森村誠一・サスペンス:2

終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子 家族の食卓

1958年広島で宝石強盗があり、2003年男がオートバイで轢き殺された。
2013年、東京・西新宿のアパートで藤本実(梨本謙次郎)の刺殺死体が発見、牛尾正直刑事(片岡鶴太郎)・山路刑事(徳井優)・大上刑事(東根作寿英)・西谷刑事(石原和海)・海野鑑識(小野寺丈)らが臨場した。
同じフロアのホステス・大木朝子(山崎静代)や隣室・白崎透(笠原秀幸)は、藤本は沢村江里子(古川りか)という同棲相手に暴力をふるっていたといった。
藤本は頭部も殴られ、金亀堂と刻印のペーパーウエイトとジルコニアと週刊誌のグラビア写真「家族の食卓」という特集に料理研究家・金沢秀子(伊藤蘭)・金沢高一(榎木孝明)・金沢夏生(小島藤子)の家族が載り、牛尾が顔なじみの記者・川村冴子(水野真紀)に確認を取ると1年半ほど前の記事だった。
坂本課長(秋野太作)は捜査会議で、藤本は広島市出身で30年前以来2年前にアパートに引っ越しまでの足取りは不明で、牛尾らに秀子はなぜか頑ななで秀子も広島出身で30年前に家族全員を亡くした過去があり、秀子と懇意の冴子は牛尾の動きから記者仲間の緒方浩平(船越英一郎)を巻き込み独自に事件を追いはじめた。
秀子の父・佐久間哲夫(池田政典)は30年前広島の宝石店金亀堂の警備員で強盗事件に遭遇し、強盗犯とみなされ潔白証明のため自殺し、牛尾は広島で捜査指揮の退職した中西進警部(篠田三郎)に会い、中西によると30年前の事件当日、佐久間は同僚の長岡繁が階段で事故で重傷で、佐久間が単独で強盗犯と遭い共犯者に襲撃されたが、中西らは佐久間が軽傷の佐久間を疑い、病気療養中の秀子の妹も母親も病死し、15歳の秀子は家族を失い警察憎悪はそのせいだった。
浩平は、30年前の佐久間の同僚・長岡がいまは飲食店や旅館など事業を手掛ける中屋ホールディングスの会長・中屋繁(矢島健一)だと牛尾に話し、牛尾澄枝(岡江久美子)は牛尾に秀子のツアー参加を伝え、秀子一家は白崎を食事に招き高一は夏生に株トレーダーで億万長者と語り、白崎は金沢一家を潰したいとつぶやいた。
冴子は秀子のグルメツアーを案内し、秀子は冴子に夏生と白崎の付き合いを言い、冴子はアパート住まいの同名者を言い、秀子から夏生を通しての問い合わせに白崎は長野出身と答えた。
江里子が重傷で見つかり多額の預金があり、聴取で藤本の暴力を受け逆に殴り、戻ると泥棒が入り藤本が死んでいたと答え、藤本がペーパーウエイトが金を生むと言っていた。
<以下、隠し字>
隣室の白崎が殺され藤本や30年前の事件の記録を残し、30年前の犯人は中屋としていて、白崎は長野で事故の前科があり、白崎の殺害現場は本人の保有で、緒方は冴子に白崎の二重生活を伝え、牛尾らは中屋に聴取し藤本殺害を自供したが脅迫金は一部で白崎は無関係と言った。
牛尾は白崎と銀行の繋がりを高一に聞き、娘・夏生と白崎の付き合いと秀子の料理教室通いを知り、夏生は声を掛けられ秀子も後日まで知らなかったと言い、牛尾は白崎が嘘を言って金沢一家に近づいたと考え、白崎のバイク事故を思い出した。
長野佐久の白崎の姉・高橋葉子(松田沙紀)は、白崎が夏生という子供の飛び出しを主張してたが見つからなかったが、牛尾は金沢夏生だと考え、白崎殺しに秀子・高一のアリバイがなく、高一のみ指紋を協力したが違い、冴子は牛尾に秀子の犯罪を否定し、冴子は秀子を訪ねた庭から佐久の事件の証拠を見つけた。
秀子は冴子に白崎の事を話し、証拠が見つかり牛尾らが訪問し高一の出頭を求めると自供し、警察に自供を話すと白崎が殺そうとし揉み合い刺したと語った。
秀子は白崎に夏生を脅され、高一と白崎に連絡が取れず事後偽装したと自供した。
牛尾は佐久事件の被害者家族を話し、中西は片の荷が下り秀子に謝罪すると語り・・。


監督:池広一夫
脚本:橋本綾
原作:森村誠一「棟居刑事の砂漠の暗礁」
出演者:片岡鶴太郎・水野真紀・岡江久美子・船越英一郎・伊藤蘭・榎木孝明・篠田三郎・梨本謙次郎・矢島健一・小島藤子・笠原秀幸・古川りか・池田政典・秋野太作・徳井優・東根作寿英・山崎静代・松田沙紀・石原和海・小野寺丈
制作年:2013年


感想: いくつかの家族がテーマ。
無視する一部と、望む多くの人。
後者の人の行動は変わる。

棟居刑事の「夜の虹」

警視庁捜査1課刑事・棟居弘一良(東山紀之)は同僚刑事・神林武人(きたろう)の娘・一子(貫地谷しほり)と奥多摩サイクリングロードで、女の子と男女が暴走車にはねらかけたのを助け、それは日本のホテル王の蔵方隆一郎(竜雷太)と若妻・江梨香(原史奈)と知人の娘・重松ルリ(本田望結)で、蔵方夫妻に招かれ一子はモデル・百瀬真帆(原幹恵)とその婚約者でプロゴルファー・美川光弘(姜暢雄)とピアニストでルリの継母・重松初音(三浦理恵子)と会い、蔵方は七夕会と呼び毎年会い、ルリは一子になつきプールサイドで食事会がはじまった。
蔵方の秘書・黒瀬七波(三津谷葉子)もいて、蔵方は恒例のダイビングを行う瞬間にワイヤレス式スタンガンで心臓麻痺で死亡し、棟居と神林が発射装置を見つけ江梨香が屋上で何かが動いたと言い、リモコン装置が発見された。
棟居は課長・那須(森本レオ)と永川(梨本謙次郎)から車の映像を見せられ、棟居と神林は蔵方の通夜で七夕会は偶然と思えず、美川が江梨香や初音に近づくが、クロスボウの矢が飛来し負傷者はないが直接撃ち、棟居の調べで初音の死別夫と真帆の2人は蔵方の実子で七夕会は蔵方夫妻と実子と孫らの家族会だった。
美川は真帆との結婚届を勝手に出したが自宅マンションで死体で見つかり、スタンガンの直接使用で江梨香の白バラ飾りが落ち、真帆は結婚届は酔って憶えていなく、棟居と神林は江梨香に白バラ飾りとアリバイを聞き七波が証明し、スタンガンの入手先がネットカフェで、初音の不審な画像を見つけた。
ルリが散歩先で重傷で見つかり、ルリのスマホ映像から奥多摩の暴走車が見つかり、棟居は証拠が残り過ぎと感じ、七波にアリバイがないが動機が無く、ルリをはねた車の側に他の車の跡があり七波の車だったが、棟居と神林は七波の母が入院しているクリニックで院長から20年前の交通事故で父が死に母が重傷で、はねたのが蔵方隆一郎で、江梨香は費用は隆一郎が出したと言い七波は逃走し、奥多摩の防犯カメラに七波が写るが、棟居は顔を隠さないのが疑問だった。
<以下、隠し字>
棟居と神林は江梨香から麻布のマンションを聞き、真帆が衣裳部屋に使い、七波の死体がと凶器が有るが棟居は犯人はもう1人いると思い、棟居は七波の犯行の奥多摩の車が轢く目的でなく、ルリ事件とプール事件にアリバイが見つかった。
棟居はトリックに気づき蔵方家に江梨香・真帆・初音を呼び事件を振り返り、七波は殺害事件に無関係で、プールでは全員にアリバイがあったが屋上のリモコンは使用されず、写真から押せるのは屋上に注目させた江梨香だけだった。
江梨香の父母は蔵方の地上げで死んでいて、美川とルリにリモコンを見られ、七波は殺害以外で巻き込むが次第に悩み始めた。
棟居と神林は蔵方の残した江梨香への映像を見せ・・・・・。


監督:村川透
脚本:長坂秀佳
原作:森村誠一「夜の虹」
出演者:東山紀之・原史奈・貫地谷しほり・竜雷太・原幹恵・三浦理恵子・本田望結・姜暢雄・三津谷葉子・梨本謙次郎・きたろう・森本レオ
制作年:2014年


感想: 共犯だが区別がある。
全て写真だが、パズル的で映像に向いている。
連続事件は、ある事件のトリックを隠している。

刑事の証明7

奥多摩の河原で野澤真須美(坪井木の実)が胸部を刺され30m下の河原で見つかり、広瀬刑事(村上弘明)・渡辺刑事(前田吟)・野々村刑事(島英臣)らが来て、28cmの靴跡が崖上と下に残り、管理官・那須(加藤剛)・大倉(小沢和義)課長・佐野刑事(加藤頼)・門倉刑事(安藤聡海)・今井刑事(河内浩)・菊地刑事(志村史人)らの捜査本部で旅館女将(和泉ちぬ)からいつも1人だが今回は50代半ばの男性と宿泊が報告された。
男性は翌日朝に旅館を出、その後若い男から電話が入り真須美は出かけ殺され、50代半ばの人間を調べるが見つからず、真須美の飼猫が「トンキニーズ」で珍しい猫だった。
広瀬と那須は、20年前の汚職事件で旭ヶ丘市役所建築課・宮地康生(永井裕久)の転落死亡で池貝和彦が巻き込まれ死に、汚職事件の口封じ殺人と疑い、宮地の服の「トンキニーズ」の毛を捜査をしたが自殺と断定され、当時の猫の毛と真須美の飼猫のDNAが親子関係と判明し、真須美が宮地の死に関わった可能性がでた。
広瀬は旭ヶ丘で建設会社長・白石義三(菅田俊)が真須美と泊まった男で市役所会議に出席し、広瀬は宮地康生の息子・貞夫(須田邦裕)と建設課で再会し靴は28センチで事件の夜は芝居を見ていた。
目撃者の介護福祉士・松崎典子(中山忍)は貞夫はアケミという女性と一緒と証言し典子は神経性胃炎で、元助産師・植村(岩崎加根子)から戦時中の話しをまとめ出版予定で広瀬は雑誌記者・河本美奈代(筒井真理子)を紹介した。
真須美の銀座ホステス時代の捜査で現議員・細川宗則(相島一之)が浮かび20年前の汚職事件では盲点で、白石貴美枝(ひがし由貴)から白石が行方不明で、ナイフで刺され転落死で28cmの靴跡があり、貞夫は昨日会い横浜のホテルでアリバイを言い、細川が警備を求めたが白石との関係は答えなかった。
<以下、隠し字>
広瀬は美奈代から典子の熱意と亡き元刑事・河本の事を聞き、池貝の妻・晴海(川田希)は死に娘は松崎典子で貞夫のアリバイが嘘と確認し協力を脅され、貞夫を同行し家宅捜索でボイスレコーダを見つけ、貞夫は真須美と白石の会話から20年前の事実を知ったと自白した。
広瀬は典子が釈放されガンと知り、美奈代から原稿が完成と聞き、典子が退職願いを出し真須美と白石殺害容疑があり、康生の自白は細川の警護をとくのが狙いで、細川の早朝ジョギングを典子が狙うが広瀬が止め、細川に逮捕状が出て・・・・・。


監督:伊藤寿浩
脚本:土屋保文
原作:森村誠一「殺意の複製」「余命の正義」
出演者:村上弘明・加藤剛・中山忍・前田吟・筒井真理子・相島一之・小沢和義・須田邦裕・岩崎加根子・菅田俊・四方堂亘・川田希・ひがし由貴・和泉ちぬ・坪井木の実・永井裕久・島英臣・河内浩・志村史人・加藤頼・安藤聡海
制作年:2014年


感想: 過去の冤罪が絡み、その引き金はなにか。
連続殺人の為に仕組む方法とは。
警察の組織捜査を描く。

残酷な視界

5月11日に公園で通販会社コールセンター室長・岡崎由美(田中美奈子)の絞殺死体が発見され、牛尾正直刑事(片岡鶴太郎)と大上刑事(東根作寿英)と山路刑事(徳井優)ら新宿西署は捜査を開始し、兄・達雄(難波圭一)は由美は近く結婚予定と話すが相手は不明で写真もなく、2月に銀行を変えたばかりだった。
マンション3階の由美の部屋から川の橋が見え、1月に転落死男性がいて、坂本課長(秋野太作)らの捜査会議で顔見知りと考えたが、勤め先で婚約者は不明で昨年末の由美の室長昇進が異例で、副室長・志賀邦枝(高岡早紀)と初見芳子(池津祥子)の2人が会社を辞めていて、芳子は由美を憎むが殺意は否定し由美に敵は多く、邦枝も生花店に勤めフラワーアレンジメントを教え毎日が充実と言い、結婚話しはしなかったと言った。
牛尾は妻・澄枝(岡江久美子)から爪のコートを聞き、山梨・塩山の由美の葬儀に根岸正人(鈴木一真)が現われ聞くとつきあったが3月初めに別れ話を言われ、新しい交際相手が出来て根岸と別れたと思われた。
牛尾は由美のマンション近くの男性転落死が事故処理で死亡は銀行勤務・大泉武男(宮川一朗太)だが、牛尾はなぜ由美は遠い銀行に変えたか不思議で、転落死は1月17日で銀行変更は2月14日で牛尾は由美の口座開設担当・岩田修作(岡田浩暉)から休日に邦枝と会い由美を聞き知りあったと言うが疑問があった。
由美のカレンダーに岩田の通る時間が書かれ、牛尾は大泉が事故死でなく由美が目撃し、職場の同僚から事故当日の会合で窓で由美と邦枝が揉め直ぐに閉会になり、芳子は邦枝が由美に数回取られたと言い、大泉と岩田に確執があったが物証が無かった。
<以下、隠し字>
牛尾は銀行寮で古着を調べたが何も検出出来ず、岩田を任意同行し爪が実家の玄関に有ったというと大泉殺害を自供したが由美に見られ近づき脅迫され、次に結婚要求を出し運命と言い殺害したと言った。
牛尾は捜査会議で結婚要求が疑問で邦枝の存在が気になり、根岸が邦枝に現れ呼び出し由美殺害を責め襲うが牛尾らが助けたが大泉殺害目撃は否定し、牛尾は5人の女性がいたと言い、由美は岩田を愛しただけと言った。
牛尾は邦枝に手を下さない殺害計画とそれが次第に怖くなったと言い・・・・・。


監督:池広一夫
脚本:橋本綾
原作:森村誠一
出演者:片岡鶴太郎・岡江久美子・高岡早紀・岡田浩暉・田中美奈子・宮川一朗太・鈴木一真・東根作寿英・徳井優・秋野太作・難波圭一・池津祥子
制作年:2014年


感想: 罪とは何か、償えるのか。
手を下さない犯罪は立証出来るのか。
恐怖は事実を違って見る。

このページの先頭へ