山村美紗・サスペンス:2

黒の滑走路

羽田空港署の刑事・今井陽子(浅野ゆう子)と冷泉春樹刑事(音尾琢真)は頻発している連れ込み強盗を探していた。
警視庁捜査一課刑事・宗像勇吾(遠藤憲一)と木島拓次(中村靖日)らは殺人容疑の外国人を追い、キャリア管理官・星野貴之(宍戸開)は強引に捕らえるのに失敗し犯人は女性を刺し人質を取り、陽子が逮捕したが星野は自分の失敗を無視し宗像を批判した。
税関で赤いコートの女・鈴木香苗(田中律子)が輸出規制品バッグ所持の職質で逃走し陽子が捕らえた。
武藤ありさ(青山倫子)が連れ込み強盗で負傷し、その時空港駐車場で刺殺死を発見被害者は建築資材メーカー「グローバル化研」の石田マリ子(米田弥央)で、捜査本部設置で宗像・鑑識の及川華絵(山村紅葉)らが同席し、解剖結果妊娠4カ月でマリ子の携帯電話に中野一重(松尾れい子)の脅迫的な留守電が何件も入り、星野はマリ子の男関係と一重の洗い出しを命じた。
陽子と宗像は、一重が天空建設社員で1年前に娘・さやかをマリ子のシッターが目を離し事故にあい、マリ子の直属上司・山川公之(近藤芳正)はマリ子のプライベートは知らないと言うが、マリ子の父と判り星野は山川の任意同行を決めたがアリバイがあると拒否し海外に行った。
空港拡張工事現場で男の焼死体が発見、身分証で天空建設の牧野弘務(佐藤義夫)と判り、華絵がマリ子のコップに指紋がなくガムに青酸カリが仕込まれていて、陽子は何故刺殺か疑問で天空建設に訪れ派遣社員・大石理美(川村亜紀)から牧野と一重は2年前に正社員になり理由は不明だった。
陽子は当時の担当の木島刑事から、2年前の汐田早紀殺人と発見者・島岡達也(高杉亘)支社長との事件と、目撃証言者の牧野と一重の汐田の不倫関係の証言とで被疑者・島岡自殺で星野が被疑者死亡で処理し、今回の事件との関係が見つかり陽子と宗像は横領が関係すると見つけた。
<以下、隠し字>
宗像は2年前の汐田殺人の再捜査を星野に頼むが断られ独断で木島に資料を持ってこさせ調べ、陽子は島岡の妻が鈴木香苗と同一と知り香苗はアリバイを述べた。
島岡は調書で、石田マリ子の横領と牧野の偽証と2人の関係を証言し、汐田が会社の不正を調べていたと言い、一重が秘書の水木直人(国広富之)がいたが一重は何も語らなかった。
木島は当時の工事不正のスクープを書いた津村(森下能幸)から圧力が有り水木と山川の金の流れが判り、島岡自殺が他殺の可能性があり、陽子は華絵と山川の車を調べ髪を見つけアリバイを崩しマリ子殺人容疑で2年前を調べた。
華絵は武藤の連れ込み強盗現場にマリ子の血液があり、ありさと香苗の入れ替わりの可能性を気づき、山川の家宅捜査で2年前の水木との携帯電話通話履歴が見つかった。
陽子は香苗に罠を仕掛けありさとの、コートの入れ替えを示し・・・・・。


監督:伊藤寿浩
脚本:田子明弘
原作:山村美紗
出演者:浅野ゆう子・遠藤憲一・田中律子・山村紅葉・音尾琢真・中村靖日・近藤芳正・国広富之・青山倫子・宍戸開・松尾れい子・米田弥央・高杉亘・川村亜紀・佐藤義夫・森下能幸
製作年:2013年


感想: いわゆる本格推理物です。
映像では、無駄な場面が入れにくいので伏線とは思わなくても、違和感のある所が残ります。
普通は好まない人もいますが、本格推理の映像化では避けられないと理解したいです。

京都グルメツアー殺人事件!

ガイド・竹内さとみ(久保田磨希)の案内で京都「夫婦限定・京都満喫グルメツアー」に偽夫婦で参加した唐竹企画記者兼カメラマンで京都府警・狩矢警部(田村亮)の娘・狩矢和美(藤谷美紀)と恋人の新聞記者・夏目利彦(原田龍二)は、おばんざい店の上村久志(渋谷哲平)と尚子(川上麻衣子)夫妻、和食器店次期社長・五十嵐京平(一條俊)と妻で有名料理評論家の亜紀子(東風万智子)とそのマネージャー・保田佳代(小橋めぐみ)らと会い、庭園で言い争う亜紀子を目撃した。
老舗料亭「瓢や」で板長・川手慎也(内田朝陽)の鱧料理後に、一条戻橋近くで和美らは男の遺体を発見し、狩矢警部らは警備会社アルバイト・前島弘道(林泰文)で鑑識(桜井忍)が胃の内容物に和菓子があり、編集長・山野美野里(山村紅葉)と中山清志(渋谷天外)の指示で和美がツアー写真に前島を見つけ、竹内から前島が女とツアーに参加に来たが断った事を警察に伝えてと頼まれ、母・澄江(中野良子)も進めた。
夏目はバーで前島と同行の水崎レナ(三星登史子)に、前島が金を出す天使がいると言ったと聞き亜紀子を疑った。
五十嵐の店で亜紀子が佳代を叱りながらの撮影を和美が見て質問すると、橋口刑事(竜川剛)らが来て、五十嵐が毎月20万円を「アリナミカナ」宛てに振込、和美が山野と電話中に10年前とのみ語った五十嵐が突き落とされた。
夏目は和美に、前島が10年前に誰かをストーカーし、その頃京南大サークルで七海朱里(宮島麻衣)が転落死と伝え、京南大テニスサークルで名簿を調べ関係者が同期で、他の同期から10年前キャンプに行ったメンバーを聞き「アリナミカナ」がアナグラムで七海朱里で事故死で無い可能性を考えた。
<以下、隠し字>
病院で眼鏡の亜紀子は朱里は事故と言い、狩矢警部らは振込が亜紀子で、和美は亜紀子に電話で呼ばれ行くと死体と携帯電話の遺書があったが眼鏡がなく、山野はスカートの文字を見つけ、夏目は朱里が上村尚子の妹と知った。
鑑識は防水オイルを見つけ、夏目と和美は竹内から「瓢や」は板長・川手の特別の許可でツアーに出来、川手と尚子が同じ黒糖を使っていると知り、夏目と和美はブライダルツアーで模擬結婚写真を取り、スカートの文字が「大文字」かも知れないと思った。
警察は防水工事の場所と血痕も見つけたが移動時間が不足したが眼鏡が見つかり、和美は尚子を訪れ、夏目は佳代の訪問を受け、川手が和美を襲うが夏目と狩矢警部らが駆けつけ、10年前に亜紀子が朱里を突き落とし黙った佳代と立場が変わり、前島に亜紀子を脅迫させたが最近佳代を前島が脅した。
狩矢警部はアリバイは人力車を使うと可能と言い・・・・・。


監督:上杉尚祺
脚本:波多野都
原作:山村美紗
出演者:藤谷美紀・田村亮・原田龍二・山村紅葉・川上麻衣子・東風万智子・小橋めぐみ・内田朝陽・一條俊・林泰文・渋谷哲平・久保田磨希・中野良子・宮島麻衣・山中正樹・桜井忍・三星登史子・竜川剛・渋谷天外
製作年:2013年


感想: 弱い伏線が並ぶが人間関係は状況だけでしかない。
後半のトリックもシンプルで、グルメドラマに近い。
あるいはツアードラマか。

小京都連続殺人事件×外科医・鳩村周五郎

長野県飯山に着いたフードジャーナリスト・円城椿(浅野温子)と編集者兼カメラマン・牧野忍(小泉孝太郎)は工場爆発事故が発生し行くと応急処置をする外科医・鳩村周五郎(船越英一郎)がおり、羽田卓(佐藤祐基)と椿と忍も応急処置を手伝った。
椿と忍は宮本農園の長男・宮本光雄(荒木秀行)の無農薬農園取材で訪れ、川上つぐみ(美山加恋)と会うが光雄とは連絡が取れず、城址公園で光雄の死体を発見し死体の服に若葉がついていた。
第1発見者で警察に疑われ、椿と忍はスナックで警視庁捜査一課刑事・小室源介(内藤剛志)に事件の相談し力になる約束をし、ホテルで女将・北岡千佳代(山村紅葉)と従業員・江口道子(渡辺志保)と会い、小室は鳩村と会い鳩村は川上つぐみに頼まれ宮本農園のおかみ・宮本マリ(丘みつ子)の手術で飯山に来たが光雄も夫・源三(江藤潤)も乗り気でなかった。
宮本家を訪問した椿らは隣の羽田家といさかいが絶えなく、羽田家の父・羽田洋平(野添義弘)と妻から息子が昨日会った和菓子屋・羽田卓と聞き会いに行き、光雄の妹・寺沢友紀(小野真弓)を訪れ寺沢家で夫の市議会議員・信弘(尾崎右京)と義母・寺沢貞子(沢田亜矢子)と会うが、25年前に宮本源蔵の農薬で卓の兄が死んでいた。
そば屋へ行くとスナックの明菜(保田圭)は店主・戸塚英明(山口竜央)の別居妻で、明菜は夫のギャンブルで店を始め相談した光雄と英明が揉めた事があった。
鳩村は千曲川で寺沢貞子の溺死体を見つけ死斑を疑った。
<以下、隠し字>
つぐみの連絡で鳩村がマリを緊急手術で助け、椿と忍は25年前の事件をマリに聞き、寺沢家から源三とマリが土地を借り無農薬農園を始め、信弘から土地の使用絡みの強引な友紀の嫁入りが決まり、椿と忍は蒔絵を友紀や北岡や和菓子屋で見て作った蒔絵教室で北竜湖伝説にまつわる物を友紀と卓が作っていた。
椿は貞子が熱で病院に行っており信弘と友紀が上手くいかず、鳩村は水が運ばれたと気づき、忍は卓に光雄と揉めて殺したと問うと貞子も殺したと答えた。
椿は友紀に、貞子の傘が家にあり友紀が殺したと語り、卓の自首を告げ貞子の友紀への虐待と奉公人扱いに耐えら無かったと聞き、友紀は自殺を謀り鳩村が緊急手術を行い助け・・・。


監督:楠田泰之
脚本:安藤康太郎
原作:山村美紗「くらやみ祭に人が死ぬ」
出演者:浅野温子・小泉孝太郎・山村紅葉・小野真弓・佐藤祐基・沢田亜矢子・丘みつ子・船越英一郎・美山加恋・内藤剛志・荒木秀行・江藤潤・野添義弘・保田圭・山口竜央・尾崎右京・渡辺志保
制作年:2013年


感想: 椿と忍の推理旅行がメインで、外科医・鳩村周五郎キャラクターがゲスト的に絡む。
話は、動機面の整合で別れて無理な展開になった。
登場人物が多く動機が隠されていつので真相は幾つか作れそうだ。

赤い霊柩車32 羅刹の三姉妹

終活が流行で葬儀や遺産相続を事前に決める一方で、直送の依頼も多い。
古美術山田堂で石原葬儀社社長・石原明子(片平なぎさ)は婚約者・黒沢春彦(神田正輝)を待ち茶碗を買い、明子は茶道教室の先生・名木夕美子(清水美沙)に翌日の亡家元の一周忌の野だてへ招待され春彦も誘い、後に幹部会で次期家元が決定するといった。
翌日、石原葬儀社大番頭・秋山隆男(大村崑)と内田良恵(山村紅葉)と4人で野だてに参加し、会場で前の家元の長女・夕美子と妻・志津子(丘みつ子)と次女・千鶴(葉月里緒奈)と三女・麻美(馬渕英俚可)が出迎え、直弟子・君島荘司(本宮泰風)や京都支部長・立石一馬(ヨシダ朝)も後継者が自分と確信しているようだった。
夕美子がたてたお茶を口にした立石が途端に苦しみ死亡し、茶碗に毒物が塗られていて、お茶を差し出した夕美子に嫌疑があり、京都府警の狩矢警部(若林豪)・橋口警部補(松永博史)が捜査を開始し、明子は立石が使った茶碗が、山田堂で明子たちが購入したものと同じと気づき、茶碗に不吉な文字が浮かぶ仕掛けがされていた。
立石の葬儀を秋山が準備し、狩矢は夕美子から前日全員で蔵から出し座敷に置いていたと聞き、葬儀は終わり、明子は山田堂に聞くと旧家の12対で昨日2つ売れ、購入した久松家に行くと久松聡子が殺されており茶碗は無かった。
明子・秋山・良恵は京都の古美術商を探し、明子は山田堂から茶碗を買った女性は殺された女性と異なると聞き、秋山・良恵は6つ茶碗を見つけ、9つの文字から文を考えた。
立石の初七日に明子は千鶴が妾の子と聞き、志津子は事件解決まで次期家元は決めないと言った。
<以下、隠し字>
明子は久松聡子を調べ茶道に興味があり、山田堂から2つ買ったのが千鶴と判るが、千鶴は祭り囃子の音に動揺し、茶碗の文字を見ると千鶴の母・「鶴千代」の文字があり祇園から突然消えた事を調べた。
明子は貴船の廃寺「妙霊寺」の文字もあり訪ね「於菊_戸」を見つけ春彦に電話途中に誰かに崖に落とされ、春彦は秋山に聞いた妙霊寺に行き見つからず、名木家を訪ねたが知らず、妙霊寺に戻り明子を見つけ、狩矢らが調べ白骨と鶴千代の櫛があった。
麻美が久松聡子を調べ君島と会っていたと知り、君島が麻美を殺そうとしたが春彦らと狩矢が駆けつけた。
明子・春彦・志津子と狩矢らが千鶴を見つけ、記憶違いで志津子を恨んだと言い、志津子は28年前に鶴千代を殺し茶碗を作り立石が気づき殺した言い、明子に警告の為夕美子が突き落とした、28年前は夕美子が鶴千代を殺していた。


監督:樹下直美
脚本:石原武龍
原作:山村美紗「京絵皿の秘密」
出演者:片平なぎさ・神田正輝・大村崑・山村紅葉・若林豪・葉月里緒奈・清水美沙・丘みつ子・馬渕英俚可・本宮泰風・ヨシダ朝・松永博史
制作年:2013年


感想: 茶碗の謎はかなり苦しい。
どんでん返しは、決定的証拠のない事だ。。

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