西村京太郎・サスペンス:5

鉄道捜査官

鉄道捜査官主任・花村乃里子(沢口靖子)は中学同級生雑誌記者・水谷美香(横山めぐみ)と再会し早退の課長・野川一郎(筧利夫)を気にし、手塚(山村紅葉)の店で美香と待ち合わすが来なかった。
野川は伊豆高原ホテルでホステス・片桐朋子(かでなれおん)と会うが、翌日熱海駅の伊豆急行列車内で朋子の死体が見つかり、乃里子は三上本部長(井上純一)から野川の事を聞かれ、野川に静岡県警森口刑事(松澤一之)が事情聴取に来たが、乃里子は伊豆で捜査を始め野川は朋子の宿泊先で会い、柳沼真治(志村東吾)の墓参りに行った。
乃里子は真治の母・柳沼洋子(山口果林)を訪ねると野川を恨み、柳沼は4年前勤務先社長・富永(野村宏伸)に脅迫状を送り現金10億円を奪った疑いで逃げて投身自殺し、捜査に野川も参加していた。
野川は自殺を疑い移動させられたが最近朋子が近づき伊豆に呼び出されたと言い、乃里子らは捜査を始め朋子の部屋で、弁護士・谷浜康雄(春田純一)の名刺を見つけ、乃里子は内海と妻・梨絵(山下容莉枝)の法律事務所を訪ねた。
野川は谷浜の名前を朋子から真治の父と聞き、谷浜は殺害は否定しアリバイを述べ乃里子は内海(大塚千弘)と社長・富永に確認し秘書・石川宏美(三津谷葉子)に確認させ一部が不明だった、野川と朋子の写真が写真週刊誌に載った。
<以下、隠し字>
静岡県警から目撃者情報で美香と思われ野川への不満を持っていた、美香が襲われ重傷で所持品手帳から嘘の目撃者証言と思われ、立花(金子昇)が谷浜のアリバイを破り乃里子らは確認したが間に合わなかったが、船のルートと路線バスを見つけた。
乃里子らは谷浜から宏美と富永の証言を否定し、船で写真を見つけ谷浜が真治の墓の前で中毒遺体で見つかり自供遺書があったが、乃里子は偽の目撃証言がでたらめで宏美らしく、谷浜自殺も疑問があり、乃里子らは宏美に事情を聞き、谷浜への電話証言は富永に頼まれ船の写真の人物を調べ、富永が宏美を呼び出し殺そうとすると乃里子と野川が止め、梨絵と共犯で・・・・。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎
出演者:沢口靖子・筧利夫・横山めぐみ・野村宏伸・山下容莉枝・春田純一・三津谷葉子・山口果林・かでなれおん・山村紅葉・志村東吾・金子昇・大塚千弘・松澤一之・井上純一
制作年:2014年


感想: 変装と偽証が多いと目撃証言はどうとでも取れる。
それを否定するいくつが目撃証言では弱い。
物証は少なく、現行犯逮捕で終わる事になる。

十津川警部シリーズ52:小田原城殺人事件

十津川警部(渡瀬恒彦)と亀井刑事(伊東四朗)が城旅行で小田原城を話題にした。
小田原城観光ボランティアガイドの今泉明子(泉ピン子)が保険外交員・近藤政子(遠山景織子)と保母・岩本恵(朝倉えりか)と女優・河野みどり(菜葉菜)と看護師・中島由美(嘉門洋子)を案内したが1人減り、都内の冷凍倉庫で女性死体が発見され十津川と亀井と村川留美(古川りか)刑事と小西(中西良太)刑事と西本(堤大二郎)刑事と山下(山田アキラ)刑事らが来て倉庫は鍵が掛かり、課長・今田(笠兼三)と社員・佐々木(尚玄)は誰も知らず、死亡時刻と身元が不明で安原博子(山村紅葉)刑事や小林(内山翔人)刑事や清水(あかつ)刑事が調べ胃に睡眠薬が残り警察は似顔絵を公開した。
小田原の明子から被害者が案内した観光客で翌日も現れたと言い、亀井と村川が向かい明子は、中島由美で看護師で案内途中に消え一緒にいた3人が最初からと言い、翌日に由美が来て話しこみ結婚予定と言い、後の3人は写真サークルだと言った。
由美の身元が判り、病院の同僚から恨みを買う性格でなく、由美の婚約者・柏(金児憲史)は失業中で、3人の名と身元が判り十津川と村川が恵とみどりから事情を聞き、西本らは不動産会社社長から柏がギャンブル癖と聞き、小西らは倉庫の鍵で泥棒の疑いがあり倉庫購入時の担当が柏で、十津川と村川は政子から事情を聞いた。
<以下、隠し字>
明子が警視庁に来て一期一会を言い、亀井は小田原城に明子を訪ね曖昧な記憶から女優の様と聞き、翌日の人物が由美の替え玉と考えみどりにアリバイが無いが疑問点は多く、十津川と亀井は小田原城に明子を訪ね防犯カメラを見つけ、明子が普段は眼鏡を掛けず途中で席を外した。
村川らはみどりは以前に病院勤務経験があり由美も在籍し、明子がみどりを訪ね刑事に疑われていると言いその後自動車に撥ねられ、みどりを取り調べ、部屋と柏との共犯を調べ、明子は亀井に証言を変え癖から2日目はみどりと言い、十津川は4人全員が看護師の可能性を調べ同僚だった。
政子は、柏の保険金詐欺を狙う由美を眠らせ由美から聞いた暗証番号で冷凍倉庫に入れ、8年前の保険を掛けた殺害を言い、由美から脅され柏殺害を持ちこまれ・・自供した。


監督:池澤辰也
脚本:水谷龍二
原作:西村京太郎「一期一会の証言」 出演者:渡瀬恒彦・伊東四朗・山村紅葉・中西良太・堤大二郎・古川りか・山田アキラ・内山翔人・あかつ・遠山景織子・菜葉菜・嘉門洋子・朝倉えりか・金児憲史・泉ピン子・金児憲史・尚玄・笠兼三
制作年:2014年


感想: 謎の構成と、チームの警察捜査は見応えがある。
動機設定の都合か、後半の事件の都合で混乱した。
結末の犯人設定はがっかりする。

寝台特急カシオペア&スーパーひたち連続殺人

札幌地裁で福沢美登里(原田夏希)が山岳写真家の夫・明夫(池内万作)の殺害容疑で起訴されたがアリバイ証言者が現われ無罪になり、明夫の異母姉のアパレルメーカー社長・小野木由美(いしのようこ)は無罪判決を喜んだ。
上野駅で寝台特急カシオペアで由美の刺殺死体が見つかり、警視庁捜査1課・十津川警部(高橋英樹)と亀井刑事(高田純次)と西本刑事(森本レオ)と松山刑事(宇梶剛士)と久保田刑事(伴杏里)と小林刑事(佐藤正浩)と北条刑事(山村紅葉)らが現場に行き、副社長・矢野(北山雅康)から由美は仕事と裁判傍聴で札幌を訪れていた。
由美は50億円以上の遺産で、相続者のタレント・土橋かおる(原幹恵)を疑うが事件当夜は恋人・川村(載寧龍二)とおり、2年前に由美と離婚した元夫・山本(松村雄基)は朝9時上野駅発のスーパーひたち11号で水戸に行き、僅かな時間差がひっかった。
1週間後上野駅出発の10分後のスーパーひたち11号車内で矢野の刺殺体が発見され、かおるはロケで静岡県に滞在で、山本はカシオペアに乗車で1週間前と真逆の山本の動きは不審だが車掌の証言から犯行は無理だった。
由美の顧問弁護士・近藤(冨家規政)が遺言書を読み50億円の遺産から、かおるに5億円の不動産、山本に現金3000万円、それ以外は弟の妻だった美登里に遺贈され、札幌で十津川らは道警・田部刑事(小野了)から夫殺害容疑がかかった理由を聞き、東京で美登里のマークを指示し、彼女が車の爆発に巻き込まれかけた事件が発生した。
十津川は美登里が命を狙われ、妻・直子(浅野ゆう子)のいる自宅に匿い、川村が由美の会社に以前勤めていたと判り自宅に行くと毒死しパソコンに遺書とナイフがあったが、十津川は不自然と思い、十津川らは由美の前に1年前の6月に先代社長・中井が霞ヶ浦で事故死し内紛で由美と対立し、直子が出て行きかおるが襲い逮捕され、川村の家近くで山本目撃情報があった。
<以下、隠し字>
十津川・亀井は札幌で田部刑事から明夫と美登里の事を聞き、カシオペアから途中に新幹線使用でスーパーひたちに乗換を考えたが山本はいなく、美登里が十津川らに遺産放棄を伝え、公園で山本の死体が見つかり十津川は直子から美登里がカシオペアから打ったメールを見て、十津川は山本の函館からの北斗星利用を考え、美登里の山本殺害時の乗換トリックを考え目撃情報を探した。
十津川・亀井は札幌で美登里に山本殺害を伝え、夫・明夫殺害犯への復讐が動機で山本と組んで連続殺人を行い・・・・釈放後に明夫の手紙を見つけ、姉・由美に山本の中井殺害を伝え、由美・矢野・山本が犯人と知り・・・・。


監督:村川透
脚本:坂田義和
原作:西村京太郎「日本海殺人ルート」
出演者:高橋英樹・高田純次・原田夏希・浅野ゆう子・いしのようこ・松村雄基・原幹恵・森本レオ・宇梶剛士・山村紅葉・冨家規政・北山雅康・載寧龍二・池内万作・小野了・伴杏里・佐藤正浩
制作年:2014年


感想: 動機隠しが狙い。
アリバイトリックはおまけか。
冒頭が偶然に支配される。

十津川捜査班9 十津川警部「故郷」

十津川(高嶋政伸)刑事と西本(小泉孝太郎)刑事と新任の片山(東幹久)刑事は強盗犯・矢沢を確保し、片山は静岡で荒木香織(笛木優子)と黒田(竹財輝之助)らと同窓会を楽しみ香織と妹や伯父の死を話した。
1月後静岡選出議員・水谷(藤堂新二)が刺殺され、水谷は収賄疑惑で事情聴取中で、十津川・西本・亀井(古谷一行)刑事・平塚(山村紅葉)管理官・江端(小松彩夏)刑事ら捜査会議で、片山は高校仲間が昨年まで水谷の秘書と報告し十津川と静岡へ向かい、水谷夫人・喜代子から情報は得られず、事務所で秘書・真柴(川口真五)と静岡県議会議員・荒木豊(渋江譲二)と荒木の妻・香織に会った。
十津川と片山は水谷の愛人・広瀬ゆかり(遠野あすか)を訪れ、数日前に男に襲われ水谷に助けられたと言い、片山は伯父事故死の証言がゆかりと思い出し、片山の同級生・黒田が水谷と言い合いをしたと判明し、香織は片山に黒田といたと証言し確認された。
片山は呼び出されゆかりの死体を見つけ男に襲われ重傷を負い、連絡が取れない十津川と江端が部屋に行くと荒らされパソコンが無く、パトカーが見つかり現場も見つかった。
片山の妹・みどり(阪田瑞穂)が来て十津川は危険な状態と言い、西本は血痕のあるタクシーを見つけ男・伊原(出合正幸)を特定し、江端は事務所の片山のパソコンから伯父・片山一朗の事故死のニュースを知りゆかりも伊原も関係者で口封じと考えた。
十津川と江端は妹に潮力発電所を聞き、建築業・益田と水谷が賛成し、片山一朗の事故後は周囲も賛成に傾き、益田と秘書・木村(山中聡)にアリバイを聞き、真柴が来て後継者と言い、荒木豊の事務所で香織と離婚届けに捺印した。
<以下、隠し字>
十津川と江端はみどりに会い、片山が香織の母から頼まれていたと聞き、亀井は黒田のアリバイ時間に防犯カメラの細工を知り、西本らが伊原を逮捕し荒木豊の指示と言った。
荒木豊の溺死体が見つかり香織にメールが届いていた、十津川は荒木豊が片山一朗の事故を起こした聞き、荒木豊の自殺を疑うが香織・真柴・木村はカラオケにいた。
十津川は香織に水谷殺しを隠す為の偽装離婚と言い、荒木豊を香織が砂浜に埋めメールアリバイをして満潮を利用して殺し、香織は水谷の娘だったが荒木に裏切られ・・。


監督:位部将人
脚本:田子明弘
原作:西村京太郎「十津川警部・故郷」
出演者:高嶋政伸・小泉孝太郎・山村紅葉・笛木優子・竹財輝之助・小松彩夏・東幹久・古谷一行・藤堂新二・川口真五・渋江譲二・遠野あすか・山中聡・阪田瑞穂・出合正幸
制作年:2014年


感想: 故郷に残った同窓生はいずれもしがらみの生活だった。
利用・共犯・裏切りが続き、誰が何をしてもおかしくない状態。
変わらないものは何か。

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