西村京太郎・サスペンス:3

十津川警部シリーズ51・京都ー小浜殺人迷路ー八百比丘尼伝説の怪

京都・保津狭で古い白骨死体が見つかり、十津川警部(渡瀬恒彦)の妻・直子(かたせ梨乃)は大学同窓生・花村亜紀(芦川よしみ)・後藤久代(中島はるみ)・山口敏子(服部真湖)と京都で、同窓生で画家・金井富美(烏丸せつこ)の受賞パーティーであい、相原剛(石田太郎)とも会った。
直子は、敏子と後日東京で再会の約束しホテルを訪ねると敏子はワインで毒殺され、十津川ら捜査1課・亀井(伊東四朗)・安原(山村紅葉)・小西(中西良太)・村川(古川りか)・山下(山田アキラ)・小林(内山翔人)・清水(あかつ)が捜査を開始した。
部屋に希少種椿があり、グラスから青酸カリと第1発見者の直子の指紋が検出され鍵が開いていたと言い、グラスも輸入品で十津川はオートロックドアを開けておく方法を示し、犯人は敏子と親しく赤椿の自生場所を知ると考え、椿の調査で十津川と直子は京都に向かった。
直子・亜紀・久代は昔と白椿の伝説を話し、十津川と直子は小浜へ行き富美と病気の父に会い、椿の大学研究者・芦田信一郎(並樹史朗)は赤椿は希少種で、25年前に2人の女優志望学生・三条恵美(桐生シーナ)と相原樹里(五十嵐めぐみ)に場所を教えたが、捜査記録で25年前に恵美が死ぬが遺書はあるが遺体が見つからず母・悦子(宮園純子)は納得しなかった。
亜紀がボートで毒殺され赤椿が添えられ、白装束の人物が目撃されるが、京都府警は再捜査に否定的で、十津川らは25年前事件との関連を調べ恵美の飛降り場所近くで人骨を調べる湯沢(谷本一)は恵美の死は殺人と言った。
直子が襲われ病院に搬送され同窓生絡みと考えられ、樹里も最近行方不明で父で大資産家・相原剛から捜索願が出ていて、亀井はマスコミに当時の刑事・湯沢から投書があったと言い、京都府警のためらいを考えられ、十津川と小西は相原剛を訪ねるが何も答え無かった。
<以下、隠し字>
十津川と村川が湯沢を訪ねると毒殺されていて、恵美は生きて行くための手紙を遺書に逆用されたと十津川は言い、大きな下足跡が見つかり、白骨死体が恵美と判り他人の毛髪が見つかり、相原の関係する画廊に富美とその父の絵があり相原が後援者だった。
白装束の人物が現れ十津川と村川が渓谷に行き赤椿と白装束の人物を見つけると樹里で25年前に映画の主役獲得のために恵美を殺したと言うが精神状態が悪く判断出来ずアリバイが有り、十津川は黒幕が相原剛で実行犯は部下・新田だが、敏子殺しは別と考えた。
相原剛が小浜に向かい、直子が病院を抜け出し富美が敏子を殺し自分を狙ったと考え、十津川らも小浜に向かい、新田が逮捕され、富美が相原剛を襲い逆に殺されかけるが、十津川らが駆けつけ逮捕した。


監督:舩橋淳
脚本:平林幸恵
原作:西村京太郎「十津川警部 小浜線に椿咲く頃、貴女は死んだ」
出演者:渡瀬恒彦・かたせ梨乃・伊東四朗・烏丸せつこ・山村紅葉・中西良太・古川りか・山田アキラ・内山翔人・あかつ・芦川よしみ・中島はるみ・服部真湖・桐生シーナ・五十嵐めぐみ・石田太郎・並樹史朗・宮園純子・谷本一・鶴岡修・井上肇
制作年:2014年


感想: 椿とか八百比丘尼伝説とかは流石に無理につけた。
25年前の事件が何故今かは、やや弱い。
主犯と実行犯もミステリ的には弱い。

トラベルライター青木亜木子2・日光・鬼怒川 湯煙の殺意

旅行誌・旅窓の記者・青木亜木子(友近)は占いで北方位の日光・鬼怒川の特集を社長・田嶋寿美代(山村紅葉)に提案しカメラマン・浅井亨(泉谷しげる)と訪れ、公認会計士・仁科亮介(東幹久)に会った。
亜木子と浅井はホテルで森安麗香(菜葉菜)に会い、次ぎに洋菓子店でパティシエ・酒井優里(雛形あきこ)が結婚菓子制作中で清水(本郷壮二郎)と翌日日光で結婚式で、取材を頼み、清水に倉田(湯江健幸)が秘密は守ると言った。
結婚式当日、亜木子は仁科と清水の会社の寺林(野村宏伸)とスナックの木村みゆき(久世星佳)と会うが、清水の元カノ・潤子(さとう珠緒)がナイフで清水を狙うが未遂に終わるが、控室で清水が苦しみ病院で死亡した。
刑事・植村(柳沢慎吾)は亜木子を事情聴取し毒殺と言う亜木子を疑い、亜木子は控室の木綿のハンカチが気になり、潤子も男の声を証言し、正俊は毒入カプセルを飲み溶けるまで時差があり、亜木子は清水が毒カプセルを飲まされた方法が疑問で倉田や寺林を疑い、植村が清水が倉田に100万円振り込んでいたと聞いた。
亜木子は浅井とスナックで木村から倉田が清水に5年前の事を話したと言い、亜木子は井岡一寿(山口竜央)に清水の会社の調査を頼み、亜木子は仁科と取材に出かけ、浅井は明美(もたい陽子)と会い、渓谷で倉田が転落死で見つかり部屋が荒らされ通帳に寺林が振りこんでいた。
亜木子は倉田の死に計画性がなく、改築中の神社が写真と知り、田嶋と井岡は被害者が上田達郎(夏原諒)で5年前の事故が自転車の変形原因で上田に海外留学中の腹違いの弟がいた。
<以下、隠し字>
亜木子は田嶋から送られた上田の写真を見、植村からカプセルがアクリル樹脂と聞き、寺林が逃走し優里から犯人と言われ殺そうとしたが仁科が妨げ、亜木子が止めた。
カプセルが長い時間用で毒殺犯人が優里で上田の婚約者で、清水に近づき結婚式に殺したが、仁科は倉田は事故と言い、証拠を捨てた寺林に優里は毒を既に飲ませ復讐は終わったと言い自害しようとしたが仁科が止めた。


監督:鶴巻日出雄
脚本:徳永友一
原作:西村京太郎「都電荒川線殺人事件ー宮崎へのラブレター」
出演者:友近・泉谷しげる・山村紅葉・東幹久・雛形あきこ・柳沢慎吾・野村宏伸・久世星佳・さとう珠緒・湯江健幸・夏原諒・菜葉菜・本郷壮二郎・渡邉紘平・もたい陽子・山口竜央
制作年:2014年


感想: 過去の事件が背景にあるパターン。
警察の捜査が弱い。
特に毒殺絡みが。

十津川捜査班8十津川警部「家族」

西本明刑事(小泉孝太郎)が実家の佃煮屋で、母・文子(松本留美)と弟・伸男(長谷川純)と妹・あすか(かでなれおん)と会い妹の結婚日を聞き、伸男は交際相手・脇田加代(黒坂真美)とドライブ中に何かとぶつかった。
警視庁捜査1課の十津川(高嶋政伸)・西本・亀井(古谷一行)・江端(小松彩夏)は奥多摩林道で被害者がタケトミ電機勤務・早川由起夫(小山田将)で捜査にかかるが、西本刑事と江端刑事は管理官・平塚(山村紅葉)の指示で三島殺害事件の捜査を始めた。
十津川と亀井はタケトミ電機総務部資料室で女性事務員・弓岡と所長・大井から押し出し部屋と知り、相談役・武富美智(多岐川裕美)と社長で美智の息子・清(林泰文)と相原らと会うが証言は得られなく、匿名目撃情報で、車の所有者は西本の弟・伸男(長谷川純)で西本刑事は実家で伸男の事を聞き、同乗が脇田でタケトミ電機で働き、タケトミ電機の社員の関わりは偶然とは思えなかった。
脇田加代が刺殺され買い物途中で、不審な遺留物が見つかり、西本刑事は伸男に電話で自首をすすめたが脇田の仕事先が異なると判るが切れ、十津川に事故は伸男だが脇田殺害は違うと伝え、十津川は意図的現場と感じ脇田の派遣登録住所が武富清名義で、防衛研究会が入りタケトミ電機の取引先と絡んでいた。
西本刑事と江端刑事は三島が早川に会い、雑誌編集者から企画は防衛省とタケトミ電機の癒着で、十津川と亀井は防衛研究会の大下議員の秘書・八木(中根徹)に会い否定されたが、早川の死体移動を考えた。
<以下、隠し字>
伸男が襲われ重傷で、十津川は西本刑事に早川が死ぬまでの行動を調べさせ、亀井は中野達也が早川を酔わせ奥多摩に運び轢かさせ依頼が脇田で、早川の遺体が遺棄されたので掘り返し片手を出しておいたが、脇田殺害は否定した。
武富清・美智は、伸男の携帯電話に美智の番号があり脇田と美智の通話も疑問で、不審な遺留物の場所を調べ、十津川は捜索範囲を広げ脇田の買い物袋を探した。
十津川と西本刑事は武富清・美智に、早川と脇田殺害を言うが清は否定し、美智も否定したが脇田殺害の凶器と血液がレジ袋から見つかり証拠隠滅が想定外で計画が狂ったと述べ、清に代わり美智が伸男を襲い、十津川は母のエゴと言った。


監督:鶴巻日出雄
脚本:田子明弘
原作:西村京太郎「家族」
出演者:高嶋政伸・小泉孝太郎・山村紅葉・長谷川純・林泰文・小松彩夏・多岐川裕美・古谷一行・小山田将・松本留美・かでなれおん・黒坂真美・中根徹・八十田勇一・山口竜央
製作年:2014年


感想: 二つの家族が登場する。
偏った関係はエゴを生んだ。

愛と悲しみの墓標・十津川警部シリーズ38

悪徳金融会社社長・五十嵐が自宅マンション寝室で毒殺され、十津川警部(渡瀬恒彦)・亀井刑事(伊東四朗)・小西刑事(中西良太)・西本刑事(堤大二郎)・安原刑事(山村紅葉)・清水刑事(矢野喬之)・山下刑事(山田アキラ)・村川刑事(古川りか)・平田刑事(石井洋佑)らは、3人の愛人に動機があると捜査を開始した。
第1発見者でモデル・藤原さつき(矢松亜由美)とクラブママ・早川友美(羽田圭子)とアイドルタレント・木下知恵(笹岡莉紗)で、本多課長(小野ヤスシ)は知恵は違う関係と言い、防犯カメラに白いスーツケースを持つ不審な女が映っていた。
1週後、さつきが同じスーツケースで外出し、十津川と小西刑事が尾行し、さつきは東京駅から福島県会津若松・東山温泉に向いスーツケースを男に渡した様子で、後の2人は東京で監視したが友美が消えた。
佐竹勇夫(浅利陽介)に白虎隊の墓で女性が白いスーツケースを預け姿を消し、派出所に置き、塔のへつりへ行き突き落とされた。
友美が遺体で発見され、十津川と小西に福島県警・岡本警部(佐藤B作)は派出所にスーツケースを置いた勇夫を疑い自殺で安静と言い、少年犯罪弁護士・結城彩子(床嶋佳子)が来て勇夫は無実と言い、十津川は勇夫の両親に会い本人から突き落とされた状況を聞き犯人ではないと考えた。
さつきがホテルを出て十津川はアリバイ作りが終わりと考え、勇夫の服の血が友美と一致したが彩子は右手を捕まれた時に付いたとし、十津川らに勇夫がスーツケースを預けた女が手袋をしていたと言った。
十津川は東京に戻り、愛人に相続権はないがその子供にはありさつき犯人に疑問で、勇夫がネットの自殺サイトで吊り橋に呼び出され、知恵が消えホテル内部に怪しい男が見つかり身代金要求が有り社長に金を運ばせ、十津川は犯人の電話から場所を見つけ男を探し、男が警察の追跡をかわし金を受け取り行方を消した。
<以下、隠し字>
十津川らは男の部屋を見つけ知恵を助け、山根紀子(直林真里菜)がネットで勇夫を呼び出し、誘拐男が矢吹と判り、十津川は知恵に五十嵐の子の妊娠の事を聞き保護観察の北原が産めと言ったと聞いた。
さつきが福島で遺体で見つかり妊娠しており、十津川は五十嵐が見ていたテレビが彩子で本人がいたと考え、関係者との接点を探し保護観察が共通だが場所が異なるが弁護士が彩子の恩人で、彩子は五十嵐に幼少に怪我をされその他もあるが決定的動機不明だった。
知恵の保護観察の北原と結城彩子が同一と判り、彩子の子が知恵で・・・・。
彩子は証拠がないと言うが、知恵が来ると突き放し、・・・・・・。


監督:松原信吾
脚本:長坂秀佳
原作:西村京太郎
出演者:渡瀬恒彦・床嶋佳子・佐藤B作・堤大二郎・浅利陽介・笹岡莉紗・山村紅葉・山田アキラ・中西良太・小野ヤスシ・伊東四朗・矢松亜由美・羽田圭子・古川りか・石井洋佑・矢野喬之・直林真里菜
制作年:2007年


感想: 凝ったミッシングテーマだ。
ただ、手掛かりが無い所から雪崩の様に繋がる。
状況証拠以外は少なく、共犯が多すぎる。

このページの先頭へ