山田正紀・サスペンス:1

探偵

原作は、女囮捜査官シリーズ。
北見志穂刑事が登場する。

「おとり捜査官・北見志穂」右手を挙げた美女連続殺人

警視庁捜査一課刑事・北見志穂(松下由樹)は自ら「おとり」となり袴田刑事(蟹江敬三)の協力で事件を解決してきた。
女性が殺害され北見らは容疑者の前妻でフラメンコ教室講師・保科カズエ(鮎ゆうき)を張り込み、志穂は入会希望者を装いスペイン料理店のステージを見る時女性と相席で吉田優也(三浦涼介)の踊りを見、接触した容疑者を安達刑事(渋江譲二)と逮捕した。
数日後、雑木林で女性死体がロープで木に縛られ挙手のようにされていたが、北見はスペイン料理店で相席の女性・桜木美由紀(松尾れい子)で、死因は頭部損傷失血死で死後30分以後に縛られロープは現場付近から盗まれ、美由紀の携帯電話がなく美顔手術を度々受けており、夫・桜木洋一郎(片岡暁孝)はIT関連社長で妻に2億円の生命保険をかけ、23時前に大阪出張から帰宅と証言したが深夜1時を過ぎと判明し、新幹線隣席の荒川ミドリ(吉井怜)といたというが該当人物はいなかった。
井原主任(小木茂光)らと美由紀の通話データを調査した北見は、最後の通話者スペイン語講師・遠藤麻里(塩山みさこ)は一言も話さず、頻繁にかけていたスペイン料理店のオーナー・奥山奈緒子(原沙知絵)は美由紀の高校時代同級生でホテルやレストラン経営の実業家でフラメンコダンサーの弟・吉田優也と暮らしていたが、美由紀とは親しい関係ではないといった。
美由紀の携帯電話の電波が反応し発見され投稿サイトに奇妙な書き込みがあり、直後に美由紀と同じポーズの遠藤麻里の死体が見つかり携帯電話は無く計画性も考えられた。
麻里の講座生徒が、美由紀・麻里は離婚予定と語り元夫は一度の浮気がばれ相手が荒川ミドリで桜木洋一郎も同様でトラップガールらしかった。
カズエから北見に電話があり店で会い、美由紀・麻里以外にもいたが不明で荒川ミドリが男性とホテルに入りその写真を撮る男・山井を見つけたが依頼人殺しは否定し袴田は依頼者リストを取り安否を調べた。
北見は、佳代(赤座美代子)の店で袴田と飲むうちにスペイン語ガイドが気になり調べると麻里はガイドは短期間で松原順子(中島史恵)のみ連絡とれず留守だが泣きぼくろの写真が見つかり酒造が1月前に倒産していた。
10年前に関係者女の金回りが良かった共通点があり再度調べると、奥山奈緒子もツアーに参加が判り銀行のスペイン支店で多額の盗難事件が当時あり田中誠ら2名が死んでいて被害者に恋人がいた。
<以下、隠し字>
麻里の携帯電話が応答し反抗予告があったが袴田は女性の可能性も考え、奥山奈緒子は連絡を取ろうとしなかったが、松原順子が確保され、田中誠の恋人は保科カズエだった。
奈緒子の留守電から松原順子の強請電話が見つかり、10年前の事で成功した奈緒子を3人ともう一つの秘密とで強請ったと語るが秘密は知らなかった。
北見は保科カズエから、アリバイと共に奥山が両親は無理心中で優也と別れたが連れ子で血の繋がりがないと聞いた。
北見は松原酒造は暗いので松原順子の代わりに囮になり、全員が準備したが奥山奈緒子が近くで意識不明で発見され自供したが、工場跡に優也が現れ北見を襲うが捕まり自供して逮捕され、優也は奈緒子が強請られる場面を尾行して目撃し・・・。


監督:山本邦彦
脚本:外村朋子
原作:山田正紀
出演者:松下由樹・蟹江敬三・原沙知絵・三浦涼介・鮎ゆうき・渋江譲二・小木茂光・赤座美代子・松尾れい子・片岡暁孝・吉井怜・塩山みさこ
製作年:2013年


感想: おとり捜査官シリーズだが原作5作以降はオリジナル脚本で、おとり捜査場面は多くないものもある。
プロットの複雑な見立て殺人でサスペンスは強いが、逆に犯人の特定性は弱い。
平均的なサスペンスドラマの仕上がりだろう。

おとり捜査官・北見志穂18幸福の絶頂・美女連続殺人

2013/12/09、団地屋上で赤いワンピースの絞殺死体に北見志穂(松下由樹)や袴田刑事(蟹江敬三)が出向き、亡き後輩・三田村千絵(中島亜梨沙)の同級生・篠原祐子(柴田かよこ)で、千絵はカメラマン・片桐(田中幸太朗)と結婚前の1年前に本栖湖バンガロー爆発で死んでいた。
井原主任(小木茂光)と三上刑事(半田健人)は祐子は死体移動され、山梨県警・大森警部補(東風万智子)は千絵が大月駅公衆電話で呼ばれ、ホステス・仲根益美(大谷みつほ)がプロパンガスを持込、千絵が事故死か他殺か不明と言った。
祐子も片桐の友人・山路(長谷川朝晴)と婚約中で、黒いベールで顔を隠したマダム・ルリコこと本郷瑠璃(清水美沙)から衣服色で運気を上げるアドバイスした。
祐子が大月市から益美から電話を受け、千絵らの友人でタレント・牧野梓(伴杏里)も関わり、西条弥生(沢井美優)は9年前大学時代に千絵らと登山で転落骨折し今も車いす生活で、志穂と袴田は一紫で佳代(赤座美代子)と話し、弥生を訪ねるが父・西条二郎(宇梶剛士)は会わせず、牧野梓は海外出張中だが、眼鏡店御曹司・橋下(牧田哲也)から電話で会う予定の牧野梓から連絡がないと聞いた。
志穂と袴田は牧野梓が黄色いワンピース姿の死体で見つかり、マダム・ルリコは祐子と梓が大学生からで最近は1年前から来ていたと聞き、梓も電話を受け、西条親子は警察の監視下で、志穂は婚約者への恨みの可能性も考えた。
志穂と袴田は片桐・山路・橋下から合宿自動車教習で急病を断り恨まれている可能性を聞き、滝を知り訪問し当時運んだ車はマダム・ルリコで運転手・染谷(深水三章)は元警察勤務で、袴田は染谷が国会議員絡みで事件を起こし、梓が男絡みで度々事件を起こしていた。
<以下、隠し字>
志穂と袴田は染谷から西条の妻の事故でルリコの関係の圧力があり、ルリコは以降児童ホームに資金をつぎ込み、新ブランド会社が瑠璃殺害の脅迫電話があり、ファッション会場で志穂が囮になり、西条が会場に向かい襲い逮捕したが、志穂は滝からルリコの他に梓と祐子が乗っていたと聞くが襲われ拉致された。
益美を捕らえ自白で、祐子と死のうとし梓も来たがメールで止め外へ出ると爆発し千絵の死体が有り、その後ルリコの車に会った。
袴田は志穂と連絡が取れないと聞き、志穂に片桐が現れ祐子と梓から千絵の死の真相を聞き殺し、益美を狙うが逮捕され待つと言い、志穂を殺そうとするが袴田が来て・・・。


監督:山本邦彦
脚本:外村朋子
原作:山田正紀
出演者:松下由樹・蟹江敬三・清水美沙・宇梶剛士・田中幸太朗・小木茂光・半田健人・赤座美代子・東風万智子・長谷川朝晴・中島亜梨沙・柴田かよこ・大谷みつほ・沢井美優・伴杏里・牧田哲也・深水三章
制作年:2014年


感想: 蟹江敬三、遺作です。
シリーズも6作目からはオリジナル台本です。
連続と見えると・・・。

おとり捜査官・罪深き美女・連続殺人

警視庁捜査1課刑事・北見志穂(松下由樹)は主任・井原(小木茂光)から所轄署から異動の香坂凛(水野美紀)とコンビを命じら、三上(半田健人)と志穂は急所を外し狙撃し立てこもり事件を解決した凛は射撃の達人で現場警察官と聞き、河川敷の盗難車でホステス・安永千秋(秋山莉奈)の死体が発見された。
凛は独断で行動し、千秋に6年前保護責任者遺棄致死罪で前科が有りその状況と似ていて志穂は凛と被害者宅を捜索し産婦人科医院の1月前の古週刊誌を見つけ行き院長・岡野典子(伊藤かずえ)は1週間前に千秋を診察したが保険証がなくカルテを作らず診察料もとらないと話し帰りに女性を入り口で見た。
翌日河川敷の盗難車からホステス・宮島理香子(小野麻亜矢)の死体が見つかり、志穂と凛は典子のクリニックで見た女性で、千秋の事件と現場の状況は酷似し理香子も6年前炎天下で赤ん坊を車内に放置死前科があり、犯人は同一人物の可能性があり、殺害前に2人が同じクリニックを訪れた。
志穂と凛は典子をマークし、盗難車付近でバイクが目撃され徳丸(庄野崎謙)が浮かび潜伏先に向かい、志穂は応援を呼ぶが指示を無視し凛は単独で潜入し徳丸は、主婦・竹山すみれ(原史奈)の車を奪い逃走し、心臓に持病のすみれはショックで入院し、夫の弁護士・竹山伸治(原田龍二)が病院に来たが、志穂は千秋の部屋の古週刊誌に夫妻の記事を思い出し、所轄刑事は徳丸がかって園児の虐待を主張し自身も幼児の虐待を受けていたと言い、志穂は佳代(赤座美代子)に凛と育児放棄を話した。
志穂はネットでタブレット誌コラムを見つけ井原らに、対象の母が被害者と考えコラムの第2段で垣之内萌と拘置中の荒井里美が対象と伝え、志穂と凛は萌の家のベランダで遺体で発見し、書いた記者・山田(蟹江一平)が行方不明で第3段は内容不明で、遺体から徳丸の毛髪が見つかり凛は辞職を考え、志穂と凛は山田の家に行き大家から面倒を見ていた千秋と理香子を聞き、預かった書類から第3段の下書きを見つけ白木敦子と判り、大家から保証人が弁護士・竹山と知った。
志穂と凛は竹山事務所で西崎(阿部力)と会い山田が暴力団と闘う為に地下に潜ったと聞き、敦子は海外旅行中で間もなく帰国予定で、千秋と理香子と敦子に出産履歴がなく、山田と典子の繋がりと徳丸と山田も繋がり、志穂は凛から事情を聞き逆に励まし、千秋と理香子と敦子の典子のクリニックでの出産を知り同時に山田の依頼の代理出産を疑った。
志穂は凛は典子を聴取し3件の代理出産を聞き出すが、殺害は否定し千秋に脅され竹山夫妻を教え理香子の強請も認め、志穂は凛は竹山とすみれから山田の協力と千秋に脅されたが来なく払わないと聞き、すみれから山田に千秋が来たと連絡したが連絡が取れないと聞き、アリバイと証言を確認した。
<以下、隠し字>
警察は敦子が帰国し狙われると考え志穂は囮になるが、荒井里美の保釈が決まり凛が里美の囮になり襲った徳丸を逮捕したが萌殺害だけを認め、志穂は山田を見つけ逃走したが捕らえ敦子が狙われると聞き、志穂は催涙ガスで襲われ廃工場に捕らえられ西崎が来て千秋と理香子の殺害と動機は代理出産で脅されたすみれを守る為と聞き、凛が徳丸から聞き出し廃工場に向かい三上らと西崎を逮捕した。


監督:山本邦彦
脚本:外村朋子
原作:山田正紀
出演者:松下由樹・水野美紀・原田龍二・伊藤かずえ・原史奈・阿部力・蟹江一平・小木茂光・半田健人・赤座美代子・秋山莉奈・小野麻亜矢・庄野崎謙
製作年:2015年


感想: 相棒の死で途切れかけたシリーズの復活。
女性のコンビが活躍する。
囮捜査はドラマ特有だ。

おとり捜査官20

警視庁刑事・北見志穂(松下由樹)は相棒・香坂凛(水野美紀)と三上勉(半田健人)と墨田中央署・兵藤滋夫(渡辺いっけい)と女性死体を調べ首に「good-bye」の文字がマーカーで書かれ、発見者の看護師・立石美雪(丸高愛実)と弁当店勤務・前田綾(柴本幸)を聴取した。
井原主任(小木茂光)が「被害者・安達麻衣子(菅井玲)は5年前に国土開発省・直樹(黄川田将也)と結婚し半年前にがんで亡くした」と告げ、志穂は凛と兵藤と三上と直樹の父・隆臣(小野武彦)の案内で被害者宅を捜索しスーパーのポイントで貰えるマグカップがあり、首の文字がカリグラフィー手法と判明し、志穂は凛と佳代(赤座美代子)の店で食事した。
志穂は凛と病院で美雪に過去に会ったか尋ねたが否定され園芸店員に会い、翌日に美雪の死体が廃工場で発見されて首に「good-bye」の文字が書かれていた。
志穂らは綾の身辺の不審者を見つけ、捜査情報が漏れ、綾を見張る不審者・川口(二階堂智)が新聞に情報を流したと知り、志穂らは綾の夫の5年前の事故死で目撃者が美雪と知り、志穂は美雪が主張した痴漢騒ぎを思いだし結婚間際だった相手から美雪が金を脅し取ったと聞き常習犯で結婚情報を持つ共犯を考えた。
兵藤は娘・まりも(安藤美優)とポイント集めを話し、志穂と凛は美雪の母(長谷部香苗)から知人・戸倉かおりを聞き共犯者と考えた、麻衣子とかおりが同郷と判り、兵藤は麻衣子以外のスーパーの利用者を調べ、志穂と凛はポイントカード利用者の園芸店員・木下若菜(渋谷飛鳥)あらカードを取り違えたと聞いた、
志穂と凛は「good-bye」文字が使われる映画を調べ美雪の痴漢騒ぎ相手が交通事故死し綾の夫・篤史(長田成哉)だと知り、綾にはアリバイが有るが次にかおりを狙うと考えた、凛は痛めた怪我で美雪の病院に入院し直樹が入院していたと調べた。
志穂らは綾を見張りと園芸店に行き綾が若菜をかおりと間違い襲い刑事らが制止した、志穂と三上は若菜に本名は戸倉かおりだと言い確保し、志穂らは綾に共犯者からメールが届き、志穂はかおりになりすましおとりになった。
<以下、隠し字>
凛は「隆臣が美雪と揉めるのを看護師が目撃」と井原に連絡し、男が兵藤と三上を引きつけ、隙に共犯・隆臣が志穂が襲い拉致した、隆臣は直樹から死後に録音が届き「情報漏れが疑われ同僚・篤史が事故死し、結婚した麻衣子ら3人が篤史を殺したと知った」「3人が綾に謝罪した」か隆臣に確認を頼んだ。
隆臣は綾に謝罪し自身で決着を決めて麻衣子と美雪を殺害し、綾から引き継ぐと言われたと聞き、凛と三上が隆臣を捕らえて志穂を助けた。


監督:山本邦彦
脚本:外村朋子
原案:山田正紀
出演者:松下由樹・水野美紀・渡辺いっけい・小野武彦・柴本幸・渋谷飛鳥・丸高愛実・黄川田将也・小木茂光・半田健人・菅井玲・赤座美代子・遠山俊也・二階堂智・せんだみつお・長谷部香苗・長田成哉・安藤美優・足立智充・牛尾田恭代・土屋貴子・西慶子・吉川勝雄・鈴木貴之・日和佐裕子
製作年:2017年


感想: 偶然と作意と、偽の手掛かりが混ざる。
小道具が沢山登場する。

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