内田康夫サスペンス:3

歌枕殺人事件・浅見光彦シリーズ35

2009年正月、浅見家でルポライター・浅見光彦(中村俊介)は、母・浅見雪江(野際陽子)や従兄弟・奈美(和泉妃夏)が見る前で、東京地区「かるたクイーン」・朝倉理絵(野波麻帆)が百人一首でお手つきをした。
半年後、光彦は奈美の紹介で理絵から3年前の父・義明(伊藤延広)の死の相談を受け、理絵の父は歌枕巡り旅の途中に多賀城市の末の松山で遺体で見つかり、手帳には「白浪、松山を越ゆ」という文字があり血痕がついていて、光彦は理絵と宮城県多賀城市に向かい、遺体発見現場の末の松山では手帳の文字とは異なり海岸も松林も見通せなかった。
光彦と理絵は警察で横山課長(出光元)と千田刑事(中西良太)に会うが光彦が刑事局長・浅見陽一郎(榎木孝明)の弟と判り状況を聞き手帳を見て、血は毒物の吐血痕で犯行現場は不明で、光彦は理絵の叔父の家に行き歌枕巡りで有耶無耶の関を目指す聞いた。
光彦と理絵は民族資料館で短歌研究者の教授・窪村孝義(津嘉山正種)とすれ違い、歌枕の事を聞き、歌の意味を助手・浜田弘(川﨑麻世)から説明された。
光彦と理絵は青音温泉に義明も来ていたが、12年前に有耶無耶の関でも歌枕巡りの女性・野森常子の絞殺殺人事件があり遺留指紋があるが犯歴がなかった。
光彦は野森常子の母に会い旅先からの勿来の関からの絵はがきと窪村の著書を見つけ個人接点があり、陽一郎に繋がりの根拠を言い、雪江から末の松山が4か所あると聞き勿来の関の近くにもあった。
理絵と千田は勿来の関で光彦と待合せ、浪が越える可能性があり、光彦は秋保で窪村は仮説で野森は知らないと言い関係は不明で、理絵は父の古い手帳から窪村との接点を見つけ、千田が窪村講演会名簿を調べ3年前にも義明が来ていて隠蔽の疑いがあり、光彦は窪村に2人の事を聞くがやはり知らないと答え、指紋は遺留指紋とは一致しなく、千田は自宅謹慎になり窪村のアリバイもあった。
<以下、隠し字>
光彦は陽一郎から窪村の恩師・浜田信綱の息子が浜田弘で、第4の窪村の学説を浜田が調べ、准教授候補・秋山は窪村が浜田に学説を譲り准教授にさせようとし、秋山は浜田と野森の接点を言い、光彦は秋山に研究用DVDを借り浪が越え、義明もその映像を見たと考えた。
理絵が浜田を呼び出し、光彦は浜田と窪村の関係は親子で、理絵が浜田の指紋を採り襲われ光彦と窪村が助け、浜田は野森に拒絶され殺し逃げる時に義明に会い、3年前に義明に再会し想い出す前に殺し移動した、そして・・・・・・・・。


監督:林憲昭
脚本:峯尾基三
原作:内田康夫「歌枕殺人事件」
出演者:中村俊介・野波麻帆・川﨑麻世・出光元・和泉妃夏・中西良太・津嘉山正種・榎木孝明・野際陽子・伊藤延広
制作年:2009年


感想: 末の松山の場所の仮説を事件に取り込む。
連続事件は動機絡みだった。
どちらに興味をもつか・・。

竹人形殺人事件・浅見光彦シリーズ27

ルポライター・浅見光彦(中村俊介)の兄で警察庁刑事局長・陽一郎(榎木孝明)は、赤坂の料亭で女将(藤田三保子)に迎えられ、代議士・瀬木山(石田太郎)から福井県の大観音堂建設計画推進派・和村誠(平幹二朗)から調査に手心を頼まれ、和村は父を知っていた。
陽一郎は光彦に和村と女将が父の愛人と言い、光彦が会うと越前竹人形を見せ母・雪江(野際陽子)に差し出すと言い、光彦は水上勉の「越前竹人形」を読み、雪江は父が人形師に福井で嘉助と会った言い、雪江の動揺を心配した浅見は福井へと向かった。
光彦は福井で、記者・片岡明子(遊井亮子)は記者・平石吾郎(津田寛治)は辞めたと言い、大観音堂建設現場で光彦に紹介し、和村の宴会に山林王・奈良岡(勝部演之)が来て反対で、県警警部・橋本(伊藤洋三郎)が奈良岡と話し、光彦は和村に嘉助を聞いた。
平石は伝統工芸品竹人形は無かったと言い、嘉助の孫・野地良作を平石から聞き訪問すると殺され明子が来て、警察を呼び福井西署・木元刑事(丸岡奨詞)らが来て同行され坂崎本部長に連絡した。
光彦は嵌められホテルを知っているのは平石と明子で、和村は武生の江島に聞いたと答え、光彦と明子は竹人形師・江島徳三(不破万作)を訪ね良作とも弟子で戦後に嘉助が作ったと言い嘉助名を名乗り、野地の現場に本格的な竹人形がなかった。
女将が竹人形を持って雪江に会うが4人目と言い、光彦に質問した。
奈良岡が殺害され第1発見者は平石で妻は平石が犯人と言い平石は連行逮捕され、明子は平石は先輩で恋人だが事件追及で退職したと言い、光彦は平石から待てと言われたが連絡があり行くと死体を見つけた。
<以下、隠し字>
橋本は光彦に平石が金絡みが動機と言い、罠と考えた光彦と明子は平石の部屋で盗聴器を見つけ、明子と越前竹人形の里で人形師・大石(園岡新太郎)から嘉助の弟子が江島と本瀬(青島健介)で、写真の人形は江島の作でなく、本瀬に会うと写真の人形は嘉助作で野地家に人形が100体位有り江島が盗んだと疑った。
江島が出かけ、光彦と明子が追うと橋本から薬を受け取り、橋本に江島宅に連れられコーヒーを飲み倒れると、橋本と江島が野地殺しを話し始めたが、昨夜に光彦と明子が毒薬をすり替えていた。
江島は嘉助の人形を盗み、実行犯は橋本で和村に竹人形館を作ると言われ、橋本は奈良岡を殺したが動機がないが和村の関係を否定し自殺し、和村は贈収賄で逮捕された。


演出:金佑彦
脚本:峯尾基三
原作:内田康夫「竹人形殺人事件」
出演者:中村俊介・遊井亮子・平幹二朗・津田寛治・伊藤洋三郎・不破万作・勝部演之・石田太郎・榎木孝明・野際陽子・藤田三保子・丸岡奨詞・青島健介・園岡新太郎
制作年:2007年


感想: 光彦の家族がそろい踏み。
細工の難しい竹人形がキーになる。
黒幕は多すぎる。

紅藍の女殺人事件・浅見光彦シリーズ26

新進ピアニスト・三郷夕鶴(大河内奈々子)がマネージャーの車で送られ、門の前で男が夕鶴に紙を渡し「はないちもんめ」と書かれ、三郷邸では夕鶴の父・伴太郎(峰岸徹)の誕生日会が開かれ、夕鶴のパリ・コンクールの映像を見ていた。
母・輝子(江波杏子)と姉夫妻・透子(中野若葉)と力岡勝(小宮健吾)と叔母の泉野梅子(一紗まひろ)と夕鶴の親友・甲戸麻矢(仲代奈緒)が夕鶴を迎えた。
テニスクラブでルポライター・浅見光彦(中村俊介)と夕鶴と麻矢と夕鶴のマネージャー・矢代(髙橋義永)でいた、光彦はピアノコンクールで金賞受賞の夕鶴の密着取材をしていた、麻矢に電話で父・甲戸天洞(山崎海童)が中毒死し、光彦は夕鶴と麻矢から、天洞がうなされていたと聞いた。
浅見雪江(野際陽子)から童歌の「はないちもんめ」の花は紅花と聞き、三郷家は山形県河北町で天洞も天童出身で、麻矢と伴太郎は自殺でないと言った。
光彦と夕鶴は山形に行き、旧三郷家屋敷が残り観光課・横堀が迎え、祖先を聞き最上紅花や雛祭りを言い、夕鶴は来なかった方が良かったと言い、事件は黒崎の復讐と言い、女性・吉富殺害犯が黒崎で出所し両親は死に、訪問すると夕鶴に紙を渡した男が死んでおり、磯部刑事らは被害者は元受刑者・額地で出所したばかりだった。
浅見陽一郎(榎木孝明)は光彦に黒崎事件の目撃者は6人で伴太郎も梅子も何も言わず、夜に梅子が伴太郎との電話中に殺害され、恋人・東木貴夫(竹本孝之)が来て、黒崎の犯行の証拠が見つかった。
光彦は疑問を語り、河北町に横堀を訪ね30年前の事件を聞くと誰も目撃せず、輝子を黒崎が好いていたと知り、輝子に真実を聞くと黒崎の犯行と思っていたが黒崎の否定を聞き揺らいだが証言者に疑惑を持つ事になると言った。
<以下、隠し字>
伴太郎は自分の番と言い、天洞が吉富を殺害し庇って伴太郎らが偽証言し、光彦は雪江に話し、警察に復讐の順番が不思議と言い靴跡が残り過ぎで故意に残されたと考えた。
光彦は陽一郎から窃盗が額地で販売が東木と疑いがあると聞き、東木に聞くと被害者だと言い、永岡信也(水野純一)は麻矢と光彦に額地が信じられないが力岡の指示が有った言った。
警察は力岡にはアリバイがあるが、東木と額地の接触が判り、光彦は梅子の葬儀で横堀を狙わない疑問を言い、横堀を襲った東木は逮捕され、光彦は東木と力岡が黒崎を殺し互いにアリバイを作り行った、黒崎の死体が発見され・・・・。


監督:林憲昭
脚本:峯尾基三
原作:内田康夫
出演者:中村俊介・大河内奈々子・江波杏子・峰岸徹・榎木孝明・野際陽子・仲代奈緒・竹本孝之・水野純一・志村東吾・山崎海童・中野若葉・小宮健吾・一紗まひろ・髙橋義永
制作年:2007年


感想: 過去の犯罪に裏の犯罪が隠れている。
そして、もう一つの工作も。
復讐には強度がある。

貴賓室の怪人・浅見光彦シリーズ50

豪華客船・飛鳥IIが酒田港からロシア・ウラジオストクへ出発し、ルポライター・浅見光彦(中村俊介)はフロントオフィサー・堀田(藤澤恵麻)から挨拶されファーストパーサー・江藤(小林綾子)・マジシャン志藤(井田国彦)に紹介され、光彦は部屋で同室の村田(井上純一)に会った。
1週前、作家・内田康夫(伊東四朗)に「貴賓室の怪人に気をつけろ」と書かれた怪文書が届き、編集長・藤田(小倉久寛)に同行を言われ、光彦は内田嫌いの母・雪江(野際陽子)は利用されていると言い、内田は円山書房編集者・和田(正名僕蔵)から乗船記を依頼されていた。
光彦は船長・八田野(綿引勝彦)に会い、ロイヤルスイートの神田功平・千恵子夫妻(竜雷太・長谷川稀世)が仮面の男を見た連絡で、侵入が難しかった。
パーティーで看護師・植竹ひで子(吉井怜)に会い、松原夫妻(清水章吾・久野綾希子)と後藤(不破万作)・瑠衣(松井紀美江)夫妻と後閑富美子(山崎直子)・真知子(雛形あきこ)姉妹が居て、仮面の男がいたが浅見は追うも襲われ植竹が来た。
飛鳥IIはウラジオストクに到着し下船した浅見と掘田が観光すると、飛鳥IIの保冷庫内で村田の死体が発見され、光彦は兄・陽一郎(榎木孝明)に連絡し、陽一郎は八田野にロシア警察の指示に従えと伝え、浅見は八田野に事件調査協力依頼された。
陽一郎から村田に恐喝の前歴があり被害者は松原でアリバイが有り、ロシア警察が取り調べ、光彦は真知子のフェィアンセが村田の被害に遭ったと富美子に聞き、和田が新聞記者時代の山形で村田と接点があり、遺体解剖後に出港許可がおりる事になり、マジックショーが開かれた。
<以下、隠し字>
光彦は志藤が消滅と移動のトリックと言ったと聞きマジック箱に傷を見つけ、村田が毒死と判り出港し、17年前の被疑者死亡の婦女暴行事件を知り、和田が記事を書きと担当刑事・後藤は語ら無く、神田は答えず、掘内親子が自殺しており被害者は植竹ひで子で、光彦は植竹が堀田の紹介と知り、事件関係者が船に集まっていた。
光彦は関係者を集め、村田の被害者の集まりで、容疑者が自殺したが2年前に村田が植竹の治療を受け真犯人と判り、和田が調べ誤認と判り、神田は自殺した2人が娘と孫で、村田に罪の意識がなかった。
村田殺害計画が予定外になり、遺体が発見され・・・、飛鳥IIが酒田に戻るが和田夫妻は姿を消し・・・、手紙を残し・・・。


監督:金祐彦
脚本:峯尾基三
原作:内田康夫「貴賓室の怪人」
出演者:中村俊介・藤澤恵麻・吉井怜・竜雷太・長谷川稀世・綿引勝彦・清水章吾・久野綾希子・山崎直子・雛形あきこ・不破万作・正名僕蔵・小倉久寛・榎木孝明・伊東四朗・野際陽子・小林綾子・松井紀美江・井田国彦・井上純一
制作年:2014年


感想: 船の密室風で次第に人物の情報がわかる。
浅見も一部だった。
日本国外も難しい。

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