遺留捜査1

登場人物

科学捜査係主査・警部補 糸村聡(上川隆也)
殺人捜査第一係課長・警視正 加賀美亨(大杉漣)
殺人捜査第一係係長・警部 曽根武雄(佐野史郎)
殺人捜査第一係・巡査部長 織田みゆき(貫地谷しおり)
殺人捜査第一係・巡査部長 宮下晴彦(螢雪次朗)
科学捜査係・巡査部長 横山恵一(波岡一喜)
科捜研技師・村木繁(甲本雅裕)
日本音響研究所所長・江藤奈津子(水野真紀)
2011年

第1話:「玩具のピアノと乱れた足音」

人気作曲家・財津陽一(橋本さとし)が殺害され、捜査一課・曽根武雄(佐野史郎)が捜査を始め、織田みゆき(貫地谷しほり)は先輩の宮下晴彦(螢雪次朗)に科学捜査係・糸村聡(上川隆也)と関わりあうなと言われた。
ICレコーダー、楽譜などが遺留品と共に糸村は財津の持っていた玩具のピアノも遺留品に加えた。
財津は児童保育園出身で入江社長(近藤芳正)と人気を上げて、バイオリニストの相川雪枝(中山忍)と婚約していたが、最近仲違いしていた。
ICレコーダーの曲と楽譜とが異なると気づき、糸村はICレコーダーを調べるために日本音響研究所・江藤奈津子(水野真紀)に会い削除した曲に殺害時の記録を見つけ、その上に別の曲が録音されていると知った。
殺害時にハイヒールと鈴の音があり、織田たちは相川を取り調べたが、糸村は江藤奈津子に依頼して実験をして65kgの男性と知った。
相川と入江と織田・横山・曽根たちに、糸村は財津が相川を避けていた理由を説明したが、聞いた筈がない曲をたいした事がないと言った男がいた。


脚本:尾西兼一
監督:猪崎宣昭

第2話:「母子手帳と裂けたおみくじ」

ラブホテルで西野実花(山入端佳美)が、殺害され体に多くの傷があり、糸村(上川隆也)はガムと切れた半分のおみくじと母子手帳に注目した。
被害者は同棲相手・柏木裕也(斉藤悠)から逃げており、子供・奈々は病院で置き去りで見つかった。
糸村は村木(甲本雅裕)にガムの分析依頼し、織田(貫地谷しほり)たちは実花の足取りを追って佐川歯科医院に行き、医院長がキャバクラに紹介したと知り、そこで糸村と会い観葉植物の交換に来た男にも会った。
子供の病院に行った2人は奈々の服の「NANA」の刺繍文字を確認し、母と妹・西野紗絵(黒川智花)に会い貧しい事情を知った。
同棲相手・柏木が捕まったが指紋が一致しなかった。
糸村はおみくじの神社から子供を病院に置来去った理由をつかみ、ガムの分析結果から歯科医院等に渡す試供品と知った。
被害者が寄った寿司屋の防犯カメラから小さく写っている知っている男を見つけた。


脚本:伊藤洋子
監督:猪崎宣昭

第3話:「12402歩」

食品加工会社専務・瀧博久(岸祐二)の絞殺死体が発見され、糸村(上川隆也)は、歩数計が日々1万5000歩記録に疑問を抱いた。
絞殺で、かつて博久が勤務していた通信社の後輩・町山千尋(遊井亮子)が最近連絡を取っていて貯金も多額を使っており、博久の妻・由利枝(芳本美代子)は夫の浮気を疑った。
博久と口論していた義父の社長・隆一郎(江守徹)に疑いがゆくが営業車で自社商品「あわびの釜めし」を配送などしないといった。
糸村は歩行数の謎を追い、駐車場から歩行でゆける範囲で商品を買いあさり被害者も同様と考え、科捜研に比較分析にだした。
糸村は織田(貫地谷しおり)達と千尋を訪ね、博久が自社製品の食品偽装に気づき調査を依頼したと聞き、材料あわびの仕入れ先の社長を容疑者と知った。


脚本:池上純哉
監督:麻生学

第4話:「紅い石」

田岡耕治(佐野和真)の遺体が河原で発見され、糸村(上川隆也)は衣服と似顔絵と赤い石を遺留品に加えた。
非行に苦労した父・田岡孝雄(小野武彦)は息子を怒ったが織田(貫地谷しほり)に糸村拾った石の写真を見せると動揺した。
解析で石はインドなどを原産とするカーネリアンと判明し、孝雄が亡き妻と行った唯一の海外旅行がインドで孝雄に容疑がかかった。
糸村は少女のデッサン画に別絵の筆跡を見つけ、公園で似顔絵書きを探し島田良平(内野謙太)に会い、耕治が以前付き合っていた少女の絵と聞いて訪ねた。
織田は、葬式に来た女性を尾行して糸村と同じ香取未知(近野成美)にたどり着き事情を聞き、耕治が料理を始めると聞いたと言った。
曽根(佐野史郎)から石のことを聞かれた孝雄が犯行を自供したが、誰かを庇っていると見抜いた。
糸村は、遺体の服の整髪料が島田と同じと確認し、織田は島田の居場所を聞いたが、丁度本部で刑務所時代に一緒だった仲間として容疑がかかっており、織田はそれが島田と判った。


脚本:尾西兼一
監督:麻生学

第5話:「書きかけのカード」

会社会長・中沢宗平(石田太郎)の遺体は自他殺両面で捜査が開始され、糸村(上川隆也)は「友へ」と書かれたカード・シャツ・ライター・ピンボケ携帯電話写真の鑑定を依頼した。
織田(貫地谷しほり)は数日前に宗平に同窓会通知を持って来た土屋友也(仲野文梧)が、店の経営に行き詰まりその後に自殺していたと知り「友」が土屋と思われた。
宗平が孫の中沢茜(水沢奈子)と一緒の可能性があり鑑定結果「友へ」の文字が茜のものと似ていた。
家を出ていた母・中沢理恵(中原果南)に茜の居場所を聞くが苛立ち判らないと言った。茜が父(三浦豊和)に残した留守電を糸村は、日本音響研究所の江藤奈津子(水野真紀)に鑑定を依頼し、強制されたと判断され、商店街の音・特定の電車の音・踏切の音・犬の鳴き声を分析した。
茜が土屋の息子・山岡に誘拐されたと知った本部は、当日に土屋の墓の近くで、宗平・茜・山岡の目撃情報を得て、脅迫電話の場所付近の捜査を開始した。
糸村と奈津子と、該当地域の犬のリストを持っていった横山(波岡一喜)は場所を特定し山岡と茜に遭遇し、近くにいた宮下刑事(螢雪次朗)らの応援で逮捕した。
当日の茜の話す事は糸村以外には驚きだった。


脚本:尾西兼一
監督:長谷川康

第6話:「神棚の木片」

居酒屋店主・市村俊哉(近藤公園)の刺殺体が発見され、糸村(上川隆也)は犯人のウインドブレーカーと神棚の木を鑑定に回し、被害者が使っていた手ぬぐいを探した。
織田(貫地谷しほり)は被害者の弟でプロ野球入りを目指す弟・市村瞬(伊藤祐輝)とスポーツ紙記者の水沢成美(北川弘美)を容疑者として調べた。
宮下(螢雪次朗)達は、当夜に成美が俊哉と口論した可能性や俊哉が成美から多額の借金をしていることを聞き込んだ。
糸村は手ぬぐいの写真文字を調べ「龍」らしいと知り、木はカラマツ流木とわかった。
横山(波岡一喜)と現場で糸村は手ぬぐいを発見し、近所の小学生から市村俊哉が元落語家と知り、止めた理由が不明ともしった。
市村瞬を取調べしていると成美が出頭して、俊哉が借金で詐欺の仲間に入っていたと言い、糸村は手拭いから役者の使うどうらんが見つかり、馴染め客に金を払わぬ男を見つけ、その男が犯人だった。
糸村は市村瞬と成美に、居酒屋を始めた理由と詐欺組織に殺された理由を説明した。


脚本:伊藤洋子
監督:長谷川康

第7話:「すべて他人のもの」

辻本勝利(芹沢礼多)の保険証を持つ男の他殺体が辻本ではなく、刃物のかけらが遺体から見つかった。
糸村(上川隆也)は被害者が握りしめていた高級ボタンを調べた。
辻本がネットカフェで衣服を盗まれており、被害者が7年前行方不明の坂上啓輔(河西健司)だったが、妻・坂上希代江(根岸季衣)は結婚まじかの娘・坂上郁美(前田亜季)の為に失踪宣告していた。
糸村は啓輔の小銭入れの鍵跡から、特定を村木(甲本雅裕)に依頼しスペアを作って貰った。
刃物が特定でき、含まれていた麻薬売人を捕らえた。
坂上郁美は実名ブログを書いていて啓輔が時々見ており、殺害前日に翌日の居場所を書いていた、啓輔は服を盗んで娘に会いに行ったのだった。


脚本:池上純哉
監督:猪崎宣昭

第8話:「つぶれた指輪」

水嶋達彦(長谷川朝晴)と容子(星野真里)は結婚3年目に達彦の浮気が原因で離婚式で指輪をつぶして別れたが、達彦は殺害され元妻・鈴木容子の結婚指輪があったが盗まれたと言うがアリバイは無かった。
糸村(上川隆也)や織田(貫地谷しほり)たちは容子の勤め先の法律事務所を訪ね、匿名の浮気写真を達彦が否定しなかったのが原因といい、達彦の部屋を調べると1枚だけ取出されていた「クラシック名曲集」のCDに拘るが10年前のものと友人・江上は言った。
達彦の浮気写真が合成の偽物であったが何故かと写真の女は不明だった。
達彦の大学時代CDが発売されたころから達彦の人柄が一変し、その頃容子の父が借金の為に首つり自殺していて、糸村は命日と結婚式が同じ事に気づいた。
当日の目撃者が見つかり、容子が盗難届けを出し捜査すると当日購入したテーブルクロスから指紋が採取された。
糸村は10年前の達彦と容子の父自殺の関係を知った。


脚本:坂田義和
監督:猪崎宣昭

第9話:「空のマッチ箱」

空き部屋から男の変死体が見つかり糸聡(上川隆也)は「矢島工業」と書かれたタオルとマッチ箱とコンビニのレシートの裏に書かれた12ケタの数字に注目した。
織田(貫地谷しほり)らは被害者が近所で不審者扱いされていることと、最近発生していた婦女暴行事件の犯人の噂も知った。
12ケタの数字が宅配便の荷物番号とわかった糸村は、その荷物の送り先である写真家の笹本智子(馬渕英俚可)のもとへ行った。
被害者は偽名で定期的に智子に子供を撮影した写真とネガを送っていたが智子は意味が判らないと言った。
被害者が撮影した子供の背後に写っている男が手にしているものを鑑定して、糸村は何かを知った。
DNA鑑定の結果、被害者が7年前の美大教授・藤岡嘉一(岸田真弥)殺害の犯人とされ、逃亡中の桐原俊一(笠原秀幸)と判明した。
智子と桐原の関係をマッチ箱から桐原の思いとして糸村が真実を見つけた。


脚本:徳永富彦
監督:麻生学

第10話:「遺留品、紛失!!」

定年退職した山崎善行元巡査長(鶴田忍)の他殺体が発見され、糸村(上川隆也)は就職情報誌と犯人のもの?のグローブ着目した。
山崎の元上司・斎田修署長(長谷川初範)は警察犬を提案し、20年前に山崎と斎田の上司だった加賀見享(大杉漣)も許可した。
山崎が就職情報誌を持っていた理由は妻・山崎芳江(前沢保美)も息子・山崎悟(橋爪遼)もわからなかった。
織田(貫地谷しほり)らは、山崎が日本音響研究所の江藤奈津子(水野真紀)と娘の前で土下座していたことがわかり、奈津子は山崎が18年前事件で銀のスプーンを紛失したと認めたと言った。
その事件で、奈津子が第一発見者で被害者の恋人が逮捕され留置所で自殺したが、返却遺留品にスプーンはなっかったと言った。
山崎は執行猶予中の大田進(千代将太)のために仕事を探していたが寿司屋で雇われて断って、事件の日に会いに来ていた。
店を出た糸村・織田たちは、警察犬に会いその動きからそばの建物が出発場所と考え、そこに連続窃盗犯の捜査員が来た。
糸村は、科捜研にグローブの鑑定を依頼し、そこから前科者が浮かんだ。


脚本:尾西兼一
監督:麻生学

第11話(最終話):「消えた遺留品…銀のスプーンと犬笛が語る真実!!」

斎田修署長(長谷川初範)がビルの屋上から転落死し加賀見享(大杉漣)がそばにいて糸村(上川隆也)は笛のような筒をを鑑定に回した。
織田(貫地谷しほり)と糸村は、斎田の母・斎田登代子(佐々木すみ江)に会い自殺と言うと、すぐ前に来たと言った。
糸村は加賀見から斎田の周辺から銀のスプーンを探して見つかれば何かが判ると言い、死の直前に加賀見に謝罪していたといったう。
糸村は斎田の友達だった少年から犬笛の話を聞きそれが斎田のものと知り、分析に出し微量の長石と酸化鉄が検出され、斎田が18年前に飼っていた犬の墓から掘り出したと考えた。
糸村がそれを登代子に伝えると、電話で糸村と江藤奈津子(水野真紀)に会いたいと連絡があり絵津子の兄の娘・美沙と訪問した。
斎田登代子は、江藤と斎田の過去の罪と子供ができた江藤が抜けようとして斎田が行った事を話し、斎田から預かった銀のスプーンを渡した。
美沙はチョックで希望を無くしかけていたが、糸村の人々の思いとスプーンに刻まれた言葉を見せて励ました。


脚本:尾西兼一
監督:猪崎宣昭

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