西村京太郎・サスペンス:4

探偵左文字進7「失踪」

探偵・左文字進(水谷豊)と助手・麻生史子(さとう珠緒)が矢部警部(益岡徹)と恋人・加藤美加(西條三恵)と別れたが、矢部が美加の部屋を訪れると銃撃された。
左文字は事務所で小日向霧子(山村紅葉)と史子とOLの藤原綾殺害報道を見、美加が姿を消し矢部に容疑がかかり課長・田沼(西田健)にたれ込みがあり、三鷹南署警部は矢部が重要参考人と言い、その後左文字に矢部から連絡が入り昨晩美加の部屋で綾の死体を発見し、美加はメールを残し行方不明で美加捜索依頼し、友人・井上はるみ(浜野裕子)の住所を渡した。
左文字ははるみから綾にストーカーがいて人気占い師・吉岡千枝子(とよた真帆)に相談をしていた、矢部が美加にメールで湯河原に呼び出され、吉田刑事(伊東貴明)からストーカー・金田は3月前に轢き逃げで死に、左文字は熱海で真田(羽場裕一)と千枝子は美加と綾の写真を知らないと言った。
左文字は史子から千枝子の身元を聞き、綾が金田の死直後に車を処分し、千枝子の過去を調べ仕事もせず人見知りで家賃滞納で追い出され野宿していて、ホームレスは行方は知らないと聞き、東京ではホステスで評判が良く別人の様で、千枝子は昨年の手術から別人と知り、真田は安価で整形手術を行い仕事をさせていた。
左文字は矢部と会い、吉田刑事が来て指名手配を田沼が止めていると言い、左文字は変装で千枝子から指紋を採り吉田に照合を頼み夫・尾形殺し容疑の緒方明子で、左文字は過去に夫殺し前に夫の暴力の相談で会っていて、家に母・静江(岩本多代)がいて老人ホームに移っていた。
<以下、隠し字>
左文字は静江に会うと怯え、真田を見つけ、変装で千枝子に会い緒方明子と言い動揺を確認し、真田が整形したと知った。
左文字は矢部と犯人の呼び出しに乗り、矢部が拉致され左文字は追跡し心中に見せかけた矢部と美加を助け、吉田と田沼が来て、真田が千枝子を拉致し逃げ、左文字は事件を語り真田を逮捕し、千枝子は静江と会い・・・。


監督:杉村六郎
脚本:長川千佳子
原作:西村京太郎
出演者:水谷豊・さとう珠緒・とよた真帆・羽場裕一・岩本多代・西田健・伊東貴明・益岡徹・西條三恵・山村紅葉・浜野裕子
制作年:2003年


感想: まだ変装はそれほど酷くはない。
矢部の逃亡は、無理がある。
左文字と千枝子との過去の接点もあまり意味はなさそうだ。

越後・会津殺人ルート 必ず相席する女

十津川警部(高橋英樹)は妻・直子(浅野ゆう子)と新潟旅行予定だが殺人事件で十津川の名刺があり、亀井刑事(高田純次)・西本刑事(森本レオ)・松山刑事(宇梶剛士)・北条刑事(山村紅葉)・久保田刑事(伴杏里)・小林刑事(佐藤正浩)らが出動し、殺されたホステス・原田由紀(杜野まこ)は会津若松と新潟旅行予定だった。
十津川は由紀が乗る予定の列車に乗るが同伴者は現れず会津若松に向かい、ホテルで由紀の予約はなく、田中裕介(菅原卓磨)が浮かび、十津川は川合ひろみ(原沙知絵)と会い、亀井刑事は十津川への罠と思った。
天神浜で小坂井恵子(宝積有香)の扼殺死体が見つかり、ひろみが前夜十津川の写真を提出し遺体から十津川のコートのボタンも見つかり、小坂井は1年前交通事故で目撃証言を行い、十津川は福島県警・広田刑事(三浦浩一)から参考人で事情を聴かれた。
亀井は1年前の事件担当の世田谷南署刑事・浦部(勝村政信)から、被害者・菊地詩織で加害者のプロ野球選手・早見明(水上剣星)を逮捕したが小坂井の目撃で不可抗力となりかけたが、十津川は詩織と早見との交際と別れ話から小坂井の証言が揺らぎ早見が殺人罪になり自殺した。
本多捜査1課長(矢島健一)から十津川が容疑者と聞き亀井は十津川に会い小坂井殺人が狙いでひろみに亀井が会い、小坂井事件に絞り早見の父・良司に会い、寮長(春海四方)から世話は後援会長・仙堂肇(寺泉憲)で、友人・高沢は小坂井の恋人が捜査1課と言った。
亀井はひろみが週刊誌記者でたれこみで十津川マークと聞き、十津川が1週の期限付きで戻り早見の過去を調べに新潟の施設に行き寮長から仙堂が後見で川合ひろみが親しく、十津川と亀井はひろみから早見は冤罪で動機がないと聞き、十津川は警察の不備は謝罪したれこみ内容を聞いた。
<以下、隠し字>
田中が高額仕事で行方不明で、遺体が見つかり十津川のボタンを盗んだ男で、直子はひろみが詩織が盗聴器を買おうと友人・安川京子に尋ねたと知り、十津川は手口が刑事と考え高沢から浦部と聞き当日の新幹線の監視カメラに写り、浦部と闇金の接点が見つかりギャンブル好きで田中の馬券日記を調べ接点を知り、十津川は浦部の家の家宅捜索を求め浦部の借金の肩代わり人物を考え、ひろみは十津川に仙堂と浦部とが会った写真を見せ自分も罠にはまったと言った。
浦部の家の家宅捜索で由紀の血液が見つかり自供したが、仙堂の犯行証拠はなく、十津川と亀井は帰国した安川京子から預かったボールペンをひろみに預けたと知り、盗聴器と考え、ひろみは仙堂に真相が判ったと言い襲われるが十津川と亀井が助け、動機は仙堂にとって早見は恋人で・・・・同性愛者公表を脅迫され・・・・、早見の殺人は仙堂を助ける為だった。


監督:村川透
脚本:坂田義和
原作:西村京太郎「越後・会津殺人ルート」
出演者:高橋英樹・高田純次・原沙知絵・浅野ゆう子・勝村政信・森本レオ・宇梶剛士・山村紅葉・矢島健一・寺泉憲・杜野まこ・菅原卓磨・宝積有香・三浦浩一・春海四方・伴杏里・佐藤正浩・水上剣星・梅沢昌代
制作年:2014年


感想: 前半が強引で本題になかなか入らない。
捜査は、状況証拠ばかりで物証は細い。
誰でも良い殺人は・・・。

探偵左文字進15「長崎・軍艦島の殺意」

左文字進(水谷豊)と仕事中の助手・麻生史子(戸田恵子)は、大学時代の恋人・新庄(田中実)と偶然出会い新庄は長崎の造り酒屋の社長で東京出張中だった。
左文字は捜査1課・吉田警部補(伊東孝明)に見つかり逃げると、外で捜査1課・田沼(西田健)と矢部警部(布施博)から防犯訓練では逮捕されるべきと言われた。
新庄は史子に地元ホテルの無料宿泊券を渡し長崎で再会を言い、長崎に新庄は帰り「庄の丸酒造」で妻・佳代子(笛木優子)と経営方針で口論で、佳代子が睡眠剤と思い入れたお茶を飲んだ新庄は死に、従業員・雨宮早苗(高橋かおり)が青酸カリと言い、新庄を裏庭に埋めた。
日曜日、グラバー邸に史子が来るが新庄が来ず、左文字を長崎に呼び会社から新庄は北海道に出張といわれ、左文字が酒造を訪れ社長と連絡を佳代子に言い表情から嘘と考えた。佳代子がバーで男に呼び止められ、史子は凶悪犯を追う吉田と矢部と会い、左文字は変装し庄の丸酒造に潜入した。
左文字は吉田と矢部に依頼し、酒造の裏庭に死体が埋められていると通報があり調べるが何もないが佳代子が気を失い、誰かが移動させたと考えた。
橋で死体が見つかり、バーの男から佳代子に脅迫写真と電話があり早苗は殺害を考え、田沼と吉田と矢部から左文字にクレームが入り、強盗犯・笹木修介(山中崇史)の捜査を頼まれ、妹・典子がいると言った。
左文字は早苗から話しに誘い、史子が写真を取り小日向霧子(山村紅葉)を呼び早苗に変装し佳代子から殺害と脅迫を知り、史子が佳代子と笹木が会う写真を撮り尾行し映像を盗んだ。
<以下、隠し字>
左文字は田沼に笹木が庄の丸酒造の脅迫を伝え、田沼は妹が芸者でリストを見て、史子が笹木に襲われ映像を要求され、早苗が佳代子に逃亡を持ち掛け、田沼はカメラは妹購入と言い、左文字は早苗が妹と言った。
左文字は佳代子に騙されていると伝え、早苗と笹木が佳代子を殺害する計画を変装した左文字が暴き警察が来て逮捕し、左文字と佳代子は軍艦島へ行き新庄と会い、偽装を暴き史子を助けた。


監督:池澤辰也
脚本:土屋保文
原作:西村京太郎
出演者:水谷豊・戸田恵子・笛木優子・高橋かおり・田中実・西田健・布施博・山村紅葉・伊東孝明・山中崇史
制作年:2011年


感想: シンプル構成で手ごろな内容だ。
無理なサプライズより安定だ。
島の必然性は弱い。

十津川警部シリーズ25:南紀白浜殺人ルート

東京下町の工場経営者・平井良造(出光元)が従業員・畑山恵介(金子賢)と娘・ゆみ子(一色紗英)に電話中に襲われ、翌日絞殺死体で見つかり、西本刑事(堤大二郎)と山下刑事(山田アキラ)と村川刑事(古川理科)らが来た。
十津川警部(渡瀬恒彦)や安原刑事(山村紅葉)や小西刑事(中西良太)や亀井刑事(伊東四郎)や三田村刑事(三田村周三)本多捜査1課長(小野ヤスシ)らは、詐欺事件の首謀者と思われる不動産業者・真田誠(石丸謙二郎)と真田の愛人で営業担当・西田久恵(河夏夜)と政治経済ジャーナリスト・安藤英夫(佐渡稔)と証券アナリスト・佐伯要(清水章吾)の4人に重点を置いて捜査を開始した。
2月後、安藤が南紀白浜に旅へ行きホテルのトイレで殺害され、真田と西田も姿を消し、南紀で和歌山県警・一枝刑事(鶴田忍)・春木警部(前田吟)らは西本らと捜査にあたり、真田を見かけた。
十津川警部は春木らと話していると、畑山と会うがアリバイがあり、翌日串本で真田を春木らが尾行し潮岬の水族館で殺害され、十津川らは東京に戻るが佐伯は動かず、ゆみ子は畑山が南紀にいる事は知らないと言い、十津川と西本は畑山の育った施設に行き所長(車だん吉)はゆみ子が好きで辞めて来たが直ぐに迎えに来たと言った。
翌日、西田も絞殺され溺死体で発見され、佐伯が刺されたが塚本(木村栄)・青木がガードに付き、十津川は畑山を訪ね南紀へ行った目的を聞き疑った。
和歌山で合同捜査会議があり十津川と西本と村川と亀井が行き、畑山は和歌山のアリバイが有るが十津川は畑山を疑い、春木と一枝は串本へ向かい3人が南紀を目指した目的を探し、十津川と西本と村川は畑山が乗った列車で畑山が車掌と口論したのは王寺と和歌山で、十津川と村川は乗換え再度西本と会い、十津川は志津見から王寺に戻り天王寺から阪和線で和歌山に行くと早く着き、ホテルのロビーで殺し、和歌山線の田井ノ瀬駅へ行き元の列車に再度乗れば可能と判ったが証拠は無かった。
<以下、隠し字>
十津川らは串本へ行き、島のレジャー設備を真田らが購入したが、最近売りに出し売買相手(片桐竜次)に佐伯の代理の塚本から継続の連絡があり、十津川らは東京に戻った。
ゆみ子が畑山が襲われるのを目撃し、翌日面会し自首を勧め、十津川は佐伯に会った。
数日後、塚本・青木が尾行をまき、ゆみ子が拉致され畑山を呼び出し、十津川は畑山の単独犯に疑問で佐伯の怪我が左利きの畑山でなく、佐伯の狂言と考えた。
畑山が南紀で見つかり、十津川らと春木らが追いレジャーランドで3人を逮捕し、安藤は塚本らがとどめを刺し、真田と西田も警戒が厳しくチャンスがなく、畑山は安藤への傷害だけで、塚本・青木と佐伯を逮捕した。


監督:脇田時三
脚本:安本莞二
原作:西村京太郎
出演者:渡瀬恒彦・金子賢・一色紗英・堤大二郎・鶴田忍・前田吟・小野ヤスシ・伊東四郎・出光元・石丸謙二郎・河夏夜・佐渡稔・清水章吾・古川理科・山村紅葉・中西良太・山田アキラ・車だん吉・片桐竜次・三田村周三・木村栄
制作年:2002年


感想: 終始、動機ばかりで証拠がない。
現行犯逮捕しかない。
最後は急に証拠が集まる。

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