笹沢佐保・サスペンス:1

探偵

タクシードラーバー
佐賀県警
多摩警察署

タクシードライバーの推理日誌34:飛騨高山~殺人スクープの女

タクシードライバー・夜明日出夫(渡瀬恒彦)は元警視庁刑事で、小林係長(徳井優)の連絡で神谷警部(平田満)から指名が入り親しい新聞記者・板倉早苗(酒井美紀)の見合い立会人を務めるので夜明にも相手の男を見極めてもらいたいといった。
途中で、早苗は母・美喜子(梶芽衣子)に頼まれた書類を届けに、弁護士事務所に立ち寄り里田由美(嘉門洋子)弁護士と、弁護士・能美健司(新井康弘)の刺殺死体を発見した。
早苗は、能美は美喜子の成年後見人を務める契約を交わし、美喜子は飛騨高山に暮らし、能美も故郷の飛騨高山でボランティアの法律相談を行い知り合ったらしい。
東山刑事(風見しんご)らは、財産で母親と衝突した早苗を疑うが、能美の死亡推定時刻に神谷や夜明と一緒だった確かなアリバイがあり、山崎佐和子秘書から、大手不動産会社の専務・飯田敦(春田純一)が裁判で敗訴し顧問弁護士の能美に恨みを抱いていた。
早苗の指名で夜明が新聞社に送ると娘・西村あゆみ(林美穂)に会い、神谷が夜明の家に引っ越してきた。
飯田は東山刑事たちを無視して飛騨高山へ行き、神谷や東山は飯田を追い夜明のタクシー飛騨高山に向かい、美喜子に会い能美の事を聞くと早苗が来て婚約者がいた訳を説明したいと言った。
飯田を尾行すると、老人介護施設へ行き上条グループの吉村悟(寺島進)と会い、会員の息子・林友彦(笠建三)が殴りかかり、早苗は牧場開発計画の説明会の資料を隠れて写真に撮った。
早苗は神谷と夜明に社会部記者・藤本圭太(加瀬信行)との婚約に美喜子が反対し、藤本は3月前、飛騨高山で滑落死したと言った。
東山刑事たちは持田刑事(山口ひろかず)から早苗が警察に、「能美と飯田が共謀して牧場開発計画の詐欺を計画して、老人介護施設の入居者から出資金を集めと判明し美喜子も出資金をだまし取られ」たと訴えていたと聞いた。
飯田が刺殺体で発見され、吉村は飯田の事は知らないと言い、林の父は息子が金を必要としており、秘匿を要求されていたと言った。
<以下、隠し字>
神谷らは東京に戻り東山は早苗を疑い、神谷は早苗を肩入れし夜明に早苗が立ち籠もり犯の取材で傷をおい、父も似た事で殺されていたと言った。
美喜子は藤本が仏壇に残していたノートを見つけ早苗に送り、林友彦が飛騨で捕まり、小林が携帯電話で朝の訓示をして、あゆみは夜明にノートにシニア・マネーと書かれていたと言った。
夜明は神谷に藤本も詐欺を知っており死因が疑問といい、能美の死亡時刻の疑問とドライブインの監視カメラの死角での乗換に気づき、飛騨に向かった。
早苗が姿を消し吉村を呼び出したと判り、夜明と美喜子と神谷らが後を追った、早苗が吉村を刺そうとしたが逆に吉村が詐欺を認め殺そうとした。
夜明は能美も飯田も早苗が殺したと言い・・・・・・。


監督:吉田啓一郎
脚本:塩田千種
原作:笹沢左保
出演者:渡瀬恒彦・平田満・酒井美紀・梶芽衣子・寺島進・風見しんご・小林健・春田純一・徳井優・新井康弘・林美穂・笠建三・加瀬信行・嘉門洋子・山口ひろかず・
制作年:2013年


感想: 罪を犯すのはどの様な人が犯すか。
捜査対象が偏りすぎで、物証が乏しい。
ストーリー上で不要なのだろう。

女取調官3・吉野ケ里・湯布院 予告殺人

鳥栖市で首吊り死体が発見され、佐賀県警・水木庄子(賀来千香子)と安達(綿引勝彦)と補佐官・合田(細川茂樹)が来て、打撲後首吊りで財布を2つ所持し川島(藤川俊生)で、元大分県警部・赤坂(大地康雄)を思い浮かべ、杵築市で赤坂は自分がしたと言い、佐賀県警に送られ水木は赤坂の犯行と思えないが合田と取調べを始め、赤坂は1年前に娘・由利(鷲尾美紀)を川島に強姦殺害され、先日裁判所が川島に証拠不十分で無罪判決を出し、赤坂は自分が死刑執行すると言い警察を辞めていた。
赤坂は殺人は認めたが動機や内容は語らず、刑事部長・鷲峰(高橋英樹)や安達や水木に佐賀地検・深町梢(小沢真珠)は起訴を求めるが、安達や水木は証拠がなく何故自供したか疑問で、鷲峰が逮捕を決めたが赤坂は自供に意味がなく証拠だけが価値を持つと供述拒否し、深町が赤坂の取調べるが赤坂は黙秘した。
佐賀県吉野ヶ里で恐喝犯・黒田(児玉貴志)の遺体が見つかり川島殺害前日で、携帯に川島も登録され毛髪もあった、ホテルの戸川光江(赤座美代子)が赤坂のアリバイを証言し娘・戸川洋子(伴杏里)との写真を見せ、口止めされたが1週間経ち出頭したと言った。
赤坂は発言が利用され裁判でひっくり返す積もりと言い殺害を否定し、水木は洋子と光江から事情を聞くとホテルは賑わい、光江は当日は体調が悪く他の客は他にまわし赤坂のみ同情し泊めたと言い、水木は作意を感じるが赤坂は自分なら強い工作をするしアリバイは崩せないと言い、戸川親子の証言は不自然だが変わらず、安達は偽証を疑うがリスクが大きく、水木は取調べを打切り調べたいと安達と鷲峰に言い深町は反対したが、赤坂の鉄壁のアリバイを崩すため捜査の見直しを始めた。
水木と合田は振替えホテルで光江は以前に小城の病院に行き、稲葉刑事から赤坂は先月も佐賀に行き、娘・由利は焼き物が好きで思い出が有ったと言い、水木は強いアリバイを作らないか疑問で、黒田殺しを調べ、黒田が8/02に佐賀で見つけたネタで、赤坂は公判終了後佐賀にいて、光江が同日に客を他に頼み、小城の病院で診察が洋子だと知った。
<以下、隠し字>
水木は有田や伊万里で調べ監視カメラ映像で洋子と黒田と赤坂を見つけ、別の映像で洋子を赤坂がタクシーでホテルに送り光江に会ったと知り、水木と合田は黒田の捜査資料を読み、捜査本部で赤坂が黒田と川島を殺し戸川親子は供述を変える可能性がないと言うと、深町は黒田の死体を隠さなかったか疑問と言い、水木らは辛い結論に達した。
水木と合田は赤坂の取り調べを再開し、黒田殺害で見つかった川島の毛髪が翌日染めた金髪で、洋子と赤坂の映像を見せると、黒田の強請を聞き殺し川島を殺したと自供した、水木は状況で犯人役が必要になり川島を殺す事になり、赤坂は黒田殺害は光江で殺害後に相談され死体を隠す事では納得せず捜査を終わらせる為に殺人を決め、戸川親子は被害者だと判って欲しいと言った。


監督:岡屋龍一
脚本:扇澤延男
原作:笹沢左保「悪魔の処刑」
出演者:賀来千香子・細川茂樹・小沢真珠・綿引勝彦・赤座美代子・大地康雄・伴杏里・・児玉貴志・鷲尾美紀・藤川俊生
制作年:2014年


感想: 佐賀弁は正しいのかは不明。
自白ではなく物証主義は判り易いし、多すぎない連続殺人も適度。
殺人の動機が大きなテーマで全体を支える。

タクシードライバーの推理日誌37・東京ー浜松

高宮美希(瀬戸さおり)の絞殺死体が発見され、死亡推定時刻に美希とタクシー運転手の言い争いが目撃され、タクシードライバー・夜明日出夫(渡瀬恒彦)のタクシー車番で東山刑事(風見しんご)と馬場刑事(正名僕蔵)らが来て、夜明や小林係長は夜明は非番で同じ車両の運転手・本橋明則(国広富之)が戻らないと言い、本橋の死体とタクシーが静岡・浜松で発見された。
東山と国代刑事(小林健)らと同僚・野村(鶴田忍)のタクシーで現場に来た夜明は、本橋は左頸部に傷があり果物ナイフを握り、静岡県警・土屋刑事(渡辺哲)らとタクシーのドライブレコーダーに6年前にイジメで自殺した本橋茜(尾崎モモ)の父だと美希に詰め寄る本橋の姿があり、美希は6年前に茜の元同級生だった。
東山らと夜明が美希の義理の父の音楽大学准教授・高宮昇一(田中健)に会い、神谷警部(平田満)は自殺の方向で裏付け取りを命じ、友人・増井沙織(桜木理奈)は恋人・瓜生(窪塚俊介)と美希といたと言い、本橋の葬儀で夜明は、娘・西村あゆみ(林美穂)から本橋の妻・芙美子(床嶋佳子)はお弁当レシピで有名な料理研究家で、高宮昇一が来て芙美子をなじるが夜明は高宮が芙美子を名前でよんだことに気づき、翌日に芙美子から迎車の指名が入り元警視庁の刑事の夜明に事情を話し協力を求めた。
神谷警部はナイフの入手先の特定が必要と言い、沙織を芙美子が訪ね美希の事件を聞くが逃げ、翌日に沙織の刺殺死体が見つかり、東山と国代は瓜生を調べ、夜明のタクシーで浜松で茜の自殺を調べ、当時に佐々木教授宅の放火事件があり瓜生が容疑に上がっていたと知り、夜明は瓜生が佐々木宅の放火を茜に見られ殺した可能性を考え、東山は本橋のドライブレコーダーに瓜生の車が写りナイフ購入も判るが行方不明で、夜明は芙美子から迎車の指名が入り浜松へ行き途中に神社に参り、昔は調律師で高宮も担当したと言った。
瓜生の死体が見つかり部屋に3000万円があり、東山らが夜明に芙美子のアリバイを聞き、瓜生は窒息死だが跡がなく上着に洗剤があり、夜明は東山らに放火犯が高宮の可能性を話し高宮のコンサート会場へ向かい、芙美子が高宮に放火犯と言い刃物を向けるが逆襲されたが夜明と東山らが来て防いだ。
<以下、隠し字>
高宮は放火を認め茜を殺し、美希が芙美子との間を疑い沙織が金を要求し瓜生も知り脅しそこに本橋が来て瓜生が殺し、高宮は沙織と瓜生を殺したと言った、神谷警部は芙美子に瓜生殺害を聞くがアリバイを言い、夜明はあゆみから芙美子の家の床下収納設備を聞き、芙美子に瓜生は時間をかけて窒息死と言い、芙美子は瓜生から放火の真相と本橋殺害を聞き瓜生殺害したと言った。


監督:吉田啓一郎
脚本:坂田義和
原作:笹沢左保
出演者:渡瀬恒彦・平田満・床嶋佳子・国広富之・田中健・渡辺哲・風見しんご・窪塚俊介・正名僕蔵・瀬戸さおり・鶴田忍・尾崎モモ・小林健・桜木理奈・林美穂
製作年:2015年


感想: 雪だるま式に死体が増える。
やや引き延ばしすぎに思える。
加害者と被害者双方に動機があるのは、全員に近い。

タクシードライバーの推理日誌38・伊勢志摩~貝の中の殺意

元敏腕刑事のタクシードライバー・夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、女性客を府中刑務所に載せ、女は出所した男と揉め夜明は争いを止め、女性を進藤ジュエリーに送り夜明の娘・あゆみ(林美穂)に会い、女性は専属ジュエリーデザイナー・神崎睦美(高岡早紀)で、鳥羽の真珠加工工場の従業員だったが社長・進藤俊彦(葛山信吾)に才能を見出されデザイナーと活躍していた。
あゆみは雑誌記事で睦美と知り合いアルバイトをし、進藤と睦美の打ち合わせに進藤の妻・千夏(月影瞳)が割り込み、青木(本城丸裕)が同郷・田中(蟹江一平)と会い睦美を訪ね、夜明は睦美の指名で都内の工房から横浜のホテルに送り、翌朝に都内で男の刺殺死体が発見され東山刑事(風見しんご)・馬場刑事(正名僕蔵)・国代刑事(小林健)らが臨場し川に落とされ現金を持ち2日前に出所した青木で10年前に鳥羽市の信用金庫から4000万円強奪の罪で服役し、青木は金は共犯者の元漁師・神崎隆一(伊藤洋三郎)が持つと供述したが神崎は水死体で発見され4000万円は見つからず、神崎は睦美の父で東山と国代は府中の事を夜明に聴取した。
東山らは睦美に行きあゆみと夜明と会い、睦美は青木の出所は鳥羽で居酒屋の母・幸代(黒田福美)から聞き、青木の死亡時は夜明のタクシーに乗り横浜のホテルにいたアリバイがあり、馬場は青木が金を持ち前日に都内のダイバーズショップの田中を訪ね、青木を尾行する男が目撃され、神谷警部(平田満)らは尾行する男を監視カメラで見つけ、小林係長(徳井優)は睦美から夜明に指名で伊勢志摩まであゆみと送り、鳥羽で睦美がニューヨーク支店用の真珠を探し店主も探すと言い、幸代が来たがホテルに泊まると避けた。
東山らは10年前の捜査員から事情を聞き神崎の妻か娘を疑うが不明で、ガードマン・豊川(谷口有)が左足を怪我し、睦美は夜明に父の病気で船を売り幸代が店を始めたが午後から酔い田中と会ったと言い、東山らは幸代から豊川が店に来ていたと聞き、翌朝に豊川の死体が発見され青木を尾行した写真がパソコンにあるがカメラが無く、進藤はアリバイを答えず馬場が不審車を見つけ田中で部屋で札束を見つけ10年前の共犯と思われた。
夜明は睦美の指名で鳥羽に向かい探した真珠が見つかり、睦美は幸代に本当の父を尋ね、夜明と睦美は東山らに田中が掛けた電話で自殺を疑い探すが遺体で見つかりのみが有り、夜明は睦美を送り睦美を襲った千夏を防ぎ、千夏の自供で田中のアリバイがあった。
<以下、隠し字>
進藤がアシスタント・白石涼子(橘美緒)と再婚を睦美に告げ、田中の現場で遺留品の睦美作品が見つかり購入は幸代だが犯行を否認し、神谷は夜明に睦美を疑い、夜明は電話で場所を偽ると気づきあゆみに睦美の指の怪我を聞き、睦美を鳥羽に誘い幸代が自供し、工房の現場検証中で第1現場で犯人と言い、睦美は青木から父が共犯と言われ揉み合い刺し青木に相談しアリバイを作り、青木は豊川に見つかり殺し、青木が10年前の事件の共犯と知り打ち明けられたが刺し田中が逃がし自殺に偽装したと自供し、東山らと幸代が来て父の真相を話し・・・・・。


監督:吉田啓一郎
脚本:安井国穂
原作:笹沢左保
出演者:渡瀬恒彦・高岡早紀・黒田福美・平田満・風見しんご・蟹江一平・葛山信吾・正名僕蔵・徳井優・小林健・林美穂・本城丸裕・伊藤洋三郎・月影瞳・橘美緒・谷口有
製作年:2015年


感想: 東京と鳥羽を移動しすぎで、常套の連続事件だ。
共犯絡みだが、無難ではある。
偽の話題も多いがバランスは悪くない。

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