森村誠一・サスペンス:4

森村誠一の喪中欠礼・終着駅の牛尾刑事VS事件記者冴子

2014年末新宿区内公園で撲殺遺体が発見され、牛尾正直刑事(片岡鶴太郎)・山路刑事(徳井優)・大土刑事(東根作寿英)ら新宿西署が調べ富山県南砺市の自動車工場経営・山岡義典(平泉成)で、通話記録に記者・川村冴子(水野真紀)が有った。
朝倉病院で冴子は院長・朝倉響子(かたせ梨乃)と話し、牛尾は冴子から4年前の正月に山岡から年賀状が届き接点が思い出せないが年賀状のやりとりをし、山岡の息子はファンと言うが緒方浩平(船越英一郎)は冴子の偽者と推理し、新宿西署で坂本課長(秋野太作)らが調べ、牛尾は南砺の葬儀で冴子から文面からファンでないと聞き、冴子は大牧温泉行きで朝倉修一(黄川田将也)と太田久子(黒田福美)を見た。
牛尾は帰宅し被害者が見ていた雑誌を読み、妻・澄枝(岡江久美子)があんのエッセイ集の著者・朝倉響子が冴子の恩人で山岡が響子のサイン会を訪れ、久子は覚えていると聞き息子・修一と会い、牛尾は修一と久子と富山の白骨を思い出し、冴子は朝倉病院で久子と会うが否定され、緒方は名詞を使用されたと考え5年前修一の妻・恵里が失踪し、山岡から名詞が1枚消え冴子の名詞と牛尾は疑った。
牛尾は休みを取り南砺で谷口刑事(菅原大吉)から事情を聞き、3月前に死体が見つかり特注バッグと金が見つからず他殺と考え、5年前の山岡自動車では修理記録が無く、緒方から久子と響子が南砺周辺出身と聞き、牛尾は元同僚・佐々木美知(山口果林)から響子の子は死産で2人目が修一で、久子は修一とは数年前からで響子の息子と知ったのはサイン会で、響子と冴子は6年前の手術からと聞いた。
牛尾は山岡の上京目的を会議で説明し、冴子は名詞を恵里に渡しその夜に失踪し、山岡の孫が引き逃げ重傷で谷口刑事は牛尾に疑問を伝え、牛尾は偽冴子の顔を見たと考え、久子と響子と修一と冴子と大牧で会いアリバイは3人で五箇山と答え、冴子は響子と久子の言い合いを見て、谷口刑事は引き逃げ犯が久子と判り、山路が響子と久子のアリバイを崩したが久子が刺殺死体で発見され泣いた跡があり、自宅で恵里のバッグが見つかった。
牛尾は響子と久子の恵里殺しの動機を疑い、久子に子供産んだ跡があり牛尾は修一と考え、バーで修一が来てから久子が息子と言い止め、修一は否定し、響子は久子の子供は知らないと言い、牛尾は偽冴子の面とうしを伝えた。
<以下、隠し字>
12/22に山岡の孫の誕生日に牛尾と谷口刑事は目撃者を聞き、牛尾と冴子は響子から呼ばれ久子から子を金で買い育て偽冴子と告白し、取調べで修一との離婚を浪費家の恵里から聞き殺害し偶然に久子と再会し死体を2人で富山に捨てに行き、車内で響子は久子から修一が探したと聞き、車が動かず久子が修理先を探しに行き、山岡の車が通りかかり修理し冴子の名詞を渡し、5年後のサイン会で再会し殺したと言った。
牛尾は久子が殺害した証拠を示し恵里も山岡も久子犯人と述べ、響子は修一を庇い嘘を言ったが、響子は久子が山岡の孫まで殺そうとして、批判的になり久子を殺害したが、始めて久子の思いを知り・・・・・。


監督:池広一夫
脚本:橋本綾
原作:森村誠一「喪中欠礼」(「雪の絶唱」所収)
出演者:片岡鶴太郎・水野真紀・船越英一郎・菅原大吉・平泉成・かたせ梨乃・黄川田将也・黒田福美・山口果林・秋野太作・徳井優・東根作寿英
製作年:2014年


感想: 子供と親のそれぞれの葛藤。
不審が全てを疑い、止まらなくなる。
親友と知り合いとは何かも問う。

棟居刑事の黒い祭

東京都羽澄市の古民家で住人・百瀬うの(田島令子)の刺殺死体が発見され、現場へ警視庁捜査1課・棟居弘一良(東山紀之)と神林武人(きたろう)が神林の娘・一子(貫地谷しほり)を友人の結婚式に乗せて行き別れ、一子は新郎の先輩・高倉(木下ほうか)と花嫁の旧友・寺田亜由美(上野なつひ)と会い父・幸造(坂田雅彦)から連絡がなく新郎の獣医・市川(竹財輝之助)も心配し、一子は友人・芦原涼香(平愛梨)と市川と探しに出た。
棟居と神林は現場に着き、第1発見者は隣人で義理の孫娘で本名「夏目初子」の金髪フィーリア(加藤夏希)で元歌手で駅裏でバーを開き、沢木刑事(山崎真実)はうのはヤクザの組長の元妻で夫死後に遺産でヤミ金融をはじめ、うのとフィーリアが毎日罵り合い、隣人は裏窓から出る茶髪女を見たと証言し、噂ではうのは常時5000万円近い現金を置くが見つからず、裏口と玄関に人間が出入跡があり、棟居は歯ブラシがないと不審に思った。
一子と涼香と市川は野鳥観察で湖を訪れた幸造を探すと、幸造と女の死体を見つけ棟居と神林が行き、市川は幸造のモーションセンサー付き小型カメラなど高級機材が消え、被害女性は大瀬千穂(吉井怜)で右手に手編みのビーズ人形を握っていた。
夫・大瀬進(山中聡)と千穂の妹・木原早苗(滝裕可里)が確認しワゴン車も行方不明で、那須課長(森本レオ)が解剖結果で2人の死亡推定時刻はほぼ同じで幸造は首を絞めら撲殺され千穂は射殺で刑事らは関連を疑うが、うのと幸造と千穂の死因が異なった。
棟居と神林は千穂が昔はうのの隣りに住み千穂絡みの三角関係や金問題が見つかり、フィーリアのバーで早苗や涼香が働き、ワゴン車が見つかり、棟居は古民家で隠し場所を見つけフィーリアから発見の様子を聞き、関係者のうのからの借金が有り、市民病院でシングルマザーの涼香の子の心臓手術を見て、友人からの借金を聞いた。
フィーリアの借金は帳簿ではゼロだが本人は2000万円と言い返済日も疑問で、沢木刑事が竹藪でお札が見つかり、涼香が当夜に赤い車と鞄を持つ茶髪の人を見て、竹藪で千穂殺害の凶器の拳銃が見つかり、防犯ビデオに赤い車とワゴンが映り、銃が20年前の暴力団抗争に使われ高倉が関係した。
棟居と那須は大瀬から千穂の日記を預かり弔問者を調べ、神林は沢木と千穂の足取りを調べ羽澄湖ホテルや羽澄山荘で市川と千穂の予約を見つけ、棟居と那須は市川に千穂との関係を聞くと3年前まで会い、今回千穂から呼ばれたが来ず帰ったと言った。
棟居と神林は高倉から市川はお人好しでフィーリアが両親を嫌いうのに付きまとい似た者と言い、大阪から女装趣味の可児保(掘内正美)を追う警部(藤堂新二)が来て、棟居が帳簿に名を見つけフィーリアのバーに居て棟居らは可児を捕らえ千穂殺しだけ否認しうのに見つかり殺し逃げ湖で幸造を見つけ争い絞殺し機材を奪い逃げ、竹藪で鞄を見つけ取り30万円有ったと言った。
<以下、隠し字>
市川はフィーリアのバーで会った人物を京都の先生と呼び、幸造の盗撮写真を調べ棟居と神林は幸造が2台のカメラ使用と知り見つけ、バーでの写真で北見でフィーリアからはぶらしで、うのとのDNA鑑定を依頼され実母と判り、フィーリアはうのの死体を見つけ、はぶらしを取り北見に依頼し店が終わり警察に連絡と言い、棟居と那須は入れ違いに来た犯人が鞄を奪い竹藪で千穂と会い幸造も殺したと考えた。
涼香と千穂がビーズ人形の付いた鞄を奪い合い殺され、涼香は千穂のワゴン車で死体を運び湖で幸造を撲殺したと棟居は言い、涼香は自殺をはかるが友人に説得され捕らえられ、手術代を借りにうのの家に行き鞄を奪うが千穂に目撃されビーズ人形を問われ鞄に有った銃で撃ったと自供し、棟居はフィーリアと、うのが書き残した祠で金庫を見つけた。


監督:村川透
脚本:長坂秀佳
原作:森村誠一
出演者:東山紀之・貫地谷しほり・平愛梨・加藤夏希・木下ほうか・竹財輝之助・田島令子・上野なつひ・きたろう・森本レオ・坂田雅彦・吉井怜・山中聡・滝裕可里・掘内正美・藤堂新二・山崎真実
製作年:2015年


感想: 3殺人の関連が複雑で裏の人物も絡み複雑だ。
事件が絞られてから、伏線での犯人捜しが始まる。
そして、テーマは複数の親子の繋がりだ。

刑事の証明9

警視庁捜査1課班長・広瀬和宏(村上弘明)は管理官・那須(加藤剛)の誘いでクラシックコンサートへ行き、オーボエ奏者・森島只仁(佐戸井けん太)とピアニスト・高林久恵(とよた真帆)の初共演で2曲目冒頭で森島が苦しみ青酸カリで絶命し、主任・藤浪刑事(松澤一之)と門倉涼子刑事(安藤聡海)と今井刑事(河内浩)と鑑識・磯部(蔵本康文)らが来た。
オーボエのリード10本の2本から毒物が検出されリードを湿らせる水入れに仕込まれ、森島の妻・緋野まどか(田中美奈子)が来て、捜査で水入れに毒が仕込まれたのはリハーサル終了から本番の間と考えられ、プロデューサー・杉崎(大浦龍宇一)や久恵のマネジャー・麻生菜々美(川村ゆきえ)やフルート奏者・三浦由妃(池田早紀)を調べた。
藤浪刑事は由妃を疑い、広瀬は久恵を訪れ言葉やコンサート再演を望む杉崎と拒否する久恵の口論が気になり、藤浪や涼子は由妃のアリバイを調べ、菜々美から由妃が久恵のお気に入りと聞き、広瀬は記者・河本美奈代(筒井真理子)に森島と久恵が対称的と言い、久恵から由妃が娘と聞いた。
水入れからオブラート成分が見つかり、広瀬は三浦和也(戸田昌宏)に久恵と別れた理由を聞き曖昧で、杉崎が撲殺体で発見者は未払いギャラ請求に来たクラリネット奏者・後藤(駒木根隆介)で、まどかが杉崎から追悼アルバムを勧められ未アルバム曲を入れると聞き、涼子や美奈代に演奏し5年前に久恵の演奏を聞いた憶えがあり、菜々美から久恵の作曲と聞き、涼子が曲の差を示し広瀬は森島が暗号を仕込んだと考えた。
久恵から森島から取ったと言うが、広瀬は仕込んだ久恵の符号を示し、盗まれ殺したと言い杉崎殺害も自供した、広瀬は疑問が残りまどかに森島のメッセージを聞くが不明で、後藤が杉崎が由妃に手を出したと聞き、由妃が久恵の部屋に泊まり母が庇うと考えた。
<以下、隠し字>
広瀬は毒物を蓋に仕込みオブラートを被せ、森島が蓋をして持ち運んだ時に毒が水入れに回ったと考え、和也が由妃の父で無いと判り、那須がまどかに森島の別の顔を伝え、広瀬は久恵に楽譜が森島との愛の証と言い出会いから成功後の再会を告げ、広瀬はまどかに当日はアリバイがあるが前日に毒を仕込み殺したと告げた。
広瀬は久恵に杉崎殺害理由を聞き、由妃が杉崎が久恵利用の為に由妃と付き合い裏切られ殺したと自供し、久恵も認めた。


監督:伊藤寿浩
脚本:入江信吾
原作:森村誠一「捜査線上のアリア」
出演者:村上弘明・加藤剛・とよた真帆・佐戸井けん太・田中美奈子・筒井真理子・松澤一之・大浦龍宇一・戸田昌宏・川村ゆきえ・駒木根隆介・河内浩・安藤聡海・蔵本康文・池田早紀
製作年:2015年


感想: 音符の暗号は話しとしては面白いが実際はどうか。
犯行方法の証拠がないのが気になる。
人間関係がひたすら複雑。

終着駅シリーズ・善意の傘

牛尾正直(片岡鶴太郎)は小金井駅で山野京子(葉月里緒奈)に善意の傘を差し掛けられ一緒に歩き、夫・和正(山口馬木也)を待ちに駅に戻るが来ず、数日後に小金井北署・川合刑事(ダンカン)の訪問で和正の自宅での死を知った。
1年後に、東京・西新宿で主婦・秋葉千恵子(川上麻衣子)の絞殺死体が発見され、牛尾や大上刑事(東根作寿英)や山路刑事(徳井優)ら新宿西署刑事らが臨場し、夫・武士(小木茂光)は千恵子は生命保険営業で3月前に辞め、現場の空きビルを買いビューティーサロンを開く予定で費用は投資者が居るとだけ言われ、坂本課長(秋野太作)に話し夫婦共に多額の保険金が掛けられ、被害者は午後8時16分の京子の電話に出た後に殺されたと思われ、牛尾と大上は京子を訪ね1年前の出会いを思い返し、京子は半年前に銀行を辞めファイナンシャルプランナーで独立し都心のマンションを借り、千恵子への電話は購入予定ビルの契約の確認で、アリバイは知合の美容師と食事をし確認された。
川合刑事が牛尾に、千恵子は京子の夫・和正殺害事件の第1発見者と伝え、和正の事件も千恵子の事件も京子の証言で殺害時刻が断定され、牛尾は京子に疑惑を持ち坂本課長から2日間の猶予を貰い妻・澄枝(岡江久美子)に告げ、善意の傘は撤去され京子が和正から暴力を受け、京子と千恵子の夫・武士の間に不倫噂があり武士のアリバイは偽だった。
武士が京子の部屋に入り坂本は犯人と考え、山路らは武士を調べ、牛尾らは京子に電話の相手が夫と聞き、牛尾は公園で高杉(下條アトム)から主婦の噂は信用出来なく和正は優しいと聞き、牛尾は京子に1年前に証言者を探し牛尾と会った事を否定された。
牛尾は高杉に京子の傘を尋ね、武士が出頭し上司の妻との不倫中で確認され、大上が千恵子の白傘を見つけ牛尾は電話は千恵子で赤い善意の傘が鍵と言い、千恵子が京子を強請ったと考えるがオープン時に空かす言葉が気になりもう1人を考え、牛尾は被害者の指の傷で血痕付着を考え、高杉から和正の2日前のやり直す言葉を聞くが、京子のアリバイがマンションに別の入り口が有ると判り疑問になり、牛尾は美容師に京子の傘を確認し何故京子が牛尾が返した傘を持っているか疑問で善意の傘でないと知った。
<以下、隠し字>
京子は傘を捨てられず出頭し罪を認め、和正の暴力で遅く帰り、たまたま早く帰った日に暴力を受け耐えられず殺害し、死のうと出かけ牛尾に声をかけ夫の事を聞いて貰いたかったと言い、千恵子が和正を見つけ生きてた和正を見たが死に保険金を得ようとし傘で脅され、牛尾はもう1人の出資者は武士で京子が殺害を要求され千恵子を殺害した、京子は1年前に和正の電話を聞いたのが不思議と言い、牛尾は2日前の和正の言葉を伝え思いを伝えられなく暴力をふるい、思いが声になったと言った。


監督:池広一夫
脚本:橋本綾
原作:森村誠一
出演者:片岡鶴太郎・岡江久美子・葉月里緒奈・川上麻衣子・山口馬木也・小木茂光・岡江久美子・秋野太作・下條アトム・東根作寿英・ダンカン・徳井優
製作年:2015年


感想: 物証が少なく、状況で推理する。
証言も、嘘が多く、思い違いを信じた可能性が強い。
結局は、高額出資金が鍵だろう。

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