山村美紗・サスペンス5

京都タペストリー殺人事件 山村美紗サスペンス 狩矢警部シリーズ(15)

7年前の祇園祭りでタペストリー作家・三戸陽子(原田夏希)は20年前の長崎くんちを思い出し、京友禅作家・梶美也子(青山倫子)は死んだ父の言葉を思い出した。
京都府警・狩矢荘助警部(船越英一郎)は妻・澄江(山村紅葉)と娘・和美(前田亜季)と京都在住のタペストリー作家・陽子と京友禅作家・美也子のコラボ展に出かけ作品はフランスの至宝「貴婦人と一角獣」のオマージュで「姫と龍」で、和美は仕事に行き狩矢の部下・皆川悠子(雛形あきこ)も来て7年前陽子と知り会ったと紹介され、美也子の父の元秘書の代議士・倉元(井田國彦)に美也子が挨拶した。
祇園芸妓・鈴乃(杉本彩)が芸妓・京花(小林綾子)が揉め、映画監督・大平(梶原善)演出の京花と鈴乃の「龍踊り」が始まるが「味覚の舞」で鈴乃が小道具の和菓子を口にすると倒れ、狩矢と皆川が現場を封鎖し鈴乃がタペストリー「我が唯一の望み」を指さし死に、和菓子に毒が仕込まれ、狩矢班の刑事・橋口(載寧龍二)と菅田瑠依(小橋めぐみ)と鶴見(河西健司)と神山(南雲勝郎)と松沼(幸世)たちが捜査し、大平に無断で鈴乃の頼みで京花が役を入れ替わったと判明した。
捜査会議で鈴乃を狙ったか京花か不明で毒の混入方法も不明で、狩矢と悠子は陽子から母・龍花が芸者で父を探しに京都に来た聞き、橋口と瑠依は美也子から龍の信仰を聞き、大平が京花に映画「華の一生」出演を求め断られ鈴乃は倉元の推薦と言い聞いた鶴見と神山が確認し、狩矢と悠子は倉元が鈴乃の旦那だが鈴乃が呼ばれた京花を脅したと聞いた。
捜査会議で倉元を話すと課長・小岩井(浅野和之)が桜井刑事部長とお座敷に呼ばれたと言い、京花が倉元の座敷で映画出演を勧められ、大平が撮影現場で死体で発見され鑑識・山根(山口竜央)が毒を報告し鈴乃と同じで触覚と考え見立て殺人を疑い、狩矢と悠子は京花から美也子の父・梶丈太郎が殺された噂を聞き調べると小岩井が倉元の関係と止め、狩矢と悠子は桔梗との心中が不審と言った。
狩矢は「貴婦人と一角獣」と倉元と美也子と陽子の関係を考え、倉元が別宅で死体で見つかりギターとビーズでの毒殺で部屋が密室状態で合鍵保有者を探し、陽子と美也子が姉妹で7年前の復讐と考えるが誰かに操られたと感じ、元課長・佐久間から桔梗の仲間から頼まれ調べ心中と判ったと名前を聞いた。
<以下、隠し字>
美也子と陽子が丈太郎の墓に参り互いに勝手と言うと、狩矢と悠子が姉妹と告げ、美也子は倉元が鈴乃と大平に心中に見せて毒殺させた事を聞きコラボ展での告発計画が鈴乃が死に互いを疑い止めようとして美也子が密室を作ったが犯人に利用されたと言い、犯人は桔梗の姉・京花で復讐したと自供し、狩矢は美也子と陽子に7年前の不祥事を謝罪した。


監督:藤岡浩二郎
脚本:深沢正樹
原作:山村美紗
出演者:船越英一郎・山村紅葉・前田亜季・雛形あきこ・載寧龍二・小橋めぐみ・河西健司・幸世・山口竜央・南雲勝郎・原田夏希・青山倫子・小林綾子・杉本彩・井田國彦・梶原善・浅野和之
製作年:2015年


感想: 見立て殺人の意味は弱い。
動機は、作為的に隠されている。
捜査は地味だが、推理は飛躍する。

京都・開運ツアー殺人事件 狩矢父娘シリーズ(17)

京都府警・狩矢警部(田村亮)の娘・和美(藤谷美紀)は唐竹企画社長・山野美野里(山村紅葉)の電話を受け、記者・夏目利彦(原田龍二)がガイド役の「京都開運ツアー」に同行し、ツアー参加者は和菓子店主・葛西(西田健)夫妻と書道講師・野々村永(雛形あきこ)とその生徒・早田綾子(岩佐真悠子)と西陣織老舗社長・田邊隆明(石橋保)と妻・美智子(山下容莉枝)と息子・幸人(歳内王太)一家とクラブママ・西島エリ(岩橋道子)とホステス・レイカ(吉谷彩子)らで、点在するパワースポットを訪ねた。
参加者には顔見知りが混ざり、秋山圭祐(梅沢富美男)の写真スタジオでの撮影イベント最中に幸人が行方不明になり、秋山が物置で幸人を発見し物置の扉に箒が立てかかっていたと言い、ツアーは終了し和美に美野里が電話で綾子の仕事が見つかると伝え待ち合わすと、綾子が橋から転落死し1枚の絵葉書を指さしていた。
狩矢警部らが来て遺留品を調べ綾子は休職中で借金があり、和美の写真に不審人物が写り、絵葉書に「鴨川に白鷺と紅葉」が書かれ綾子のダイイング・メッセージと考え、田邊の会社のシンボルが白鷺で和美と夏目は田邊を調べ、狩矢警部らは通話記録から田邊と綾子が親しく不倫関係と判り、和美と夏目は永を訪ね書道を習い、家で狩矢と母(中野良子)と話し遺留品のイヤリングが美智子の物と判るが、田邊とエリとの関係を言った。
夏目はレイカからエリが綾子からツアー参加を誘われたと聞き、和美はホステスに変装して田邊に会いエリの本名が楓と知り、秋山らとエリのハロウィンパーティに行くと家に鍵がかかりエリが中で倒れ秋山がガラスを割り入り、警察が来て毒物死で密室状態でパソコンに遺書が有った。
和美と夏目はエリの自殺を疑い、婚礼衣装展示会で永の書を見かけ、葛西に源氏香の記号を見て田邊が持っていた「葵」を見つけレイカから亡くなった人と聞き、和美は密室トリックを考え朝顔の支柱に鍵を通し小窓から引き出しに戻したと考えた。
<以下、隠し字>
夏目は記事で「葵」を見つけ、狩矢警部は自殺者・秋山葵を知り、和美と夏目はギャンブル依存症の恋人・三枝を苦に自殺と知り田邊の旧姓で出身が千葉鴨川でダイイングメッセージが示すと考え、田邊が秋山と出かけ和美が追い、夏目は葵の自殺を調べ狩矢警部に連絡し、秋山が田邊を葵を見殺しにしたと責め和美が止めると永がナイフを突きつけ葵の妹と言い、狩矢警部らと夏目が来ると永が計画を話し、夏目がダイイングメッセージが永を指すと言うと連続殺害を自供し、秋山は永を助ける為にツアーを見張っていた。


監督:上杉尚祺
脚本:田中孝治
原作:山村美紗
出演者:藤谷美紀・田村亮・原田龍二・山村紅葉・梅沢富美男・雛形あきこ・山下容莉枝・岩佐真悠子・石橋保・西田健・岩橋道子・吉谷彩子・歳内王太・中野良子
製作年:2016年


感想: 物証が乏しい捜査だ。
計画が自供で終わるのは、連続殺人と合わない。
素人探偵の限界の様だ。

消えた相続人 名探偵キャサリン2

OL・白石雪乃(簑島宏美)が刺殺され京都府警捜査1課警部補・橋口(宇梶剛士)と鑑識・森本(中西良太)が捜査し、アメリカ副大統領の娘のキャサリン・ターナー(シャーロット・ケイト・フォックス)が京洛大学准教授・浜口一郎(谷原章介)の研究室に行くと教え子・田中良美(黒川智花)と話し誤解したキャサリンに嘱託・吉村峰子(山村紅葉)も誤解し、良美が家存続で縁組を両親に言われるが思う相手がいて相談と誤解を解き、良美とキャサリンは自分らの思いを貫くと決めた。
橋口と中松志保刑事(東松史子)は雪乃の会社経営・堀川(金子昇)から雪乃の私生活の問題を聞き、鈴木刑事(久保田悠来)が多額借金とブランド品と外務大臣・浜口幸夫(里見浩太朗)の甥・一郎の写真と研究室の資料が見つけ雪乃は大金の当てがあり一郎は容疑者となった。
良美が拉致され、翌日に一郎とキャサリンと峰子は良美の友人・磯崎(浅香航大)が良美と連絡取れず田中家を訪ね父・総一郎(村田雄浩)と母・朝枝(藤吉久美子)に会うと叔父・譲次(石黒賢)が来て良美が誘拐されたと分かり、犯人の指示で警察に知らせず譲次工面の5千万円の身代金を犯人に渡すが連絡は途絶え、キャサリンは犯人との接触を考え、翌日に報道陣を集めアメリカの大富豪が日本人女性「タナカヨシミ」に5百万ドルの遺産を残し代理で本人に支払うと述べ、橋口らが一郎に雪乃を尋ね、幸夫とSPの山下(野村祐人)と河野さやか(松田珠希)らがキャサリンに来てSPを残し、キャサリンに犯人らしき・片山(曽我部洋士)から遺産管理人に問合わせが入った。
一郎は磯崎に片山を調査させ、キャサリンに片山から遺産の要求があり、キャサリンは5百万ドルを準備し要求で宝石を買い空港に行き、人混みで片山を見つけ追うと階段から転落重傷になり、共犯者のビザ調査を幸夫に依頼し、片山の書類に堀川と雪乃を見つけ、狙いが良美と考えたが両親は知らなく、犯人から現金の要求があり一郎とキャサリンが次々移動させられ車で移動させられタクシーに良美を見つけ時限爆弾が仕掛けられ助け出すと爆発し現金は盗まれた、橋口は部長・栗田(山口竜央)に責められ、調査し堀川が雪乃殺害と考え、一郎とキャサリンは幸夫に帰国を命じられた。
<以下、隠し字>
橋口らが堀川の倉庫向かい、一郎とキャサリンとSPが追い、倉庫が火事で堀川の焼死体が見つかり、片山の意識が戻り自白し雪乃が財産が少なく外れ殺され、キャサリンは宝石をドル現金に換えた理由が疑問で橋口に灰で残った現金の調査を依頼すると札は1ドル札に替えられ、共犯者を考え片山が捕らえられた後に加わり、一郎とキャサリンは良美と朝枝からハワイに譲次と帰ると聞き、キャサリンは総一郎の政略結婚の理由とやめた理由を疑い橋口に調査を依頼した。
橋口らと一郎とキャサリンとSPが田中家に行き借金だらけで譲次のビジネスも悪く、堀川が良美と取引し良美が家を助ける事を考え譲次が相談され共犯者になり、身代金を奪い1ドル札にすり替え火事を起こしたと言うと、譲次が自白し家族も認めた。


演出:濱龍也
脚本:深沢正樹
原作:山村美紗『消えた相続人』
出演者:シャーロット/ケイト/フォックス・谷原章介・黒川智花・宇梶剛士・山村紅葉・村田雄浩・藤吉久美子・金子昇・石黒賢・里見浩太朗・簑島宏美・中西良太・浅香航大・野村祐人・松田珠希・久保田悠来・山口竜央・東松史子・曽我部洋士
製作年:2016年


感想: 2つの事件が絡むが意外に早く解決に向かう。
その度に別の問題が残り、全部の解決までは長い。
その長さに理由がある。

赤い霊柩車36惻隠の誤算 山村美紗サスペンス

内田良恵(山村紅葉)と秋山隆男(大村崑)が石原明子(片平なぎさ)と話し、明子は黒沢春彦(神田正輝)と生け花教室で師範・寺石明生(浅利陽介)に会い定例会に呼ばれ、明生が石原葬儀社に先代・宗之助を訪ね明子に宗之助の息子と告白し、養護施設で育ち幼少期の写真で宗之助の息子で弟と判明した。
春彦と生け花定例会に明子は行き、明生が姉弟子・犬飼里緒(黒坂夏美)を紹介し、朱雀流家元・朱雀正山(篠田三郎)が明生を次期家元に指名し、妻・尚美(奈良富士子)が息子・太一郎(庄野崎謙)だと言い弟子は大久保(湯江健幸)を言い、明生が断るが正山は聞かず、太一郎はアメリカでMBAを取得し経営コンサルタントで活躍し、明子に明生は父にもらった土鈴を見せ明子は見覚えがあった。
明子は明生を呼び姉弟と言い、翌日に狩矢警部(若林豪)が明生が遺体で発見と連絡し、明子は正山から明生の葬儀を引き受け、大久保と里緒が正山に葬儀の不満を言い明子は遺品の土鈴を棺に入れ、当日に棺が盗まれ葬儀は中止になり、明子は運転手・西島(ベンガル)に聞くが知らず、明生の棺が庭で見つかり狩矢と橋口(松永博史)から明生と里緒の口論を聞き、高山から孤独死の香坂光子の葬儀依頼があり、写真から明生の母と思われ、施設でシングルマザーと聞き、隣人から女が覗くと聞き、弟でないと春彦に告げ女が里緒と考えた。
明子と春彦は里緒を尋ね鍵がかかり、正山とこじ開け毒死し掛け軸が畳まれ転がり、警察は自殺と見るが明子は春彦に他殺と話すと太一郎と会い明生から大久保と里緒が騙していると聞いたと知り、明生の遺体が警察から戻り明子は香坂と並べ会わせ秋山に朱雀流の葬儀を引き延ばしたいと頼み2日の余裕を得た。
明子と春彦は高山が西島に頼まれたと聞き、施設長から明生を見に来ていたと聞き、親子犬土鈴を見て意味を知り、西島に明生の父か問うと否定され太一郎も知らず、明子は里緒の部屋の密室の謎を知り狩矢と橋口に鍵は掛けず掛け軸を棒に使い閉じさせたと言い正山を疑うが答え無かった。
<以下、隠し字>
明子は明生の土鈴から香坂のメモを見つけ指定場所で手紙を見つけ、明生の死体を隠した理由と父を知るが土鈴の入れ替わりにも気づき、明子は寺に関係者を集め明生の父は正山で遺体を盗み母・香坂に会わせたが時間が遅れ、昔養護施設に入れ宗之助が手伝い、明生を引き取ったが家元を断られ、大久保と里緒が知り隠したが明生が聞き、正山が明生殺害犯に気づき庇い土鈴を入れ替え、花粉を手で取り土鈴を黄色く汚す太一郎が明生殺害犯で本当は家元を継ぎたいが明生に勝てず嫉妬し明生の父を知り非難され殺害し里緒に知られ殺したと自供した。


監督:葉山浩樹
脚本:福田卓郎
原作:山村美紗『京都小犬土鈴殺人事件』
出演者:片平なぎさ・神田正輝・若林豪・大村崑・山村紅葉・篠田三郎・浅利陽介・庄野崎謙・黒坂夏美・奈良富士子・ベンガル・湯江健幸・松永博史
制作年:2016年


感想: 出生の秘密・家元争い・消えた死体・密室と定番が並ぶ。
時代に左右されないアイテムのドラマは落ち着きがある。
長いシリーズでレギュラーの年齢設定は苦しいが、無視しよう。

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