西村京太郎・サスペンス9

西村京太郎トラベルミステリー(47)五能線の女

警視庁刑事だった川北(東幹久)が探偵事務所を開業し、十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(愛川欽也)と西本刑事(森本レオ)と北条刑事(山村紅葉)とが祝い、婚約者・阿部純子(遊井亮子)を紹介され、依頼者の弁護士・井上たか子(宮本真希)が会社社長・佐伯勇(中丸新将)と三村しのぶ(原久美子)の浮気の証拠を掴めば成功報酬50万円と依頼し写真を渡した。
1月後に秋田駅で西本刑事は川北と会い五所川原と東能代を結ぶ五能線旅行で「リゾートしらかみ」に乗り、西本は川北から初仕事と成功報酬と内容と盗聴は弁護士が手配と聞き、椿山で温泉に行き翌日に西本は東京に戻る為に十二湖で川北と別れ、川北は青池に行き椿山から「リゾートしらかみ」に乗り女性を見かけ、五所川原に着きホテルに入りニュースで千畳敷でしのぶの絞殺を聞いた。
谷口警部(井田國彦)は千畳敷で捜査し、川北はたか子から電話で呼ばれ同条件でしのぶ殺害現場からダイヤのブローチの持ち返りを頼まれ、現場で探すと谷口らに現場にボールペンを探しに来たと逮捕され、川北は否定するがたか子と連絡が取れず、十津川警部は協力要請を受け川北の殺人容疑を聞き、十津川と西本はたか子から川北は知らないと聞き、たか子と小池(冨家規政)が見送り、亀井と清水刑事(井川晃一)は佐伯電機で佐伯を聴取するが否定され、妻・香織(伊藤かずえ)も知らないと否定し、川北はたか子の依頼を証明できなかった。
十津川と亀井と西本らはたか子殺害現場で通帳等を見つけ、資格停止中で浮気資料がなく、十津川と北条は佐伯と香織にたか子を聞くが知らず離婚自体も否定され、川北の行動を知る理由から黒幕を考え、純子は海外から戻り事件を知り香織を訪ね疑うと、香織と純子は五能線に向かい小池が尾行し「リゾートしらかみ」で深浦で降り長い停車時間中にタクシーで千畳敷に行き観光し戻り「リゾートしらかみ」で小池の毒殺死体を見つけ、谷口らが純子の名詞を見付け2人を連行し、十津川らは小池の事務所を調べ佐伯を強請りたか子と小池の関係を知り、しのぶの部屋を調べ多額の貯金を見付け1億2000万円の小切手を使ったと考えるが佐伯は否定した。
十津川と亀井は青森に行き川北に盗聴方法を尋ねたか子の手配と聞き、当事者が設置したと考え純子と会い香織に名詞を渡したと聞き、西本から佐伯電機は赤字で香織が実質取り仕切ると聞き、翌日十津川と亀井と純子は「リゾートしらかみ」でルートをなぞり、純子から千畳敷からの観光を聞き椿山のホテルで15分離れ深浦に戻ると列車は居なかった。
<以下、隠し字>
しばらくすると「リゾートしらかみ」が来て乗り車掌から蜃気楼ダイヤと聞き、停車中に岩館に戻り再度深浦に戻るダイヤで椿山にも停車する、十津川は香織の犯罪と推測するが証拠はなく純子は運転手の誘いと聞き共犯と考え、谷口から安藤だが辞めて東京に行ったと聞き実家弘前に行き娘・晴美に会い融資者が出たと聞き、西本らが宿泊先に行くと出かけ佐伯夫婦を調べさせるが居なく箱根の別荘に行き安藤らを見付け佐伯を逮捕し、鶴の舞橋で香織と会いしのぶに借金返済で脅されたか子と計画したと自白を聞いた。


監督:村川透
脚本:篠崎好
原作:西村京太郎「五能線の女」
出演者:高橋英樹・愛川欽也・伊藤かずえ・森本レオ・東幹久・遊井亮子・宮本真希・山村紅葉・原久美子・中丸新将・井田國彦・井川晃一・茂賢治・佐藤正浩・冨家規政
制作年:2006年


感想: 東京と秋田とを度々移動する。
青森県警の思いこみも酷いが、十津川らの逆の考えも極端だ。
自らルートをなぞらなくとも、聞けば判りそうだ。

鉄道捜査官(7)大井川SL急行、密室展望車の殺意!

警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所所属の鉄道捜査官・花村乃里子(沢口靖子)は列車内の暴行事件を治め、課長・倉田剛(地井武男)に報告し休暇を言われ同僚・三崎真弓(今村恵子)と金谷で大井川鉄道に乗りSL列車で寸又峡温泉に向かい展望列車に乗ると、撮影スタッフが乗り込んだ、乃里子らは展望デッキに佇む黒ずくめの女を見かけ、列車は大井川の鉄橋を渡り終えると黒ずくめの女の姿が消えバッグが残され、乃里子は人身事故を疑い千頭駅で警官に事情を伝えるが、誰も見て居らずバッグに奥大井湖上駅までの切符と板倉涼子(夏目敦子)の免許証が見つかった。
乃里子は倉田に涼子の捜査を依頼し、望月刑事(長谷川朝晴)と久我刑事(野村祐人)が訪れると、弁護士・北沢由香里(吉本多香美)が涼子の部屋に入りたいと管理人と揉め入ると死体を発見し、乃里子は涼子の父・板倉俊介(西沢利明)の遺体発見を聞き、翌日に羽田刑事(山村紅葉)らと鉄橋付近で涼子の死体を発見し死因は脳挫傷で自殺と考えられ、姉・石坂里美(遊井亮子)と叔父・小野田(藤堂新二)が確認した。
乃里子らは里美と小野田から涼子の恋人問題での父との不仲を知り、父殺害凶器から涼子の指紋が見つかり、乃里子は姑・瑞代(大方斐紗子)の店で倉田と話し疑問を言い、由香里が東京駅分駐所に来て涼子と俊介の関係和解と述べ、涼子が婚約者・大西(飯沼誠司)の籍に入っていたと述べ、乃里子と由香里は大西を訪ねると南アルプスにガイドで行っていると聞いた。
乃里子と由香里は大井川鉄道に乗り千頭駅から奥大井湖上駅に向かい、駅は長島ダムの上に作られた駅で、コテージで大西は荒天で山小屋に閉じ込められ、涼子の死を嘆き寸又峡温泉と会う予定で自殺を否定し、乃里子は倉田らに伝え板倉宝飾を調べ俊介が水野宝飾の副社長時に水野が自殺し板倉宝飾になり俊介は前妻の子・里美より後妻の子・涼子を溺愛し、里美と叔父・小野田と元宣伝部長・津島(長谷川公彦)に動機があった。
乃里子と真弓は里美を店に訪ねホステス時代に妹の下に連れられアリバイは無く、望月と久我は小野田からアリバイを聞き無いが俊介は恩人と聞き、乃里子と真弓は津島を訪ね失業中で多数のリストラを聞きアリバイは無く乃里子は会った記憶があり、モンタージュで撮影ディレクターと知り、由香里に俊介の遺産を尋ね由香里と両親の写真を見た。
乃里子は大西を訪ね壁を昇り、乃里子と大西を車が襲い逃げ遺産絡みで大西を狙ったと考え、乃里子は撮影隊が偽と知りフリーライター・金子(香山浩介)を訪ねると死体で見つかり部屋が荒らされ、乃里子は金子の写真をネットで探し見つけた。
<以下、隠し字>
乃里子らは羽田刑事と同じ列車に乗り、金子の写真を見せ真弓が鉄橋で実演し撮影隊が時間を稼ぎ服装を変え車内に戻ったと言い、乃里子は写真で靴のサイズと撮影隊の数増加の写真を見せ津島らを疑い、望月と久我が連行に行くと密室状態で死体で見つかり、モンタージュで里美を連行すると愛人・津島に唆され俊介と涼子殺害と、小野田とリストラ者を仲間にして、俊介を殺し涼子を眠らせ運び自殺を装い小野田が殺したと認めた。
乃里子は津島の部屋を調べベランダに擦り跡を見つけ、大西と由香里が会うと乃里子が来て遺産が目的で里美と小野田を逮捕させたと言い、津島をベランダから侵入して殺し動機は父・水野の復讐だと告げた。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「展望車殺人事件」
出演者:沢口靖子・地井武男・吉本多香美・遊井亮子・飯沼誠司・山村紅葉・今村恵子・野村祐人・長谷川朝晴・大方斐紗子・藤堂新二・西沢利明・長谷川公彦・夏目敦子・亀井彰夫・中西和久・大竹浩一・阿部六郎
制作年:2006年


感想: 初動捜査が全て間違いで、主人公がそれを正す。
登場人物の多くが殺されるか犯人だ。
犯人が多いと何でも出来る例だ。

鉄道捜査官(8) 死体が線路際を歩いた

警視庁鉄道捜査隊主任・花村乃里子(沢口靖子)は東京駅分駐所で課長・倉田剛(地井武男)と望月刑事(長谷川朝晴)と三崎真弓刑事(今村恵子)と久我刑事(野村祐人)らと、大学同期・井口(松村雄基)と会い、翌朝私鉄線路際で女の死体が発見され久我らと現場で杉並南警察署・森本刑事(萩原流行)から絞殺でバッグや靴が無く別の場所で殺されたと推察され、乃里子や森本と小林刑事(菅野浩司)と木村刑事(住吉晃典)らは被害者は近くのマンションのOL・橋爪亜希(根本はるみ)で自室で凶器のストッキングが有り、バッグから数日前の山形・東京間の新幹線領収カードと「井口」の名刺と通話記録と携帯の画像が有り、井口は重要参考人聴取されたが犯行を否定し、遺体が山形で会った亜希でないと言った。
乃里子は倉田と望月と久我は手塚真理絵(山村紅葉)の店で話し、乃里子と真弓は亜希の会社・スタッフSAWADAで社長・沢田文子(根本りつ子)から姉の娘と聞き、営業部長・中本(中根徹)から亜希との山形出張を聞き、久我らは亜希の男が遊び相手のタレント・若杉慶(橋山勇人)と同僚・木村寛(國井有)と知り、乃里子と久我は仙山線山寺に行き目撃者はなく、山形の食事処「香味庵」で店員・佐藤晴美(三原珠紀)が井口を憶え、上山温泉「古窯」に宿泊しSAWADA主催パーティで文子に会い公表されていない井口の名を聞き、東京で釈放された井口は女の電話を受けた。
乃里子と久我は仲居(熊谷瞳)から文子の実弟の県会議員・関口文武(小西博之)が国会議員立候補と聞き会場で妻・関口君子(小沢真珠)に亜希が中本と一緒に帰ったと聞き、倉田から井口が女から金を強請られたと聞き、久我は君子が5年前に交通事故で人をはねたと言い、翌日に乃里子と久我は山形鉄道・赤湯駅で黒い帽子の女を探し車内で車掌(大森うたえもん)が遺体の「香味庵」店員・晴美を見つけ、山形県警・三浦刑事(佐渡稔)と監察医(野本卓也)から毒殺と灸の針と手が汚れを聞き、翌日に車掌から状況を聞き顔見知りで長井駅が犯行場所と考え監視カメラを見つけたが不明だった。
乃里子は東京で井口から相手女性を川上英子(いとうあいこ)と思い出しSAWADAの元コンパニオンで、乃里子と久我は亜希が5年前の交通事故被害者で君子と同乗者2人との噂を聞き夫を疑い、山形で君子に5年前の交通事故を尋ねたが身代わりは否定され、君子の親戚・高橋澄江(西慶子)から文武の父から金を借り文武と結婚と聞き、文武は文子に助けを求め中本と相談した。
乃里子と久我と真弓は最上川で英子の兄・川上(荒井幸博)から英子が呼び出されたと聞き追い、長井で英子を狙う線路員を逮捕し中本で、手の汚れで殺害方法が判り、英子は聴取で亜希を待遇差で恨み文子に身代わりを頼まれ井口に接近し、騙されたと知り文子に金を要求し姿を隠し呼び出され狙われたと言い、中本は亜希殺害を自供し死体移動は知らず、東京で文子が逮捕されたが黙秘した。
<以下、隠し字>
乃里子は三浦刑事に文武の調査を頼み、君子が乃里子に来て5年前の交通事故の運転は文武で文子に身代わりを頼まれたと話したが乃里子は疑問で君子を尾行し男を見つけ、三浦刑事と久我と真弓は文武の遺体と毒と遺書を見つけ、森本刑事と倉田が文子に文武の死を告げると自供し、君子が井口とデートし話すと乃里子が来て井口に君子の恋人と言うと、井口は身を引くが君子が文武に虐待され助け出そうと計画し文子の罠を利用し亜希の死体を移動し乃里子を巻き込み捜査情報を得ようとしたと言い、乃里子は2人が文武をダイエット甘味料で毒殺したが回収出来なかったと言った。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「外房線60秒の罠」
出演者:沢口靖子・地井武男・長谷川朝晴・今村恵子・野村祐人・山村紅葉・松村雄基・小沢真珠・根本りつ子・小西博之・中根徹・いとうあいこ・根本はるみ・三原珠紀・佐渡稔・大森うたえもん・萩原流行・菅野浩司・橋山勇人・國井有・西慶子・住吉晃典・野本卓也・荒井幸博・熊谷瞳
制作年:2007年


感想: 主人公の捜査への関わりは必然性は疑問だ。
過去の深い出来事が次々に浮かび上がる。
死体も犯人も次々、現れる・・過ぎる理由は?。

鉄道捜査官(9)凶器がトロッコ列車に乗ってきた

猪苗代湖のホテルの婚活イベントで野村冴子(野村真美)の司会でイベント会社長・竹山祐子(大竹一重)が挨拶し、立花広太郎(金子昇)が冴子から東京のOL・今中みゆき(さとう珠緒)を紹介され、翌日に立花が警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所に来て花村乃里子(沢口靖子)や倉田剛課長(地井武男)や三崎真弓(今村恵子)や望月(長谷川朝晴)らに会津の土産を渡すと紙袋から血染めのナイフが出てきた。
翌日に会津鉄道の「塔のへつり駅」付近で女性刺殺体が発見され、立花は会津若松駅と東京駅間にナイフを紙袋に入れられ人血が付着し指紋は無く新聞紙は3日前の福島地方紙で、福島県警・坂本警部(剣持直明)と長谷部刑事(中村譲)らは被害者・竹山祐子と知り、乃里子と立花はナイフを持ち会津の捜査本部に出向き、ナイフが凶器と判り刑事は、殺害時刻が午前11時前後で立花も「塔のへつり駅」に立ち寄り疑った。
乃里子は現場で長谷部刑事から殺害時刻に若い女の目撃を聞き、似顔絵を見た立花は今中みゆきに似ていると気づき、立花は翌日にみゆきを会津若松駅で9時55分発車の磐越西線郡山行き普通列車を見送り、立花は反対方面の会津鉄道で「塔のへつり駅」へ向かったと告げみゆきの容疑が晴れ、乃里子らは祐子の手帳から「T・T」のイニシャルの人物と殺害現場で会ったと判った。
乃里子と真弓は東京のイベント会社で事務員とモデル・河内ますみ(村井美樹)に会い、会員名簿で3人居て、脚本家・田中富夫(正名僕蔵)はアリバイはなく、立花と望月は写真スタジオ経営・手島隆志(下総源太郎)からトラブルは否定され、乃里子と真弓は芸能プロ社長・外崎徹(工藤俊作)から祐子の女優時代からの知り合いで会社に投資し当日会津の現場付近に友人と居たと聞き、乃里子は倉田に手塚真理絵(山村紅葉)の店で、外崎の友人は官僚・井上晋一郎(池田政典)で父は国会議員・井上晋作と告げ、井上と会い外崎と渓流釣りと聞き、乃里子は立花とみゆきに会いアリバイを確認し14時に東京で会った友人から彼氏いらない同盟と聞いた。
冴子が福島県警に祐子殺害時に男を列車から見たと証言し、乃里子と倉田は真理絵からさくらを使う会社もいると聞き、乃里子と真弓は手島から苦情を言いますみを紹介され借金を肩代わりしたが結婚を断られたと聞くが、ますみが転落死し、乃里子と立花は会津で冴子に会うと車に轢かれかけ入院し、運転手が祐子殺害時の男と証言した。
乃里子は湖岸で田中と会い、冴子の証言の似顔絵が井上と似て、東京で外崎を聴取し井上と祐子の関係と名貸しと選挙立候補で別れ話しに祐子から多額の金を要求されたと聞き、手配したが数日後に井上が遺体で発見され被疑者死亡になり、乃里子は疑問でますみが他殺で女が目撃され、振り自殺した加藤を聞き妹は母・今中に引き取らみゆきを疑った。
<以下、隠し字>
日曜に乃里子は倉田と磐越西線郡山行きに乗り、立花は逆方向に乗り、乃里子は倉田と次の駅でおり長谷部刑事の車で立花の列車を追い抜き「塔のへつり駅」に着き、立花と共に新白川駅に着いたが立花はみゆきは免許を持たないと言った、乃里子は共犯を考え道路監視カメラに田中の車を発見し共犯と考え、冴子が田中とみゆきを結び付けたと考えた。
冴子と田中がみゆきに呼び出され自首を止め殺害を図ると、乃里子が止め殺害計画を話し立花をアリバイに利用し容疑者にし、みゆきに祐子とますみを殺害させ、田中は井上晋作の隠し子で晋一郎を偽装自殺し遺産を狙ったと告げ、冴子は田中と再会し祐子に不満で手伝ったと言うと乃里子は利用されていると言い、坂本警部と長谷部刑事と立花らが駆けつけた。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「海を渡る殺意」
出演者:沢口靖子・地井武男・金子昇・今村恵子・長谷川朝晴・山村紅葉・さとう珠緒・野村真美・正名僕蔵・池田政典・大竹一重・剣持直明・中村譲・下総源太郎・工藤俊作
制作年:2008年


感想: 会津と東京を行き来する。
動機は表も裏もあり過ぎて、そこからは判断出来ない。
共犯関係も同様だ。

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