笹沢佐保・サスペンス:3

探偵

タクシードラーバー
佐賀県警
多摩警察署

タクシードライバーの推理日誌24「同時殺人の乗客!! 東京・伊豆海岸 記録された20秒間の疑惑!?

夜明日出夫(渡瀬恒彦)はドライブレコーダー(DR)を運転手・野村(鶴田忍)とおばさん客(大島蓉子)とのトラブルで20秒録音し、主婦・鮫島芙美子(床嶋佳子)を載せ奥多摩に向かい、割り込み車が車椅子の芙美子の夫・鮫島秀一(伊藤洋三郎)を撥ね病院に運ぶが死に、奥多摩署刑事・長沢(かねちくけんじ)と小田(山田アキラ)が調べ胃癌だが本人希望で退院し、秀一の母で鮫島商会社長・鮫島絢子(松本留美)を告げ営業部長・高木(佐戸井けん太)に電話した。
夜明は橋本(佐藤二朗)から血痕を文句言われテレビで絢子殺害を聞き、国代刑事(小林健)と東山刑事(風見しんご)らが捜査し芙美子と高木と絢子の亡夫の妹・加賀美寛子(沢田雅美)が話し、係長・神谷(平田満)が東山に奥多摩関係者・夜明と告げ、夜明は轢き逃げ車が絢子だが家族が知らなく、娘・西村あゆみ(林美穂)が来て結婚を言った。
東山らは高木と部下・篠塚(菊池健一郎)が先代を話し右腕・山内(本城丸裕)を辞めさせたと聞き、葬儀で夜明は芙美子と寛子に誘われ神谷に会い、芙美子の姉・中田俊江(山本みどり)を見かけ、宮本哲夫(西興一朗)が来て絢子の隠し子と言い神谷が聴取したが轢き逃げは否定した。
夜明は芙美子から宮本は無関係と言われ、家に送り俊江を東京駅に送り西伊豆で父・中田睦雄(野村昇史)が反対と聞き、芙美子が社長になり高木が紹介し自宅で脅すと宮本が呼ばれ、東山らは山内から芙美子に秀一死亡前に相続をしろと進言と聞き疑い、高木が刺殺された。
夜明は西伊豆までの遠距離を芙美子に依頼され戸田に行き実家・中田家で睦雄や俊江ら家族と会い、俊江と話し寛子と会い芙美子が家政婦扱いと聞き秀一の遊びもせいにされたと聞き、神谷から高木殺害を聞き芙美子を東京に連れ帰り高木殺害を告げ、神谷が芙美子を聴取したがアリバイは微妙だった。
<以下、隠し字>
夜明は芙美子を先代の墓参りに連れ寛子と会い主人の会社を潰されたと聞き、夜明は会社で朋子(福原百合)から秀一事故のDRを借り医師・藤田(沼田爆)から事故の前に病死の可能性を聞き遺族に話したが否定と聞き、寛子と一緒に芙美子に行き、車椅子にスットッパーがかかり死んだ人を交通事故に見せかけたと自首を勧めると、寛子が芙美子が財産を放棄し自分が殺したと夜明に判っていて勧めたと言い、宮本に渡したくなかったと犯行を自供した。


監督:吉田啓一郎
脚本:坂上かつえ
原案:笹沢佐保
出演者:渡瀬恒彦・林美穂・風見しんご・小林健・平田満・佐藤二朗・鶴田忍・福原百合・大島蓉子・佐戸井けん太・伊藤洋三郎・沼田爆・ぶっちゃあ・野村昇史・かねちくけんじ・山田アキラ・西興一朗・本城丸裕・菊池健一郎・山本みどり・松本留美・沢田雅美・床嶋佳子
制作年:2008年


感想: 過去の事件にしてしまうドラマが多いが、直球で勝負する。
相続の単純に見ると動機が見えない。

タクシードライバーの推理日誌21「殺人占いの女・東京・飛騨高山 2人の母の殺意が交差した!?」

夜明日出夫(渡瀬恒彦)はおばさん客(大島蓉子)に悩まされ、占い師・松川希美子(美保純)が記者(山田アキラ)に取材され断り藤井和男(四方堂亘)に脅され、夜明が希美子を助け12年前逮捕を思い出し自宅に送り部屋が荒らされ、東山秀作(風見しんご)は聞き神谷雅昭(平田満)は証拠がないと断り、夜明は希美子を岐阜に送った。
東山らは12年前を思い出し、希美子の元不倫相手・石黒勝之(篠塚勝)の前妻で故人・石黒佳代(光井みほ)の弟で石黒の同級生・藤井で、佳代が夫の不倫相手で妊娠中の希美子を訪ねナイフで襲い揉み合い刺され、国代義明(小林健)は正当防衛と言うが細部は不明で障害致死で5年刑になるが藤井が不満で、夜明は希美子から子は勝之が引き取ったと聞き、飛騨高山に付き勝之が行方不明だが子・清美に会いたいと聞きいた。
夜明は希美子と幼馴染・若林朝江(野村真美)に会い勝之が2月後消えたと聞き、病気の父・信三と夫・若林慎一(保積ペペ)と娘・若林美奈(小池里奈)を聞き、夜明は希美子は奥飛騨のホテル支配人で石黒の友人・古屋登志男(渡辺寛二)を訪ね、夜明は会社の橋本(佐藤二朗)に電話し、古屋から勝之が藤井に狙われ引越し子が邪魔と言ったと聞き、翌日別れると希美子が拉致され夜明は脅迫文を見た。
夜明は岐阜県警高山警察署警部補・沢昌三(誠直也)に伝え神谷と東山らが来て藤井の所在が不明と聞き、夜明に脅迫電話で身代金を要求され、希美子は逃げだし発見され、勝之の死体が発見され後妻・石黒真弓(斉藤レイ)が確認し子はいなく、夜明は朝江から希美子と勝之の出会いを聞き、娘・西村あゆみ(林美穂)と会った。
沢と東山らが藤井を捕らえるが希美子誘拐は岐阜にいないと殺害も否定し釈放され、希美子は夜明の家に居て過去を話し勝之に救われたと言い、希美子は信三が病で高山に行き、勝之に借金が見付かり、夜明は東山らから岐阜で真弓殺害を聞き東山らと向かい沢から状況を聞き、医師が朝江に信三の悪化を告げ東山は希美子に会ったと聞き、清美が死んで居ると告げ医師・岩佐(荒木優騎)が死因が突然死と聞いた。
<以下、隠し字>
東山らが希美子を同行し、神谷が夜明に希美子に利用されたと疑い、夜明はあゆみに占い師に聞かれた内容と時期と相手を尋ね希美子と考え、東山らと希美子拉致を調べ、若林慎一と美奈に7年海外に居たと聞き、釈放された希美子に信三の死と美奈が日本に戻っていると伝え、神谷に誘拐協力者が朝江と告げ監視を頼んだ。
希美子が朝江を呼び出し美奈が清美と尋ね、勝之と会い殺害を朝江に告げ言われた通り夜明を巻き込み藤井に見せかけたと言うと、夜明が来て朝江が美奈で脅されていた勝之を殺し、脅した真弓も殺したと言い、希美子は朝江に感謝していたが美奈を人殺しの子にしたと責めた。


監督:吉田啓一郎
脚本:坂田義和
原案:笹沢佐保
出演者:渡瀬恒彦・林美穂・風見しんご・小林健・平田満・佐藤二朗・大島蓉子・誠直也・中島マリ・山田アキラ・小池里奈・荒木優騎・渡辺寛二・光井みほ・斉藤レイ・保積ペペ・四方堂亘・篠塚勝・梅津栄・野村真美・美保純
制作年:2005年


感想: 偶然が必然に変わる設定。
協力関係の必然性が意外とある。
飛騨と東京の切り替えが判り難い。

タクシードライバーの推理日誌14「刑事が愛した女」

夜明日出夫(渡瀬恒彦)は風邪の乗客(大島蓉子)にうつされ娘・西村あゆみ(林美穂)に言われ、城山総合病院で看護師・村井早智子(細川直美)に診られ院長の娘・江梨に会い、刑事・東山(風見しんご)に看護婦とデートと聞き早智子を紹介され、東山は早智子に刑事だと明かすと係長・神谷(平田満)から城山総合病院で江梨の誘拐事件発生の連絡を受けた。
刑事らが城山家で院長・城山賢造(本田博太郎)と妻・満寿美(岡まゆみ)と家政婦・三沢房子(紅萬子)から事情を聞き、電話で1億円を賢造と早智子にタクシーで運ばせる要求があり、捜査本部で奥田警視(深水三章)に神谷が夜明に依頼と言い、送信器を渡された賢造と早智子が指示で夜明と東名高速に出発し、国代(小林健)と東山が尾行し、神戸に行けと指示された。
有馬でホテルに泊まり、夜明と国代が東山に早智子と別の病院で出会い病院を代わったと聞き、翌朝に出発し指示でメリケンパークからビーナスブリッジ展望台から三宮駅から南京街から舞子海岸に変更され、賢造は離れて待てと指示され江梨が早智子に来て保護され、賢造が警察に知らせたと爆破された。
神谷は始めから賢造殺害が目的と考えたが奥田は早智子を調べ、国代と東山が早智子で言い合い、神谷が東山を事件から下ろし付き合いを止めろと言い夜明に早智子が過去に兵庫に住んだと言うと東山が無視して捜査し、江梨から犯人が咳をしてたと聞き病院で調べ建設作業員・野上(本城丸裕)を聞き出した。
夜明は東山らから野上の容疑を聞き、野上の電話でクラブ「サイゼリア」ホステス・須永美子(村上聡美)が早退し、野上が殺害されハイヒール痕が有り、夜明が早智子から野上を借金取りに追われて自殺するのを止め退院したと思い出し、夜明は野上が退院は早智子と逆恨みと考え、東山は退職届けを出し夜明と妻・満寿美が不審で房子から浮気が原因で夫妻は冷え切ると聞き、「サイゼリア」のマッチで妻が仕組んだと疑い、神谷らが城山家の家宅捜索を行い一致したハイヒールが見付かった。
夜明を早智子から昔両親に捨てられ施設で育つと聞き、満寿美の死体が見つかり自殺と判断されたが夜明は疑問で、神谷が賢造と神戸の繋がりを見つけ、夜明と東山らは神戸の病院で賢造の医療ミスで正雄死去を聞き訴訟人は正雄の母・神崎志津子(大塚良重)だが病院が勝ち、志津子が裁判後首つり話せないと知り娘喫茶店経営・神崎みどり(秋元彩香)に会い否定された。
<以下、隠し字>
夜明らは姫路の施設で早智子を尋ねみどりと早智子が親しいと聞き、みどりと早智子が入れ替わったと考え、志津子の病院でみどりに急病の嘘の連絡を頼むと翌日に早智子が来て夜明は入れ替わりを確認し、早智子から弟・正雄と母・志津子の自殺で施設に入り城山夫妻への復讐を考えみどりと戸籍を交換し、城山病院に移り城山夫妻を揺さぶり、満寿美を巻き込み側にいて神戸で復讐したかったと聞き、手伝わせた野上を殺し、満寿美を自殺に見せかけ毒殺したと言った。


監督:吉田啓一郎
脚本:坂田義和
原案:笹沢佐保
出演者:渡瀬恒彦・林美穂・風見しんご・小林健・平田満・大島蓉子・深水三章・岡まゆみ・大塚良重・秋元彩香・村上聡美・正木蒼二・村木仁・タケ/ウケタ・須藤正裕・本城丸裕・紅萬子・本田博太郎・細川直美
制作年:2001年


感想:

保険犯罪調査員 佐伯初音 空白の起点

東日生命調査員・佐伯初音(松下由樹)は支払い要求者・大島に健康診断書に癌の記載がなく保険金詐欺を疑い、翌日に初音とヒカリ相互生命調査員・長塚清蔵(中村橋之助)と協信生命調査員・新田圭市郎(中村俊介)は情報交換すると小梶鮎子(黒川智花)が父に電話し様子が変と駆けつけ、城東銀行常務・小梶美智雄(清水章吾)のビルから転落死体を見た。
上司・大久保(大河内浩)が初音に小梶は半年前に2000万円の生命保険に加入し、契約後3年未満の自殺は保険金は支払われなく調査を命じ、初音はレストランシェフの娘・鮎子に会うと、父・美智雄は保険嫌いで加入を知らず受取人が鮎子と言い、当日も鮎子と外食約束をし自殺の心当たりは無く、浅草東署で長塚に会い計5社契約で総額1億円と聞き、警部補・高良井(西岡德馬)が新田に機密情報を話した。
初音と長塚は新田から小梶に他殺の疑いが有り転落直後に駆け去るグレーのパーカーの男が目撃されたと聞き、事故か他殺なら保険金は支払われ調査は終了だが初音は5社は多く他人が保険加入を考え、鮎子から兄・小梶裕一郎(高橋和也)を聞き、自分は再婚時7歳の連れ子で、芸能オフィスで裕一郎に会うと父と反りが合わなく保険金に不満だった。
初音は小梶邸で家政婦・山根美子(水沢アキ)から保険金は聞いた事が無く美智雄は鮎子と暮らし、裕一郎は後妻の死後に喧嘩で別れ暮らし、美智雄に半年前から国分(大友康平)が金の無心に時折訪ねたと聞き、鮎子が階段から突き落とされ命は無事で、高良井らが調べ襲った人物はパーカーの男と似ていた。
初音は新田から国分は詐欺罪で逮捕歴があり1年前に出所と聞き、国分の自宅を訪ねグレーのパーカーを見て、高良井が鮎子の指紋を見つけ国分が事件関与と考え、国分が車で逗子方面に向かった情報で初音は行き新田から国分の25年前の逗子の詐欺を聞き、加藤(赤塚真人)から城東銀行を聞き、小梶は当時城東銀行逗子支店勤務と知った。
初音と新田は男が崖から海へ飛び込み行くと海に国分の遺体が浮かび新田がクラゲに刺され、高良井らが手紙を見つけ自殺と判断し、初音は遺書が複数の意味に取れると気づき美智雄が国分に金を貸した借用証文と考え、裕一郎のアリバイは嘘と考え、長塚が国分の車から裕一郎の毛髪発見を告げた。
初音と新田はレストランで鮎子が裕一郎を刺したと知り、高良井らが鮎子を聴取し襲われ揉み合い刺したと聞き正当防衛になり、初音は鮎子を迎え実の父が洋食店経営と聞き長塚に調査を依頼し、初音と新田は美智雄の現場で低い傷痕を見つけ、崖から飛び降りた別の人物を考えた。
<以下、隠し字>
鮎子が保険金で店購入を図ると、初音と新田が美智雄殺害で保険金を払わないと言い、美智雄の現場でピアノ線痕を見つけ鮎子が電話で美智雄を誘導し国分に回収させ、鮎子の首にクラゲの刺された痕を見つけ崖から飛び降り国分の投身自殺に見せかけ、裕一郎を協力者にして殺し、25年前に逗子で実父が洋食店経営したが国分と美智雄の共謀詐欺で自殺したと言うと、鮎子は半年前に国分が来て事実を知り復讐を考えたと言った。


監督:塚本連平
脚本:林誠人
原作:笹沢佐保「空白の起点」
出演者:松下由樹・中村俊介・黒川智花・大友康平・清水章吾・大河内浩・水沢アキ・高橋和也・西岡徳馬・中村橋之助・赤塚真人
制作年:2016年


感想: 保険金と過去の犯罪が絡み、人物の絡みが複雑になって行く。
調査グループの妙なコンビ間が真相に近づく。
オーソドックなトリックが、時代を超え有効だ。

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