内田康夫・サスペンス8

後鳥羽伝説殺人事件

ルポライター・浅見光彦(平岡祐太)は母・浅見雪江(竹下景子)と兄・浅見陽一郎(石丸幹二)とその妻・和子(魏涼子)と女中・澄子(浦まゆ)らに送られ、12年前に妹・浅見祐子(秋月三佳)が卒業旅行中に火災事故に巻き込ま死んだ尾道に、後鳥羽上皇の伝説の取材のために訪れた。
光彦は尾道で祐子の友人・正法寺美也子(向里憂香)と再会したが美也子はそっけなく立ち去った、刑事・野上哲男(佐藤B作)は娘・野上文香(森脇英理子)と定年が近いと話し連絡を受け後鳥羽院御陵で発見された美也子の遺体を調べた。
光彦は伝説のルートを辿り三次に行き食堂で三村達子(丘みつ子)と従業員の文香に会い、三次中央署で哲男は署長・大友勇治(大和田伸也)から休めと言われ、翌日に光彦は野上に会い、県警・桐山道夫(黄川田将也)が捜査会議を開き、光彦は野上から美也子の所持品に緑色の布表紙の本がなかったと聞き疑問を持った。
野上は遺族・正法寺雅代(高林由紀子)に会い、光彦は雅代から美也子が祐子との卒業旅行の火事で記憶を失い今回はコースを逆に辿ったと聞き、光彦は文香に美也子の旅の追跡を話し案内を頼み、翌日に島根県仁多郡に行き野上と会い12年前を同情された。
光彦は美也子が旅先で探していた本は祐子のものだと考え、3人で古書店を回り尾道で緑色の布表紙の本を入手し売却した高校教師・池田謙三(水澤紳吾)を知り、光彦と野上は三次の高校で会い「事件当日に池田に美也子から電話が入ったが来なかった」と聞き、光彦は達子の娘・麻衣子から教師・池田自身の間違いでアリバイが出来たと知った。
光彦と麻衣子は高校で池田の首つり死体を見つけ、野上は桐山から謹慎を命じられ、大友は光彦の兄・陽一郎が刑事局長と知り、光彦は酔った野上から桐山が若い頃に三次で研修したと聞いた。
翌日に光彦と野上は池田の自殺を疑い同じ動機を持つ共犯者を探し、12年前の火災事故現場の民宿関係者から「客は若者3人で高校野球絡みで祐子らと歴史を話した」と聞き、光彦は野上に祐子は他殺の疑いを告げ、雪江が光彦を追い祐子の死の場所に来て他殺を知っていたと告げた。
<以下、隠し字>
光彦は兄に頼み野上の謹慎を解き、池田の通話記録から浮かんだ鬼頭浩一に会い過去の高校野球選手で2人は児童養護施設出身と判り、園長・阿南照子(河合美智子)からアルバムを見て吉沢道夫を見つけた。
光彦と野上は鬼頭の名で桐山を呼び出し、野上は「美也子が古書を見つけ記憶の断片を取り戻し池田に連絡し、桐山は池田から聞き会い殺害し、鬼頭に池田を殺害させた」、光彦は「12年前に祐子らは歴史を辿り、民宿で若者3人に会い夜に襲われた」「桐山らは祐子を放置し放火した」と告げた。


演出:鈴木浩介
脚本:田辺満
原作:内田康夫「後鳥羽伝説殺人事件」
出演者:平岡祐太・竹下景子・石丸幹二・森脇英理子・佐藤B作・秋月三佳・向里憂香・黄川田将也・高林由紀子・河合美智子・丘みつ子・大和田伸也・水澤紳吾・魏涼子・浦まゆ
製作年:2018年


感想: 新シリーズ2作目

多摩湖畔殺人事件

警視庁岡部班・神谷幸助(佐野史郎)と坂口隆太郎(田口浩正)らは公園を張り込み、佐藤俊(鈴木貴之)と松岡千秋(中村静香)と警部・岡部和雄(高橋克典)らが犯人を逮捕した。
多摩湖で男性遺体が発見され、東大和署刑事・山田正茂と南直樹と岡部班が出動し遺体は橋本商事社長・橋本圭一(山上賢治)で、社員・伊藤良男(浅香航大)は丹波篠山から電話を受けていた。
岡部班のミーティングに清掃員・中谷雅子(濱田マリ)が参加し、坂口は胃痛で入院を告げられたが松岡と、圭一の自宅に行き家政婦・金井公江(岡本麗)と暮らす娘・橋本千晶(志田未来)に会った、千晶は母は死に事故で足が悪く車椅子で生活し、坂口と松岡は千晶が父が殺されが反応が薄いと感じ、圭一は高校球児で、金井は圭一と千晶は不仲で圭一に2億円の保険金がかかると告げ、松岡は千晶の保険金殺人も疑った。
神谷と佐藤は丹波篠山に行き捜査したが目撃が無く、鑑識が遺体の口の中から文字と数字「寺22158」が書かれた紙片を見つけ、坂口と松岡は「圭一は殺害日に高額現金を引き出し」と知り、岡部と神谷は千晶から「母の影響でミステリファン」「圭一は個人で仮想通貨取引した」と聞き、坂口と松岡は橋本商事社員・伊藤と女子社員・生田から「橋本社長が違法すれすれのサイドビジネスした」「男と駐車場で会っていた」と聞き防犯カメラ映像を借りた。
坂口と松岡は喫茶店「魔笛」で「圭一が男と高校野球を話し」「野球留学で長野に行っていた」と聞き、岡部は「信濃のコロンボ」こと長野県警・竹村岩男(寺脇康文)と刑事・木下隼人(川村陽介)に捜査協力を依頼した。
坂口と松岡は防犯カメラに映った覚醒剤取引前科者・加藤文也を探し、岡部は千晶から数字が山形県酒田の海晏寺の電話番号と調べた聞き、神谷と佐藤は酒田に行き住職(村松利史)から千晶と金井が来ていたと知り、千晶は「圭一は駅で待ち合わせ将棋クラブで時間を潰した」と告げ、駅で目撃者(山野海)は「はりのないはち」と聞いた。
坂口と松岡は加藤を見つけ麻取が確保し、岡部は大差の高校野球試合の関係者を探し、小坂弘文(飯田基祐)と妻・小坂泰江(黛英里佳)と会った、佐藤は秋田市で小坂のアリバイを調べ、松岡は酒田港の船の入港を調べ、伊藤は生田と警察捜査を心配し泰江と打ち合わせた。
岡部は小坂から橋本商事・伊藤と妻が知り合いと聞き、伊藤は千晶の殺害を狙い、岡部は千晶を訪ねて「ハリの無い蜂は害虫・地中海ミバエでオレンジ輸入禁止地域で」「父は母(舟木幸)の危篤時に連絡が取れなかった」と知り、伊藤が転落死で発見された。
<以下、隠し字>
坂口は病院で捜査資料を読み千晶と会い、岡部は秋田の小坂のアリバイは捜査不足と考え、千晶は捜査資料を読み犯人を呼び出し、岡部と松岡は駆けつけ石段から突き落とされた千晶を見つけ命は助かった。
神谷と佐藤は秋田の小坂のアリバイは不明と調べ、岡部は圭一は架空の話しで誘われたと考え、坂口は証拠を見つけ小坂の家に行き倒れ、小坂と泰江は逃げるが岡部らに圭一と伊藤殺害と千晶殺害未遂で逮捕された。


演出:中前勇児
脚本:穴吹一朗
原作:内田康夫「多摩湖畔殺人事件」
出演者:高橋克典・田口浩正・佐野史郎・中村静香・鈴木貴之・濱田マリ・黛英里佳・浅香航大・山上賢治・川村陽介・志田未来・飯田基祐・岡本麗・寺脇康文・桜井聖・村松利史・山野海・舟木幸
制作年:2018年


感想:

華の下にて

旅と歴史のルポライター・浅見光彦(平岡祐太)は取材先の鎌倉で、華道・丹正流家元令嬢・丹野奈緒(恒松祐里)と出会い、サーフィンを楽しむ奈緒に惹かれた。
光彦は母・浅見雪江(竹下景子)と義姉・浅見和子(魏涼子)と女中・澄子に会い、丹正流生け花展で家元娘婿・丹野博之(高橋和也)と会い、光彦はその娘・奈緒に再会した。
博之は妻・丹野貴子(高橋かおり)と次期家元を話し、家政婦・時枝(立石涼子)から呼ばれて家元・丹野忠慶(清水紘治)と丹野真実子(高橋惠子)に会いから新年の初生け式の代行を命じられそこで後継者指名すると聞き、奈緒は真実子に20才の頃を相談した。
光彦は宿・鷹の家女将・冬江(渡辺梓)から丹野家は大変と聞き、奈緒が光彦を海沿いのカフェに誘い、マスター・牧原良毅(益岡徹)を交え話し、生まれた時から生け花の環境で伝統への苦悩を聞き、2人は偶然に博之と冬江の逢引を目撃した。
翌日に光彦はルポライター・高田(朝倉伸二)に出会い、鎌倉を散策し鎌倉野菜の直売所で刑事・平山一子(藤田朋子)と剛の親子と知合い、東京に帰宅し兄・浅見陽一郎(石丸幹二)らから婿養子の博之病の家元を継ぐと聞き、奈緒は真相を聞こうとして冬江を訪ねて竹林で死体を発見した。
神奈川県警の平山らが調べ、光彦は平山に電話して冬江が殺されたと聞き鎌倉へ行き、第一発見者が奈緒と知り会い「博之を疑う」と聞き、光彦は高田を丹野家周囲で見かけ、光彦は平山を訪ねた、奈緒は博之と高田の会話を聞き、奈緒は高田を尾行し襲われた。
光彦は電話を受けて平山と行き、奈緒は博之は高田から冬江の事で脅されていたと告げ、た、翌日に海で高田の死体が見つかり、光彦は奈緒に頼まれて一緒に丹野家に行き時枝は博之の母だと聞き、2人は祖母・真実子に冬江と博之の関係を相談し「守るために秘密を持つことも必要だ」と言われた。
光彦は平山に話し、忠慶が博之を責め次期家元を白紙に戻した、翌日に光彦は平山から忠慶に死を聞き、鎌倉南署で光彦は平山から死因は急性心不全と聞き、新田署長(福澤朗)は光彦を疑い電話で兄・陽一郎が刑事局長と聞き驚き、光彦は平山に忠慶の死因を疑い丹野家で牧原と真実子を見かけた。
奈緒が東京の浅見家を訪ね光彦と雪江らに会い、光彦に毒性のある夾竹桃が無くなったと告げ、光彦は鎌倉で博之から時枝の為に家元になると聞き、貴子から家元夫人が宿命と聞き、光彦は奈緒に両親の覚悟があったと告げた。
<以下、隠し字>
光彦は真実子に丹野家を守る為の秘密を問い、光彦は平山から牧原の身の上を聞き、雪江が来て牧原と話し、牧原は「過去に自分(中島歩)が鎌倉で海で自殺女性(さとうほなみ)を助けた」思い出を話した、光彦は雪江に秘め事を曝くと告げ、光彦は平山に博之の戸籍調査を依頼した。
襲名披露の日に、光彦は真実子に「自殺救った恩人が鎌倉にいる」「博之は忠慶の実子で」と告げ、「時枝が忠慶に毒を飲ませた」と告げ、時枝が自殺した、光彦は博之に会い、平山親子と別れ、奈緒と時枝が死んだ海に花を供えた・・・・。


演出:村上牧人
脚本:田辺満
原作:内田康夫「華の下にて」
出演者:平岡祐太・竹下景子・石丸幹二・高橋惠子・恒松祐里・高橋和也・高橋かおり・藤田朋子・福澤朗・益岡徹・渡辺梓・朝倉伸二・清水紘治・さとうほなみ・中島歩・魏涼子・浦まゆ・立石涼子
製作年:2018年
125m


感想: 3時間SP

箸墓幻想

浅見光彦(沢村一樹)は大和路を旅し箸墓古墳に行き知り合いの畝傍考古学研究所の顧問・小池拓郎(北村総一朗)に会い、発掘現場で小池の後輩の畝傍考古学研究所の研究員・丸岡孝郎(佐戸井けん太)らが銅鏡を見つけが石だった。
光彦と小池は當麻寺住職・為保一之(左とん平)とその妻・為保智映子(福井裕子)を訪ね拠点に部屋を借り、その娘で畝傍考古学研究所事務員・為保有里(清水由紀)に会った。
翌日に光彦と有里は畝傍考古学研究所を取材し責任者・島田いづみ(河合美智子)らが修復し所長・平沢(藤田宗久)が小池を探した、奈良県橿原警察署警部・市場(鶴田忍)らが小池の毒死体を調べ、後日に光彦と有里は溝越薫(草笛光子)に出会い兄・溝越史郎が小池の友人と聞いた。
丸岡が銅鏡を発見し平沢が記者会見を準備し、光彦は長野に薫を訪ね亡き史郎の絵を見た、東京の自宅で光彦は母・浅見雪江(佐久間良子)と兄嫁・浅見和子(鳥居かほり)とお手伝い・吉田須美子(田村愛)と兄・浅見陽一郎(風間杜夫)と小池の死を話した。
平沢の死体が見つかり、いづみは丸岡に後を継ぎ中心になれと夢を語り、市場が丸岡にアリバイを問い2人の死で得する者を疑い、光彦を雪江を訪ね、奈良県警捜査一課係長・毛利忠則(恵俊彰)は光彦を疑い陽一郎に電話し刑事局長と知った。
當麻寺の光彦を薫が訪れ「小池の元恋人・河野美砂緒(松原智恵子)が史郎の妻になった」と告げ、光彦は美砂緒に会い「5万円売られて、以降小池を呪った」と聞き海辺でいづみを見かけた、奈良で光彦は薫から「小池が好きで、史郎が美砂緒が好きだと伝え、小池は身を引くが皆が不幸になった」と聞いた。
光彦は丸岡から「人から言われた場所から銅鏡が見つかった」と聞き、いづみから「夫がいるが他の人を愛している」と聞き、光彦は「いづみが銅鏡を埋め、母・美砂緒が銅鏡を持っていてそれを丸岡に発見させたが平沢が注目された」と告げた。
<以下、隠し字>
光彦と薫はいづみと美砂緒に会い、「小池は箸墓発掘の夢を持ち、ある日に小池と史郎は忍び込み銅鏡を発掘したが発表出来ず」「いづみは銅鏡を小池に鑑定させ断られ、美砂緒は「小池に連絡して会い思いを告げ毒を飲ませた」「5万円売られた時にはおなかにいづみがいて、後に知った史郎が自暴した」と告げた。
光彦は「史郎が銅鏡を5万円で譲り受け、美砂緒の勘違いを小池は見過ごし、一生後悔した」と告げた、薫は美砂緒に謝罪し友人だから判っていたと言われた。


演出:村上牧人
脚本:石原武龍
原作:内田康夫『箸墓幻想』


感想:

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