西村京太郎・サスペンス10

西村京太郎トラベルミステリー66

警視庁捜査1課・十津川警部(高橋英樹)や亀井刑事(高田純次)や西本刑事(森本レオ)や北条刑事(山村紅葉)や松山刑事(宇梶剛士)や久保田刑事(伴杏里)や小林刑事(佐藤正義)らは都内自宅マンションの絵高インターナショナル経理課長・畑野(小宮孝泰)の絞殺死体現場で刺殺で、差出人・古谷愛美(東風万智子)のメールが携帯に届き「スーパーおおぞら5号で行く」とあった。
札幌と釧路を結ぶスーパーおおぞら5号に帯広で愛美が乗り札幌からの男と話し釧路で車掌が男の死体を見つけた、十津川は愛美が同社企画部社員で携帯を解約し無断欠勤し、北海道警から特急スーパーおおぞら5号車内で都内バー店員・中村(森山栄治)の死体発見で羽田から札幌へ飛び札幌でスーパーおおぞら5号に乗車で、十津川は松山を道警に派遣した。
十津川と亀井は絵高インターナショナルで社長・絵高陽子(夏樹陽子)と副社長・良(堀内正美)の姉弟に会い、人事部長・林(小木茂光)から畑野に2億円横領の疑いと愛美も関わり厚岸出身と聞き、松山は釧路署・羽田(梨本謙次郎)と会い厚岸へ向かい、十津川らは企画部長・日野佳代子(高橋ひとみ)から横領は知らないと聞き不思議と感じた。
松山らは厚岸で愛美の母・古谷花江(鷲尾真知子)に会い、車掌から愛美がスーパーおおぞら5号に乗車し大きなリュックを背負い中村と通路の隣の席に座っていたと聞き、池田駅で下車し切符に中村の血痕が付着し、愛美は中村のバーの常連で闇のスマホ調達を頼み、松山らは愛美は糠平温泉で逃げられ共犯者の存在を疑うが十津川は疑問で、松山らは釧路で長田かおり(矢吹春奈)の死体発見でナイフとリュックから愛美の指紋が検出され、リュックに雑誌や新聞が詰め込まれ、十津川は愛美が証拠を残したか疑問で、かおりのブログで探偵・岩瀬(高杉亘)との関係を知り、十津川らは佳代子から会社で社長派と副社長派の対立を聞いた。
十津川らは札幌でスーパーおおぞら5号に乗り愛美の跡を追い糠平温泉でかおり宿泊と岩瀬との繋がりを知り、岩瀬と中村も繋がり、陽子らが横領事件を公表し、十津川らは花江が居なくなり、岩瀬に呼び出された愛美が争うと十津川らが来て愛美と花江を助け、岩瀬は逃走し、十津川らは愛美から畑野との横領と社内の社長派と副社長派の対立し企画が副社長に盗まれ憎み、畑野から上の命令で20億円の横領を聞き追加の2億円横領を持ち掛けられ応じたが殺害は全て否定と聞き、十津川らは20億円の行方を追った。
<以下、隠し字>
十津川らは林に岩瀬との関係を尋ね社長派を疑うと20億円は否定され、松山と久保田が林を尾行したが墜落死し遺書があるが十津川らは疑い、副社長・良の星野奈月(木下あゆ美)の宝石店への出資を調べ最近疎遠と聞き、横領命令犯で佳代子と良をマークしたが佳代子が消え、陽子は岩瀬から電話を受け記者会見で佳代子の20億円横領を発表した。
十津川が会見中止させ佳代子を連れ、良が岩瀬に佳代子を拉致させ狙わせたが十津川らが助け、陽子と良の企みを岩瀬が自供し、佳代子が良に騙され畑野に横領を指示したが良が責任を逃れ、陽子に打ち明け畑野と愛美に罪を被せると言うと岩瀬に会わせられ畑野を殺させ愛美を狙わせたと言い、岩瀬が全ての殺害実行を自供した。


監督:村川透
脚本:吉本昌弘
原作:西村京太郎「釧路・帯広殺人ルート」
出演者:高橋英樹・高田純次・高橋ひとみ・小木茂光・夏樹陽子・堀内正美・森本レオ・宇梶剛士・山村紅葉・小宮孝泰・森山栄治・矢吹春奈・鷲尾真知子・高杉亘・梨本謙次郎・伴杏里・木下あゆ美・佐藤正義
制作年:2016年


感想: 複数のどんでん返しだが、物証に乏しく自供や状況証拠だ。
実行犯と殺人教唆犯と、横領犯と指示犯が絡む。
全体に古風な自白時代の味が強い。

十津川警部10 悪女

作家・平木明(志垣太郎)が「小説パーティ」編集長・長谷川(梶原善)と編集者・青木美矢子(大河内奈々子)にメールで送られた小説「半島心中」を自分でないと掲載許可を出さず揉め、夜に長谷川が平木の死体を発見し班長・十津川省三(高嶋政伸)と刑事・西本明(小泉孝太郎)と刑事・小川琢磨(八十田勇一)と刑事・江端沙織(小松彩夏)と刑事・山崎直也(山口竜央)らが臨場し長谷川から掲載トラブルを聞き、遺稿「アフリカに帰る日(仮)」が見付かり、平木の顧問弁護士・桐野涼子(井上晴美)と平木の秘書・家永朋美(馬渕英里何)が来て平木の妻・由夏(小沢真珠)はタイから翌日帰国で、半年前から体調が悪く自宅で執筆し、妻と1年前から別居状態と聞いた。
十津川と西本は長谷川から「半島心中」のストーリーを聞きコピーを預かり、会議で死因は末期がんの平木の点滴に筋弛緩剤が入り窒息死でアルコールとモルヒネが有り、管理官・平塚八重子(山村紅葉)が他殺と考え、刑事・亀井定男(古谷一行)は「半島心中」が実話で自殺と考え、平木はバイクで女と大怪我しフィリピンで路上強盗に殺され掛けて居た、十津川と西本は朋美から平木がアフリカ好きと聞き、由夏が帰国し末期がんは知らず、「半島心中」の死体遺棄現場の描写が詳しく三浦の別荘を調べ、医師から告示し投薬だけでモルヒネの投与は素人には無理でモルヒネも筋弛緩剤も入手は困難と聞き、別荘で血液反応が見付かり、小説の死体遺棄現場で女性の変死体が見つかった。
西本と沙織は女子大生・木目みどりと聞き込み部屋を捜索し行方不明で、十津川は「半島心中」と同じなら執筆と送付目的を考え、みどりの病院勤務・相良(森廉)からのストーカー被害と1月前に平木が捜索願いを出し、遺体はみどりで刺殺で、葬儀会場で相良を見つけたが逃げられ、西本はぶつかった書店員・山形麻理(本山なみ)を十津川と訪ね「半島心中」は「小説パーティ」に掲載され売り切れでファンクラブ会員と知った。
長谷川は降格で美矢子が編集長と聞き自殺をはかり十津川と西本が助け、美矢子に依頼者を尋ね、由夏は原稿を送ったと言い十津川は手を入れたか尋ねると皆が否定し、十津川は西本と亀井に遺棄場所は書き換えられたと考え、みどりの家族関係を沙織に調べさせ、亀井が由夏を調べ2人続け死別で自殺を疑い平木の遺産は10億円で平木の災害も疑い涼子が6年前に由夏の弁護士で、相良のGPSで兇器が見付かり、みどりが平木の娘だった。
十津川らは由夏と涼子がコンパニオン仲間でどちらも多額の負債を作ったと判り、ファンクラブの掲示板に由夏と涼子を犯人という書き込みがあり、西本が麻理にファンクラブのハンドル名を尋ね、由夏が別荘で変死体で見付かり絞殺で朋美と美矢子が涼子のアリバイを言い、ハンドル名が麻理と判り、朋美が麻理はいつも由夏を攻撃と言い、相良が涼子を脅し金を要求し涼子が殺害を狙い、十津川らが相良を逮捕し聴取でみどり殺害を目撃し涼子もいて原稿を書き換え由夏殺害は否定し、涼子は平木の資産管理会社社長で資産が入るが犯行は否定し、相良へは正当防衛と述べた。
<以下、隠し字>
亀井は由夏の殺害現場が疑問で、麻理以外の書き込みが判り、十津川が平木の遺稿を読み前作の続編でモデルを取材メモで無資格の看護師と判り動機を見つけ、朋美の車を調べ盗聴受信器を見つけ平木に頼まれ涼子に仕掛け掲示板に書き込み、横流しのモルヒネが見付かり平木に頼まれ安楽死させたと遺書を見せられた、十津川は由夏殺害を車内に呼び出し睡眠導入剤をのませ会議に出て休憩時間に殺害しあとで移動し、朋美が平木の子を妊娠し相続権があり動機と言うと由夏殺害を認め、涼子と由夏の殺害計画を聞いた十津川が平木は子を堕ろせと願ったので筋弛緩剤で殺害したと言った。


監督:本田隆一
脚本:田子明弘
原作:西村京太郎『十津川警部「悪女」鬼怒川心中事件』
出演者:高嶋政伸・小泉孝太郎・山村紅葉・小松彩夏・井上晴美・小沢真珠・馬渕英里可・志垣太郎・梶原善・古谷一行・八十田勇一・山口竜央・森廉・本山なみ・大河内奈々子
制作年:2016年


感想: 明らかな伏線も謎もなく、重要内容が順番に出て来る。
流石に推理は無理で展開を追うしかない。
動機は単純そうで法的に微妙だ。

鉄道おんな捜査官2「私は殺された・鳴門の渦に女の叫び!」

鉄道捜査官・花村(沢口靖子)と三崎真弓(今村恵子)と轟悦子(松本ちえこ)は痴漢集団を捕らえ、駅分駐所で課長・倉田剛(地井武男)の指示で大塚駅での暴力事件に行き加害者らは逃げ、乃里子は小料理屋「花むら」の女将で義母・光代(大方斐紗子)に帰ると大学時代の演劇サークル仲間の脚本家・中林美奈子(大寶智子)と広告代理店勤務・野村ひろみ(藤森夕子)と会計士・広田健児(ひかる一平)が待ち飲み騒ぎ、倉田から大塚駅の被害者の中毒死を聞いた。
死亡者は脇田食品社長・脇田肇(辰馬伸)で弟・脇田治郎(大高洋夫)が東京支店長で、秘書・溝口(柴田光太郎)と上京し、鉄道捜査官・望月(比留間由哲)と山野(菊地康二)が亜砒酸検出あい駅での事件前で、肇の妻で専務・脇田洋子(石井苗子)が上京し身元確認し溝口が東京日程は治郎に任すと言い、治郎は肇個人で動いたと言った。
乃里子は携帯と手帳から肇の足取りと宿泊先を調べ、乃里子は帰り光代からひろみの「徳島で殺される」留守電を聞くが連絡つかず、翌朝に鳴門警察刑事・安藤(鈴木一功)に問い合わせるが無く、乃里子らは肇は上京時に広告代理店の女と会うと知り、乃里子は光代からひろみから「殺された」留守電が有ったと聞き、ひろみの部屋を調べ肇と写る写真を見つけ、双方の留守電がひろみからと知り、「劇団あけぼの」に行き美奈子と共に広田に会うと離婚と洋子を疑うと聞き、乃里子は3人で徳島に行きひろみを探し、肇の葬儀で洋子に男がいると聞き、ひろみの足取りが判るが電話があった。
乃里子は展望台で靴を見つけ鳴門署・安藤に見せ、真弓と悦子は脇田宅から洋子を尾行しホテルで溝口と会い、溝口が覆面の広田に金を渡す振りで襲い乃里子ら3人が捕らえ、広田を病院に運びひろみを継いだと聞き、海でひろみの遺体が発見され、洋子の首つり遺体が発見され男装変装が残された。
<以下、隠し字>
洋子が自殺と断定され肇とひろみ殺害犯とされ、乃里子は倉田と詳細が不明と話し、3つのメッセージがトリックと考え背景の音を調べ列車のレール音で、「劇団あけぼの」スタッフ・小山(国枝量平)から声優・柏木優子を見つけ、治郎が留守電の声で呼ばれ乃里子が待ちひろみと言うと見破り倉庫に連れ、美奈子が現れ愛し合うと言うと、乃里子はオーディションで原稿を読ませ側のレール音が入ると言い、肇の愛人だった美奈子は治郎と繋がり殺害計画を自供した。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「恐怖の海、東尋坊」
出演者:沢口靖子・比留間由哲・地井武男・今村恵子・松本ちえこ・菊地康二・大方斐紗子・大寶智子・藤森夕子・ひかる一平・大高洋夫・辰馬伸・柴田光太郎・鈴木一功・国枝量平・松山尚子・石井苗子
制作年:2002年


感想:

鉄道捜査官4「愛と哀しみの飯田線」

鉄道捜査官・花村乃里子(沢口靖子)と望月春樹(小林健)と三崎真弓(今村恵子)は引ったくり被害者モデル・小林みどり(川合千春)とモデルクラブ「オフィス麗」経営・柏木麗子(藤田憲子)と助けたブルーファイナンス社長・青柳(団時朗)に会い、しばらく後に乃里子は老婆(森康子)を置き去る青柳と会い別人に見えた。
乃里子らは青柳が名古屋のホテルで殺されたニュースを見た、乃里子らは赴任した久我達也(野村祐人)に会い課長・倉田剛(地井武男)が紹介し、愛知県警捜査1課・真田(山村紅葉)と刑事・宮川(井上康)が久我に青柳殺害事件容疑者のアリバイ実証を求め、容疑者の泰明興産秘書・若宮夕子(遠野凪子)が青柳と口論し旅行で飯田線に久我と居たとアリバイを久我は6時間同乗と言った。
久我は夕子に話し誘うが断られ、乃里子は不審で夕子に会い青柳から蒲田病院入院の父・若宮(中山克己)が借金し口論と聞き、小料理屋「花むら」の義母・光代(大方斐紗子)の店で歓迎会に出て、久我は「諏訪で夕子に会い誘い旅館で夕子が旅行で会ったみどりに会い、飯田線の旅に誘われ翌日乗り、途中にみどりが隣の車両で寝た」と言い、乃里子は倉田とみどりの4時間の空白が不審だった。
翌日に乃里子はみどりを調べ、ブルーファイナンス専務・羽田(冨家規政)が麗子と話し、乃里子が麗子にみどりを尋ねると1月前に連絡が途切れたと聞き、みどりの恋人(菊原祐太朗)から半年前に事務所を移り派手で疎遠と聞き、帰途に水色の車に襲われみどりのバッグを狙った男らと似てみどりを疑い、久我は夕子から付き合いを断られ、宮川が夕子を尾行し蒲田病院医師(末宗慎吾)に尋ね、倉田と乃里子と久我は諏訪に行き翌日辰野駅5時出発し7時に飯田で乃里子は別車両に移り11時に新城で下りとすれ違い乃里子が戻り、乃里子は飯田からタクシーで中央本線・中津川に行き特急で名古屋に9時27分到着しホテルに行き、こだまで豊橋に来て飯田線に乗り新城で乗り換えたと言った。
乃里子らは東京に戻り、夕子の姉・若宮朝子(遠野凪子)の自殺を知り、みどりとの接点は不明で、久我は夕子の留守電が有り電話するがおらず留守電を入れると10分後に夕子から電話があり、翌日に「オフィス麗」で麗子が他殺死体で発見され、乃里子と久我は真田らから同一犯の可能性と犯行時刻に防犯カメラにみどりが写ると聞き、みどりがニュースを見て出頭しアリバイを主張し証明された。
<以下、隠し字>
乃里子は兇器が同じでも別の犯人を考え、久我が夕子のアリバイを述べ乃里子が別の場所から掛けたと考え、倉田は飯田のタクシーは見つからず水色車の違法駐車が有り羽田が持ち主で、乃里子は羽田に会い、羽田を尾行し「オフィス麗」に行くが入れず証拠隠滅を疑い部屋を調べDVDROMを見つけコールガールのカタログで朝子とみどりも含まれた。
夕子とみどりを乃里子が埠頭で見つけ、夕子がみどりに一緒に自首を求めると羽田が夕子殺害を狙い乃里子が来てみどりに青柳殺害のアリバイが崩れたと言い、父の借金で朝子が青柳にコールガールにされ自殺し夕子と青柳と口論し、みどりが利用を考え羽田は会社乗っ取り計画で参加し、みどりが夕子に交換殺人を持ち掛け、乃里子は最初から夕子だけに罪を着せると言った。


監督:村川透
脚本:田上雄
原作:西村京太郎「愛と死の飯田線」(『最果てのブルートレイン―急行「天北」殺人事件』所収)
出演者:沢口靖子・小林健・地井武男・今村恵子・野村祐人・大方斐紗子・遠野凪子・山村紅葉・川合千春・藤田憲子・冨家規政・井上康・中山克己・菊原祐太朗・森康子・末宗慎吾・団時朗・日下千帆
制作年:2004年


感想:

このページの先頭へ