パーフェクト・ブルー

登場人物・スタッフ

蓮見加代子(瀧本美織)
蓮見杏子(財前直見)
君塚菜々(平山あや)
長峰桃子(白鳥久美子)
江島瑠璃子(麻生かほ里)
三浦美智子(根岸季衣)
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マサ:声:船越英一郎
蓮見糸子(高橋香織)
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藤永環(渡辺哲)
宮本俊一(水上剣星)
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椎名悠介(寺脇康文)
諸岡進也(中川大志)
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原作:宮部みゆき
脚本:山崎淳也
監督:唐木希浩・田中峰弥

第1話:「死体が消えた!?残酷な嘘…女性探偵が追う悲しい真実」

蓮見家は母・杏子(財前直見)と姉・加代子(瀧本美織)と妹・糸子(高橋香織)と元警察犬のマサの家族だった。
杏子が経営する「蓮見探偵事務所」に、藤実咲子(星野真里)がストーカーの調査と警護の依頼で訪れ、加代子が対応し咲子が視線を感じる毎朝のジョギングにマサを伴って同行することになった。
翌朝、ダンベルを持った本格的な咲子について裏通りに入ると血まみれの死体を見つけ加代子が男の脈を確認すると無かった。
警察に通報しようと携帯を取り出すと圏外で、マサを残し咲子と公衆電話を探しに行くが咲子の気分が悪くなり、ひとりで連絡して戻ると死体は消え、マサが倒れていた。
加代子と咲子は警察から呼び出され、事情聴取の死体の男・井波孝(窪田正孝)の面通しを依頼され、孝は「暴力団から追われ行方不明となっている兄・洋(大沢健)を救うため兄が死んだように偽装した」と言った。
<以下、隠し字> 咲子は護衛を解約するが、蓮見探偵事務所の面々が通う「BARラ・シーナ」のマスター・椎名悠介(寺脇康文)から、洋がある組織の金を焦げ付かせたとの情報が入った。
加代子と三浦美智子(根岸季衣)は電波障害を起こす装置を見つけ、その店で咲子と洋が働いていてかつその前には咲子と孝が同じ所で働いていたと判った。
洋の首つり死体が見つかり、加代子はマサを殴ったのは咲子と知り、会った後で連絡がはいり加代子とマサは咲子と孝を探した。

第2話:「連続動物虐待とホームレス殺人!心の闇と家族の涙」

公園深夜にホームレス風の男がゴルフクラブで殴り殺され、それをナイフを持った人影が見ていた。
翌朝、蓮見加代子(瀧本美織)とマサ(犬)の散歩中に現場検証にあうがマサが連れていったのは別の木陰で猫の無残な遺体があり、ホームレス襲撃と動物虐待事件が立て続けに起きていた。
加代子は現場検証の刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に動物虐待事件を言うがホームレス狩り事件捜査に必死の警察は今回殺人でもあり取りあわなかった。
蓮見探偵事務所に依頼者・生駒澄子(吉田幸矢)が大事に育てていた猫探しを頼みに来て、加代子は澄子が持っていた写真で見つけたばかりの動物虐待被害の猫と判り、澄子の要望で犯人捜しの調査依頼を引き受け、加代子と長峰桃子(白鳥久美子)が担当した。
調査で中学2年生・藤堂公久(平岡拓真)が浮かび行動を探った。
ホームレス殺害事件の被害者を藤堂治夫(住田隆)とテレビで知り加代子達は慎重になり藤永刑事から公久の父は失踪中で母子家庭と知った。
加代子とマサは公久の目撃者の前島智之(根岸泰樹)を見つけて聞くが、ナイフを持っていた事だけと言い、その父・前島文成(山崎一)が受験の邪魔と遮るが、あとで息子に本当に何も見ていないかと聞いた。
また動物虐待事件が起こり、公久は警察で事情聴取中で、捜査はやり直しになった。
蓮見杏子(財前直見)が公久の母に会うと自首し、釈放された公久は自分で真犯人を捜すと言った。
<以下、隠し字> 杏子はテレビ局でプロジューサーの鹿沼に「パーフェクト・ブルー」の情報を聞き、同行した君塚菜々(平山あや)に夫の遺言的な言葉と説明した。
加代子はバーテン・椎名悠介(寺脇康文)に公久が何も言わず同学年ばかり会っているというと、中学生のアルバイトがばれないためだろうと言われ、桃子から動物虐待事件が月火に多いと聞き、智之の塾の日を思い出した。
公久の本当の姿が判って来た加代子たちは、公久と智之と前島文成を呼び出した。
そこで、智之と前島文成の秘めた真相を知った。

第3話:「24年後の脅迫!狙われた過去…母が隠す娘の秘密とは」

調査依頼者・紺野ひかり(水谷妃里)は「産みの母親を探して欲しい」で、ひかりが産みの母らしい名前と本籍地を調べており、育ての母・紺野千尋(手塚理美)と産みの母らしい真島啓子(愛華みれ)が写る高校時代の写真も持っていたが、手離した理由は不明と言った。
所長の杏子(財前直見)は加代子(瀧本美織)と三浦美智子(根岸季衣)とを担当にした。
育ての母・千尋が電話や手紙で脅迫を受けていて、自称フリージャーナリストの芹沢保(近江谷太朗)が加代子の調査の前に千尋とひかりを探っていた。
美智子の調べで24年前、臨月の真島啓子が夫の暴力に刺殺し、獄中出産の娘・ひかりを親友の千尋が引き取ったと分かるが、近所の千尋の高校時代の同級生・中島和美(歌川椎子)は何も離そうとしなかった。
真島啓子がタクシーの運転手だと判り、バーで椎名悠介(寺脇康文)・諸岡進也(中川大志)・蓮見糸子(高橋香織)達は何故真島が関係しているか疑問で、杏子が美智子も調査担当にした理由が判った。
加代子に、芹沢が転落死して千尋が警察で事情聴取を受けているとの連絡がひかりから入いり、千尋が芹沢から脅迫されていたと判った。
<以下、隠し字> 千尋が蓮見探偵事務所を訪れて杏子と美智子に実母は死んだ事にして欲しいと頼む、芹沢の死後にも脅迫が有ったと言った。
真島啓子が加代子に脅迫は知らないが、今日で終わると言いひかり宛てに荷物を頼んだ。事務所に戻った加代子は荷物を見せて、真島啓子が脅迫犯を知っていてそれは写真を撮った人物と考えた。
加代子達は駆け付け、殺人犯と脅迫犯を見つけた。

第4話:「命を賭けた涙の贖罪金で幸せを買った白い騎士とは?」

美術品販売・相沢アンティークの相沢一郎社長(清水昭博)が殺され、金庫から1千万円が盗まれ、凶器の灰皿の指紋から容疑者として社員・宇野俊彦(葛山信吾)を指名手配した。
蓮見探偵事務所に依頼者・宇野友恵(早織)が来て指名手配犯の兄・宇野俊彦を見つける依頼をして、10年前俊彦の静止を聞かず友恵が交通事故で足が不自由になった事を気にしていて、身を律する生活を送り最近に友恵の婚約が足の不自由さで破談になったことを悔しがっていたと言った。
友恵の話しの人物と、強盗殺人と、家賃滞納の事実と矛盾し、金が必要な事だけは確かで、加代子(瀧本美織)は、俊彦が何故金を必要だったかという理由調べるだけの調査の名目で依頼を受けた。
危険な調査に杏子(財前直見)は反対だが、三浦美智子(根岸季衣)・長嶋桃子(白鳥久美子)・江島瑠璃子(麻生かほ里)の4人体勢で許可を出した。
美智子は相沢一郎の妻・伸江(鳥居かほり)から俊彦が社長に給料の前借を執拗頼み、だが金に困っているのに嬉しそうだったと聞いた。
加代子は会社で刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に会い、その後経理担当・秋末次郎(利重剛)から社長はわずかな不祥事でも解雇方針と聞き俊彦の借金騒動もクビ対象だったと聞き、加代子は会社同僚から俊彦が「俺はホワイトナイト」と言い笑っていたとも聞いた。
バーマスター椎名悠介(寺脇康文)は企業買収を守る意味もあるし似た何かと言った。
加代子はマサと秋末宅を訪問し荒れた息子・秋末雅史(戸谷公人)とあい、父・秋末次郎は息子は神経質だが絵の才能があると言い、そのため多く留学など投資しアトリエも建設中で、成果も出ていると言い、絵はプロデュースとして加代子に雅史の絵を贈った。
息子・雅史は、クスリ使用疑惑との情報も入ってきた。
<以下、隠し字> 友恵から俊彦荷物が蓮見探偵事務所に届き加代子は洋書の「鏡の国のアリス」を見つけたそこから、精神科センターに行き俊彦がある薬物中毒の少女の治療費を負担し、名を伏せている事をしり、面会不可のために「鏡の国のアリス」を見せる様に頼んだ。
その少女・伊藤あけみから電話があり会って入院に至る事情を聞き、同じ病院で治療していた雅史の書いた肖像画を見た。
杏子達が秋末親子を取材し、その間に加代子はマサとアトリエを調べ、見つけた。
雅史が俊彦が薬物中毒の治療費を払っていると言い、父・秋末も真実を語った。

第5話:「妻に捧げた物語…人気脚本家が落ちた罠!!少女の真実」

路上で、男(伊吹吾郎)が少女につぶやき、車のトランクへと隠す:蓮見探偵事務所の所長・杏子(財前直見)が見ている脚本家・御園雅人(菅原大吉)のテレビドラマの1シーンだった。
次女・糸子(高橋春織)の帰りが遅く、バー「ラ・シーナ」に加代子(瀧本美織)と杏子が訪ねるとマスター・椎名(寺脇康文)も知らなく、深夜に糸子が進也(中川大志)に連れられ帰って来た。
糸子は途中で車のトランクに隠れてる少女(熊田胡々)を見て注意しようとしてスタンガンで襲われ、倒れていたのを進也に助けられたといったが、加代子はテレビドラマと同じで嘘と言い、糸子の話を信じない加代子に進也が犯人を捕まえると言った。
翌日、蓮見探偵事務所に御園明子(杉田かおる)が来て、主人の脚本家・御園雅人とみずえという女性との浮気調査を依頼し子供との写真をみせた、加代子が担当で写真の子供を調べたが途中で、スクープ雑誌の編集者・松井千鶴(笠木泉)の死の調査中の刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に会った。
ドラマのストーリーは、妻に捨てられた夫が家庭内暴力の少女と、擬似親子愛で人生を捧げる内容で「このドラマが私の全て」と雑誌取材で語っていた。
明子は専業主婦でも家事はハウスキーピングサービスにまかせ、離婚なら慰謝料のため浮気の証拠が欲しい依頼の動機だった。
三浦美智子(根岸季衣)が糸子と進也の調査に協力し、3人は少女が隠れていた車の持主・植草篤(モロ師岡)を見つけ、二つの事件が繋がるが糸子と進也もまだ調査を続け植草を調べ、加代子は少女を追いハウスキーピングサービスの白鳥(迫田孝也・山田キヌヨ)の家に着き、みずえは子供の名と判った。
松井千鶴(笠木泉)殺しの犯人と疑われていた、御園雅人が自殺をして浮気調査の必要が無くなり依頼が取り下げられ加代子は不満だったが、糸子が依頼にきて植草の白鳥宛の送金を見たので自分が襲われた犯人を捜して欲しいと言った。
<以下、隠し字> 加代子は植草に御園とみずえの写真を見せてみずえの事を聞くと、植草はハウスキーピングサービスでみずえに会い友達になったが、親に嫌われているからドラマのように遠くへ連れて行って欲しいと言われトランクに載せた時に植草に電話がかかり、みずえはトランクで待ち帰って来た時に両親が来て植草は脅されたと言った。
加代子は御園雅人も同様と思い杏子にシナリオを入手して貰った、そこに白鳥夫妻がみずえが誘拐されたと依頼してきた。
御園明子から脅迫電話がかかり、駆け付けた皆の前で加代子は明子が本当に御園雅人を愛し、雅人も同様とシナリオを見せて明子への思いの終わりと文章を見せた。

第6話:「殺人犯を愛してしまった女…許されぬ恋の結末は!?」

7年前に酔った会社員・葉山健次郎(明石鉄平)が女性に絡み止めた高校生と揉み合い、打ち所が悪く死んだ。
蓮見探偵事務所で桃子(白鳥久美子)が商社員・甲斐英樹(松尾敏伸)からのプロポーズを発表し、加代子(瀧本美織)たちが詳しく聞くと3ヶ月前に「M企画」というイベント会社のカップリングパーティーで知り合ったといった。
事務所に葉山江利子(風祭ゆき)が来て、娘・夕紀(MEGUMI)が結婚すると言う相手の身辺調査依頼で、娘は桃子がカップリングパーティーで同席した葉山夕紀で、相手は玉井恵介(細田よしひこ)という「M企画」の社員で、父・清一(浜田晃)も母も会っておらず付き合いは3ヶ月だといった。
加代子が「M企画」を調べると、出会った弁護士からそこのパーティーで出会った人物から結婚詐欺の被害届けが多いと言い、葉山江利子に知らせ追加裏付け調査を始め、江利子は「M企画」に向かった。
加代子と桃子が「M企画」のパーティーに行くと桃子の婚約者・英樹は「M企画」の社員で、そこで加代子は刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に会い、「M企画」社員・西宮一真(大口兼悟)が遺体で発見され事情聴取で遺体は発見現場以外らしく、結婚詐欺疑惑に殺人事件が絡んだ。
不安な桃子が婚約者・英樹に連絡が取れず、夕紀もまったく同じ状況で、加代子が「M企画」に駆けつけると空になっており常習らしく、玉井は7年目に警官だった宮本が逮捕した加害者となってしまった高校生だった。
<以下、隠し字> 葉山家は資産家で7年前に長男・健次郎を亡くし娘の夕紀と3人家族で、父・清一が蓮見探偵事務所に苦情に来た、報告した江利子が何も言わず寝込んでいると言い、蓮見杏子(財前直見)は玉井の勤め先「M企画」に詐欺容疑があり殺人事件も絡んでいると言った。蓮見家の3人は意見が異なりそれぞれ悩んだ。
夕紀が玉井恵介探しの依頼に来て、本人から最初に全て聞いているし「M企画」へは何も知らず就職したと言った。
加代子と桃子が藤永からの情報と甲斐英樹がつけていた香水でマサに探させ場所を見つけ事務所に連絡して駆け付けると、清一が玉井恵介を呼び出して無理に白状させて殺そうとしていた、杏子が江利子と駆け付け江利子が見た殺人の真相を語った。
そして、・・・・・・・。

第7話:「ひき逃げと児童虐待悔いた母…命を賭けたつぐない」

深夜、水沢夏美(いせゆみこ)が、大型バイクにひき逃げで死亡し、犯人・中山雄一(鶴見辰吾)が数時間後に自首してが、夏美が信号を無視して飛び出したと自供した。
蓮見探偵事務所へ相談に来た児童相談所相談員・前川靖子(田島令子)は、夏美と娘・玲奈(山田菜々香)を夏美が生活保護を受けてながら酒に溺れて娘・玲奈への虐待もあり施設で一時保護していた。
夏美は酒をやめパートの仕事しながら玲奈と暮らせるために必死で、娘の誕生日プレゼントのセーターを編んでいる途中で自殺は考えられなく、夏美のその夜の行動と死の真実を知りたいと加代子(瀧本美織)たちに調査を依頼した。
加代子は刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に、事故を聞くと自殺だからと遺留品を見せた、バイクの破損物と夏美の携帯や財布と黄色に黒の斑点の陶器の欠片と壊れたICレコーダーもあったが修理中だった。
目撃証言でと遺留破片でバイクの車種は一致し、自首した中山雄一は違反歴も無く取調べにも素直で、無謀運転しない人物との証言もあった、加代子は陶器の破片が保育園の実習で作ったものと知り無くしたと聞いた西岡母娘を訪ねるが知らないと答えた。
美智子(根岸季衣)の報告で、中山の息子・康夫(大和田健介)がやはりバイク好きで大手のASUKAモータースに清水義男(掘内正美)の紹介で就職が内定していた、腕にケガしていた、2台のバイクを共用していた等で、就職で息子の身代わりで自首した疑いが生じた。
しかし、久里浜のフェリーターミナルで当日にブログを書いていた事が判り、加代子が調べると父子共にアリバイがあり、偶然目撃からバイクのナンバーの張り替えに気づいた。藤永が調べると車体番号が異なりASUKAモータースのバイクで、中山雄一は清水から頼まれたと自供し、清水も自分の居眠り運転を認めた。
<以下、隠し字> 加代子は、宮本からICレコーダーが直り不思議な音声が入っていると聞き、娘・西岡あみが腕が痛いと言っていた事から幼児虐待の可能性で家を訪れて現行犯で、父親を逮捕した。
水沢夏美は西岡あみと会っている内に幼児虐待を知り、当日ICレコーダーに録音して通報の途中に事故に遭ったと判った。
そして、・・・・。
蓮見杏子(財前直見)が朝、テレビ局に行く前に電話確認がある筈の鹿沼から無いと言っていると、殺害の知らせが入った。

第8話:「失踪の夫が謎の死!?妻が知った悲しい嘘と最期の伝言」

蓮見探偵事務所に夫の捜索依頼でブライダルプランニング会社「フォーブライダル」経営の麻生亜紀恵(横山めぐみ)が来て、夫・保(堀部圭亮)は1年前に更年期障害と診断され、森末会計事務所を退職していたが2週間前に離婚届を残し家出したと言った。
加代子(瀧本美織)と長峰桃子(白鳥久美子)が担当し、加代子は会計事務所所長・森末幸司(中丸新将)に話を聞き、保は真面目でミスが目立ち退職し、その後に見つけた宿泊先は2週間分料金は支払い荷物を残しており、亜紀恵同席で鞄を調べると亜紀恵の戸籍謄本と離婚届があり何故離婚届が2通か疑問だった。
保が車の中で睡眠薬と練炭で、死体で発見され亜紀恵にメールが届いていて、亜紀恵の依頼で保が2週間何をしていたかを調査することになり、調べていた刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)は7千万円の保険が保に掛けられていて亜紀恵を疑った。
加代子は離婚届の住所が異なり、亜紀恵を置いて家出した母・令子を探していたと知り、保を代官所で見た証言を得た。
<以下、隠し字> 加代子は、森末と亜紀恵の会社の三沢紀子(中島ひろ子)との関係と、保が亜紀恵の会社の経理上で森末と三沢紀子の不正と癒着を知り告発しようとして殺されたと知り、藤永らが逮捕した。
保の病気は若年性アルツハイマー病で、自分の変わりに亜紀恵の母を探していた。
一方、杏子(財前直見)の番組宛てに、宗田八重子からメールが届き、以前探偵事務所に手紙を出したが返事がないとのことで、杏子は「パーフェクト・ブルー」との関係がありそうで早速連絡をとろうとした。

第9話:「お前を燃やす!?狙われた息子の命を助けて母の叫び」

野球練習用の打者人形が燃やされる事件の中、諸岡進也(中川大志)の母・諸岡久子(菊池麻衣子)が進也の兄・克彦(野村周平)について蓮見探偵事務所に相談に来て、克彦は高校野球の注目の投手だが脅迫されているが、スキャンダルになると出場停止の可能性があると、蓮見探偵事務所に調査を依頼して来た。
加代子(瀧本美織)は、克彦の鶴和高校で監督を訪ね、蓮王野球部顧問の一星透(斎藤洋介)に出会い、進也を野球部の部室近くで見かけた。
加代子は、マスターの椎名(寺脇康文)から進也の休みや妹・糸子(高橋春織)が進也が金を受け取っていたのを見たと知った。
打者人形盗難が鶴和高校の練習試合中で、相手の蓮王高校に聞き込みに加代子は行くと一星透がライター・御手洗大吾(山中アラタ)に金を渡すのを見た。
調査員・桃子(白鳥久美子)は出場停止処分高校の事件記事のほとんどが、御手洗大吾によると見つけた。
加代子は御手洗を探り、進也が兄から調査を頼まれていたと知り、3ヶ月前まで克彦と同じ野球部にいた同級生・山瀬浩(黒木辰哉)を知り、山瀬浩の両親から御手洗が接触していると聞き、椎名はスキャンダルを起こすには目的があると言った。
<以下、隠し字> 諸岡久子から克彦が練習を休み山瀬浩に会いに言ったと聞き、椎名は御手洗が一星の弟と言い、進也が克彦を尾行していて山瀬浩と会い御手洗が写真を撮った所を加代子らと刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)が逮捕した。
椎名と蓮見杏子(財前直見)は、宗田八重子(奥貫薫)を訪問して息子・淳一の死を調べていた蓮見浩一郎(船越英一郎)に連絡しようとしていた。
杏子の夫・浩一郎は8年前に死んでいたが・・・。

第10話:「残酷な運命の歯車!!夫は息子は何故死んだ闇に光が…」

深夜、水沢夏美(いせゆみこ)が、大型バイクにひき逃げで死亡し、犯人・中山雄一(鶴見辰吾)が数時間後に自首してが、夏美が信号を無視して飛び出したと自供した。
蓮見探偵事務所へ相談に来た児童相談所相談員・前川靖子(田島令子)は、夏美と娘・玲奈(山田菜々香)を夏美が生活保護を受けてながら酒に溺れて娘・玲奈への虐待もあり施設で一時保護していた。
夏美は酒をやめパートの仕事しながら玲奈と暮らせるために必死で、娘の誕生日プレゼントのセーターを編んでいる途中で自殺は考えられなく、夏美のその夜の行動と死の真実を知りたいと加代子(瀧本美織)たちに調査を依頼した。
加代子は刑事・藤永(渡辺哲)と宮本(水上剣星)に、事故を聞くと自殺だからと遺留品を見せた、バイクの破損物と夏美の携帯や財布と黄色に黒の斑点の陶器の欠片と壊れたICレコーダーもあったが修理中だった。
目撃証言でと遺留破片でバイクの車種は一致し、自首した中山雄一は違反歴も無く取調べにも素直で、無謀運転しない人物との証言もあった、加代子は陶器の破片が保育園の実習で作ったものと知り無くしたと聞いた西岡母娘を訪ねるが知らないと答えた。
美智子(根岸季衣)の報告で、中山の息子・康夫(大和田健介)がやはりバイク好きで大手のASUKAモータースに清水義男(掘内正美)の紹介で就職が内定していた、腕にケガしていた、2台のバイクを共用していた等で、就職で息子の身代わりで自首した疑いが生じた。
しかし、久里浜のフェリーターミナルで当日にブログを書いていた事が判り、加代子が調べると父子共にアリバイがあり、偶然目撃からバイクのナンバーの張り替えに気づいた。藤永が調べると車体番号が異なりASUKAモータースのバイクで、中山雄一は清水から頼まれたと自供し、清水も自分の居眠り運転を認めた。
<以下、隠し字> 君塚菜々(平山あや)が植田涼子(古手川祐子)に電話連絡し、男が専務(団時郎)を脅迫していた。
蓮見家が荒らされ、DVDが盗まれたが犯人は絞られ、杏子らは菜々がリークした事を知った。
加代子は菜々が両親の借金返済のために苦労している事を知っていたので、「パーフェクト・ブルー」を知る協力を依頼した。
しかし、結城が姿を消し、糸子が誘拐されて杏子と加代子は倉庫に呼び出された。
そこには結城も捕らわれており、マサは怪我を負い逃げて、加代子達は命を狙われた。

第11話:(最終回)「全ての真相は今夜!二人の父親の闇と光…ありがとう」

糸子(高橋春織)が誘拐されて蓮見杏子(財前直見)と加代子(瀧本美織)は倉庫に呼び出され、結城雅之(山崎銀之丞)が捕らわれており、マサは負傷して逃げ、植田涼子(古手川祐子)と君塚菜々(平山あや)が現れた。
結城は子供将来を無くす行為と言い、植田は結城が強請ったと言い、結城は実験をもみ消すと言って死んだ。
植田は菜々を撃つが、椎名(寺脇康文)と諸岡進也(中川大志)がマサの知らせで駆けつけ、ついで来た警察に植田は逮捕された。
マサは軽傷だが、菜々は危篤で、刑事・藤永(渡辺哲)は植田は今回のみ認めそれ以外は黙秘と言い送検するが、宮本(水上剣星)は諸岡三郎(近藤芳正)への通話記録がありなぜ急ぐのか疑問を持った。
加代子は意識を戻した菜々から「パーフェクト・ブルー」は検査にかからないスポーツ・ドーピング剤だが副作用があるので開発中止になったと聞いた。
椎名・加代子達は宗田八重子(奥貫薫)から借りたDVDから場所が朝倉製薬野球場で子供が飲んでるものの色が青色と気づき、浩一郎(船越英一郎)の残した言葉から人体実験の可能性を考えた。
諸岡三郎がドーピング剤を知っていたかが問題で、克彦(野村周平)の残した「許せない」が父の事か問うと、もみ合った事故的な克彦の死と山瀬浩(黒木辰哉)を殺した事を打ち明けた。
<以下、隠し字> 菜々は訪ねて来た藤永が謝っていたと言い、宮本は8年前も十分な捜査がされていなかったと調べた。
浩一郎の墓の前で見つかった藤永は、浩一郎は自殺でなく殺人であり植田からは捜査しない条件で病気の娘の治療費を貰ったが助からず、浩一郎は証拠を残したと言ったが植田ははったりと考えていると言った。
一同は残した証拠を考えるが、マサが咥えているおもちゃが浩一郎が残したものと思い出した加代子がそれを分解すると「パーフェクト・ブルー」が見つかり、製薬会社専務取締役・幸田(団時朗)が逮捕された。
逮捕された父・諸岡三郎から母・久子(菊池麻衣子)を頼まれた進也は、克彦(野村周平)の死で混乱していた母から謝れりの言葉を聞いた。
蓮見探偵事務所に君塚菜々が戻り、躊躇するが皆が前向きに進む事で迎えた。

感想:

原作は長編1作と、数作の短編からなります。
「パーフェクト・ブルー」は長編の題名であり、主に最後の事件に当たるが大幅に再構成されていて、モチーフ以外はオリジナルに近い。
内容に凸凹があるのは、オリジナル部がこなしきれていない面が強い。
原作が短編の前半の方が、ミステリらしさがあり、最終話は無理が目立つ。

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