科捜研の女(2013/01)

登場人物

京都府警・科学捜査研究所
榊マリコ(沢口靖子)
宇佐見裕也(風間トオル)
吉崎泰乃(奥田恵梨華)
相馬涼(長田成哉)
日野和正(斉藤暁)

京都府警・捜査一課
土門薫(内藤剛志)
木島修平(崎本大海)
権藤克利(高橋光臣)
木島修平(崎本大海)
芝美紀江(戸田菜穂)

京都府警・刑事部
佐久間誠(田中健)

洛北医科大
風丘早月(若村麻由美)

第1話:2013年1月10日

京都市内のビルに来週に入居予定企業社長・湯川達明(柴田善行)がおり銃を持った犯人が立てこもり、榊マリコ(沢口靖子)・宇佐見裕也(風間トオル)・吉崎泰乃(奥田恵梨華)・相馬涼(長田成哉)・日野和正署長(斉藤暁)の科捜研も現場に急行した。
ビル管理会社の東勇司(柳下大)らによれば、防犯カメラが2つしかなく犯人は映っていなく最上階に侵入したのでビル内部に詳しい可能性があった。
宇佐見はレーザー盗聴器、マリコはラジコンヘリとサーモグラフィの使用を提案して現場内部の様子を探り、盗聴器から妖しげな言葉が聴き取れ、サーモグラフィで人物の一人が危険と判かった。
佐久間刑事部長(田中健)は突入は危険とすが、郷田警備部長(高杉亘)が佐伯本部長(西田健)の許可で銃器対策部隊の小隊長・鷲頭新(蟹江一平)らに突入させた。
「そんなッ…」と鷲頭の声が無線から聞こえ次に銃声が鳴り、皆が現場に入ると湯川社長と犯人らしき女が倒れていた。
湯川は犯人に撃たれ、犯人は隊員に手を撃たれ後、鷲頭が腹部に致命傷を与え、土門刑事(内藤剛志)は急所を撃った鷲頭に疑問を持った。
権藤刑事(高橋光臣)は東京で湯川の電話相手に会い、土門は湯川が持つ複数の会社の前の社長・芦田を訪ねて自殺未遂を見つけた。
犯人の消された携帯電話履歴復元で現場から東京の吉井孝子(大寶智子)に電話をかけていた、警視庁から京都府警に異動の管理官・芝美紀江(戸田菜穂)は周囲の反対を押し切り、孝子を重要参考人として任意同行の手続きを取り土門・権藤は不在の部屋の家宅捜査を行い、証拠品から吉井が個人情報を集めていたと判り、相馬は犯人の携帯電話不在録音復元した。
<以下、隠し字> 不在録音から店が分かり、防犯カメラから犯人と鷲頭が会っており、大学後輩の小島弥生であり、ビルの警備員も確認した。
吉井孝子の携帯電話受信場所が京都市内と判り行くが、吉井は山中に逃走し事故で死んだがヘルメットやオートバイが事故を起こすように細工されており、復元した吉井のパソコンから湯川自殺偽装計画が判り、検出指紋のDNA鑑定から該当者と親子関係の人物が判った。
そして、・・・・・・・・・・・・・・。

第2話:2013年1月17日

人気小説家・布施秋霜(長谷川初範)の別宅で男の死体を妻・美凪(渡辺梓)が発見し連絡を受けた編集者らで通報され、駆けつけた榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーは白砂が敷かれた枯山水の中庭の大きな石の上に被害者作庭家・壁谷多聞(伊藤洋三郎)がおり「流れる川」を描いた砂に足跡が無く、血が砂に流れていた。
被害者は、幼なじみの布施から依頼され枯山水の庭を作り、絞殺と石による脳挫傷だったが腕に付着物があり手に古い髪を持っており、編集者は布施が絶筆する事と理由が不明でのたりしたこの家で何をするのか不明と言った。
犯人は犯行後に熊手で砂紋を描いて足跡を消したが、紋様を描く理由は不明でだった。
壁谷の弟子の話では壁谷は5枚の砂模様デザインを作り、主石の拘りだ強く時間も掛けており、砂絵は初心者でも道具があれば可能と言った。
死亡時刻と知人への連絡時間に差があり、美凪への疑いが生じた。
布施夫妻は過去に子供を海の事故で亡くしており、美凪は何も語らなかった。
管理官・芝美紀江(戸田菜穂)にせかされたマリコは、壁谷が描いた紋様の再現を提案し石や道具と血液の変わりのものを準備して、実験し海の模様だと突き止めた。
美凪は元が海の模様で娘の死の関連を隠すために川に描き直したと告白し、娘は壁谷との間の子と述べマリコもDNAから判った。
<以下、隠し字> 当夜、海模様はわずかな時間しか描かれておらず、のたりと言った編集者が海模様を見た可能性が浮かび、編集者の使用するページめくり用滑りとめクリームが被害者に付着していたと判った。
布施は壁谷から昔から子供の事を聞いており、娘の髪を主石の下に入れる依頼をしており、壁谷が描いた海は故郷の鳴門で淡路島を表す主石にも拘っていた。

第3話:2013年1月24日

榊マリコ(沢口靖子)・宇佐見裕也(風間トオル)・吉崎泰乃(奥田恵梨華)・風丘早月(若村麻由美)らが訪れた人気のイベント「花灯路」で「島谷行灯」の島谷智美(三浦理恵子)に会い出品品の写真を撮った。
イベント「花灯路」近くで銃殺死体が発見され、看板等への連続発砲事件との関連が考えられ、和紙や蝋燭跡や弾痕が見つかり、被害者は22歳の高山篤(伊藤尚輝)で改造銃の可能性が高かった。
科捜研は、花灯路に出展の行灯店を調査して、和紙が「島谷行灯」と一致した。
店主・島谷智美(三浦理恵子)は亡夫・裕人(増田広司)の工房を受け継ぎ、義母・栄子(左時枝)と2人暮らしだが、蝋燭は使用せずLEDのみ光源だった。
前2件の防犯カメラ映像から、ガンマニア・磯貝信二(渋谷謙人)が連続発砲事件の容疑者と浮かび、磯貝は「島谷行灯」の様子を見ていた事を土門薫(内藤剛志)とマリコが見ており家宅捜査で改造銃を作っており、前の犯行後に「島谷行灯」の庭に隠したと言うが見つからなかった。
島谷智美の夫・裕人は、3年前に3人の若者に絡まれ殺されており容疑者は証拠不十分で釈放していたが、その一人が高山でもう一人・森は既に殺されていた。
栄子が倒れて入院すると島谷智美が自首して来たが、「花灯路」の写真から科捜研はイベントの短い時間だけ、1つの行灯のみが蝋燭の光源と見つけた。
<以下、隠し字> 島谷智美はその行灯は母が置いたもので、気がつくとスペアと変えたと言ったが、母が病院を抜けだし探すと残りの1人の木村を殺そうとしていた。
母が改造銃を見つけ、仲間割れで森を殺した高山を殺したと言ったが、既に余命が短く・・・・。

第4話:2013年1月31日


京都・左京区で男性の死体が発見され、近くにいた榊マリコ(沢口靖子)は検視を申し出るが左京西署・江原刑事課長(隆大介)は自殺と断定し断り、その後死体は左京西署元警察官・成尾優也(田中幸太朗)と判明した。
成尾は京都府警・権藤刑事(高橋光臣)と同期で、権藤は3日間の休暇だったが成尾の死体発見時の野次馬の中にマリコは権藤の姿を見た。
造成地から男性の白骨死体と拳銃が見つかり科捜研の調べで、拳銃は5年前に左京西署が暴力団から押収したものと発覚し、成尾がその拳銃持ち出し容疑で4年前に依願退職に追い込まれていた。
成尾の妹・蒼(山谷花純)は警察を信用しておらず権藤も接触しているようだ。
白骨死体は洛北メンテナンス元社員・吉岡繁信(上野秀年)と判り、社長は成尾が吉岡に金を借りていたと証言し、江原から成尾の遺書が鑑定で本物と報告された。
<以下、隠し字> 土門(内藤剛志)が左京西署と洛北メンテナンスの癒着の噂を聞き、科捜研は左京西署の押収品保管庫の捜査を行い、黙って成尾事件の遺留品を写真に撮るが相馬涼(長田成哉)が無断で遺書を持ちだした。
押収品保管庫には成尾の指紋がなく吉岡の指紋があり、遺書は4年以上前に書かれており、携帯電話が無くなっており死亡状況は自殺で無かった。
蒼が誰かに監視されており調べていた権藤共に襲われ、権藤が刺された。

第5話:2013年2月14日

左京西署の元刑事・成尾優也(田中幸太朗)の死の真相を追う権藤刑事(高橋光臣)が刺殺で見つかり、成尾の妹・蒼(山谷花純)を助けようとした様で、榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研メンバーは客観的に検視や鑑定し警察手帳がなく、権藤が蒼のスマートフォンの電源を切ったと判った。
土門刑事(内藤剛志)とマリコは、4年前の拳銃紛失事件や白骨死体事件や成尾殺害にも関連すると推理し、蒼の行方を捜した。
現場の痕跡等から男の存在を知り土足痕から洛北メンテナンスの運転手が容疑者と判り、蒼からの電話の分析から居場所を突き止めて参考人として調べたが警察不審で黙秘するが、医師・風丘(若村麻由美)が少しずつ聞き出し、蒼が成尾が死ぬ前日にもらったお守りからデータカードを見つけ、左京西署と洛北メンテナンスの癒着が明白になった。
<以下、隠し字> 蒼は保護司に連れられるが、科捜研で蒼のスマートフォンに位置特定アプリがあった事から成尾のスマートフォンからは判ると思われ、左京西署が保有していると思われ、権藤殺害の居場所もそれで分かったとおもわれた。
蒼を追って洛北メンテナンスの運転手が現れたが、土門刑事達が待ち伏せていた。 そして、・・・・・。

第6話:2013年2月21日

川崎雄二(倉貫匡弘)の死体がビルの前で見つかり転落死だがビルからの位置が離れすぎ、榊マリコ(沢口靖子)は遺体の首筋の2点の刺傷や手等の赤腫れを見つけた。
新人刑事・木島修平(崎本大海)は科捜研の手際に驚いた。
被害者の姉・京子(遠藤久美子)は間もなくの呉服店経営者・田端康弘(木内義一)との結婚式の準備をウエディングプランナー・葉山明日美(藤田瞳子)と共に進め、弟の死に関心がなく土門刑事(内藤剛志)は京子の行動を疑った。
医師・風丘(若村麻由美)が死後の落下痕を見つけ、死体移動が予想され現場のタイア痕や防犯カメラから、運送車からの落下と判りその捜査で髪や繊維等が見つかり、運送車の移動ルートのビルが現場と判るが数が多かった。
京子は定規で書かれた脅迫状を受けており、科捜研では遺留品に白鼈甲が見つかり櫛と判り2点の刺傷の凶器と思われ、その顧客の1つウエディング会場の葉山から商品を贈られ、客に渡すと聞き運送車の結婚に被害者の家族の物があり京子に聞くと櫛は無くしたと言い脅迫状を示した。
遺留物から作業中のコンクリートと判り、現場ビルも判り下足痕や血液指紋も見つかり、脅迫状の定規に特徴があった。
<以下、隠し字> マリコは定規跡に見覚えがあり現場の血液指紋も一致して、貰った白鼈甲櫛から葉山を問い詰めると、田端を奪われて京子を憎んだと告白した。
ウエディング当日に宅配便で到着した雄二が作って赤腫れが出来た、漆塗りの櫛を京子に渡した。

第7話:2013年2月28日

人気ロックバンドのボーカル・沢村恭一(伊藤陽佑)が別荘から失踪し、メンバーの永崎未紗(松本若菜)・高橋英哉(伊藤毅)・星野徹(柴木丈瑠)と合宿中だが、窓ガラスが割られ脅迫めいた楽譜が残されていた。
榊マリコ(沢口靖子)は現場の靴跡の臭いから犯人を追跡すため警察犬を要請し、警察犬担当の鑑識課員・関口楓(吉井怜)が犬のラッシュと来たが駐車場で追跡を止めたが、警察犬担当前少年課で非行少年を粘り強く更正させたと評判の楓がなぜ追跡止めたかマリコは疑問を抱いた。
バンドの演奏の録画から度々来た人物を探し出すが死体で発見され、自殺に見えたが微かに死体移動跡を風丘(若村麻由美)が見つけ他殺となり、沢村の関係品が部屋で見つかるが沢村の行方は不明だった。
マリコは楓を訪ね、経験不足とラッシュとの信頼関係が不足で自信が持てないと言った。死体の付着物から沢村の痕跡が見つかり、再度警察犬ラッシュの追跡を行うと激しく反応する場所に行き着くが掘っても何もなく、楓は配置転換を申し出た。
マリコは楓に事情を聞き、ラッシュを信じる様に説得して、その場所を科捜研で調べて死体が埋められていたが移動されたと突き止めた。
パソコンデータが復元され、脅迫状と沢村の新曲が3年前に別の人物で作られていたと判り別のデータから沢村の思い出の場所が判った。
そこを警察犬ラッシュが追跡して沢村の死体が見つかるが、手の血痕が外にのみ付いていた。
<以下、隠し字> 土門(内藤剛志)・木島(崎本大海)・マリコらは沢村の別荘にメンバーを集め、当時の沢村探しの経路を警察犬ラッシュに追わすと全て同じであった。
そこから沢村の死の状況が明らかになり、・・・・・・・。
楓はラッシュとの信頼を深めると言った。

第8話:2013年3月7日

京都府内の海岸で証券会社社員・葛西保彦(比留間由哲)の水死体が見つかり自殺と思われたが宇佐見裕也(風間トオル)の潮流計算で殺人の可能性が出た。
榊マリコ(沢口靖子)は遺品に奇妙な道具を見つけ、遺体の海水にプランクトンが存在しなく葛西は別の場所で溺死させられと思われた。
マリコが見つけた道具は、イルカの調教用具で水族館で働くドルフィントレーナー・深堀夏子(杉本有美)の物と判り、夏子は葛西と不倫関係を告白するが犯行は否認した。
水族館の人工海水は遺体とは異なり、葛西の妻・美里(菊池麻衣子)を疑う土門刑事(内藤剛志)の指示で被害者宅の水槽を調べるが違った。
科捜研は人工海水を使用している場所を調べ、料理店に養殖ふぐを卸している大学の助手の案内で訪問して、教授と葛西の関係を知った。
風丘(若村麻由美)は遺体の食道に異物を見つけ科捜研は調べ、水族館で夏子と会ったマリコは美里の娘が度々訪問していると監視映像で知り、美里が夫のDVに合っていると知るが本人は否定し痣もなかったが、UV撮影で皮下のDV跡を見つけた。
<以下、隠し字> 葛西の食道の異物が淡水棲息の珍しい藻と判り、生息地の料理屋で人工海水から豆腐を作っていると判り、双方の入れ物を調べて海水にも藻を見つけ、他にも証拠を見つけた。
犯行現場の特定と指紋から、料理屋に出入りする人物が見つかった。

第9話:(最終回) 2013年3月14日

公園で刺殺体が見つかり警視庁上野毛署の刑事・郡侍利信(小西康久)で、京都府警捜査一課の管理官・芝美紀江(戸田菜穂)のかつての部下だったが、美紀江が現場近くの階段下で倒れて意識不明で事故か事件なのか判らなかった。
郡侍の爪の中から採取したDNAが半年前に東京の「上野毛ストーカー殺人事件」で見つかった毛髪のDNAと一致したがその事件は美紀江が警視庁から異動のきっかけだった。
マリコ(沢口靖子)は意識の戻らぬ美紀江の「生前検視」を行い、美紀江の墜落が郡侍の死亡推定時刻と同じ頃と判明し、郡侍を京都に呼んだのは美紀江と判った。
土門刑事(内藤剛志)は郡侍殺害が美紀江の可能性も視野に入れるべきと主張し、美紀江を信じるマリコと対立したが予断は禁物と言われた。
土門は、ストーカー殺人事件の被害者の両親が京都にいると知り、父親の野添亮司(矢崎滋)に会うが警察を拒否した。
マリコ達は色彩検査で現場付近の郡侍と美紀江の映像と特定し、野添から取り下げられた告発状を借りて分析して、郡侍と身元不明の指紋を見つけた。
木島(崎本大海)は東京のストーカー殺人事件の被害者の元上司に会い事情を聞くが、美紀江の意識が戻った連絡で京都に戻り、美紀江は郡侍を呼び野添への謝罪を求めたが新たな証拠が見つかったと断られ別れた後で突き落とされたと述べた。
<以下、隠し字> 美紀江が病院で襲われ、マリコは遺留品調査で血痕と毛皮を見つけ、相馬(長田成哉)は郡侍の眼鏡の修復で指紋を見つけた。
毛皮は手袋で指紋は告発状にもあり、血痕のDNAはストーカー殺人事件で不明だった毛髪のDNAと一致して、犯人が特定された。
事件解決後に美紀江は大阪観察局に異動した。

感想:

新しい鑑定方法が加わったが、それらが広がる程に使用できる限界を示す必要が出来る筈だが、ストーリー上は観る方に意識させない工夫が有効だろう。
全体に、監視カメラの映像とそこからの人物特定技術が目立った進歩だ。
任意と証拠能力の有無とは、かなり微妙に感じる、強制執行令状は出ないのだろうか。
科学捜査が進歩する限り、それをストーリーに取り入れられたらプラスアルファの続編が制作可能だろう。

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