静岡県警・五十嵐貞夫警部(片桐竜次)らは殺人事件の捜査を開始し、帰京した幸平らは静代から美奈子が連行され、被害者の携帯電話履歴から村川が美奈子への電話が判明した。
美奈子は15年前に補導歴がありケアハウスの入居者で当時刑事の加東秀治(寺田農)に救われたが、美奈子がケアハウスで入居者に虐待をしているというデタラメ記事が週刊誌に載り、村川が正岡と会っていたと判り、正岡が静代を電話で呼び出し村川事件の真相を話すと言った。
心配した幸平は釈放された美奈子とケアハウスに向かい、宮本康子は幸平が息子の可能性を考え幸平は子供の思い出を語るが違った、加東は余命短く一度SL列車に乗車した。
正岡が熱海で転落死して、静代が同行され警察は加東と同じ列車に乗ったと考えたがアリバイを皆が見つけた。
<以下、隠し字>
由希子は該当のこだま号の忘れ物を思い出し、幸平は加東のものかも知れないと思うが警察に届け五十嵐は加東を疑い、加東は静代に手紙を残し死体で発見され、村川と正岡を殺害したと書いていた。
由希子と幸平は加東の通夜で胡桃を見てリハビリをしていたと知り、警察の被疑者死亡の決定を疑問に思い、熱海駅の防犯カメラを見て加東が犯人でないと気づいた。
美奈子が自殺を謀るが幸平が止め、美奈子は村川の死の真相を語り、正岡が静代をその事で脅し、右手を麻痺した加東に変わり正岡を殺した者を幸平は知り、・・・・・。
そして、もうひとつの事実を・・・・。


監督:吉田啓一郎
脚本:安井国穂
出演者:高嶋政伸・櫻井淳子・高橋ひとみ・北村総一朗・宮本真希・赤座美代子・松原智恵子・山本學・寺田農・片桐竜次・菅原大吉・大熊ひろたか
製作年:2013年


感想: テレビ向きのオーソドックスなサスペンスドラマだ。
大井川鉄道は舞台には向いているが単純な線路でトリックには向いていない。
登場人物の描き方が真相に結び付くのも良い所だ。

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