立花陽介・新聞社地方通信局:4

概要

立花陽介:水谷豊
東洋新聞の地方通信局記者。地方の通信局を転々と勤務する。異常に転勤が多い。
立花久美:森口瑶子
絵本作家だったが、立花と結婚を機に退職し完全に記者の妻になった。
根岸隆一:片桐竜次
東洋新聞の記者。本社社会部勤務。 すぐに地方にも出かける。

17話:2001年5月22日:越中高岡通信局

立花陽介(水谷豊)は久美(森口瑤子)と富山県高岡市の越中高岡通信局に赴任し近所の石塚はな(冨士眞奈美)と会い、高岡東署の角田警部補(石橋蓮司)に挨拶し、夜の交通取締を取材したが友人の今野たかし(中西良太)と偶然再会した。
今野は実家の蒲鉾屋の社長になり妻(岩倉高子)とも陽介は会った。
伏木埠頭で東京板橋在住の佐山俊夫(木下浩之)の刺殺死体が見つかり前日夜の犯行で、現場に「浮いたか瓢箪軽そに流れる」と書いた紙切れのお守りがあり、石塚はおわら節の一節と言い、陽介は盗みみた被害者の携帯電話の最後通話先にかけるが繋がらなかった。被害者の妻・レイ子(芦川よしみ)が東京から来て身元確認をして、陽介はホテルで警察と共に会い、1年前に家出し以後会っておらず新宿で見た噂はあり、佐山は高岡が故郷と言った。
久美は被害者の最後の電話先のバーを突止め、陽介が訪問し松尾加奈(沖直未)と会うが訪れた角田警部補に間違い電話が有ったと答えた。
陽介夫妻と石塚は八尾のおわら節資料館に行くが、根岸(片桐竜次)が高岡に来て陽介だけ戻った。
根岸は佐山は詐欺容疑で手配中で平山るみ(棟里佳)と住んでいたが休業書類の偽装容疑があって逃亡していた、角田警部補は書類の会社社長として今野を連行したが当日に交通警戒のアリバイがあり、1年前に東京で佐山とるみに会っており、るみの故郷が新湊と聞いており、新湊の実家には立ち寄っていたが今は行方不明だった。
陽介はバー・加奈でレイ子に会い、2年振りでレイ子が「ばちが当たった」と言い、陽介は2人の写真を撮った。
平山るみの死体が伏木埠頭で見つかり、おわら節の次の言葉の切端があり、今野を疑う角田警部補にレイ子も高岡にいたと言った。
久美は陽介が撮ったレイ子と加奈の写真に見覚えがあり、八尾のおわら節資料館を2人で訪れ、掲示写真に2人を見つけ陽介は浴衣模様からレイ子の叔母を見つけ、加奈とレイ子は友達だったが、恋人だった佐山と加奈を裏切って、レイ子が佐山と駆け落ちしたと聞いた。
<以下、隠し字>
レイ子は、角田警部補に自供したが陽介は佐山殺しのアリバイがあると言い、加奈と会い佐山殺しの日に、るみが訪ねてきて金をねだり、夜に佐山から呼び出しの電話があり、そして・・・・・。

監督:吉川義一
脚本:岡本克巳
出演:水谷豊・森口瑤子・石橋蓮司・芦川よしみ・沖直未・冨士眞奈美・木下浩之・岩倉高子・松本智代美・中西良太・棟里佳・片桐竜次
制作年:2001年

感想: 高岡通信局の担当はどこまでだろうか、高岡・越中八尾・新湊が舞台です。
過去の出来事と、事件関係者の故郷が舞台と重なりますが、ミスディレクションらしいものも入ります。
久美の記憶は素晴らしい。

18話:2002年4月23日:津軽弘前通信局

立花陽介(水谷豊)・久美(森口瑤子)は弘前に赴任していたが人口の割りに通信局なのは事件が少ないからだった。
近所の前川キク(横山通乃)が知人の小菅はるこの孫・みさとの父・小菅雅志(ベンガル)が出稼ぎの東京で3月前から行方不明で新聞で探して欲しいと言ってきた。
弘前西署の阿久津刑事(林隆三)は人数が多く捜査は無理といい、陽介は「リンゴ農家の冬」という記事を書き、津軽三味線の店の取材で篠田千秋(西川峰子)でみさとが津軽三味線の天才と聞いた。
金木の津軽三味線館でツアー客の千秋と高橋という東京の代理店の男と追う女に会い、翌日に千秋の店で阿久津と会っていると岩木山神社で死体が見つかり陽介は遺体が三味線ツアー客で見た女で、たばこによる毒殺と思え、旅館宿帳から田崎優子と判った。
翌日、小菅雅志が50万円を持ちトラックのヒッチハイクで帰宅し、久美は三味線ツアー名簿から田崎が西崎涼子としり、東京で行方不明だった。
根岸が東京から別の件で来て、涼子が火災保険詐欺容疑があり、主犯の福原信作(木之元亮)が高橋と判った。
福原の死体が見つかり、高校時代の担任から小菅と福原が同窓であり、名簿から同窓の中田(徳井優)から福原が小菅の怪我の原因で小菅が大学中退の原因とも判った。
陽介は東京へ行き、小菅と福原の1年前から3月前までの生活を調べ、小菅が福原の自宅の火事のアリバイ証人であり、小菅が配送会社で50万円盗んだ可能性と直ぐに止めた事に疑問が浮かんだ。 陽介は、小菅が乗った帰省時に乗ったトラックを探し前日夕方に着いたと知り阿久津に連絡した。
<以下、隠し字>
陽介は小菅と千秋を呼び出し、2人の関係と小菅の帰宅日等から、涼子を福原が殺したのを目撃した事等を聞いた。

監督:吉川義一
脚本:岡本克巳
出演:水谷豊・森口瑤子・木之元亮・林隆三・ベンガル・西川峰子・横山通乃・片桐竜次
制作年:2002年

感想: 弘前を中心とした津軽が舞台です。
津軽三味線と出稼ぎがテーマで、高校の頃にも戻ります。

19話:2002年9月24日:箱根小田原通信局

立花陽介(水谷豊)・久美(森口瑤子)が小田原に赴任して2ヶ月、箱根の老舗旅館の連載記事の取材で陽介は追われていた。
「温泉街の不況対策」の取材でホテルを訪ねて小田原西署・五代敏男刑事(名古屋章)と、その姪・由紀恵が江間英彦刑事(永島敏行)との結婚式の打ち合わせに会った。
老舗・日比野屋に女将・日比野静江(有馬稲子)と若女将・日比野里美(美保純)を訪問し、客のバードウォッチングの学生達や、旅館の立ち退き交渉に来た不動産屋・城山(立川三貴)とスナックママ・杏子(有沢妃呂子)に会った。
帰り際に陽介は風邪で倒れ、従業員の吉本(河西健司)に助けられ、部屋で箱根細工秘密箱や岡本かの子の色紙を見つけ泊まり、夜に城山と里美が出かけ、その時杏子が風呂に行くのを見かけた。
翌朝、城山の死体が見つかり、里美は小田原西署で立ち退き要求で会っていたと言い返され、城山を調べた陽介はあこぎな仕方をすると聞き吉本も同様に言い、東京の根岸(片桐竜次)も同様だった。
杏子が里美を城山が里美のブローチを持っていたと恐喝した翌日に死体で見つかった。
江間刑事は里美を逮捕したが、里美は城山を突き飛ばしただけと言い、陽介は風呂にいた杏子が何故ブローチを持っていたか疑問だったが江間は無視した。
陽介は杏子のスナックや、里美が5年前に日比野屋で自殺騒ぎを起こしのちに主人と結婚し死後は、その子を育てていると知り、秘密箱を借りて久美に空ける事を頼んだ。
東京時代の里美を根岸と調べ、叔母を見つけその話で当時の主人・岡島の暴力から逃げており、横浜で岡島の踏切事件があり他殺か事故かは不明で江間が他殺主張派と知った。
久美が空けた秘密箱に死んだ・前の息子の写真があり、江間も城山も2年前には杏子のスナックに来ていたと判った。
江間から通信局に署への立ち入り禁止電話があり、里美の叔母から手紙が届いた。
<以下、隠し字>
城山殺しの現場で、バードウォッチングの学生達に会った陽介は生態記録にボイスレコーダーを設置する事を知り、事件当日の記録を調べ真相を知った。
そして、東京に声紋比較の依頼をして五代刑事と話し、江間刑事らと現場検証を行った。そして、・・・・。

監督:吉川義一
脚本:坂田義和
出演:水谷豊・森口瑤子・永島敏行・美保純・有馬稲子・名古屋章・立川三貴・河西健司・有沢妃呂子・片桐竜次
制作年:2002年

感想: 脚本家が変わり、構成も変わった。
戦争や過去の事件等のモチーフに、刑事事件をはめ込む手法から、通常のサスペンスドラマ的になった。
登場人物も多くなり、雰囲気が変わった。

20話:2003年4月22日:佐渡両津通信局

立花陽介(水谷豊)・久美(森口瑤子)が両津に赴任して3ヶ月経ち、加茂湖の牡蛎祭りの記事が全国版に載り、女性(萩尾みどり)が写真に写った男を訪ねてきた。
近所の小関ハマ(白木万理)は相川中央署のちはるに頼めと言うが、久美はどこかで見かけたが思い出せなかった。
相川中央署管内の「安寿墓跡」で男死体が見つかり武藤千春刑事(夏八木勲)は東京の最上正太郎の運転免許があり、近くの民宿・原田伸江(左時枝)が客と確認し、東京の根岸記者(片桐竜次)が男がマルチ詐欺容疑で手配中の大垣正太郎(鶴田忍)だと佐渡に来たが足取りは不明だった。
久美は男が吉田屋ホテルの無名異焼展示写真の陶芸家・阪本雄二(新克利)と思い出し、他に訪ねた客が大垣だった。
阪本は工房で大垣はすぐ帰り、伸江には世話になっているだけと言った。
武藤刑事は伸江が東京から嫁入りしたが亭主の死後に一度東京に行き最近戻ったひとり身で、阪本は運転出来ず窯を焼きはじめると3日は離れられず、それは焼き物の出来映えで判り、付近で中年の女性を見かけたと言った。
阪本が密室状態で刺されて死んだが刺されたのは屋外と思われた。
フェリーの乗客名簿に宍倉美恵子(萩尾みどり)の名を見つけた陽介は東京に行き、阪本が詐欺と殺人容疑で自殺したと思われていた宍倉辰男と判り、美恵子は娘の結婚を控えており、大垣から呼び出され佐渡や阪本工房に行ったが事件の時は戻っていたと言い乗客名簿に名前があった。
<以下、隠し字>
佐渡に戻った陽介は詐欺の主犯は大垣と宍倉辰男が殺した男で、辰男・美恵子は娘の結婚を守りたく、伸江は家族が欲しかったと知った。

監督:吉川義一
脚本:難波江由紀子
出演:水谷豊・森口瑤子・夏八木勲・左時枝・新克利・萩尾みどり・鶴田忍・白木万理・片桐竜次
制作年:2003年

感想: 佐渡のいくつかの場所と東京を繋ぐが、点で繋げた印象が強い。
警察の捜査がいかにも甘いのは構成上だがテーマが新聞記者の捜査と離れて来ると地方新聞記者を主人公にする意味が弱くなってきたようだ。
そして、最終回となった。

このページの先頭へ