笹沢佐保・サスペンス:2

探偵

タクシードラーバー
佐賀県警
多摩警察署

神戸~九州大分、逃げた花嫁・タクシードライバーの推理日誌

田島秀彦(石橋蓮司)の娘・珠美(馬渕英俚可)から姉・結衣(若村麻由美)に電話で明神孝(管勇毅)ら一家が待っているが言うが行けないと切った。
タクシードライバーの夜明日出夫(渡瀬恒彦)は元警視庁の敏腕刑事で、格安航空会社キャビンアテンダント・結衣が乗り羽田に向うように言うと携帯が鳴り木下に広報を通すように言い切った。
ルポライター・木下征二(村杉蝉之介)の死体が発見され、国代刑事(小林健)・馬場刑事(正名僕蔵)・東山刑事(風見しんご)らが来て突き落とされ、神谷警部(平田満)から調布で携帯電話が発見され、最後の電話は死亡時刻とみられ六本木のクラブ経営者・畑中辰則(鈴木省吾)が容疑者だった。
木下の最後の通話相手が結衣で、訪ねた刑事らは夜明と夜明の娘・西村あゆみ(林美穂)もその航空会社でアルバイト中で、宝石店経営者・明神が来て、結衣の妹・珠美と婚約中だが昨日から連絡がつかず、待って欲しいと結衣は頼み、ロックされていた木下の事務所デスクの引き出しから多くのUSBメモリーがあり1本がなく、木下は脅迫まがいの行為をしていた。
小林係長(徳井優)から、夜明に結衣から神戸までのロング乗車を依頼されあゆみと向かい、神戸に珠美がいるかも知れないとも言い、畑中も神戸に向かった。
結衣は高校に田島秀彦を訪ねるが何も知らず、南京町の上田和子(山口果林)を訪ね珠美から電話があり、畑中を追ってきた東山刑事らと会った。
夜明は珠美がフェリーで実家の大分に行ったと推測して結衣と向かい、秀彦と疎遠になったのは10年前の殺人が原因で加害者親族も被害に会ったと語り、翌日夜明と結衣は大分の実家に向かい、珠美も来て掛け軸を探していて、神戸で畑中の死体が見つかり、10年前の殺人の記事を持っており東山刑事らは大分に向かい、夜明と結衣に会い珠美を探した。
<以下、隠し字>
上田和子が秀彦の指紋のある凶器を始末しようとし目撃され、珠美から結衣に連絡があり木下から金を脅されていたが伯母・上田和子だけに電話していた。
神谷は浜本(森下哲夫)の収賄を追った溝口(佐渡稔)を秀彦が殺害したのを知ったと考え、秀彦は木下と畑中殺しを自白したが拾ったと思われるUSBメモリーは知らないと言った。
結衣が夜明を訪ね、出所後に秀彦が変わったと言うがためらい、神谷と話した夜明は結衣に可能性を見つけUSBメモリーの捜査を依頼し、結衣と夜明は大分に向かい木下と畑中殺しを結衣と言い、秀彦にも話し・・・・・・・・。


監督:吉田啓一郎
脚本:塩田千種
原案:笹沢左保
出演者:渡瀬恒彦・平田満・若村麻由美・石橋蓮司・馬渕英俚可・小林健・風見しんご・徳井優・山口果林・林美穂・村杉蝉之介・管勇毅・鈴木省吾・佐渡稔・森下哲夫
製作年:2013年


感想: 10年前、現在、かばう事は何をもたらしたか。
判断ミスがある人物を苦しめる。

タクシードライバーの推理日誌36 地図を失くした乗客

元警視庁刑事のタクシードライバー・夜明日出夫(渡瀬恒彦)は准教授で臨床心理士・岡江七瀬(雛形あきこ)を下ろすと森本(松本実)と口論し手帳を忘れ、夕方に夜明を七瀬が訪ね手帳を返却され一緒に食べ夜明は七瀬を自宅マンションに送った。
都内の駐車場で刺殺体が発見され、東山刑事(風見しんご)と馬場刑事(正名僕蔵)と国代刑事(小林健)らが臨場し被害者は森本で携帯電話の通話相手を調べ、夜明が娘・あゆみ(林美穂)のアルバイト先のカフェを訪ねると七瀬が来て常連客で、東山刑事らが来て七瀬は森本のクライエントで相談内容は言わず、死亡推定時刻のアリバイは夜明が食堂からマンションに送ったと証言した。
神谷警部(平田満)は、森本は同居ホステス・小田加奈子(水谷ケイ)への暴力で書類送検と判り、加奈子から森本に大久保(きたろう)が度々来たと聞き、夜明は小林係長(徳井優)から七瀬の指名を聞き東山らが森本がストーカーと告げ、馬場は大久保は富山県警内川西署刑事と聞き、東山が電話するが所轄のヤマに口出しするなと電話を切られた。
神谷は七瀬が富山県射水市内川の出身で偶然と思えず、夜明は七瀬に頼まれ金沢の講演会に送り、終了後に加賀水引の店で夏川みずほ(大路恵美)と母・久美(吉村実子)に会い小学生・つぐみと話した、東山らは内川で大久保から8年前の殺人事件を聞き、夜明は七瀬から8年前に故郷を離れた事情を聞き、東山らが父・岡江と社員・門倉が8年前に殺され目撃者・森本と言うが七瀬は知らないと言い、神谷は七瀬の復讐を疑った。
大久保は高木リゾートでみずほと高木(小木茂光)と会い森本事件のアリバイを尋ね、夜明は七瀬から父と婚約者の死を聞き、翌朝に東山らから大久保撲殺を聞き、東山らは神谷に七瀬のアリバイを伝えたが、大久保が証拠を握ったと考え高木とみずほを聞き、東山らは東京出張の高木から大久保から岡江の会社乗っ取りを疑われたが8年前のみずほと居たアリバイを聞いた。
夜明は七瀬からみずほが物産展で東京に居ると聞き訪ね、東山らがみずほを同行し森本は知らず大久保は知り、8年前に高木と付き合うが殺害を疑った、東山らは夜明のタクシーで金沢に行き、高木がつぐみを連れ去りみずほが七瀬に助けを求め、東山らと夜明はつぐみ拉致を知り、内川で高木が刺殺され凶器と森本の写真が見つかり、近くでつぐみが発見された。
<以下、隠し字>
東山らは七瀬とみずほが二卵性双生児と知り、夜明は高木と森本の写真の追求を求め森本が高木を強請っていたと判り、神谷は夜明に七瀬のアリバイ崩しを頼み推論を神谷に調べさせ、神谷は運転手・野村(鶴田忍)と飲み孫と会いたいと聞き板前が富山から魚を冷凍車で運ぶと聞き、夜明は七瀬と内川に向かい、七瀬がつぐみの母でみずほの養女にし、森本殺害後冷凍車に入れ時刻をずらし、父と婚約者が殺されつぐみを産みみずほの養女にし借金を返す為に働き森本のカウンセリングで告白を聞き高木の殺害とアリバイを偽装を知り、高木殺害も自供した。


監督:吉田啓一郎
脚本:塩田千種
原作:笹沢左保
出演者:渡瀬恒彦・平田満・雛形あきこ・小木茂光・きたろう・大路恵美・風見しんご・正名僕蔵・鶴田忍・徳井優・林美穂・松本実・水谷ケイ・小林健
制作年:2014年


感想: 刑事の旧事件の捜査と、偶然が古い事件を掘り出す。
自供と推論の積み重ねで進行する。
アリバイが重要だが、物証は乏しい。

多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉13・眼前の殺人者

多摩南署刑事・近松丙吉(伊東四朗)は早朝に妻・春子(市毛良枝)と話し、係長・村越(角野卓造)の連絡でディスカウントショップの従業員刺殺現場に向かい西尾刑事(マギー)と会い警視庁管理官・山形(三浦浩一)と村越が話し2種類の足痕で犯人は2人組と思われ、1課係長・長谷川(内田朝陽)が防犯カメラ映像で1人は陣内(陳内将)で2度逮捕歴の粗暴性格で借金があり、陣内の身柄確保と共犯者の身元割り出しの指示が出た。
山形は近松と西尾に陣内の叔父の八坂建託副社長・八坂新太郎(山口馬木也)の家の張込みを命じ、近松と西尾は八坂建託で新太郎に会い婿養子で社長の妻・多美子(川島なお美)は陣内と反りが合わないと聞き、張込みに同意し多美子に内密にと言われ、島津唯子(黒坂真美)が聞いた。
近松と西尾は八坂邸の玄関と裏口を張込み、新太郎は陣内が侵入すれば合図で玄関と裏口の門灯を同時に点けると言い、深夜1時過ぎに合図で邸内に飛び込んだ近松らは音楽が聞こえ、リビングで陣内を見つけるが多美子にナイフを刺して逃走し、多美子は新太郎が付き添い病院に運ばれ死に、近松は状況が不審で鑑識・柴田(遠山俊也)に写真を取らせ遺留品のセロファンを見つけた。
近松と西尾は山形管理官に叱責され、新太郎は2階に妻と居て戸を叩く音で1階で陣内を見て合図し、妻に電話したら側で着信音が鳴り騒ぎの途中に降りて来て刺され死んだと告げ、近松は捜査本部で八坂邸の防犯カメラ映像で合図前に誰も通過しないと告げ、長谷川が陣内の友人・梶田(神田敦士)を告げ、近松はセロファンに陣内の指紋を聞き八坂邸の庭でも見つけ犬の食料だった。
近松は昼の家政婦・糸山千草(広岡由里子)に会い庭で西尾が侵入実験し、陣内がルートを知っていたと考え、近松は内勤になると陣内から取引と呼び出され、山形の指示で西尾が行くと別人が来て、梶田の遺体が見つかり陣内に疑いが掛かり山形は近松の意見を無視し、近松は村越に足痕の微妙な違いを見せ他に1人居たと告げた。
近松は千草から八坂の夫婦仲が良かったと聞き当夜のメールを見せられ2階からで、新太郎が彫刻の位置を庭で変え、唯子に会い聞き、捜査本部で陣内が見付からず近松は山形に告げ新太郎に許可を求め捜査陣は八坂邸の庭を掘るが何も無く近松は謹慎させられた。
<以下、隠し字>
陣内の携帯がオンになり位置を知り廃工場で携帯を見つけ、近松は村越に陣内が今夜に八坂邸に現れると告げ、遺体を埋める新太郎を見つけ庭を掘らせ隠し場所を作ったと述べ、新太郎は陣内に会いに行き梶田が殺され妻の復讐と告げると、近松は新太郎が陣内に助けを求められ多美子を殺させ就眠時間後も起こし、直前に携帯を1階に移動し着信音で妻を1階に呼び寄せ陣内に殺させたと言った。
近松は新太郎が梶田を殺し陣内も殺害し、陣内を生きているように見せ、死体の埋め場所を作り、社長の妻・多美子から会社の乗っ取りを狙ったと動機を言った。


監督:白川士
脚本:林誠人
原作:笹沢左保「透明の殺意」(『逆転』所収)
出演者:伊東四朗・角野卓造・山口馬木也・市毛良枝・三浦浩一・川島なお美・マギー・内田朝陽・広岡由里子・黒坂真美・遠山俊也・陳内将・神田敦士
制作年:2016年


感想: 犯人と刑事の対決を、警察捜査の中に埋没されて隠す。
動機が類推だが、細部の物証があるのが良い。
トリックの説明が2回に別れ丁寧だ。

タクシードライバーの推理日誌23「東京・蔵王 死体と待ち合わせた女」

夜明日出夫(渡瀬恒彦)は神奈川で、おばさん客(大島蓉子)をなだめ断り、娘・西村あゆみ(林美穂)から別れた妻の再婚を聞き、巴書房編集者・八木沢遼子(田中美奈子)を乗せイラストレーター・松原朱音(若林志穂)を訪ねると遺体で発見し警察に通報し、東山秀作刑事(風見しんご)や国代義明刑事(小林健)らが来て神谷雅昭係長(平田満)に告げ、ワイン商の夫・松原史朗(小木茂光)の連絡を頼み、夜明は遼子をアルツハイマーの母・八木沢充子(淡路恵子)に送った。
東山は朱音の叔母・木村昌江(角替和枝)を聴取し史朗に女がいて事業不振で資金援助で揉めていたと聞き、史朗が身元確認し郡山出張と言い、夜明は東山から遼子が朱音と電話し史朗のアリバイが微妙で遼子も疑い、遼子を張ると朱音の元アシスタントのイラストレーター・泉友紀(伴杏里)が来て朱音の腹違いの弟・井上レイジ(ヒロシ)が借金で頼ると聞き捕らえたがアリバイが曖昧だった。
夜明は橋本(佐藤二朗)から指名連絡で遼子の出向で乗せ、終末に遼子と充子を乗せ山形に向かうと充子の病気が進み話しが食い違い山形の神社に参り、史朗に友紀が待てないと言い、夜明らは故郷に行き家は無いと言い蔵王に泊まり、東山は神谷から史朗の相手が友紀と聞き聴取したがアリバイが有り、遼子が友紀から真剣と聞いた。
史朗がレイジに脅され豪雨で、翌日夜明はニュースで史朗殺害を聞き、東山らがレイジを聴取し遺産交渉に行き発見し友紀目撃と言い、夜明は遼子から充子が行方不明と聞きタクシー電話で協力を求め野村(鶴田忍)が見つけたが様子が変で病院に運ばれ手術したが3日後死んだ。
<以下、隠し字>
夜明は神谷と事件を話し遼子の証拠が壁と聞き、昌江を千葉市川に送り史朗は山形に女が居ると思っていたと聞き、遼子を送った時にコンビニに停まったと思い出し会い史朗に他に愛人がいてアリバイを作ったと自首を勧め、夜明は遼子と充子の遺骨と山形に行き家庭を持つ積もりだったと聞き、史朗に裏切られ殺したと聞いた。


監督:吉田啓一郎
脚本:坂上かつえ
原案:笹沢佐保
出演者:渡瀬恒彦・林美穂・風見しんご・小林健・平田満・佐藤二朗・鶴田忍・大島蓉子・角替和枝・二階堂千寿・伴杏里・若林志穂・ヒロシ・小木茂光・淡路恵子・田中美奈子
制作年:2007年


感想: 証拠無しで自首をさせる。
動機が多いなかに、真相を探す。

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