山村美紗・サスペンス:1

追憶の彼岸花・赤い霊柩車31

石原明子(片平なぎさ)は東京から京都にきている黒沢春彦(神田正輝)に雑誌に載ると話し、道端でスケッチをする少女・岡田鈴子(菊池和澄)を見かけるが冬だが描いていたのは自転車と彼岸花だった。
石原葬儀社の秋山隆男(大村崑)や内田良恵(山村紅葉)の前で取材を受けた明子は雑誌編集者・堀口政夫(遠山俊也)から本庄沙希(国生さゆり)の装丁画だった。
テレビニュースで、2カ月前に借金苦の母親・岡田千鶴(西尾まり)は浜崎の工房で働いていたが次女を殺し逃亡した疑いの事件を聞くが場所は少女がスケッチをしていた所で、長女がいると報じた。
その長女・鈴子に保険金目当ての借金取りが押しかけ、様子を見に来た叔母・志野あけみ(井上和香)が追い払うが鈴子はその家で母を待ち、鈴子は本庄沙希絵画教室に通っており、訪ねた明子は沙希が昔事故で娘を亡くしていたと知った。
堀口が殺害され事件捜査担当の京都府警・狩矢警部(若林豪)が現れ金銭トラブルの広瀬を調べたが今はあけみと一緒で、自殺の保険は3年後で今日と言った。
明子は母が隠れる理由がなく、鈴子の書いた絵に次女の死んだ時に自転車に補助輪が無かったと知り、あけみからの連絡で鈴子・あけみ・浜崎・沙希・明子が部屋にはいったが千鶴が毒死していた。
<以下、隠し字>
明子は現場写真から、鍵が微妙に違う事に気づき密室の謎を解き、動機が金銭以外の可能性に気づいた。
明子・春彦・狩矢警部は調べで共犯者が兄妹としり、娘の事故に千鶴の死んだ夫が関係していたと知った。
そして、・・・・。


監督:樹下直美
脚本:高橋麻紀
原作:山村美紗「哲学の小径の少女」より
出演者:片平なぎさ・神田正輝・大村崑・山村紅葉・若林豪・国生さゆり・井上和香・西尾まり・菊池和澄・遠山俊也
制作年:2013年


感想: 片恨みの動機は隠れてしまうし、むしろ狂気的な面があり多く登場するが、あまりしっくりしない。
人間関係の偶然が多いのがやや不自然だが、小さな証拠の伏線が張られている。
前半がゆっくりして、後半が早くなる気がする。

佐野足利・七草に秘められた叫び・小京都連続殺人事件2

フードジャーナリスト・円城椿(浅野温子)と編集者兼カメラマン・牧野忍(小泉孝太郎)は、栃木県佐野市と足利市の「小京都」を取材で訪れ、具合の悪そうな老人を見つけ地元のうなぎ店勤務・天地和志(斉藤慶太)が病院に連れて行った。
佐野市に椿の中学時代の恩師・殿岡智訓(中原丈雄)が住み、2人は郷土料理取材を兼ね殿岡を訪問し、妻・理絵(岡まゆみ)と娘・遥(杉本有美)に出会うが父娘は揉めていた。
公園で2人は男性死体を発見し、椿は死体そばの氷砂糖とススキに気付き、捜査担当・小林健次郎刑事(風間トオル)は殿岡担任時の椿の同級生だった。
死体は木崎総合病院院長・木崎聡(中田博久)で目撃証言で殿岡は警察に呼ばれ、椿は殿岡の容疑を晴らすために事件を調べた。
目撃者の古沢成美(越智静香)のバーで果実酒等で酔った椿は旅館に運ばれ、女将・池田操(山村紅葉)や仲居・阿部や尾藤真奈(橘実里)らに介抱された。
翌日に殿岡が中学校長をしていた時の柔道部顧問で、今は校長の吉野周二(谷本一)が刺殺され、15年前に学校で毛利美穂という女学生が柔道練習後に事故死したと知り、遥が美穂の妹と判り、理絵は殿岡が東京主張中で吉野が救急車を呼ばず木崎病院に運び死んだ後に、妹・遥を養子にしたが最近真相で揉めていると言った。
殿岡は川部祐介(森下哲夫)から当時木崎は秘書とスコットランド旅行中で、秘書だった成美から吉野が美穂に暴行し木崎に隠蔽させたと知り、椿らも知った。
<以下、隠し字>
椿は凶器から当時キャプテンだった和志の部屋を調べ真奈と同じ時計を見つけ、遥は看護師だった真奈から和志と聞いた当時の真相から吉野殺害を自供するが、実は仮死状態でその後に真犯人が殺した。


監督:楠田泰之
脚本:安藤康太郎
原作:山村美紗
出演者:浅野温子・小泉孝太郎・山村紅葉・中原丈雄・風間トオル・斉藤慶太・杉本有美・岡まゆみ・越智静香・橘実里・中田博久・谷本一・森下哲夫
制作年:2013年


感想: 意外な展開もサスペンスもなく、偶然と根拠薄弱な事で話が進む。
何かを予測するのは勘だけが頼りだが、キャラクターと観光を楽しむドラマだ。
犯罪はあるが、恋愛・ホームドラマの要素が強い。

復讐の血脈・江夏冬子2

江夏冬子(かたせ梨乃)は京都府警検視官で、いとこの五十嵐千秋(山村紅葉)宅に居候をし千秋や夫の龍一(山口竜央)らといると事件発生し現場で警部補・小川亮介(黄川田将也)と検視を始めた
一軒家が全焼し、京都府警捜査一課・岩淵政義(升毅)と所轄刑事・白石太郎(渡辺哲)が現れ、冬子は生活反応がなく殺人事件と断定した。
京都府警で、捜査一課長・杉原文雄(高橋英樹)を中心に捜査会議が行われ、岩淵・小川らが被害者は佐々井優子(酒井美紀)と推定し根拠は毛髪のDNA鑑定結果待ちだった。
冬子は、京都府警・科学捜査研究所職員・二戸部麗子(高岡早紀)にDNA鑑定結果を聞き一致したが疑問があり、佐々井は3月前に引っ越したばかりで情報が無く地味でおとなしい印象で履歴書も真偽不明で賃貸物件も奇妙な選択だった。
翌日、佐々井の旧住所を訪ねたが人付き合いは無く隣の菅原はシングルマザーでそこの娘と仲が良く、麗子から毛髪が意図的に抜かれた可能性を聞き、麗子は17年前の事件で冬子に正しさが他人を傷つけると言い、小川は杉原に聞き八木刑事の妻子が殺され犯人・鎌田が火をつけ身元特定が難しく鎌田が殺され新渡戸検死官が証拠を持ち去るのを冬子は見、新渡戸は隠したが八木が犯人で自殺したといい、白石も担当で白石は度々移動し、新渡戸がおり娘の麗子は冬子を憎み冬子も拘っていた。
3日目、冬子は菅原の娘を訪ね佐々井の事を聞き組紐を造ったと聞き、写真を借り指が違うと杉原らに言い佐々井を手配し、冬子・小川は佐々井の職場で遠山彩が行方不明と知り制服から死体と判り前科で八木事件との関連が判り、白石に証拠捏造の容疑があり本部解散で4人だけの検察案件となった。
冬子は白石と佐々井の接点を疑い調べ始め、白石の部屋を調べ子供の写真を見つけ、岩淵・小川は八木の娘と佐々井が中学の同級と知り、17年前の事件の犯人・上川のいる丹後に向かった模様で、しかも佐々井と白石の転居履歴が似ていた。
<以下、隠し字>
佐々井が上川を刺そうとし止めに入った冬子が刺され、佐々井は完全黙秘だが冬子は捜査を続け、佐々井は白石を探すため話し始め犯人を捜すのに17年かかったと言った。
麗子は佐々井の中学時代と現在の写真が別人と判り、白石が撃たれながら上川の店に立てこもり、冬子に電話で自分が遠山を殺したと言った。
冬子は白石に佐々井を連れて行き、佐々井は自分の本当の名を語り、そして・・・・。


監督:及川博則
脚本:瀧川晃代
原作:山村美紗「謎の焼死体」
出演者:かたせ梨乃・高橋英樹・高岡早紀・山村紅葉・黄川田将也・升毅・酒井美紀・渡辺哲・山口竜央
製作年:2013年


感想: 典型的な多層構造のミステリだが、完結かどうかは不明だ。
弱い伏線の塊で、論理的に観るのは難しい。

京都・くちなしの花殺人疑惑・不倫調査員・片山由美13

京都の岡島探偵事務所の岡島乃梨子所長(山村紅葉)の調査員・片山由美(池上季実子)と山路進(一條俊)が依頼人・小林咲子(赤井沙希)に浮気調査報告で夫・小林健一(若林久弥)の浮気を報告すると咲子は逆上した。
翌朝、健一が車内で絞殺され由美の夫・京都中央署刑事・片山俊介(神田正輝)は刑事の中村沙織(中丸シオン)・亀田浩二(池田努)・所芳之(重松収)らと狐の折り紙を見つけ、由美の健一の浮気調査から俊介は咲子と不倫相手を疑うがアリバイは成立した。
由美は都倉理恵(清水由紀)の依頼で理恵の兄でパティシエの都倉晴彦(葛山信吾)の行動調査で山路と尾行し晴彦は茶道・比叡流家元の比叡佳乃(神保美喜)から金らしき封筒を受取りシティホテルの部屋に2人で約1時間滞在し、報告を聞き理恵は佳乃を知り、店で理恵は親からの金を晴彦に渡し佳乃の借金を返せと伝えた。
翌日比叡流師範・芦原(竹内和彦)が刺殺されコウモリの折り紙があり、健一と芦原が同時に比叡流の師範の免状を受けた事情を俊介は佳乃に尋ね、比叡流で折り紙を使うと聞き狐とコウモリの折り紙を告げると佳乃は動揺した。
俊介は由美から晴彦と佳乃の行動と不倫とは思えないと聞き、由美は雑誌で見た噂の静香イエローと呼ばれる京扇を買いに城森静香(古村比呂)の店を訪れた。
佳乃の死体が兜の折り紙と発見され指に変色があり、鈴虫寺の前で佳乃と晴彦が会い、寺にで奉納された佳乃の折り紙があったが、晴彦は結婚を言われたが断ったと答えた。
佳乃の死体から睡眠材とくちなしの実の変色が見つかり、岡島が1年前の比叡流での折り紙の天才・野田夕子(渡辺直子)の自殺と12干支の折り紙を知り、当時の関係者は佳乃が急に家元を継ぎ、夕子の自殺未遂と2日後の自殺を話した。
<以下、隠し字>
由美は夕子の病院で看護士・中原綾乃(上野なつひ)から、荷物は海外からの女性が引き取り、猪の折り紙が残り預かっていりと聞き、その後京扇の使い方から猪の折り紙の裏を調べ「姉に晴彦が好き」と書き、姉は名字が異なっていた。
晴彦は夕子から好きと言われたが断り、病院でパリに好きな人がいると答えその夜に自殺があった、くちなしが異り遺留品は静香イエローだったがアリバイが有ったが、・・。
由美は静香に会い、折り紙に夕子の被害と思いが書かれ、静香はパリで夕子の電話が受けたが直ぐに帰らず、折り紙のメッセージを読んで日本に留まり、・・・。


監督:長尾啓司
脚本:佐伯俊道・田中信哉
原作:山村美紗「桔梗寺殺人事件」
出演者:池上季実子・神田正輝・山村紅葉・古村比呂・葛山信吾・神保美喜・重松収・池田努・中丸シオン・一條俊・渡辺直子・清水由紀・赤井沙希・若林久弥・上野なつひ・竹内和彦
製作年:2013年


感想: 連続殺人だがほぼ最後以外は注目されない。
折り紙の見立てだが、京扇は不自然で、裏表は自然だ。

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