西村京太郎・サスペンス8

西村京太郎トラベルミステリー65 伊豆海岸殺人ルート

警視庁捜査1課・十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(高田純次)と西本刑事(森本レオ)と松山刑事(宇梶剛士)と北条刑事(山村紅葉)と小林刑事(佐藤正浩)と久保田刑事(伴杏里)がカメラマン・萩原礼子(宮下ともみ)の撲殺死体のマンションに臨場し犯人が何かを探し、礼子の元助手・小田(細田善彦)が目撃され逮捕したが黙秘し、妹に頼まれた弁護士・間宮和恵(秋本奈緒美)と接見後にカメラマン・水野(東幹久)目撃証言し、西本らが水野のアパートを訪ねると室内は荒らされ水野は行方不明だった。
大家から男が水野の部屋に来たと聞き、水野が写るテレビ番組で西伊豆の堂ヶ島に十津川と亀井が向かい静岡県警・佐々木刑事(赤塚真人)らと探すが水野は宿泊先をチェックアウトし、水野は有名なカメラマンだが2年前に引退し妻・吉沢冴子(櫻井淳子)と離婚し、ホテル従業員から水野は「イムラ」とよぶ男と言い争い「あの写真」の言葉が聞こえたと知り、西本から冴子が西伊豆の「だるま山高原レストハウス」で働く情報を聞いた。
翌日に十津川と亀井が行き、冴子は水野と離婚以来連絡を取らず、堂ヶ島で不審死体が発見され被害者は水野ともめていた商社マン・井村(石田佳央)だった、十津川らは東京に戻りその夜に都内でホステス・木下亜矢(早瀬英里奈)が殺害され、井村と頻繁に連絡し携帯電話に冴子を隠し撮りした写真があり、十津川らは事件は繋がると考え亀井と冴子を訪ねるが水野は犯人でないと言い、東京で十津川は西本と久保田から井村は亜矢の客ではないが外で会い「あの写真」を水野と礼子から探すと話したと聞き、水野の写真を集めさせ5年前から人物写真が増え未発表写真を探し、西本は写真家(不破万作)から5年前西伊豆海岸で撮った写真を聞き込んだ。
十津川は佐々木刑事を東京に呼び3歳児・藤島遼の水死事故で母・圭子(宮本真希)を知り、2年前に水野の転機の写真展で写真に小田と井村と亜矢ら7人が写り溺れた遼と圭子を見たが助けなく素性と事故を調べ、佐々木は木島(加門良)は会社が倒産と言い、十津川と亀井は圭子を訪ね藤島正伸(浜田学)に会い圭子を駄目にした聞き、療養所に圭子を訪ね水野の訪問と資金援助を聞き、事務局長・片桐真司(菅原大吉)を見かけた。
十津川と亀井は冴子を訪ね写真を水野が気づき後悔し償うと離婚し、礼子に写真のUSBを盗まれ取り返しに行き死体を発見したと聞き、水野を訪ねると行方不明だった、北条と小林が品田は3年前から海外移住で、松山と久保田はアパレル会社社長・石野香奈子(杉本有美)に会いイメージダウンを恐れ、亀井は歳月が写真の意味を変えたと考え、十津川は水野も危険と考えた。
片桐と介護士が圭子と正伸に声を掛け、冴子が来て水野を尋ねると圭子に触られ、松山と久保田は香奈子の助手から井村と亜矢が来たと聞き、小田の妹・由美を見かけ引ったくりに遭い犯人を逮捕し高級品ばかりで小田逮捕時は貧乏の筈で鍵を見つけ、借り金庫に大金が見つかり兄から預かったと聞き、十津川は小田が礼子と脅迫したと考えるが香奈子にはアリバイが有り、水野から静岡県警にビデオレターが送られ殺害を自供し自殺をほのめかし、十津川は小田がビデオレターを知っていたと考え黒幕の指図と考え間宮を疑い、冴子から圭子に涙を吹かれたと聞いた。
<以下、隠し字>
西本が間宮を尾行し片桐と会い小林と西本が尾行し「夢思いやり財団」の施設に行き、財団は子供向け活動で十津川が黒木会長が7人の1人・木島と知り調べ片桐が就任を仕切り、脅迫を受けていたと知り、十津川と亀井は片桐に黒木会長との面会を求め海外出張と聞き、写真を見せ脅迫と片桐が関与と告げるが否定され、十津川が冴子を見かけた。
片桐は会長宛ての写真と冴子の手紙を読み水野を返す要求を聞き、十津川と亀井は冴子に会いに伊豆に行き、冴子が財団施設で片桐と会い水野が拘束され、命を狙われると十津川らと静岡県警が来て片桐を逮捕し金の横領と井村と亜矢殺害を認め黒木会長の関与し、礼子を殺害した小田を釈放後に殺害し水野に罪を被せる予定と自供し、間宮と黒木を逮捕した。


監督:村川透
脚本:徳永友一・立花あずま
原作:西村京太郎「伊豆海岸殺人ルート」
出演者:高橋英樹・高田純次・櫻井淳子・東幹久・秋本奈緒美・細田善彦・森本レオ・宇梶剛士・山村紅葉・宮本真希・宮下ともみ・石田佳央・早瀬英里奈・杉本有美・赤塚真人・不破万作・浜田学・佐藤正浩・伴杏里・加門良
製作年:2016年


感想: 黒幕と共犯が重なると複雑になる。
動機探しは重要テーマで、それが時間と共に変わる。
写真もデジタルになるとコピー容易でややこしい。

警部補・佐々木丈太郎8 テレビ通販の闇

テレビショッピングでMC・西野美奈子(三浦理恵子)とサブキャスター・有沢唯(永池南津子)が真珠のネックレスを紹介し、佐々木丈太郎(寺脇康文)と母・春代(吉行和子)と妻・涼子(横山めぐみ)が見ると、生放送中にクレーム電話が繋がり終了し、西野はクレーム電話担当・田中啓子(高橋由美子)を怒鳴り社長・池宮信恵(あめくみちこ)も注意した。
バイヤー・川西伸彦(須田邦裕)がその場を治め、夜に川西が歩道橋から転落死し、5日後に係長・高野(升毅)が丈太郎と降谷(石黒英雄)に丈太郎に所轄から自殺の川西の遺品手帳が届き、丈太郎と降谷は現場で状況は自殺と思えず手帳に「SPS SPR 蓮沼G2575」の文字が有り、手帳を奪われかけ科捜研の三浦さくら(山村紅葉)と涼子に遺留帽子の鑑定を依頼した。
丈太郎と降谷は捜査を開始し、会社を訪れ啓子が唯と話し、降谷が美奈子を元人気アナウンサーと言い、美奈子が啓子にクレームを言い、信恵は川西から小さな店舗時代からの付き合いで啓子からストーカーされ相談されたと聞き、啓子に事情を聞くと別れた後の誤解行動で美奈子と川西の関係を聞き、10代の川西を思い出し、丈太郎が高見(松本実)の死体現場で撲殺で手帳を狙った男と感じ、蓮沼硝子勤務だが1年前倒産で川西と会っており悪質クレーマーで、科捜研が凶器のボトルから鱈油と動物の皮繊維が見つけ帽子が高見の物で、啓子が目撃され元キャスターと判った。
丈太郎と降谷は啓子からクレーム謝罪で高見を訪れ死体を見て逃げたと聞くが通話が無く、唯から啓子にケーキを贈られ恨まれると聞き、手帳の住所を訪れ南洋真珠のセット「SPS」のクレーム対応と知り、啓子の部屋に潜入した盗撮男・中島(喜大聡)を捕らえ声から放送トラブル時の人物で川西のクレーム対応を知らず、啓子がチョコアレルギーと知り、中島にクレーム電話を掛けさせ美奈子を困らせたと認め、丈太郎は科捜研から高見の部屋のが人工真珠と知り、丈太郎と降谷は信恵に蓮沼G2575は人工真珠を2575円で発注と言うと川西の横領で交換させたと認め、唯の代理出演を知り、美奈子は川西との付き合いは否定し、唯の代理出演を疑った。
<以下、隠し字>
丈太郎は春代から誰かの名誉を守る為に嘘をつくが女は信じこむと聞き、啓子が美奈子に川西と高見殺害と迫ると反論され、丈太郎は美奈子が病院に行ったと知り、科捜研から鹿の革で指紋を拭き取ったと聞き、美奈子から自殺未遂の母を尋ねて啓子のキャスターを目指したが対応係で変わり戻って欲しいと聞き、降谷が信恵を連れ丈太郎は人工真珠を作らせ反対する川西を殺したと言うと、高見が川西を殺したが言えず、ボイスチャンジャーで啓子に電話し罪を着せ殺し、過去の啓子に嫉妬したと自白した。


監督:伊藤寿浩
脚本:石原武龍・末安正子
原作:西村京太郎
出演者:寺脇康文・三浦理恵子・高橋由美子・山村紅葉・石黒英雄・横山めぐみ・吉行和子・永池南津子・あめくみちこ・須田邦裕・升毅・松本実・喜大聡
制作年:2016年


感想: 物証が後付けで、動機の解釈で進行が変えられそうだ。
それでも矛盾がありそうだ。
盗撮男の登場は無理がある。

西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官11

警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所所属の鉄道捜査官・花村乃里子(沢口靖子)は、望月刑事(長谷川朝晴)と立花刑事(金子昇)らが倉田課長(地井武男)の転勤を話し、倉田が研修生・西岡早紀(松村真知子)に声をかけ、中井美矢子(佐藤藍子)が京葉線の丸の内改札口を尋ね外房特急「わかしお20号」の姉夫婦と待ち、乃里子は立花と案内し男が美矢子が駆け寄ると倒れ救急車で搬送されたが死んだ。
乃里子らは、死亡者は美矢子の姉・冴子(ひがし由貴)の夫で社長・高見沢敬(清水昭博)で遺書らしきメモが見つかり死因は遅効性毒物で、本庁は自殺と他殺で捜査し、乃里子は倉田から高見沢の足取り捜査を命じられ、女性車掌(幸田恵里)から高見沢が外房いすみ市の大原から乗り東京まで寝ていたと聞き、高見沢家で美矢子と副社長・広田(大浦龍宇一)が冴子の行方を口論し、乃里子と立花は連絡が取れないと聞き、夫婦は観光を兼ねたビジネスで房総半島を回り、美矢子と乃里子と立花は翌日に銚子で銚子鉄道で犬吠埼へ行き足取りを見つけ、夫妻は海岸沿いに南下し夕方に安房鴨川到着しホテルで別の部屋に泊まり、高見沢宛に電話がかかりその後で急に険悪な雰囲気になった情報を得た。
養老渓谷で冴子が目撃されいすみ鉄道で向かい千葉県警・中込刑事(吉田テツタ)と粟又の滝で撲殺死体で発見され殺害推定時刻にいすみ鉄道で高見沢が目撃され、顧問弁護士・春川(大和田伸也)が広田と話し、倉田は高見沢の評判が食い違い疑問で本庁は無理心中と断定し、倉田と乃里子は小料理店で手塚真理絵(山村紅葉)から高見沢の噂を聞き、分駐所は捜査を続け高見沢と広田が対立し、遺言書は全て広田へ相続で美矢子は偽装と疑い民事訴訟を起こした。
美矢子が襲われ重傷で広田目撃を告げ、早紀は社員・皆川浩次(榊英雄)を広田と間違い乃里子は広田にアリバイを聞き、望月は確認しサングラスが疑問で早紀は皆川が身代わりと考え、望月と立花は皆川に付きまとい身代わりを認めたが広田は否定し、倉田は春川に遺言書偽造を疑うと認め殺害は無関係と聞いた。
本庁は再調査を始め広田を聴取したが黙秘し、美矢子が退院し分駐所を訪ね社長になり実家に引越し、真理絵が訪問し皆川が美矢子を襲うのを防ぎ乃里子らに告げ、乃里子らと倉田は再調査を始め、望月と立花が養老渓谷に行くと乃里子が小湊鉄道で早く着きトリックが判り、倉田は乃里子に黒幕が居たと告げた。
<以下、隠し字>
数日後に美矢子と皆川が養老渓谷で会うと乃里子が来て冴子とは従姉妹で虐められ大人でも続き高見沢を奪われ、皆川が養老渓谷で冴子を殺害し、美矢子が高見沢に毒を飲ませ先回りで東京に戻り、春川が広田を美矢子のマンションに行かせ美矢子と皆川が自作自演で襲われた振りをし、春川が美矢子が会ったのを目撃し、皆川を殺そうとし乃里子が防ぎ警察が来て逮捕した。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「冨士・箱根殺人ルート」
出演者:沢口靖子・地井武男・金子昇・長谷川朝晴・松村真知子・山村紅葉・佐藤藍子・大和田伸也・大浦龍宇一・榊英雄・ひがし由貴・清水昭博・幸田恵里・吉田テツタ
制作年:2010年


感想: トリックや捜査の細部は無視しても、共犯犯罪は何でも出来そうだ。
事件の細部を描くが、結果的には多くは必然性がない。
動機が隠されるのは仕方ないが、それ以外でも犯人の目的は判る。

西村京太郎(50)山陽・東海道連続殺人ルート

博多で及川俊郎(升毅)は岡林美津子(賀来千香子)と澄枝(正司照枝)に送られ新幹線で東京に向かい、警視庁捜査一課・十津川刑事(高橋英樹)は西本刑事(森本レオ)から博多から寝台特急・はやぶさで帰京と電話を受け、はやぶさは博多を17時33分に発車で全席個室で、西本は乗車時に年の離れたカップル(曽雌達人・佐伯花)を見かけ、寝台特急・サンライズ出雲は22時13分に倉敷で及川が乗客の女性を手伝い乗り翌朝東京で及川と女性が降りた。
はやぶさが東京駅に到着し、西本が男女の死体を発見し、十津川と亀井刑事(愛川欽也)と北条刑事(山村紅葉)と清水刑事(井川晃一)と日下刑事(茂賢治)と小林刑事(天原まさみち)らが来て身元不明でバッグから大金が見つかり、社長・杉浦(国広富之)が見てスーパー見回りで、美津子が指導を受けると杉浦が来た。
西本は新山口と岡山間で殺害と言い、科研・久保技官(ト字たかお)から十津川は札束のマークで誘拐事件の身代金と聞き4年前の未解決事件を調べ担当が山内元警部(高田純次)で訪ね社長の娘・及川弥生(吉田穂花)が誘拐され金を奪われ死体で発見され迷宮入りと聞き、西本と亀井は及川邸へ行くと殆どが売られ夫婦は離婚と聞いた。
十津川は山内が行方不明と知り十津川直子(浅野ゆう子)と話し、複数探偵社が未解決事件調査と知り西本と亀井は荒木(大石吾朗)から偽名の及川と知り、及川は警察を非難し犯行は否定しアリバイを述べ倉敷で画家・庄司と会い倉敷駅で谷川ユキ(来栖あつこ)と会い、ユキから熱海の写真を見せられ、美津子から及川と博多で会ったと聞いた。
及川のアリバイが有り、被害者・長山(曽雌達人)の身元が判り5年前に博打友達・杉浦と聞き杉浦を訪れたが知らないと聞き、捜査で杉浦は評判が悪く4年前の金の入手が不明で、亀井らは荒木が杉浦のゴルフ仲間と判り3年前に会い昔は長山とも知り合いと聞き、荒木が杉浦に会い誘拐犯と疑い、女被害者が小野内亜美と判り整形手術を受け元ホステスで及川が常連客で亜美と杉浦との関係が判り、十津川と亀井は荒木を訪ね毒殺死体で発見した。
亀井が杉浦はアリバイが有り秘書・中村(須藤雅宏)には無く、十津川はヘリの可能性を考え岡山-静岡のヘリ使用が見つかり岡山停車中の2分での殺害でアリバイが消えると知ると、及川が消え亀井らが美津子を訪ね関心が無いと言われ、美津子が杉浦を誘い刑事が誘拐事件で疑うと話し刑事の尾行を聞いた。
<以下、隠し字>
十津川は美津子が疑問で、山内から手紙でマークの札を調べ博多で使われたと書かれ、博多から電話を受けると発作を起こし危篤になり、十津川は博多に行き山内の手帳を見て調べ志賀島で澄枝から及川夫婦は好きあうと聞き、杉浦と中村が出かけ博多で志賀島連絡船に乗り及川が現れ確保し、杉浦は誘拐を否定したが十津川が山内が突き止めたと言い、及川が荒木から紹介された杉浦から教えられた長山ら殺害を認め、十津川は杉浦が協力し2分で殺害出来たと言い、杉浦は美津子に及川が待つと呼び出されたと言うが誘拐と荒木殺害で逮捕し、着くと美津子が杉浦を撃ち自殺を謀ると、十津川が説得した。


監督:村川透
脚本:篠崎好
原作:西村京太郎「山陽・東海道殺人ルート」
出演者:高橋英樹・愛川欽也・浅野ゆう子・賀来千香子・升毅・高田純次・国広富之・大石吾朗・曽雌達人・佐伯花・森本レオ・山村紅葉・井川晃一・吉田穂花・須藤雅宏・茂賢治・天原まさみち・正司照枝・来栖あつこ・ト字たかお
制作年:2008年


感想: テーマが生かされていないと面がある。
アリバイが偏り、解明も無理が強い。
元刑事の捜査内容が突然に明かされ、証拠も少ない。

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