高木彬光・サスペンス2

捜査検事・近松茂道5自白・京都祇園殺人事件!

京都府警捜査1課警部・芦田(大和田伸也)が遺体発見現場で1課刑事・中川(金山一彦)から遺体を見た、京都地検・近松茂道(高橋英樹)が来て芦田から被害者が四条東警察署刑事・川勝(ひかる一平)で遺棄され匿名通報で発見し、川勝の部屋を調べ写真が趣味で几帳面と聞き、近松と芦田らは巡査から川勝の目撃を聞き、祇園西花見小路のスナック「鶴」の奥村静代(島かおり)から9時頃帰り、自分で漬物屋と名乗ったと聞き、近松は検察事務官・細見真子(大路恵美)に過去の逮捕者なら死体を山に捨てると疑問を言い、芦田と中川は通報者の西陣織物店員・野口直子(北原佐和子)に事情を聞くと殺害を認め、近松は連絡を受け、直子は川勝に誘われ追われ揉め殺害し車で死体遺棄と言った。
芦田は川勝を信じるが直子は否定し、直子の母・野口和恵(高田美和)が川勝殺害で出頭し過去の扱いが悪く恨み刺したと言い、近松は川勝に裏の面があると言い、芦田と中川は直子の父の人形作家・野口靖雄(大村崑)を訪ね、車から川勝の毛髪が見付かるが近松は母娘の拘留は認めず川勝の身辺捜査を求めた。
近松と真子は靖雄を訪ねるが知らないと聞き、直子の姉・野口夕子(高嶋みあり)が永寛寺の跡取り・北村隆生(吉野容臣)と婚約したが病死と聞き、一家の人形を作り、芦田と中川は川勝の写真を調べ似たタイプの女性が写り近松と真子に見せると近松が夕子を見つけ芦田は動機を探し、直子と和恵は靖雄に刑事が夕子を探ると伝え先に人形を完成させると聞き、芦田と中川は近松と真子に夕子は暴行殺害され犯人は捕まらず皮膚片が残り、管轄署に川勝が居たと言い、近松は芦田と真子と中川と川勝の離婚した元妻に会い離婚理由が獲物を物色する目で若い女性の録画を見て気味が悪いと聞き、静代からも怖いものを感じたと聞いた。
近松と真子と芦田と中川は永寛寺住職・北村隆明(草薙幸二郎)を訪ね、隆生の10日前の夕子の命日に自害を聞き、直子がしばしば訪ね、後妻・光子(小川美那子)が来て、隆生が乱暴された今西めぐみ(太田美恵)を助け連れ、顔も乱暴され方も夕子と似て、川勝が撮った写真に写り犯人の遺留品を聞き、芦田らは近松と真子に遺留品の指紋が川勝と一致たと告げ復讐と言うが直子らが隠す理由が不明で、中川はめぐみから隆生に助けられと聞き、直子らが知った理由が判るが近松は隆生の自殺が疑問で、芦田と中川は自殺は思いこみで真相を問い詰められた川勝の犯行と疑った。
近松は直子と和恵は動機を持つもう1人を共に庇うと考え、近松と真子と芦田らは直子と和恵と靖雄に会い、人形を完成させた靖雄が凶器を出し、「隆生から聞くが殺され川勝を殺害し自首を考えたが余命短く、和恵が庇い出頭すると直子が自白したと聞き、靖雄は余命で人形を作った」と言い、直子は警察に揉み消されるのを恐れたと動機を述べた。
<以下、隠し字>
近松は疑問を持ち、芦田が10年前の皮膚片が川勝で他の未解決事件を調べ川勝の写真に見つけ手口も同じと判り、川勝の正体を見抜け無かったと悔やみ、近松は通報を思い出し芦田と直子と和恵を訪れ3人で誰を庇う為にわざと疑われたと言い、近松は川勝殺害したい者は隆生側もと考え隆明に産みの母を尋ね奥村静代と聞き芦田に知らせ、隆生の現場で直子と静代を見つけ、直子が隆生の葬儀で静代に犯人に殺された告げ、静代は刑事の川勝に相談したら命を狙われ揉み合い刺し殺して直子に電話し一家で来て靖雄が罪を被りたいと言い人形完成まで直子と和恵が時間稼ぎしたと言った。


監督:鷹森立一
脚本:松井信幸
原作:高木彬光「最後の自白」
出演者:高橋英樹・大路恵美・金山一彦・北原佐和子・ひかる一平・草薙幸二郎・小川美那子・吉野容臣・高嶋みあり・太田美恵・大村崑・高田美和・島かおり・大和田伸也
制作年:2005年


感想: 裏のある人間を見抜くのは難しい。
容疑者が皆誰かを庇う上に、状況証拠ばかりだ。
物証と真の動機を求め、近松の根気の捜査が続く。

捜査検事・近松茂道6・盗まれた拳銃殺人

元町駐在所巡査長・久保康男(徳井優)が襲われ銃を奪われ、近松茂道(高橋英樹)が長野地検に赴任し地域を見回り事件を聞き戻り検察事務官・百瀬範子(大河内奈々子)に会い、刑事部長・山之内雄(若林豪)から事件の担当を言われ、現場で長野警察署刑事・徳丸(河原さぶ)から県警捜査1課警部・楠本(井田國彦)を紹介され状況を聞き刑事・南(井上高志)から4発充填と聞いた。
教会で新婦・相原宏美(七森美江)が新郎と結婚式を上げ、帰途に参列客の図書館職員・小宮朝子(横山華)が銃で撃たれ死に鑑識技官・石野(松澤一之)が火薬残滓を見つけ距離が5mで奪われた銃と判り、朝子の葬儀にフリーター・今井由起夫(少路勇介)が参列し松代第3小学校元教師・木戸誠一郎(勝部演之)が弔辞を読んだ。
銀行職員・山浦美樹が撃たれ死に松代第3小学校同窓生で、近松と徳丸は無差別でないと考え射距離はやはり5mで、松代第3小学校跡で木戸誠一郎が撃たれ死に火薬残滓は雪で取れず射距離は特定出来ず誠一郎の息子で橋爪農園従業員・木戸達彦(保阪尚希)が来て徳丸が事情を聞き、近松と範子は橋爪農園経営・橋爪(中原裕也)を訪ね誠一郎の絵と教わった従業員・谷口量子(川村ひかる)の絵を見つけ、量子に松代町の誠一郎の家に案内され達彦に会った。
徳丸と楠本は宏美からクラスで朝子と美樹がいじめを行い相手は今井と聞き、久保が確認し、家宅捜査でモデルガンが見付かり刑事・柴田(中谷彰宏)が亡き母が幼児虐待し男と家を出たと聞き込み、近松と範子は奇妙な卒業集合写真を見て、今井発見で向かい病院で轢き逃げで2日前に死亡と聞き、誠一郎は微妙で発見が遅いと感じ銃が事故現場上流で発見された。
近松と範子は石野を連れ現場を調べ、誠一郎は近いと聞き他と異なり音がなく真の狙いが誠一郎か犯人は別と考え、轢き逃げ現場で担当の交通捜査課巡査・八木(坂俊一)から検証結果を聞き、近松は県警と山之内の反対を受け入れず調べ、石野から轢き逃げ車が絞れたと聞きドライバー・大竹信也(遠矢武)を捕らえたと聞いた。
近松は大竹を聴取し防ぎ様がなく時間を聞き、周囲にベージュコートの女を見たと聞き、誠一郎殺害時に今井は死んでいたと徳丸と楠本に伝え、徳丸らは今井の隣人・吉川(和泉ちぬ)からベージュコートの女目撃を聞き探し、量子が似ていると知り近松と範子は会い調べるが避けられ、徳丸らは宏美から量子は今井の話し相手と聞き近松は何か有ったと考えた。
<以下、隠し字>
近松と範子と徳丸らは量子の母の過去をしらべ23年前夫殺害事件を知り、徳丸らは東京で小料理屋・昌代(大和なでしこ)から23年前の事件を尋ね量子虐待を聞き母娘の苦難を知り、誠一郎に会い定住し動機がなく量子と達彦が親しいと判り、近松と徳丸が達彦に会い量子と結婚を考えたと聞き、達彦を見張り尾行し量子と会った。
近松と範子は量子に会い誠一郎と出会い人生が変わり、量子は母娘が誠一郎に助けられたが達彦との仲を知られ豹変して信頼が不信に変わり、今井から殺害を聞き轢き逃げを目撃し銃を拾い息子で変わった誠一郎を撃ったと自白した。


監督:鷹森立一
脚本:峯尾基三
原作:高木彬光「拳銃魔」
出演者:高橋英樹・大河内奈々子・川村ひかる・井田國彦・井上高志・中原裕也・少路勇介・七森美江・横山華・遠矢武・保阪尚希・坂俊一・大和なでしこ・和泉ちぬ・中谷彰宏・松澤一之・徳井優・勝部演之・河原さぶ・若林豪
制作年:2006年


感想: 連続殺人は同一犯かを追う。
そこに過去が悲しく大きく浮かぶが、動機が阻む。
複雑な動機を追う。

捜査検事・近松茂道8 伊勢志摩・海女伝説殺人事件

検事・近松茂道(高橋英樹)は津地検に赴任し伊勢を事務官・磯野香里(芦川よしみ)と歩き廻り、鳥羽市で殺人事件通報を受け現場で県警捜査1課刑事・堀(布川敏和)から被害者は詐欺事件手配中の稲垣利雄(江上真悟)と聞き捜査1課警部・山際(渡辺哲)と会い、津で捜査2課刑事・小林(山崎一)から3年前に南勢観光が会員制リゾート計画で特別会員権で投機詐欺を行ったと聞いた。
近松らは稲垣の妻・稲垣美智子(荻野目慶子)を見かけ、美智子は取り立て騒ぎで県議会議員・及川(田中実)を思い出し、4日後に近松は南勢観光元社員・河北(水野純一)の逮捕と山際の記者会見と容疑否認と聞き、近松は及川から持ち逃げ金10億円と支援者の被害を聞き、美智子から海女の魔除けを見せられた。
近松は小林から河北の和歌山での背任横領事件容疑と未解決を聞き、山際の拘留延長は認めるが起訴は拒否し、離れ小島の持ち主から南勢観光から手付け200万円が支払われ案自体は悪くないと及川も言ったと聞き、山際から現場で見つかったカフスを見せられ、堀はイニシャルと河北宛ての保証書だが注文者は海老沢美紀(石橋奈美)で父・海老沢(中沢清六)が詐欺被害者で山際と会い河北に勧められたがカフスは捨てたと聞いた。
近松は堀から山際の強引な捜査を聞き、海老沢の妻・鈴子(福井裕子)からカフスは美紀が捨て自分が拾い美智子に渡したと聞き、堀と山際は預かった翌日河北に渡したと聞き、起訴を求めるが近松は美智子の嘘の可能性を考え、小林から逃げた南勢観光社員・前田(天原正道)から稲垣殺害と金を奪ったのは美智子と聞き、4日前の逃亡時に美智子と男を目撃し不倫だと聞いた。
近松と香里は美智子に行き尾行し娘母に会い戻り、美智子に前田の目撃とアリバイを尋ね、前田が目撃した場所に行き近くの海女の香里の母・福美(絵沢萌子)から魔除けの印の呼び方が場所毎で違うと聞き、近松は美智子の調査書で生まれが鳥羽市国崎町で名古屋の森嶋の養女になったと知った。
近松は美智子が鳥羽出身を隠したか不審で国崎で香里と元中学校教師・野村民子(野口ふみえ)から母が町金融に手を出し自殺し、美智子が虐められ庇った初恋の相手が及川と知った、娘と母に行き元ホステス・成瀬(須磨史衣)で稲垣の愛人で娘・梨絵(綾部舞)と聞き美智子から養育費やプレゼントを聞き、美智子と及川の関係を尋ねると稲垣が及川を連れて来て昔東京で上司と聞き、近松はプレゼントのぬいぐるみを調べた。
<以下、隠し字>
近松は美智子に及川との関係を隠した理由を聞き、南勢観光詐欺が稲垣と及川の共謀で稲垣が海外に預け貸金庫に隠し、美智子が貸金庫の鍵をぬいぐるみに隠したと言い、美智子は「及川に2年前に再会し、詐欺事件は知らず及川が正体を現し詐欺の主犯でカフスを見せると預かられ、稲垣殺害現場でカフスが見つかり犯人と知り、貸金庫の鍵を見つけ隠し及川の立ち直りを期待したが被害者を裏切った」と後悔した
及川は逮捕され稲垣殺害と偽装を認め、近松は法だけが人を裁けず人が裁くと言った。


監督:岡屋龍一
脚本:坂上かつえ
原作:高木彬光
出演者:高橋英樹・芦川よしみ・布川敏和・山崎一・石橋奈美・水野純一・福井裕子・江上真悟・天原正道・須磨史衣・中沢清六・浜田道彦・荻野目慶子・綾部舞・絵沢萌子・野口ふみえ・田中実
制作年:2008年


感想: 詐欺事件と殺人事件と横領金探しだ。
過去の出来事が出身と共に明らかになる。
法と人が、人を裁く。

捜査検事 近松茂道14 秘湯・乳頭温泉に消えた女

秋田に赴任の捜査検事・近松茂道(高橋英樹)は、事務官・石森温子(安達祐実)に県内案内中に角館で長谷川文乃(若尾文子)と会った。
乳頭温泉で変死体が発見され、現場で近松と温子は県警・大沢徳二(六平直政)と地元警察・山田(掛田誠)から後頭部打撲で死亡時刻は昨日の12時から15時で現場は別の場所と聞き、近松は芥子パールのブローチが他の装飾品とは異質と思った。
乳頭温泉に宿泊予定の女性がおり、相手・小坂勉(春田純一)は母・小坂富子(大方斐紗子)と住み、遺体は通い家政婦・浅井尚美(黒坂真美)で何度も金を渡していた。
尚美は旧姓・金本で7年前夫の事故死で保険金が入るが使い果たし、家政婦事務所で尚美の担当の老人・広田和之(山本學)の新しい家政婦が尚美が掃除せず、広田と尚美は違う関係で、隣人・柚木ルカ(蒲生麻由)は尚美は年中来て広田が尚美の食事を作り、広田は当日は昼は不在で夜は不明と証言し大沢は疑った。
近松に文乃からお礼が届き、近松は文乃は中学校担任で初恋と温子に言い文乃のホテルを訪ね昔話でひと時を過ごした。
兄・金本靖夫(小磯勝弥)が死体を引き取りに来たが広田は自分が引き取ると言い、大沢の質問には行き場所を述べただけと西尾聡史(海斗)刑事にぼやいた。
近松は人見弁護士(花ヶ前浩一)から広田と尚美の養子縁組予定を聞き、尚美が当日12時40分頃に別方向の秋田内陸線乗車を自動車から見て隣りに若い女性がいたと聞いた。
金本から夫の墓参りかと聞いた近松は警察に墓の調査を依頼し墓石から血痕反応が出た、急行電車の時刻表から事件は13時40分以降で隣の女性が義妹・浅井加奈子(三輪ひとみ)で兄が自殺と思い、尚美が広田の息子に遺産放棄させ別の男と今夜会うと言い阿仁合で別れたと言い、時間から小坂の可能性を検証すると犯行可能で、小坂が犯行当夜に車で外出していた。
文乃が帰る前に近松が会い、地元の潟分校出身で教室の写真を見せ、学校の教師は広田も来たと言い、高校同期の横山多恵(長内美那子)が先週土曜の16時に会い上着が破れていたと言った。
<以下、隠し字>
小坂が死体で発見され、近松は大沢に調査依頼し広田が東京時代に文乃の近くにいて秋田での再開を調べた。
近松は文乃と潟分校へ行き、同じ出身者に思いを抱いたが一緒にならず、現在を確かめに来て家を訪ね尚美と広田に会ったが後悔し、翌日の電車で尚美の遺産狙いを偶然聞き、尾行して墓地で喧嘩ごしの尚美と揉み合い殺した。
多恵を訪問した後で自分で運んだと言うが、広田が遺体遺棄と文乃が落としたブローチに気づかず、小坂に目撃され殺害を認めた。


監督:岡屋龍一
脚本:坂上かつえ
原作:高木彬光
出演者:高橋英樹・安達祐実・黒坂真美・春田純一・長内美那子・大方斐紗子・風祭ゆき・三輪ひとみ・小磯勝弥・海斗・掛田誠・花ヶ前浩一・蒲生麻由・六平直政・山本學・若尾文子・
制作年:2013年


感想: 原作でなく原案。
ドラマゆえ不自然な登場人物が目立つ。
秋田ローカルはアリバイには地図が必要。

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