傷だらけの天使:1

キャスト

木暮修(萩原健一)
乾亨(水谷豊)
綾部貴子(岸田今日子)
辰巳五郎(岸田森)
浅川京子(ホーン・ユキ)

海津警部(西村晃)
松下刑事(船戸順)

1:宝石泥棒に子守唄を:1974/10:46m

木暮修(萩原健一)に弟分・乾亨(水谷豊)が訪れ所長・綾部貴子(岸田今日子)から仕事が入っていないか聞き、命は保証しないが報酬ははずむと留守電があった。
木暮が事務所で事務員・浅川京子(ホーン・ユキ)に会い、幹部・辰巳五郎(岸田森)と綾部から後払いと言われ、泥棒に入り警察に捕まれとの指示で古物商(金子信雄)から偽の銃を借り宝石店を聞き、木暮は宝石店で店員(桐生かほる)を脅すが警報を流され逃走中に母(真屋順子)と子・武(坂上忍)にぶつかり盗品は乾に渡し、逮捕された。
海津警部(西村晃)は木暮に綾部の指示かと聞くと子の怪我を気にし、松下刑事(船戸順)が移送中に襲われ逃げ、海津警部が綾部を訪れ盗品を奪う組織があると言い囮捜査と言い、木暮は母子の団地に向かうと男(富田仲次郎・八名信夫)らに海外移送団(オスマン・ユセフ)に拉致され取引を強要された。
木暮は逃げ武に会い、乾を辰巳が来て武を聞き、武の家に母と課長(加藤和夫)が戻り情事を始め木暮が止め課長を追いだすが母に治療代を聞き辰巳に費用アップを要求し、海津警部は武の家に向かい、警察を名乗る男が来て母子を連れ出した。
木暮は残された脅迫状を見て、海津らに見せ乾と海外移送団に行くが勘違いだが一味をやっつけ海津が捕らえ、綾部が協力者を逮捕出来ないと言い、母子は家に戻っていて、木暮は報酬を投げ込み去った。


脚本:柴英三郎
監督:深作欣二

2:悪女にトラック一杯の幸せを

木暮(萩原健一)への電話を乾(水谷豊)が受け、綾部(岸田今日子)からの仕事で女性・柴田恵子(緑魔子)のガードで木暮が会うが、恵子は偽名と辰巳(岸田森)は言い、男らが2人を拉致して麻薬の在処を聞くと修に聞けと木暮を示した。
親分(上野山功一)らから木暮と恵子は車で逃げたが、恵子は逃げだすが諦め木暮の車に戻り、綾部らは親分から銀の食器を狙い全てで1億円で、恵子はトラックで奪い密輸入品で表に出ないと言い、木暮らは盗聴器に気づいた。
木暮・乾・恵子はトラックに行き、別の車に移動し逃走し、木暮と恵子は輸入会社に行き中公商事(北村総一郎)や担当者(相原巨典)は断り、綾部らは自分らを頼るように細工し、木暮らは金に換えられなかった。
恵子は兄(江原達怡)と会い計画を話し、翌日は乾が売りに回り、恵子は電話し兄が木暮に利用しようとしたが無理と言い木暮を殺そうとするが恵子は兄を銃で撃った。
恵子は警察に行き木暮らは叩き売りを始め、5000円にすると辰巳は全て買うと言った。


脚本:永原秀一・峯尾基三
監督:恩地日出夫

3:ヌードダンサーに愛の炎を

木暮(萩原健一)は高階(室田日出男)の発作を介抱し、マリ(中山麻理)は舞台に出て辰巳(岸田森)が来て木暮に仕事が遅く綾部(岸田今日子)も不満と言い、マリが財閥令嬢と思えなくいつ家に戻るのかと聞いた。
乾(水谷豊)はダンサーらに冷やかされ、乾と高階は飲み、木暮はマリを呼び出し迫るが、マリは社長・竜子(都家かつ江)をホテルの木暮に行かせ、京子(ホーン・ユキ)は辰巳が写真を見ているのを冷やかし、辰巳は綾部に自分で行うと言った。
辰巳は高階を呼び出し矢崎(大木正司)が戻っていると伝え、矢崎に高階の事を伝え、高階はマリに事情を話し木暮とも話し姿を消し出かけると、木暮が供を言い矢崎と果たし合い、結果をマリに伝えた。
マリは乾に木暮が帰って来ず高階の骨は妻子が持って帰り一緒にいてくれと言い、木暮は辰巳に呼び出されゴシップを提供すると言い坂本(伊達三郎)は脅すが木暮はマリの写真を燃やした。
怪我して帰った木暮にマリが迫り翌日迎えに来ると言うが、乾が木暮を起こし2人ともひもになると思いこんでいると、綾部と辰巳がマリが家に帰り仕事完了を言った。


脚本:市川森一
監督:深作欣二

4:港町に男涙のブルースを

木暮(萩原健一)が女と寝て海老の事を聞くと男が来て裸で逃げ、木暮がバーで梶伸介(池部良)から賭けを誘われそばの2人の男は殺し屋と言い当たり、金を要求され、木暮と梶は部屋ににげ明美(荒砂ゆき)がいた。
明美はカメラが商売物と言い、木暮は乾(水谷豊)に電話して仕事はアジアからの冷凍海老を調べる事と言い、聞いた梶から冷凍海老を調べているか聞かれ情報には金がいると言われた。
木暮は町で殺し屋に追われ、明美が肩入れして惚れたと言い、乾は木暮の借金の形に働き辰巳(岸田森)に情報を聞くと、梶が麻薬だろうと言い自腹は儲かると言った。
柳田が辰巳に調査を聞き、梶は乾と木暮に尾行し正体を探れと言い手榴弾を渡し、梶は明美におもちゃと言った。
木暮は殺し屋を手榴弾で脅し、勘違いと言い揉めるが爆発せず、京子(ホーン・ユキ)は辰巳に調査内容を知らせ、木暮は刺青女を見つけると梶に聞けと言い、騙された木暮は梶を殴り、殴らせた梶は戦後人には判らないと言った。
木暮と梶は海で柳田と闘い、梶は撃たれて死に、明美も首吊り自殺した。


脚本:大野靖子
監督:神代辰巳

5:殺人者に怒りの雷光を

木暮(萩原健一)に乾(水谷豊)が来て綾部(岸田今日子)から仕事だろうと言い分け前を要求し、木暮が京子(ホーン・ユキ)に電話し充(松山省二)が仲間の死を言い、辰巳(岸田森)に聞くとレモンで毒殺され千早組とは違い麻薬調査と無関係と言った。
安武(木村豊幸)に女(檜よしえ)が飲み物を渡し毒殺し、皆殺しを心配し、辰巳は綾部に千早組が調査員を消していると伝えた。
木暮らは千早組を襲い、組長・金子(加藤嘉)と辰巳が来て関係がないと言い、素人だから間違いもあると言い死体の処分をし、騒ぎは無かった事にすると言った。
辰巳と綾部は木暮らに早とちりで姿を隠せと言い、犯人を突き止めると言い、猫にかかれた充が苦しみ、辰巳は木暮に平岡の学生時代のスキャンダル調査が動機で猜疑心が強く、木暮が綾部の命で薬を飲み平岡の病院に入院し囮になるが、回復前に襲われたが雷が怖い木暮は逃れ、平岡は交通事故死した。


脚本:市川森一
監督:工藤栄一

6:草原に黒い十字架を

木暮(萩原健一)は辰巳(岸田森)に綾部(岸田今日子)の留守番電話を聞かせ、絵・六月のマドンナを窃盗グループが狙い公開を中止せず、保険会社の依頼で偽とすり替える依頼で乾(水谷豊)が守衛で入っていた。
会場で少女・ナツメが遊び、乾の手引きで木暮が偽を持ち込むが絵が無く、偽をおきナツメが木暮を助けたが、木暮は指名手配され、本物を探すはめになった。
ナツメが絵を盗み木暮らに母の手紙を見せたが断り、辰巳が誘拐するが隠し場所を言わず、木暮・乾・ナツメは逃げだすが尾行され、少女誘拐と報道され、逃げ続けた。
ナツメが絵を持ち消え、木暮・乾は男に襲われるがトランクに閉じ込めナツメと待ち合わせ、しばらくいたが出かけた隙にナツメは死に、木暮は捕まったが釈放され、絵をまた盗み山奥に隠そうとするが偽だった。


脚本:山本邦彦
監督:神代辰巳

7:自動車泥棒にラブソングを

乾(水谷豊)が木暮(萩原健一)に条件の良い仕事に就くと別れ、綾部(岸田今日子)から呼ばれ辰巳(岸田森)と会い自動車泥棒の尾行と解体工場の突き止めを言い東亜の車が盗まれ保険会社が困っていた。
監視した木暮は車を盗む乾を見て追い、女(川口晶)の車がぶつかり、女と車泥棒ボス(高橋昌也)が綾部の電話で取引し、子分(蟹江敬三)が木暮に取引内容を話し駐在(奥村公延)が乾を探しに来て木暮と乾が逃げる所を見た。
乾は綾部の家の前でボスの女を捕らえ、海津警部(西村晃)が訪れ取引を言い、京子(ホーン・ユキ)が来て、海津は木暮と乾が女を攫ったと言い、ボスと綾部は3人が知り過ぎと話した。
女は木暮と乾に分け前を求め互いに使われていると言い、乾の実家に行くが追い出され木暮の子供・健太の話しをし、女の田舎に行き田仕事を手伝い別れるが子分が来た。
木暮は綾部と辰巳に謝り女と出来心と言うと、コインロッカー爆薬が仕掛けて会ったと海津から連絡があり、命拾いと言い、乾は女の死を知った。


脚本:市川森一
監督:恩地日出夫

8:偽札造りに愛のメロディーを


脚本:柴英三郎
監督:工藤栄一

9:ピエロに結婚行進曲を

競馬を木暮(萩原健一)が外し乾(水谷豊)が来て綾部(岸田今日子)に仕事頼めと言うと、乾が仕事があると言い木暮が磯崎(滝田裕介)と会い妻を殺して欲しいと言った。
妻(水上竜子)は六本木に出かけバーに出かけ、翌日乾が本当に殺すと思わなかったと言い、後金が送られて来た。
綾部と辰巳(岸田森)に乾が行くと磯崎が来て絵を描き京子(ホーン・ユキ)が招き、辰巳が乾にぼやき、綾部と磯崎が出かけると乾が尾行した。
磯崎が乾を呼び出し、愛人の学生・杉典子(志摩みずえ)殺害を依頼し綾部と結婚する積もりと言うが、木暮は綾部に打ち明けると言うが出来ず、乾は典子を誘拐した。
典子は目覚め乾に信じられず磯崎に行くと言い、止めると乾に抱かせた、木暮が帰ると乾だけ寝ていて典子は磯崎に戻り、妻を殺したと打ち明けた。
磯崎は典子を風呂に閉じ込め、乾に騙したと言い、乾が典子を助けるが居直り、磯崎は消えショックの綾部に辰巳が磯崎の本性を話した。
典子が綾部を襲い乾が止め、木暮が磯崎を襲い典子が助け、車ごと墜落した。


脚本:市川森一
監督:児玉進

10:金庫破りに赤いバラを

木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)は金庫破りの準備をし辰巳(岸田森)が車で待ち乾に今夜決行と言い、鍵が開かずそこに覆面の2人が来て襲い金庫を開けて書類を盗み出した。
木暮と乾が一平(小松政夫)を掴まえると金で、乾が書類を盗みに戻ると守衛の死体を見つけた。
3人は一平の家に行くと明美(川崎あかね)がうるさいと言い、綾部(岸田今日子)と辰巳は依頼者・一之瀬から南雲社長を暴走を防ぎたく依頼したと言い、一平は藤本に頼まれたが金が欲しく部屋を探すと死体を見つけた。
辰巳は綾部に南雲が盗まれたふりで他社の売っていたと知るが証拠がなく、木暮が綾部に連絡すると頼まれ自首し、南雲(浜田寅彦)は書類の写しがあったと騙され、乾と一平が金を見つけるが取れず、辰巳に南雲を強請れと言った。
強請られた南雲は殺し屋・吉岡(加納典明)に依頼し、乾と一平を拉致し、辰巳が南雲を脅し書類を手に入れ、警察が吉岡を逮捕した。


脚本:渡辺由自
監督:鈴木英夫

11:シンデレラの死に母の歌を

木暮(萩原健一)は乾(水谷豊)に息子・健太の声のテープを聴かせ、綾部(岸田今日子)から仕事で呼び出され、辰巳(岸田森)から依頼者は山林王・上杉で誘拐された孫娘が2人が名乗り出て、本物を調べる仕事だった。
木暮はOL・初江(服部妙子)へ行き騒ぎを起こし翌日出かけるが身持ちが堅く、乾はスナック勤務・初子(川村真樹)へ行くと誘われ抱いた。
上杉の代理人(平田昭彦)に、乾は誘拐犯を証人に連れ、木暮は証人は時間が掛かると言い3日伸ばし初江に事情を話すと孫娘でなく捨て子と言った。
木暮の家で辰巳が初子に電話で呼ばれ行くと誘われ、証拠は何か聞かれ誘惑され揉めるとヤクザが来て警察騒ぎになった。
辰巳は代理人に取引を申し出て、乾は代理人と初子の会話を聞き、初江が証拠を出せと襲われ入院し死に、木暮が駆けつけ事情を知った。
木暮と乾は田舎で初江の祖母(浦辺粂子)に会うと初江が帰るのを楽しみにし話せず、乾と祖母がヤクザに襲われ、祖母は自分が誘拐犯と言い、木暮がヤクザと闘い逃げ警察が来た。


脚本:渡辺由自
監督:土屋統吾郎

12:非情の街に狼の歌を

乾(水谷豊)と由起(水原麻記)は新婚旅行で熱海に着き、京子(ホーン・ユキ)が警察から木暮(萩原健一)が子供を車から助け怪我をして辰巳(岸田森)が来て金の入った鞄を見た。
綾部(岸田今日子)は子に弱く動ける辰巳にしろと言い、ホテルで乾にうかつに声を掛けるなと言いと由起は夫を探し、夫の持ち逃げした大金を多くが探していた。
乾は見せ金の存在を言いふらし、辰巳に逃がし屋から連絡があり船に乗り、乾と由起はボートで見張るが金は奪われ、辰巳に逃がし屋から呼び出され車で追われ探す目的を聞かれ松村公一を探すと言い金を返された。
辰巳と乾と由起は、射的屋(土屋嘉男)を訪れるとヤクザが来て終わりと追い出し松村公一の隠れ家を拳銃を足に撃ち脅し聞くが、乾が恐がり声を出し病院に運ぼうとするが、辰巳は綾部の家に運ぶと、由起が降りて愛人・美代子を尾行し隠れ家を見つけ殺し、公一(清川新吾)が帰り金を見つけた。
木暮と乾は逃がし屋の射的屋を病院に運ぶと港へ行けと言い、由起は1人で逃げヤクザが追い鞄を開けると爆発した、船に公一は来ず逃がし屋は死に、公一は会社に戻り揉み消したが、辰巳と乾は会社に乗り込んだ。


脚本:鎌田敏夫
監督:児玉進

13:可愛いい女に愛の別れを

綾部(岸田今日子)に京子(ホーン・ユキ)が訪問者を告げ、客は東西カメラの財産かくしの犬山社長の証拠を求めるが無理で隠し財産を戻すために財産より大切な娘・明子(吉田日出子)がいると言った。
木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)が娘と食事し自由な生活に憧れると言い、辰巳(岸田森)が犬山社長(加賀邦男)に連絡し、明子の意志で行方不明で費用によっては説得すると言った。
木暮と乾は明子に振り回され、辰巳は綾部に犬山が行方不明と言い会社に偽装倒産の疑いが生まれ、松下刑事(船戸順)が来て犬山の事を聞き、辰巳に騙された木暮は明子に出て行けと言い、乾は明子と犬山を探しに出かけ愛人・青木和子(加茂さくら)を訪ねるが追い出された。
乾は犬山の弟(田口計)に犬山の居場所を聞くが知らず木暮の家に戻り、翌日和子を訪ね酒を飲み明日と言われ、帰ると車のトランクに犬山の死体が入れられ、乾が和子に行くと毒死し逃げ匂いで弟を疑い用心棒らと喧嘩になるが松下刑事が来て逮捕した。


脚本:高畠久・山本邦彦
監督:土屋統吾郎

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