内田康夫・サスペンス9

化生の海

小樽で三井所園子(石橋杏奈)は漁協の従業員の母・三井所節代(市毛良枝)と北海漁具店主の父・三井所剛史(新井康弘)に東京の大学行きを告げ、翌日に剛史が金策に出かけ後に節代は石川県加賀署から電話を受けた、加賀市で浅見光彦(沢村一樹)は取材し佳代(藤村志保)に道を尋ね話し込み、港で園子と節代に出会った、。
東京で光彦は母・浅見雪江(佐久間良子)と兄・浅見陽一郎(風間杜夫)と兄嫁・浅見和子(鳥居かほり)とお手伝い・吉田須美子(田村愛)に北海道での北前船の取材を告げた。
光彦は小樽で北海洋酒に行きガイド嬢の園子に再会し、北陸中央新聞加賀通信局記者・山科三郎(渡部豪太)から「剛史の他死体が加賀で見つかった」と聞き、園子と節代に会いその後に剛史の釣り仲間の宇戸水産社長・宇戸武三(竜雷太)と武三の甥・宇戸水産次期社長・島瀬譲志(二階堂智)に会い北前船の元船主だと聞いた。
光彦は山科に事件は剛史の過去に係わりと考えを告げ、節代から人形と「加賀橋立村」のチラシを見せられた、光彦は園子と船で向かい、山科と北陸中央新聞加賀通信局記者・鎌田晴枝(山下裕子)は通信局で光彦と園子から人形を見せられた。
光彦は園子と山科と橋立に行き佳代と再会し、剛史の殺害現場で加賀警察署部長刑事・小林(古田新太)に出会い、光彦と園子は雪江と出会い人形を見せて筑前津屋崎人形だと聞いた。
九州・津屋崎は北前船の航路で、光彦は筑前津屋崎人形巧房の職人・原田(小林勝也)に会い20名の顧客名簿に橋立の宇戸清蔵が有った、金沢で光彦と山科は小林に伝え石川県警捜査一課警部・横山(木村祐一)は陽一郎から電話で光彦に身元を知った。
光彦と山科は武三と島瀬に会い人形を見せ驚かれ、光彦は園子と節代から「園子は剛史から親を聞いていない」と聞き「橋立に園子の母を探した」と告げ、光彦は佳代を訪ね名字が宇戸と知り、山科は小樽で剛史と園子の過去を調べ元女優・深草千尋に似た女が居た知り光彦に電話した。
<以下、隠し字>
光彦は小林から山科の死体発見を聞きどんぐり学園の詩集が残っていた、光彦は佳代に会い「剛史は母・深草千尋に会おうとし、手掛かりの人形から橋立を探し記憶のある宇戸家を見つけた」「佳代の弟・武三は剛史が現れ財産を失うと考え、島瀬は剛史を殺害した」と告げた。
光彦は「半年後に事件の核心に近づいた山科も島瀬が殺害した」「武三は剛史に出会い素性を知り付き合っていた」と告げ、佳代は「子が出来て女優を辞めようとしたが、相手が他の女と結婚して金で解決しようとし、産んだ剛史を連れ逃げどんぐり学園に捨てた」と告げた。
節代は剛史は不幸では無かったと告げ、光彦は剛史は母に会いたく橋立に来たと告げた。


演出:村上牧人
脚本:石原武龍
原作:内田康夫『化生の海』
製作年:2011年


感想:

佐渡伝説殺人事件

ルポライター・浅見光彦(水谷豊)は政経ブレーン社長・塚原為男(ポール牧)とバーで飲み酔い車で送られ帰宅し、道で死体を見つけて背後から女に殴られ眠らされた、刑事・小堀(橋本功)に起こされ逮捕された。
母・浅見雪江(乙羽信子)は兄で警察庁刑事局長・浅見陽一郎(高橋悦史)とその妻・浅見和子(泉晶子)に心配と告げ警察から電話を受け、小堀は光彦を取調べ「殺害し「願」と書かれた葉書に指紋を付け被害者・駒津良雄のポケットに入れた」と告げ矛盾と言われ、署長・馬場(荒井注)は証拠を確認した。
光彦は証拠不十分で釈放され雪江に叱られ、良雄の娘・駒津彩子(山本博美)を訪ね断られるが叔父の城南大学教授・三輪昭二(石浜朗)がとりなし、良雄の妻・駒津百合子(山本与志恵)から大学時代の同級生・谷田部健司(渥美国泰)との写真を見せられた。
光彦は三輪に良雄の女関係を問い、衆議院議員・谷田部に会うが追い出され、塚原に会い原稿の仕事を話した、後日に佐渡で三輪が死に葬儀に行き小堀に会い「願」の葉書が有ったと知り、彩子と百合子と話し「佐渡行きを良雄が隠した」と考えた。
中西(今井和子)が見合い写真で雪江に取消と告げ、光彦は雪江の同行で佐渡に向かい、墜落現場の海府大橋で花を投げる女を見かけ追いバス停「願」を見つけその先は賽の河原からシベリアだと聞いた、光彦と雪江は小林みち子(鮎川いずみ)を見つけた。
光彦はホテル近くの宿・佐美屋(殿山泰司)で30年前の行き倒れのお遍路を問い、東京の大学生3人が見つけ4才の娘がいたと知った、光彦はホテルで宿泊者の女を調べた。
光彦は女を東京の自宅に訪ね隣人(白川和子)に聞き込み城南大学図書館勤務と知るが会えず、自宅で光彦は谷田部の電話を受け会い「「願」の葉書が送られた」「30年前に賽の河原で親子に出会い、誰かが母親にのしかかり死に娘が復讐している」と聞いた。
光彦はみち子に会うが否定され、小堀に沼津にいた4才の娘の調査を頼み群馬県金の鈴学園と知り、光彦は群馬県で調べ2-3月で三輪に引き取られたと知り、みち子に会い「三輪に復讐を止められ、賽の河原の事件を問い詰めた」と聞き「復讐の理由」を問い詰められた。
<以下、隠し字>
光彦はみち子が犯人でないと判り、谷田部の事務所で塚原が後援者と知り、電話で佐美屋から為男は塚原の養子だと聞き、光彦は陽一郎に「良雄が谷田部を脅し、塚原が真相を知り殺害した良雄を車のトランクに載せて光彦を送り襲った」告げ陽一郎は「塚原は光彦を巻き込みミスリードに利用した」と答えた。
光彦は塚原に佐渡行きを誘い行き、洞窟で光彦は塚原に問い詰め「塚原の代議士への野心を谷田部に否定されたと告げ、塚原は「良雄を殺害し光彦を使い事件を探らせて谷田部を追いつめ、三輪を殺害した。みち子を知り谷田部を追いつめた。」と告げた。
塚原は光彦殺害を狙うが刑事らに追われ逃げたが逮捕された。


監督:藤井克彦
脚本:岡本克己
原作:内田康夫『佐渡伝説殺人事件』
制作年:1988年


感想:

三州吉良殺人事件

浅見光彦(榎木孝明)は母・浅見雪江(野際陽子)から車旅行に誘われ、豊川稲荷に行き殉国七士墓に参り、三州総合開発会長・鹿島通泰(児玉謙次)が言いがかり通泰の孫・鹿島里見(中山忍)が制止し、蒲郡のホテルの泊まった。
翌朝に光彦と雪江は愛知県警蒲郡警察署警部・長富(逢坂じゅん)と部下・小坂(清河寛)から昨夜のアリバイを問われ通泰の転落死を聞いた、光彦は発見場所の吉良・吉田海岸を調べ羽豆岬と伊良湖岬から流れ着く可能性を考えた。
光彦と雪江は華厳寺に行き里見と再会し、光彦は里見から「通泰会長は宴会の途中に息子・鹿島泰一(浅沼晋平)の車で引き上げ吉良吉田駅で降りた」と聞き、通泰の息子で里見の叔父・鹿島行雄(真夏竜)に会い、夜の通夜で通泰の戦友・三枝(長沢大)に出会い戦友の三州総合開発専務・喬木弘(石井愃一)と興和商事役員・戸谷満(出光元)の名を聞き、泰一と妻・鹿島朋子(高橋浩子)に会った。
光彦は雪江とホテルで過ごし警告電話を受け、翌日に師崎からフェリーで伊良湖に渡り電照菊のハウスを見て、「椰子の実」歌碑を見て崖を調べ腕時計を拾い出会った長富に渡し、雪江は東京に帰り、光彦は通泰の葬儀に出て篠原洋一(緒形幹太)に会い「里見を恨む」と叔父から聞いた。
長富は腕時計を見せ篠原から1月前に無くし三州総合開発元社員で里見の元恋人と聞き、里見は喬木から光彦の兄は刑事局長でスパイだと聞き、翌日に光彦は里見に洋一が疑われたきっかけは自分と告げ、「洋一の父・洋平は通泰の戦友で母・篠原京子(一紗まひろ)は亡くなり洋平の焼死事件で通泰が戸谷から疑われた」と聞いた。
光彦は洋一から誰かに嵌められたと聞き、ホテルで戸谷と三枝に会いアリバイを聞き、光彦は洋一の噂を調べ、兄・浅見陽一郎(西岡徳馬)に電話で相談し、翌日に京子の山での死亡記事を見つけ、洋一が逮捕され、光彦は里見に「洋一は京子と通泰の子だ」で通泰の反対理由と告げた。
<以下、隠し字>
光彦は長富に洋一の釈放を求め、アリバイが無く三州総合開発社員の電話が行雄の作意と考え、光彦は行雄に通泰の死後にリゾート開発が進み建設費横領を疑い、喬木から戸谷と行雄とのリゾート開発資金横領を聞いた。
光彦は通泰の転落死が建設クレーンから干潟への転落と考え、光彦は長富と戸谷の電話アリバイを調べホテルのフロント係(川田しのぶ)と部屋を調べ転送電話のトリックを知り長富が逮捕し、光彦と里見は岬に行雄を追い動機を聞いた、光彦は里見から洋一と会社を継ぐと言われた。


演出:小林俊一
脚本:関根俊夫・吉川直宏
原作:内田康夫『三州吉良殺人事件』
製作年:2001年


感想:

唐津佐用姫伝説殺人事件

母・浅見雪江(乙羽信子)は兄・浅見陽一郎(高橋悦史)と兄嫁・浅見和子(泉晶子)に有田焼の陶芸家・佐橋登陽(内藤武敏)の個展を告げるが忙しく、浅見光彦(水谷豊)を行かせた。
光彦はビル57階の会場に行き、唐津焼・草間完治(津野哲郎)と登陽の陶芸家の息子・佐橋忠緒(新克利)が居て、弟子・成沢久子(遥くらら)が案内し、忠緒は婚約者・村田さと子(小野みゆき)と待合わせ、美術評論家・景山秀太郎(幸田宗丸)と言い争った。
ホテルの部屋で景山の死体が見つかり、雪江と光彦は電話を受け、光彦は現場で警視庁城西警察署刑事・安田梅太郎(北村総一朗)は黄色い砂とメモ「佐用姫」を見つけた。
雪江は謡い「佐用姫」を告げ、佐賀県唐津の呼子の窯で草間の溺死体が見つかり、光彦は飛行機で向かい久子に会い「景山と草間は持ちつ持たれつの噂」と佐用姫伝説を聞き、呼子へ船で行き海面上に並ぶ七ッ釜へ行った。
光彦は呼子警察署刑事・南原誠(赤塚真人)を訪ね安田に会い「死体投棄場所候補2所では証拠が無い」と知り、久子は記憶がある土地で幼児の記憶を思い出し、翌日に母の記憶を探し「女郎母娘を調べ、心中事件があった」と聞いた。
草間の葬式で久子は遺作の陶器を観て動揺し、光彦は雪江に電話すると久子とはぐれた、光彦は登陽を訪ね「忠緒に兄妹で結婚出来ないと告げた」と聞き、光彦は忠緒の作業場を訪ね上薬の黄色い砂を見つけた、活魚料理店「玄海」のさと子に会い陶器を見た、光彦は忠緒から上薬は秘密と聞き、光彦は久子に「草間の陶器を観て黄色い砂の意味を知り、忠緒は草間に上薬を盗まれたと考えた」と告げた。
<以下、隠し字>
光彦は陽一郎と陶器を調べ「景山が忠緒の黄色い砂を、草間に渡した」と告げアリバイがあると言われた、光彦は「玄海」のさと子から「冷凍車の運転が出来」「景山殺害した」と聞いた、忠緒が2人の殺害を認めたが、さと子は「草間に上薬を盗まれ殺害して死体移動した」と告げた。


監督:吉川一義
脚本:岡本克己
原作:内田康夫『佐用姫伝説殺人事件』
製作年:1989年


感想:

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