内田康夫・サスペンス10

イーハトーブの幽霊

浅見光彦(榎木孝明)は岩手県花巻の宮沢賢治記念館に行き郡池愛(平山綾)て出会い、マスター・笠野良介(綾田俊樹)のジャズ喫茶「ベイシー」でアルバイトの愛に再会し、客の教育評論家・大杉清隆(大和田伸也)と市議会議員・金野為造(長谷川哲夫)が議論し、光彦は花巻まつり山車を取材した。
翌日にイギリス海岸でブティック「アイリス」経営者・郡池充(下塚誠)の死体が見つかり、花巻東警察署巡査部長・小林(綿引勝彦)と刑事・新山(橋村琢哉)は郡池の妻・郡池侑城子(白石まるみ)と娘・愛の確認し、岩手県警捜査一課警視・葛石(浅野和之)は捜査会議した。
光彦は小林から聴取され、「アイリス」で愛に会い充の足取りを追い、交番の拾得品の万年筆を調べ、豊沢川原で郵便局長・代田聡(佐々木一哲)の死体が発見され、葬儀で代田の妻・代田のり子(村野友美)を大杉と金野らが訪れ、光彦は「聡と充は中学同窓生で、共通の犯人を疑う」と知った。
翌日に光彦は愛から「充が幽霊を見た」話しを聞き小林と話し、葛石は光彦の兄・浅見陽一郎(西岡徳馬)に会い、光彦と小林は万年筆を調べ、光彦は大杉に会い音信不通者を問い、愛と共に充の同窓会名簿を調べ猪俣三郎(冷泉公裕)の名を見つけた。
光彦と愛と小林は東京に行き橋本万年筆製作所店主・橋本(小池榮)に会い、光彦と愛は猪俣に会いニックネーム「また」の転校生がいていじめに遭い、夏に虐められ助けようとした母が事故死したと聞いた、光彦は愛を母・浅見雪江(野際陽子)に連れた。
<以下、隠し字>
万年筆の持ち主が笠野と判り、笠野から死んだ客・宮瀬浩一(坂下光一郎)に盗まれたと聞き、光彦は小林と宮瀬の轢殺を調べ、金野から宮瀬の母(大谷恭子)の事件を聞くと大杉とのアリバイがあると聞き、光彦は大杉から「妹が自分のせいでいじめで自殺した」と聞いた。
宮瀬の車から遺書が見つかり、光彦は内容を疑い書いた時期が疑問で手紙と考え大杉と金野を疑い、鑑識課員(下崎篤)が女の毛髪を見つけ、大杉の妻・大杉トシ(未來貴子)を共犯で逮捕し、小林と光彦は大杉を聴取し「宮瀬は金を望むだけで、宮瀬の復讐に見せかけて充と聡を殺した」「大杉夫妻の共犯だ」と告げた。


演出:小林俊一
脚本:大久保昌一良
原作:内田康夫『イーハトーブの幽霊』


感想:

天城峠殺人事件

旅と歴史のルポライター・浅見光彦(平岡祐太)は母・浅見雪江(竹下景子)と静岡県伊豆・天城峠を訪れ伊豆隧道で伊豆の踊子の場面を思い浮かべ、修善寺で多数の千社札を見かけ、武上旅館で女将・武上慶子(音無美紀子)と社長・武上清作(金田明夫)らに迎えられ、庭で小林章夫(堀内正美)と小林朝美(谷村美月)親子と出会い、光彦は露天風呂で出あった章夫から朝美への想いを聞き、翌日に光彦は章夫と清作とを見かけた。
1月後に東京で光彦は雪江と兄・浅見陽一郎(石丸幹二)と兄嫁・浅見和子(魏涼子)と女中・澄子(浦まゆ)に清作に借りた資料を返しに再度の天城行きを告げ、武上旅館へと向かう途中で偶然に朝美に会い「章夫が1月前に天城峠で事故で死んだ」と聞いた。
光彦は朝美から章夫が千社札を貼る旅をしたと聞き、朝美は章夫の「下司」と書かれた千社札を見つけ、事故が不審な光彦は朝美と章夫の「貼る旅」を追う事にして千社札が貼られた寺を辿った。
途中の寺で朝美は生き別れた実母・笠原清美(市毛良枝)と遭遇したが声を掛けず、光彦と朝美は武上旅館に泊まり、翌日に光彦は万引き犯と間違われた中学生・保田香菜(鈴木梨央)を助けて、香菜の父で刑事・保田友久(尾美としのり)と知り合った。
光彦は保田の家に行き、保田の妻・まどか(須藤理彩)と両親(鶴田忍・藤夏子)と娘・(万善香織・大橋繭子)らに会い食事して騒いだ、夜に保田は光彦に刑事を辞めたいと告げ、翌日に光彦は章夫の死亡現場を訪れ保田から「天城トンネル内で大学生らが白い車に追い越され、トンネルを抜けた崖下で遺体を見つけた」聞いた。
東京で光彦は朝美に会い章夫の会社員の過去を問い、自宅に帰り浅見家での伊豆旅行を決め、光彦は保田から電話で清美の情報を聞き、1週後に浅見家は仕事の陽一郎を除き伊豆に旅行し武上旅館に泊まり、光彦は清作から旅館と慶子への思いを聞き、仲居(ふせえり・藤吉久美子)から慶子の息子・和真の20年前の自殺を聞いた。
翌日に光彦は保田に会い、娘と保田の警官の仕事を話した、光彦は夜に朝美に呼ばれて家を訪ねた、翌日に慶子が自殺を図り重体になり光彦は病院で清作と清美に会った、光彦は警察署で長谷部課長に疑われた、東京で光彦は清美から朝美が持っていた織人形を見せられるが事情は聞けず、保田から清作の容疑を聞いた。
週末に光彦は朝美を誘い保田の家を訪れワサビ収穫した、翌日に光彦と朝美は章夫の昔の職場に行き元部下の峰岡電器・林田(神保悟志)から「章夫はリストラを行い、後輩・武上和真が自殺し、悩んだ」と聞き、光彦は武上旅館の仲居から慶子と清作の秩父旅行を聞き、秩父・長瀞を訪れて神社の床近くに「下司」の札を見つけた。
<以下、隠し字>
光彦と朝美は秩父で「下司」の札を探し、天城とは貼る位置が下で異なり、秩父トンネルを通ると痕跡が途絶えた、光彦と朝美は武上旅館で清作に真実を問い、清作は章夫を撥ねたと告げるが朝美は慶子が撥ねたと考えた。
清作は「慶子が宿泊した章夫に気づき、秩父で武上夫妻はトンネル内事故で章夫を撥ね、慶子は罰が当たったと呟き、清作は死体を天城に運び千社札で偽装した」と告げ、光彦は「章夫の千社札には家族への償いもある」と考え、清美は「悩み変わった章夫から家を出た」と告げた。
章夫は自首し、光彦と朝美は保田から辞めると聞くが香菜は弱音を吐くなと告げ、光彦は朝美から好きだが一人で生きると言われた。


演出:鈴木浩介
脚本:荒井修子
原作:内田康夫「天城峠殺人事件」
出演者:平岡祐太・竹下景子・石丸幹二・市毛良枝・谷村美月・堀内正美・尾美としのり・鈴木梨央・音無美紀子・金田明夫・魏涼子・浦まゆ・須藤理彩・ふせえり・藤吉久美子・万善香織・大橋繭子・神保悟志・鶴田忍・藤夏子
製作年:2019年
125m


感想:

新・信濃のコロンボ 追分殺人事件

冬の長野市で長野県警捜査一課警部・竹村岩男(伊藤淳史)は妻・竹村陽子(美村里江)と警視庁捜査1課警部・岡部和雄(三浦貴大)と休日に蕎麦をうっていたが、通報が入り軽井沢・信濃追分に行き、長野県警捜査一課巡査部長・吉井正義(戸田昌宏)と捜査一課巡査・木下真司(財木琢磨)と捜査一課巡査・寺沢美由紀(矢島舞美)は竹村を迎えた。
雑貨店「こぶし」の軒先で身元不明男(山上賢治)に死体が発見され、第一発見者の店主・丸岡一枝(篠原ゆき子)は男に見覚えがなかった、竹村と寺沢は聞き込みで蕎麦屋店主と店員から追分文化シンポジウムで会場を聞かれたと知りアンケート用紙を調べ、鑑識課警部補・出崎孝治(長谷川朝晴)が指紋を見つけ、長野県警刑事部長警視正・大森修治(中村梅雀)は竹村と寺沢と話した。
竹村は夜に「こぶし」を訪ね犬・小太郎が吠えない丸岡の交友関係を疑い、人形作家・谷田恵美(国生さゆり)に会た。
4日後に東京・本郷追分の「八百屋お七の墓」前で初老の男(ホリベン)の絞殺体が見つかり岡部と警視庁捜査1課巡査・坂口太(岩上隼也)が捜査したが身元不明だった、軽井沢西署で捜査一課管理官・北川忠(利重剛)が捜査員に当たり、竹村は岡部の電話で本郷追分の事件を聞き丸岡の実家の近くだった。
ボランティアで東京に行く陽子と共に竹村は東京に行き、竹村と岡部は一枝の父・丸岡武人(堀内正美)に会い娘の店に反対し、骨董店「三叉路」店員(徳重聡)から聞き込んだ、陽子は医療訴訟活動でNPO代表・永井(林与一)と会った。
竹村は本郷の被害者指紋をアンケート用紙に見つけたが匿名だった、竹村と寺沢は署に来た秋山から被害者は元江差金属社員・桑江仲男で追分節同好会に入っていた、ウエブサイトから本郷追分被害者・安原耕三も居た。
岡部と坂口らは安原を調べ裏の仕事を疑い、長野で大工・小西勝男の死体が見つかり吉井らが調べ、竹村と寺沢は秋山から寺沢が「こぶし」で買ったキーホルダーの人形を桑江の自宅で見たと聞きネットで購入していた。
吉井らは長野事件の容疑者・稲垣太一を見つけ大麻取引前科があり、竹村と寺沢は谷田が39年前の夕張炭鉱事故被害者遺族で身代わり魔女人形を作り始め母と弟・幸雄と別れて暮らしたと知った、岡部と坂口は稲垣を聴取し吉井らが長野の容疑者と告げた。
<以下、隠し字>
竹村と寺沢は吉井らから稲垣が売人で安原と関わると聞き、竹村は「こぶし」で一枝と武人に出会い「犬は実家の隣りの「三叉路」の大工から貰った」「小西は一枝の元恋人だった」「稲垣は「三叉路」に出入りした」と知り、竹村は陽子から法人代表・永井満良の名を聞き「三叉路」の代表と思い出し経歴から夕張事故関係者だった。
竹村と寺沢と岡部と坂口は「三叉路」で永井に会い大麻違反で家宅捜査して大麻を見つけた、竹村は「三叉路」で永井が桑江を殺したと告げ永井は認めた、吉井は稲垣から「小西が永井を脅したから殺した」と聞いた。
竹村と岡部は「三叉路」店員を見つけ、谷田を会わせると弟・幸雄だった、幸雄は「桑江の遺体を所持品の地図から軽井沢に運び「こぶし」に置き、桑江の死を知った安原を殺害した」と自供した。


監督:星野和成
脚本:入江信吾
原作:内田康夫『追分殺人事件』
出演者:伊藤淳史・三浦貴大・美村里江・中村梅雀・矢島舞美・長谷川朝晴・利重剛・戸田昌宏・財木琢磨・岩上隼也・国生さゆり・徳重聡・堀内正美・林与一・山上賢治・篠原ゆき子・ホリベン
製作年:2020年
95m


感想:

新・信濃のコロンボ2 北国街道殺人事件

長野県警捜査一課警部・竹村岩男(伊藤淳史)と妻・竹村陽子(美村里江)は休日に桂林大学院生・田尻風見子(矢作穂香)とその恋人・野村良樹(平野宏周)に出会った、
長野県警捜査一課刑事・木下真司(染谷俊之)と吉井正義(戸田昌宏)と寺沢美由紀(矢島舞美)は長野県・野尻湖(渇水期)の化石発掘調査場で発見された頭部のない死後2~3年の白骨遺体を調べ、竹村も急遽臨場した。
2月後に豊水期になり、長野北署の捜査会議で管理官・北川忠(利重剛)は身元割り出しを急がせ、北川と竹村は長野県警本部で刑事部長・大森修治(中村梅雀)から助言を受けた、鑑識・出崎孝治(長谷川朝晴)から白骨の手術痕を聞いて竹村と寺沢は長野峰南病院で事務局長・篠原清司(小沢和義)から白骨が東京の大学教授・畑野高秀(佐戸井けん太)と聞いた、竹村は高秀の妻・畑野恭子(栗山千明)に遺体発見を告げ、高秀は良寛の人物研究の第一人者だった。
竹村と寺沢は長岡市の良寛の里で弟・畑野義秀とその妻・畑野美代から「長男・高秀は父と疎遠多額の借金を抱えていた」と聞いた、竹村らは野尻湖でいずもさきから回って来た田尻らと再会して良寛を話して高秀の講義を受けていたと聞いた、野村が鞄をひったくられて重症の怪我をした。
吉井らは東京で高秀は高額な生命保険が掛けられて受取人は恭子と調べた、谷永和子(伊藤かずえ)は夫の遺体を確認した、警視庁捜査1課警部・岡部和雄(三浦貴大)と刑事・坂口太(岩上隼也)は保健会社から連絡を受けた、竹村と寺沢は吉祥寺の畑野家で隣人から「一家離散した家を畑野が購入した、2年前の春に夫婦を見かけた」と聞いた。
竹村らは恭子から借金と保険金の理由を聞いた、長野の病院で陽子は田尻を訪ねて良寛の話をした、竹村らはスマイル家政婦紹介所世田谷支店で恭子が川端和子を自ら担当したと聞き、再婚した谷永和子を訪ねて岡部と出会った。
署で竹村らは岡部から「和子には2件の保険金詐欺疑惑があり、6年前の岸公平自殺と翌年に川端次郎と結婚したが翌年に川端は崖から転落死した、昨年再婚した谷永にも多額の保険金をかけたが昨日にいずもさきで水死体で見つかった」「和子は川端篤(永岡佑)を使い証拠がない」と聞き、恭子との絡みで協力した。
竹村と陽子は病院で篠原に出会い、野村を見舞いいずもさきで写真を写したと聞きクラウド上のコピーを見せられて川端篤と判った、岡部は篤を連行して取調べると谷永殺害の自供を聞くが和子の指示でないと言われた、竹村は大森に恭子と和子の保険金詐欺容疑を話した、岡部は篤を揺さぶり自供を始めて進展した、竹村と寺沢は篤を取調べ「恭子に会話を聞かれと思い話した。恭子から夫殺害計画を聞き仲間に入れた」と聞いた。
岡部は和子を逮捕したが否認した、竹村らは恭子から和子の会話を聞いただけと言われた、竹村らは事件時の和子と篤を調べたが海外旅行のアリバイがあった、竹村は苛立ち陽子から思い込みと言われた。
<以下、隠し字>
竹村は陽子と、畑野夫妻の旅行の足取りを辿りに良寛会館に行き仲が良かったと聞いた、竹村は方針を転換して和子の長岡時代の経歴を調べた、竹村は恭子を長野峰南病院に連れて「義秀と高秀の兄弟DNA鑑定で不一致で白骨死体は別人だった。共犯者の篠原と会わせて替え玉死体を入手した」と告げ、高秀の居場所を聞き出し「恭子は、過去を隠して夫を守る為に、顔子の犯罪を利用して、毒婦を演じた」と告げた。


監督:本田隆一
脚本:入江信吾
原作:内田康夫『北国街道殺人事件』
出演者:伊藤淳史・三浦貴大・美村里江・中村梅雀・矢島舞美・長谷川朝晴・利重剛・戸田昌宏・岩上隼也・染谷俊之・伊藤かずえ・佐戸井けん太・小沢和義・栗山千明・永岡佑・矢作穂香・平野宏周・・
製作年:2021年
95m


感想:

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