鮎川哲也・サスペンス:2

探偵

原作では、鬼貫警部・星影龍三・三番館バーテン。
テレビドラマシリーズでは、鬼貫八郎と家族。
二時間サスペンス用に大幅に変更(割愛)される。

刑事・鬼貫八郎10「風の証言」

東中野署刑事・鬼貫八郎(大地康雄)宅で刑事・碓氷(羽場裕一)が食事し妻・良子(左時枝)から鬼貫の昼の食事を尋ねられ、事件連絡でビル上階で課長・黒川(天田俊明)や田代(森本浩)や島田(十貫寺梅軒)らと会い証券レディ・片山京子(根岸季衣)の死体を見て死後2-3日で、自宅を調べ7年前に事故死した娘の絵が有った。
鬼貫と碓氷は当日廻った鎌倉の弁護士・露木朝子(大島さと子)を訪ね、秘書からセクハラ訴訟取り下げで揉めていると聞き京子の訪問時間を尋ね、署で兇器は不明で離婚夫は札幌で計画的犯行で、帰宅し娘・真奈美(安田芽衣子)に会い、翌日にゴルフショップ経営者・桑原(小宮孝泰)と京子との関係が浮かび訪問し関係を問うが否定し、アリバイを聞くと桑原の子分(大城英司)が「やしろ」と言い、塾経営者・八代完治(中原丈雄)が判った。
鬼貫と碓氷は完治を訪問し職員にアリバイを聞き、戻った完治が車で逃走し、自宅の妻・八代淑恵(深浦加奈子)から完治に多額の借金が有ると聞き、完治は前橋で中学教師をし京子の娘を担任したと判り、鬼貫は桑原に会い完治との関係を尋ね京子に相談を受け金融会社を紹介したと聞き、淑恵が利子を返済するが限界だったと聞いた。
刑事らが完治を逮捕したが借金取りと思い逃げたと殺害は否定し、桑原に嵌められ妻の前橋の土地を狙われ逃げたと言い、隣人のアリバイを主張し確認され、鬼貫と碓氷は納得出来ず、淑恵に完治と会ったと疑い、朝子に時刻を確認し京子と撮った写真を見せられ、完治が別件逮捕の噂が広がり釈放になった。
2日後に完治が死体で発見され、鬼貫と碓氷は所轄から溺死で抗議文の遺書を見せられ淑恵に責められたが、鬼貫は完治が他殺と考え黒川が京子殺しが優先と言い、鬼貫は朝子の写真を辿り、朝子から母の命日で休みで出身は中之条と聞き、桑原らが淑恵に約束したと押しかけ、淑恵から当日に完治と会う約束したが来なかったと聞き、教員時代のアルバムで中之条で生徒・露木朝子を見つけた。
鬼貫と碓氷は前橋署刑事(井上博一)から京子の娘の死亡で暴行跡があるが親の希望で自殺処理し、詳細は不明と聞き完治が個人指導を申し出たと聞き、中之条で露木家の墓に行き朝子の墓参り跡があり朝子も完治が個人指導したと知り、鬼貫は東京に戻り朝子の秘書から休みなしで月曜午後の鎌倉の法律相談担当で無報酬の仕事も多いと聞いた。
<以下、隠し字>
鬼貫は写真の幟を見て鎌倉の風向きを調べ、朝子に犯人は完治で鎌倉には前日に居て写真の幟が異なるとデータを見せ京子が完治殺害のアリバイ工作で証言を偽ったと言い、朝子が証言を変えないと言うと当日は中之条に墓参りに行ったと述べた。
鬼貫は動機は完治の個人指導での暴行で京子の娘殺しの復讐と言うと、朝子が京子に愛した完治が娘殺害と教え、京子が完治殺害を狙い逆に殺害され墓参り後に受け取った手紙で知り完治を助けると偽り抗議文を書かせ殺害したと言った。


監督:山田大樹
脚本:坂上かつえ
原作:鮎川哲也「風の証言」「早春に死す」
出演者:大地康雄・左時枝・安田芽衣子・羽場裕一・十貫寺梅軒・森本浩・天田俊明・大島さと子・中原丈雄・深浦加奈子・根岸季衣・小宮孝泰・大城英司・井上博一
制作年:1999年


感想:

刑事・鬼貫八郎11「積木の塔」

鬼貫良子(左時枝)と娘・真奈美(安田芽衣子)がうな重を食べ東中野署刑事・鬼貫八郎(大地康雄)の噂をすると帰り言い争うと、事件通報で出かけ碓氷(羽場裕一)(刑事課刑事)から被害者はセールスマン・和田塚(野口雅弘)で毒殺で同伴女性を疑い稲村の妻と呼び右手首に痣があると聞き、課長・黒川(天田俊明)が田代(森本浩)や島田(十貫寺梅軒)に捜査方針を伝え通帳に200万円振り込まれ、稲村は不明で都内を探した。
鬼貫と碓氷は名札の無い部屋で岐阜県警・石田(斎藤晴彦)と本庁刑事・久本に会い、ホステス・長谷鶴子(大竹一重)が4日前に岐阜県で殺された事件を追い、鶴子にも右手首に痣があり放置レンタカーの近くで絞殺で見付かり、同一人物と確認され、愛人のひとりが稲村と考えた。
鬼貫と石田はホステスから鶴子の贔屓の大京物産重役・由比義則(永島敏行)を聞き、訪ねると妻・加奈子(床嶋佳子)と揉めていて聴取しアリバイを確認し、鶴子の痣は6年前に中沢につけられたと判り聴取し男を変えていたが2週前に来て重役と結婚する聞いたと知り写真現像用の青酸カリを盗んだと判った。
鬼貫は和田塚の妻が実家で手紙を見つけたと聞き元まぐろ船員で船長からの手紙で、会い母の性で本名は由比と聞き学歴詐称と判り、鬼貫と碓氷は松本に行き鶴子を調べ新平湯に向かい石田に会い、現場と発見者を訪れ、寿司屋を訪れ時間を確認し写真はやや曖昧で、加奈子を訪ね義則が女と帰り、和田塚との関係と学歴詐称を話し殺害は否定された。
石田が寿司屋を鶴子の時計を盗むが鬼貫は偽の女性で鶴子殺害時刻が違うと考え、義則は学歴詐称で降格し鬼貫は加奈子のアリバイを尋ね否定され急病で入院し、鬼貫は加奈子からアリバイを聞き崩れず、鬼貫は由比への出前を調べ、義則が自殺死した。
<以下、隠し字>
鬼貫は加奈子にアリバイの食い違いを伝え否定され、寿司屋に面通しさせ不明で無実の人間に罪を着せると説得すると義則は無関係で、鶴子と加奈子が立てた計画と告げ、義則は鶴子の妊娠した子を選んだが流産したが和田塚の問題が起き鶴子が殺害し、加奈子は出来るかと脅され計画したと言った。


監督:山田大樹
脚本:坂上かつえ
原作:鮎川哲也「積木の塔」
出演者:大地康雄・左時枝・安田芽衣子・羽場裕一・十貫寺梅軒・森本浩・天田俊明・床嶋佳子・永島敏行・大竹一重・野口雅弘・斎藤晴彦
制作年:2000年


感想:

刑事・鬼貫八郎12「まだらの犬」

交番巡査が犬が靴を落としたと電話を受け、鬼貫真奈美(安田芽衣子)が鬼貫良子(左時枝)に起きて来て鬼貫八郎(大地康雄)が早朝に呼び出されたと聞き、鬼貫は現場で碓氷(羽場裕一)や島田(十貫寺梅軒)や田代(森本浩)から刺殺と聞き兇器はなく右靴は犬が加えたと聞き、被害者が元菊田建設新規事業開発部役員・若槻(草薙良一)で住居はバーの経営者・斎藤逸子(石井苗子)名義だった。
鬼貫と島田は部屋で多数の株券を見つけ、逸子から元の仕事の揉め事で身を隠していたと聞き、刑事課長・黒川(天田俊明)が新規事業開発部はリストラ詐欺で問題になったと言い出資者を調べ、タクシー運転手・村山(田口主将)から人捜しの余裕はないと聞き、元商社マン・大町英一郎(前田吟)は家を処分中で妻と別れ当日は真鶴に行っていて確認された。
鬼貫は若槻の部下の経理担当部長・寺島繁雄(山上賢治)の自殺を聞き、逸子に若槻を探しに来たと聞き、未亡人で書道教室を開く・寺島扶美子(涼風真世)を訪ね繁雄が若槻に誘われ二重帳簿作成で、若槻は逃げ繁雄は出資者に責められ、出資者が弱い者を責めて若槻らと同様に憎むと聞き、黒川らは容疑者と考えマークし鬼貫は大町と扶美子の家の前で会い逸子を尋ねた。
鬼貫は大町から繁雄を吊しあげた反省を聞き、扶美子らしき女が逸子の店付近でタクシーの乗ったと判り同行し若槻を探しに行ったが逸子と会っていないと聞き、荒川署の櫛田刑事が来てクリーニング店・杉浦が襲われ若槻事件の目撃の可能性だが時間は3時間違うが口封じと主張すると聞き、会いナイフで狙われ男で白い車目撃を聞き、扶美子から逸子と若槻の関係を知るのは大町と聞き、真鶴の寿司屋で8時に帰ったとトラブルで憶えており、逸子に会い若槻の靴が盗まれたと聞いた。
<以下、隠し字>
鬼貫は交番巡査に靴発見場所を聞き野良犬を探し、ホームレスの所で見つけ血は水性絵の具と聞き、黒川に犬の目撃情報はアリバイ工作で殺害場所は真鶴で杉浦の目撃が正しく犬は時間調整して眠らせ靴は種類が違うと言い、鬼貫は大町に会い2人で真鶴に居て犬を使うアリバイ工作を告げ現場の血液に保存薬品が混入し、犬を連れると大町に懐いていた、大町は若槻会い話し合い再度騙されたと知り殺害方法に没頭したと自供した。


監督:山田大樹
脚本:坂上かつえ
原作:鮎川哲也「まだらの犬」
出演者:大地康雄・左時枝・安田芽衣子・羽場裕一・十貫寺梅軒・森本浩・天田俊明・前田吟・草薙良一・涼風真世・石井苗子・田口主将・山上賢治
制作年:2001年


感想:

刑事・鬼貫八郎13「誰の屍体か」

刑事・鬼貫八郎(大地康雄)が東中野署課長・黒川(天田俊明)に演劇評論家・芥川(金田明夫)が名前悪用で訴えたと聞き芥川から名誉毀損と聞き演出家・倉本(吉見一豊)にナイフを、舞台美術家・田辺衿子(水木薫)に硫酸を、舞台女優・宇井和歌子(藤真利子)に拳銃を誰かが芥川の名で送ったと聞き、碓氷(羽場裕一)から神奈川県警に和歌子が銃を申し出て硝煙反応が出たと聞いた。
警備員が死体を見つけ、鬼貫良子(左時枝)と真奈美(安田芽衣子)が鬼貫に苦いドリンクを持たせ、鬼貫は現場で刑事・島田(十貫寺梅軒)と碓氷と田代(森本浩)らから射殺で顔面と両手が硫酸で焼け万年筆があり、銃は和歌子に送られたもので投函前日が犯行日と考え、本庁刑事・安田(池内万作)が鬼貫のグループに加わり、芥川に行くと皆が集まり和歌子が万年筆が作家・岡部(平井真軌)の物で今はアメリカで働くと言った。
倉本が芥川に恋敵が消えたと言い、皆が遺体を見て岡部でないと言い、翌日に鬼貫は和歌子に芝居で「情婦」を行い岡部の遺留品はないと聞き、帰ると高山君江(渡辺梓)が居て岡部の婚約者で1年半前に会い婚約は1年前でアメリカの店で働き、故郷の旅館を継ぐ予定で、待ったが連絡が無いと言った。
鬼貫は君江から遺体は岡部だと聞き、安田は死体が岡部で芥川を疑い、和歌子は芥川と衿子と倉本と芝居の稽古をし鬼貫と安田は芥川を聴取し、島田が死体に一致する歯形を板橋の病院で見つけ京都の旅館板前・中西(永野典勝)と言い、鬼貫と安田は中西の部屋で君江の写真を見つけ、島田が中西が京都の旅館から娘の後を追い上京し京都の旅館は君江の実家と報告した。
鬼貫は君江に嘘の理由を尋ね中西につきまとわれ婚約者・岡部の殺害は否定し、鬼貫は和歌子に会った時の事情を聞くと君江が来て和歌子に岡部の居場所を尋ね、和歌子は岡部が殺人者なら地獄と言い、鬼貫は君江に岡部が和歌子に隠していたと言い、本部で現場の目撃者が見付かるが翌日で若い男で、安田が中西に借金があり板橋のタクシー運転手と会い大金が入ると聞き込み、鬼貫は倉本にスタッフのアリバイを聞き込み、移動時間を調べ、現場で弾がめり込んだ机が持ち込みゴミと聞き、机の不法投棄と考え探した。
<以下、隠し字>
和歌子に開演前に鬼貫が来て騙され、中西が和歌子の岡部殺害を目撃し強請り殺したと言い、犯行は郵便物で兇器が送られた後に行われ、現場に机が不法投棄され弾がめり込み矛盾があり、和歌子が岡部の遺体の場所を聞くと手元と自供し、最後の舞台後と言い、舞台を鬼貫や君江が見て、岡部が和歌子とやり直す気がないと聞き自宅で殺害し中西に目撃されたと自供し、庭から岡部の遺体が見つかった。


監督:田中登
脚本:坂上かつえ
原作:鮎川哲也「誰の屍体か」
出演者:大地康雄・渡辺梓・羽場裕一・左時枝・安田芽衣子・十貫寺梅軒・森本浩・天田俊明・藤真利子・金田明夫・吉見一豊・水木薫・平井真軌・永野典勝・池内万作
制作年:2001年


感想:

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