夏樹静子・サスペンス1

女請負人

浅川みずき(財前直見)は10年前のストーカー殺人事件で警察の限界を感じ退職し、仁科佳子(渡辺えり)と夜須桃花(中越典子)と女性対象の便利屋を作り、みずきは政治家・磯崎(新井康弘)の妻へのDVをネットに流し、1課課長・板橋(桜井聖)が勝手と言い、刑事課・大森大輔(内藤剛志)に刑事・小暮(二階堂高嗣)が面目つぶれと言い、大森がみずきに行きぼやいた。
木下真由(ちすん)が友人・矢口麗子(高橋由美子)に送られ訪れ、清岡紀夫(浜田学)殺人を依頼し、大森は清岡殺害現場で妻・清岡マリ子に会い絞殺で、みずきらはテレビで見て、真由の目撃情報で容疑者として警察に連行され、みずきが真由に電話すると大森が出て、真由は清岡の自宅侵入は認めたが殺人は否認し、みずきは麗子の紹介と聞きネットに殺人も請けると流れていて、死ぬ気の真由から結婚を騙されたと聞き、真由にあくまで準備と工作するのみと伝え、実際は殺人を思いとどまらせる計画を作った。
みずきらは清岡を調べ絞殺計画を立てたが、麗子に様子を聞かれ真由はいたずら電話があり不審男を見かけたと言い、決行日にみずきがアリバイを作り、真由が行くと清岡がおらず真由が計画を中止したが清岡が殺され、大森が清岡の自宅侵入のみ真由が話し中途半端に関わる事の恐ろしさを言った。
佳子は計画中止で油断したと言い誰かが計画を利用したと考え、いたずら電話や男を無視した事を悔やみ調査のやり直しを始め、みずきは麗子から聞き計画が知られた事が不審で、みずきは大森に事件から手を引けと言われたがどこまで警察が出来るか疑問で10年前の事件を話した。
<以下、隠し字>
みずきらは不審男はいたが不明で、桃花は真由が言った元同僚が見つかず、みずきはマンション住人から聞き隣人・高橋(阿部力)と会うが挨拶程度と答え疑い、清岡との接点を見つけ強請った可能性を知り、みずきは大森に高橋の事を伝えた。
大森は清岡宅で高橋の指紋を見つけ、取り調べで真由を目撃し部屋に誰もいないと言い、高橋も真由も釈放になり、みずきは高橋から真由の事を聞き心配で監視してがいたずら電話は知らず、みずきは真由を迎え隠し事を聞いた。
みずきは元同僚の名を聞き契約違反で破棄を伝え、真由はある人物を呼び出し、桃花が麗子が突き落とそうとするのを捕らえ、昔清岡に遊ばれていて・・、大森が来て・・。


監督:今井和久
脚本:深沢正樹
原作:夏樹静子
出演者:財前直見・渡辺えり・中越典子・高橋由美子・ちすん・阿部力・二階堂高嗣・桜井聖・内藤剛志・新井康弘・浜田学
制作年:2014年


感想: 警察組織以外の捜査。
女性3人の小さな便利屋が事件に巻き込まれる。
違法もあるが、昔ながらの捜査になる。

多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉8 最期のメッセージ

寺で洋菓子教室代表・工藤多恵子(かとうかず子)が撲殺体で発見され、多摩南署刑事・近松丙吉(伊東四朗)は妻・春子(市毛良枝)といると刑事・堀部(大沢健)の連絡で現場に行き警視庁管理官・山形(三浦浩一)と刑事課係長・村越(角野卓造)が居て強姦殺人の見方だが陵辱痕跡はなく、多恵子の下着に「30すぎグレーの服」と書かれた紙切れが挟まっていた。
捜査本部に多恵子に息子・剛(川口翔平)が居て、夫で持田精機総務課長・工藤恒夫(石丸謙二郎)と妹・瀬川真理子(今村恵子)が遺体を確認し、刑事らは犯人を示すダイイング・メッセージと捜査を進めるが近松は強姦殺人に疑問で、恒夫の従兄弟・佐山(根本博成)が逮捕され過去の問題で出入り禁止と恒夫が言い社員・吉井と柳田幸枝(加茂美穂子)を紹介し、近松らは多恵子の秘書・塚本沙織(七森美江)に最近様子が変でマスコミの仕事を減らし出版予定が中止と聞くと大東生命・永原良美(西牟田恵)が来て、近松らは近所の聞き込みでモーテル前で目撃を知るが来ていなく、多恵子のバッグが見つかり電話やボールペン等が無くなり、字が乱れ車移動中に書いたと考えた。
近松らは真理子から昨日電話でネットカフェで目撃と聞き半年前に入会し、リゾート開発社員・土屋(尾崎右宗)と親しいと聞き訪ねると事件を知らず、後で呼び出され家族をこぼされ1月まえに夫を尾行と聞き、近松らは恒夫が多恵子の尾行を知らず互いの充実時間と答え、剛は恒夫が嘘をつくと言い恒夫を同行したが否定し、近松はタクシー運転手(大塚洋・山上賢治)らに聞き多恵子が車を尾行しモーテルの外で見ていたと聞き、恒夫の車と判り幸枝が相手と答えるが殺人は否定し、幸枝の遊びと言った。
近松は村越と強姦が偽装で女が犯人と考え、釈放される佐山を真理子が見て近松に事情を聞き家族の崩壊を告げ、夜に真理子が襲われ危篤で、近松は剛から真理子のメールを見せられ百合の花老人ホームの介護福祉士・吉村恭子(菊地美香)の証人で佐山に会うと書かれ、近松はモーテルと死体発見場所の間を調べ、春子を迎え定年後に和装小物の店をやりたいと言われ事故現場を見た。
<以下、隠し字>
近松は解剖医(加藤大祐)に希に判別出来ないと聞き交通事故の可能性を言うが山形は拒否し、近松は道路を調べ痕跡とイヤリングの片割れを見つけ、事故車両を探し恭子に会うと真理子に会うのは3日前が初めてで真理子も別人と言っていて、近松は永原を調べパソコンは使わずネットカフェで名前がなく永原の車の捜索を山形は拒否し、サイドミラーの異常を見つけ恭子から永原の服装がグレーと聞き、車に乗り永原に質問し紙片とボールペンを見つけ多恵子のメモを聞くと事故で母と息子の為に死体処理を考えたと自供した。


監督:中山史郎
脚本:西村タカシ
原作:夏樹静子「ダイイング・メッセージ」
出演者:伊東四朗・角野卓造・三浦浩一・市毛良枝・かとうかず子・石丸謙二郎・今村恵子・西牟田恵・大沢健・根本博成・尾崎右宗・加藤大祐・川口翔平・七森美江・菊地美香・加茂美穂子・大塚洋・山上賢治・大滝寛・大塚和彦・石塚初美
製作年:2008年


感想: 財産目当ての家族の犯行と思われる事件が起きた。
近松は調べる内に疑問が増え、管理官の拒否に会いながらも疑問を追った。
偽装トリックと、家族の絆がテーマでそれが皮肉に展開する。

四文字の殺意 ひめごと 夏樹静子サスペンス

化粧品会社員・深井みづき(内山理名)は母・由加子(阿木燿子)から電話を受け会議でプレゼンした、メール指定時間に電話するが出ず従弟・深井覚(畑山田隆人)に電話した、翌日にみづきは伊豆多賀の実家に行くと乱され近くを探し、由加子を絞殺体で発見し静岡県警伊豆多賀署・竹尾刑事(六平直政)と町田刑事(宮川一朗太)らが調べた。
父・勇雄(平泉成)が帰り、捜査会議で友人・日野友江(茅島成美)が最後に話したと判り、みづきは由加子のノートに蝶の絵を見つけ『海を飛ぶ蝶』という本を見かけ中に男との写真を見つけた、葬儀にその男を見つけ由加子との関係を問うと志方暁(津田寛治)と名乗り由加子と付き合っていたと言った。
みづきは志方を訪ね、設計技師で付き合いは2週間に1度2年前からで、事件当日着いた時は既に殺され家族の名誉の為に通報しなかった聞くが殺害を疑い警察に通報した、みづきは上司・梶原(大友康平)から休みを貰い、竹尾から志方のアリバイを聞き、勇雄が聴取され志方との不倫を知っていたか問われアリバイがないと言われ、みづきは町田に由加子からのメールの真偽を疑い、竹尾らは志方に別の時間のアリバイを聞くが黙秘した。
みづきは志方に問うが否認され、2年前の出会い次第に会う機会が増え由加子も積極になったと知り不倫を咎めた、友江は竹尾らに発信音は間違いと言い、みづきは由加子の通帳を見つけ度々引き出され、友江が絞殺死体で発見され足指紋が見つかり、勇雄が爪切りを探し、みづきは靴下に破れを見つけ、竹尾らが来て勇雄の足指紋が一致し聴取し殺害を疑うが否定した。
みづきは洞窟で覚から幼少の頃を聞き爪切りを見つけ、みづきと覚は由加子と志方が写る写真の場所で屋形船船頭(村田雄浩)から2人が塞ぎ込んでいたと聞き、志方に金を貸したと考え郵便を探し町田を呼び郵便の差し出しの宝石店で黙秘時間に指輪購入を聞き、みづきは志方に黙秘理由を聞くが気持は不明で由加子がみづきらを選んだと思うと聞き、爪切りが慣わしだったが、死体の爪が切られ関係を清算する積もりと思ったと聞いた。
<以下、隠し字>
みづきは梶原に電話するが切られ家族と出かけるの見て別れ、竹尾に爪切りを渡し由加子のDNAが見つかり、覚と話すと電話が掛かり着信音を聞き友江と聞いたと思い出し、洞窟を調べると覚が由加子から金を貸さないと言われ、志方に騙されていると言うと否定され殺し爪を切り隠したと言い、警察が来て自首を勧められた友江も殺したと言った。


監督:吉本潤
脚本:武井由美
原作:夏樹静子「四文字の殺意 ひめごと」
出演者:内山理名・阿木燿子・津田寛治・大友康平・平泉成・六平直政・深水三章・村田雄浩・中島ひろ子・茅島成美・畑山田隆人・宮川一朗太・竹山メリー・加藤満・古川康大・河井誠
制作年:2008年


感想: 短編小説を、丁寧に描く。
主人公は、母の行為を否定的だが、自身を忘れていた。
志方と会う内に理解と、母の後悔とを思う。

検事・霞夕子:森を歩く死体

東京地検検事・霞夕子(沢口靖子)は警察病院医師・長沢章(植草克秀)に夫・を探し検察事務官・桜木洋一(西村和彦)が教えて、長沢は歯科医師・宗田郁夫(天宮良)が妻・恵美(櫻井淳子)から父の診察と、郁夫が1年前に交通事故で轢いた少女・かえでの父・臼井孝一(池上リョヲマ)に金を渡す事を頼まれた。
山梨県小淵沢で長沢は郁夫の父で医学博士・宗田昭夫(品川徹)と弁護士・古川を話し診察し、かえでの事故現場を見舞い首つり死体を見つけた、翌日世田谷で警視庁捜査1課警部・占部明日香(神保悟志)と鑑識らが宗田デンタルクリニックで恵美が見つけた郁夫の刺殺死体を調べると夕子と桜木も来て調べ、宗田の従兄弟・長沢が来た。
占部と夕子は家は荒らされ刃物で殺害され顔見知りの犯行を推測し、恵美は郁夫の1年前の交通事故で父・臼井孝一(池上リョヲマ)と遊んでいた少女・かえでが飛び出し轢き、長沢が昨日訪問した留守と言い、現場から男性の指紋が1つ見つかり占部は孝一の復讐を考えるが夕子は不自然さを感じた。
所轄所・高橋健一(阿南健治)と長門が孝一を張り込み、占部と梅野(清水伸)と夕子らが孝一の家を調べ、孝一が森の河原で死体で見付かり郁夫殺害兇器が見付かり、夕子は管理官・岩瀬厚一郎(石丸謙二郎)に被疑者死亡の疑問を言い、夕子と桜木は孝一の足取りを調べ歩くと速い距離を軽トラで移動したのが疑問で、駐在所で老婆が首つり死体を見つけたが消えたと聞き、目撃場所がかえでの死んだ場所近くで大文字草を見つけ、長沢と恵美がかえでに花を供えた。
夕子と桜木は長沢と恵美と昭夫に会い記念樹を見て、雨の前に老婆が見た場所を所轄と保存し調べ埋められたかえでの持ち物を見つけ孝一の自殺場所と知った、夕子と桜木は死体移動理由を考え水につけて死亡時間を変えたと考え、夕子は歯医者で歯形作りを見て指紋複製方法を知った。
占部らが宗田クリニックを調べ、夕子は恵美から長沢と同級生で境遇が似ると聴取し、昭夫から郁夫の育て方を間違ったと聞き夕子は犯人が判っていると感じた、遺留指紋が孝一と判り複製の証明が難しく、夕子は孝一が持っていた写真を犯人が見たと考え孝一の遺体を調べさせた。
<以下、隠し字>
夕子は長沢に犯人ならば花を届けて孝一の自殺を見つけ死体を使う計画を考え、軽トラで死体移動し恵美が寝た真夜中に郁夫を訪ね刺殺し死体の指を複製し指紋を作り、長沢の手袋を外したDNAが有ってはいけない孝一の顔から発見されたと言い、長沢は郁夫に操られかえでの事故以降殺意を持ったと言った。


監督:赤羽博
脚本:吉本昌弘
原作:夏樹静子「青い指」より
出演者:沢口靖子・西村和彦・神保悟志・櫻井淳子・天宮良・品川徹・石丸謙二郎・清水伸・阿南健治・池上リョヲマ・植草克秀
製作年:2011年:


感想: 短編原作のドラマ化で長さ的に余裕がある。
影で登場しない夕子の家族がアクセントだ。

このページの先頭へ